2級土木施工管理技士の第一次検定は、択一式・マークシート方式で、試験時間は130分です。合格基準は受検の手引に「得点が60%以上」と定められています(試験の実施状況等を踏まえ変更する可能性がある旨の但し書きが付いています)。令和6年度以降は全66問の出題のうち45問を選んで解答する形で実施されており、手引に科目ごとの基準は示されていません。
「施工管理法」は2つの区分に分かれて出題されます。令和6・7年度の実績では、問題番号No.52〜58の7問と、No.59〜66の「施工管理法(基礎的な能力)」8問で、合計15問でした(区分ごとの問題番号や出題数・解答数は受検の手引には示されておらず、実際の問題冊子から分かる実績値です)。この15問はすべて必須問題であり、1問も選択で避けられません。解答する45問のうち3分の1を占める、第一次検定で最大の分野です。
ここで15問中12問を取れる人と、6問しか取れない人とでは、それだけで6問の差がつきます。45問解答・得点率60%から逆算すると合格ラインの目安は27問ですから、この差は決定的です。学習時間の配分に迷ったら、まず施工管理法から手をつけるのが正解だといえます。
内容は、施工計画・工程管理・安全管理・品質管理・環境保全という、現場を回すための管理技術です。専門土木のように構造物ごとの個別知識を覚える必要がなく、どの工種にも共通する考え方を扱うため、実務経験の有無による差が出にくい分野でもあります。
本サイトの「施工管理法」は14テーマ×各10問、合計140問を収録しています。
施工計画を立てる基本の考え方、契約条件の調査と現場条件の調査の区別、施工計画書の記載内容を扱います。品質・原価・工程の三者が互いに影響し合う関係や、施工速度と工事原価の関係も出題されます。
発注者が構造や工法を指定する指定仮設と、請負者が自由に選べる任意仮設の違いが中心論点です。あわせて施工体制台帳・施工体系図、各種の届出とその提出先を整理します。
バックホゥ・ダンプトラック・ブルドーザの時間当たり作業量を、バケット容量・各種係数・サイクルタイムから計算します。組合せ施工では、作業能力の最も小さい機械が全体の能力を決めるという考え方が要になります。
ガントチャート・バーチャート・斜線式・ネットワーク式・工程管理曲線(バナナ曲線)の特徴を比較します。それぞれ何が読み取れて何が読み取れないのかを表にして覚えると、確実な得点源になります。
アクティビティ、ダミー、最早開始時刻、フロート、クリティカルパスといった用語と、全体工期を求める計算を扱います。計算の型が決まっているため、練習量がそのまま得点に変わるテーマです。
足場の作業床の幅や手すりの高さ、床材のすき間、墜落防止の設備、作業主任者の選任、型枠支保工の構造と点検を扱います。労働安全衛生規則に定められた数値がそのまま問われます。
明り掘削の作業における地山の掘削面の勾配、作業前および大雨や地震の後の点検、掘削作業主任者の職務、土止め支保工の部材の取付けと点検を学びます。
定格荷重を超える使用の禁止、アウトリガーの張出し、作業半径内への立入禁止、合図の統一、車両系建設機械の主たる用途以外の使用制限、逸走防止措置などを扱います。
高さ2m以上での作業床と要求性能墜落制止用器具、開口部の養生、投下設備、防網、感電防止のための絶縁用保護具、酸素欠乏危険場所での測定と換気を扱います。
計画・実施・確認・処置というPDCAの流れ、ヒストグラムから読み取る分布の形と規格値との関係、管理図の上方・下方管理限界線、ばらつきの見方を学びます。
締固め度による品質規定方式と、機械や回数を定める工法規定方式の違い、現場密度試験、平板載荷試験、プルーフローリングによる支持力の確認を扱います。
レディーミクストコンクリートの受入れ検査(スランプ・空気量・塩化物含有量・圧縮強度)と、その判定基準を学びます。供試体の採取と養生、非破壊による強度推定も出題されます。
騒音振動の防止対策、濁水処理、建設リサイクル法で分別解体と再資源化が義務づけられる特定建設資材(コンクリート、コンクリートと鉄からなる建設資材、アスファルト・コンクリート、木材)、建設発生土や産業廃棄物の取扱いを扱います。
