2級土木施工管理技士の第一次検定は、択一式・マークシート方式で、試験時間は130分です。合格基準は受検の手引に「得点が60%以上」と定められています(試験の実施状況等を踏まえ変更する可能性がある旨の但し書きが付いています)。令和6年度以降は全66問の出題のうち45問を選んで解答する形で実施されており、手引に科目ごとの基準は示されていません。
「専門土木」は、令和6・7年度の実績では問題番号No.12〜31の20問が出題され、そのうち6問だけを選んで解答する形でした(区分ごとの問題番号や出題数・解答数は受検の手引には示されておらず、実際の問題冊子から分かる実績値です)。出題数に対して解答数がきわめて少ない、第一次検定でもっとも選択の自由度が高い区分です。この構造こそが専門土木の攻略法を決めています。出題される全分野を完璧にする必要はまったくなく、自分が確実に取れる分野を4〜5つ用意して、そこから6問を拾えばそれで足ります。
扱う内容は、鋼構造物・コンクリート構造物・河川・砂防・道路舗装・ダム・トンネル・海岸港湾・鉄道・シールド・上下水道と、土木のほぼ全領域にわたります。ふだんの仕事で触れたことのない工種が並ぶため難しく感じますが、問われるのは各構造物の「各部の名称と役割」「施工の順序」「その現場条件でその工法が使えるか」という、比較的はっきりした知識です。
本サイトの「専門土木」は16テーマ×各10問、合計160問を収録しています。
SM490Aのような材質記号の読み方、炭素量と強度・じん性の関係、引張試験で得られる応力度とひずみの関係を学びます。耐候性鋼材、熱処理、疲労、低温じん性も出題範囲です。
ベント式・ケーブルクレーン式・送出し(手延べ)式・片持ち式・フローティングクレーンによる一括架設を扱います。工法そのものより、深い谷や河川上、交通量の多い道路上といった現場条件との組合せが問われます。
高力ボルト摩擦接合が締付けによる摩擦力で力を伝えるという原理、締付け作業の順序、溶接欠陥の名称と内容、非破壊検査の方法を学びます。塗装と、溶融亜鉛めっきなど塗装以外の防食法も扱います。
中性化・塩害・凍害・アルカリシリカ反応・化学的侵食という代表的な劣化機構を、原因と現れ方で区別します。ひび割れ注入工法や断面修復、電気防食などの対策工法までを一続きで理解します。
堤内地と堤外地、右岸と左岸といった河川特有の用語から始まり、堤防各部の名称、盛土材料、腹付けや引堤の施工手順を扱います。河川管理施設等構造令に基づく余裕高と天端幅の数値も出題されます。
法覆工・基礎工(法留工)・根固工・天端工・小口止工という護岸各部の役割を整理します。水制工については、水の流れを弱めて河岸を守るという目的と、透過型・不透過型の違いを押さえます。
水通し・袖・前庭保護工・水叩き・副えん堤といった各部の役割と、本えん堤の基礎から順に築造していく施工順序を学びます。透過型(スリット)えん堤や堆砂の考え方も出題されます。
地すべりを起こす力そのものを減らす抑制工と、構造物の力で直接止める抑止工の区別が最重要です。地下水排除工、排土工、押え盛土工、杭工、落石対策工を、この2分類に振り分けて覚えます。
路床・下層路盤・上層路盤という層の役割と、粒度調整工法・安定処理工法の使い分けを学びます。プライムコートとタックコートは目的がまったく違うため、必ず対で覚えてください。
表層・基層・路盤・路床という断面の順序、敷均し温度の下限(一般に110℃)、継目の処理、交通開放の判断を扱います。締固めは初転圧・二次転圧・仕上げ転圧の順で、使用する機械もそれぞれ異なります。
わだち掘れ・線状ひび割れ・亀甲状ひび割れ・ポットホールといった破損の名称と原因、締固め度の管理値(一般に基準密度の94%以上)、平たん性の管理を学びます。打換え・切削オーバーレイ・パッチングなどの補修工法の選定も出題されます。
横目地に用いるダウエルバー(版の伸縮を許しながら荷重を伝える丸鋼)と、縦目地に用いるタイバー(版どうしを連結し、目地が開いたり食い違ったりするのを防ぐ異形棒鋼)の使い分けが最大の論点です。あわせて養生の方法、目地の間隔を扱います。転圧コンクリート舗装や連続鉄筋コンクリート舗装といった特殊な形式も含みます。
重力式・アーチ式・ロックフィルという型式ごとの特徴と地形地質条件、転流工、基礎処理のグラウチング、RCD工法、打継目処理を学びます。
地山自体の支保機能を活かすというNATMの考え方を出発点に、吹付けコンクリート・ロックボルト・鋼アーチ支保工という三つの支保部材の役割を整理します。掘削工法、覆工、計測、湧水対策、坑内換気も扱います。
傾斜型・直立型・混成型という海岸堤防の型式、消波工の異形ブロック、防波堤の型式、ケーソンの据付けを学びます。浚渫についてはグラブ式・ポンプ式などの船種と出来形確認の方法が問われます。
軌道の構成と道床バラストの材料、営業線に近接する工事の保安、シールド工法の切羽の安定と裏込め注入、上水道の配水管布設、下水道の管きょ基礎と接合方式、伏越しを扱います。
専門土木でもっともよくある失敗は、20問すべてに目を通そうとして時間を使い切ってしまうことです。解答するのは6問だけですから、最初から「自分が解く分野」を決めておき、試験本番では該当する問題番号だけを開いて処理するのが正解です。
選ぶ基準としておすすめなのは、道路舗装・河川・コンクリート構造物の劣化の3分野です。道路舗装は3テーマ30問ぶんの厚みがあり、数値も110℃・94%のように限られていて覚えやすく、しかも土木一般のコンクリート知識がそのまま活きます。河川は用語の意味さえ押さえれば得点が安定します。コンクリート構造物の劣化は、土木一般のアルカリシリカ反応や塩害の知識と重なるため、実質的な学習量が少なくて済みます。
逆に、ダム・トンネル・港湾・鉄道は、経験がなければ深追いしないという判断が合理的です。ただし完全に捨てるのではなく、各構造物の「各部の名称」だけでも眺めておくと、選択肢の消去に使えることがあります。
混同しやすい対比も先に整理しておきましょう。地すべり防止工の抑制工と抑止工、プライムコートとタックコート、ダウエルバーとタイバー、砂防えん堤の水通しと袖は、いずれもそっくりな文で入れ替えて出題されます。二つ並べて「どちらがどちらか」を一言で言えるようにしておくと、本番で迷いません。
言葉の印象と逆になるため、多くの人が最初に間違えます。堤防で守られている側、つまり人が住んでいる側が堤内地で、川が流れている側が堤外地です。また右岸・左岸は、上流から下流を向いたときの右手・左手を指します。
どちらも瀝青材料を散布する作業ですが、目的が違います。プライムコートは路盤の上に施し、路盤表面部に浸透させてそこを安定させるとともに、上に敷くアスファルト混合物層となじませ、あわせて路盤中の水分が蒸発するのを防ぎます。タックコートは、すでにあるアスファルト層と新しく敷く層とを接着するために施します。
地すべり対策の基本分類です。抑制工は、地下水を抜く・上部の土を排除するなど、地すべりを起こそうとする自然の条件そのものを弱める工法です。抑止工は、杭やアンカーといった構造物の抵抗力で動きを直接止める工法を指します。一般には抑制工を先に行い、それでも足りないときに抑止工を加えます。
山岳トンネルの標準的な施工法です。掘った周りの地山を、支えるべき荷重としてだけでなく、それ自体が力を持つ構造材として扱う点に特徴があります。吹付けコンクリートで速やかに地山を密着させ、ロックボルトで地山内部を締結し、必要に応じて鋼アーチ支保工を加えて、地山と支保が一体で安定するようにします。
専門土木は、読むだけでは似た工法名が混ざってしまいがちです。本サイトでは「専門土木」の160問すべてに、正解の理由と他の選択肢が誤りである理由まで解説をつけています。分野ごとに10問ずつ解いて、自分が本番で選ぶ分野を見きわめてみてください。
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本サイトが扱うのは第一次検定のみです。第二次検定(記述式・経験記述)は対象に含みません。第一次検定は、受検年度末時点で満17歳以上であれば、学歴や実務経験を問わず受検できます(この年齢要件は令和6年度の受検資格の見直しでも「従前から変更なし」とされています)。合格すると「2級土木施工管理技士補」の称号が与えられます。
この分野の出題範囲を、テーマごとの一問一答にまとめました。答えと解説はその場で読めます。
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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。