調査・測量から設計、施工、維持管理までを3次元データでつなぎ、生産性の向上を図るというi-Constructionの考え方を出発点にします。3次元設計データを用いるICT建設機械については、設計データと現地盤との差に基づいて排土板やバケットの動きを半自動的に制御するマシンコントロールと、その差を運転者に画面で示すだけで操作は運転者が行うマシンガイダンスの違いを押さえます。あわせて、トータルステーションやGNSSで転圧機械の走行位置を追跡し、区画ごとの通過回数から盛土の締固めを面的に管理する方法(工法規定方式にあたります)や、3次元計測による出来形管理を扱います。
最優先はネットワーク式工程表です。用語さえ理解すれば、あとは決まった手順で最早開始時刻を左から順に計算していくだけで答えが出ます。感覚や知識に頼らず、手を動かせば必ず正解にたどり着く数少ないテーマなので、ここを落とすのは非常にもったいないことです。計算の型を体に入れるまで、同じ形式を10問続けて解いてみてください。
次に効率がよいのが建設機械の作業能力の計算です。時間当たり作業量は「容量×各種係数×3,600÷サイクルタイム(秒)」という一つの式で表せます。あとは対象がバックホゥかダンプトラックかブルドーザかで、代入する記号が変わるだけです。土量変化率と組み合わせた出題も多いので、土木一般のL・Cの理解がそのまま活きます。
安全管理は4テーマ40問と分量が多く見えますが、その多くは労働安全衛生規則に定められた数値です。高さ2m以上での作業床、足場の作業床の幅40cm以上、床材のすき間3cm以下、といった数字を一覧にして繰り返し確認するのが最短ルートになります。法規の労働安全衛生法とも重なるため、両分野をまとめて学ぶと学習量を圧縮できます。
品質管理では、品質規定方式と工法規定方式の対比を確実に押さえてください。土の締固めを、出来上がりの締固め度で判定するのが前者、使用機械と転圧回数を定めて守らせるのが後者です。この対比は土木一般の盛土でも問われるため、二重に効きます。
混同しやすい点として、ガントチャートとバーチャートの違いも挙げておきます。横軸が達成率(進捗の割合)なのがガントチャート、横軸が時間(日付)なのがバーチャートです。したがって各作業の所要日数や着手日が読み取れるのはバーチャートのほうで、ガントチャートからは読み取れません。
ネットワーク工程表において、開始から完了までの経路のうち所要日数が最も長いものがクリティカルパスで、その長さがそのまま全体工期になります。この経路上の作業には余裕(フロート)がまったくなく、1日でも遅れれば全体が遅れます。逆にフロートがある作業は、その日数のぶんだけ遅れても全体工期に影響しません。
仮設備のうち、発注者が図面や仕様書で構造や工法まで指定するものが指定仮設です。これは設計図書の一部なので、変更するには発注者の承諾が必要で、変更に伴う費用も原則として設計変更の対象になります。任意仮設は請負者が自らの責任で計画するもので、内容の選択は自由な代わりに、通常は設計変更の対象になりません。
建設機械が現場の地面をどれだけ走行できるかを表す言葉です。ポータブルコーン貫入試験で得られるコーン指数で判断し、値が小さいほど軟らかく走りにくい地盤を意味します。接地圧の大きい機械ほど、走行に必要なコーン指数が大きくなります。
建設リサイクル法で、一定規模以上の工事において分別解体と再資源化が義務づけられている資材です。コンクリート、コンクリートと鉄からなる建設資材、アスファルト・コンクリート、木材の4種類が定められています。この4つ以外を選択肢に混ぜる出題がよく見られます。
施工管理法は15問すべてが必須であり、ここでの得点が合否をそのまま左右します。本サイトでは「施工管理法」の140問すべてに、正解の理由と他の選択肢が誤りである理由まで解説をつけています。ネットワーク工程表と作業能力の計算は、解説の手順に沿って何度も手を動かしてみてください。
登録不要・スマートフォン対応です。間違えた問題は自動で記録されるので、弱いテーマから優先して復習できます。
本サイトが扱うのは第一次検定のみです。第二次検定(記述式・経験記述)は対象に含みません。第一次検定は、受検年度末時点で満17歳以上であれば、学歴や実務経験を問わず受検できます(この年齢要件は令和6年度の受検資格の見直しでも「従前から変更なし」とされています)。合格すると「2級土木施工管理技士補」の称号が与えられます。
この分野の出題範囲を、テーマごとの一問一答にまとめました。答えと解説はその場で読めます。
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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。