2026年版・2-12

コンクリート舗装の構造と施工の一問一答

2級土木施工管理技士「専門土木」から、コンクリート舗装の構造と施工に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-12

コンクリート舗装の構造に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①コンクリート版は、自らの曲げ抵抗で交通荷重を路盤に伝える
  • ②コンクリート版は、たわみやすく荷重を狭い範囲に集中させる
  • ③コンクリート版は、路盤を介さずに路床の上へ直接載せられる
  • ④コンクリート版は、車輪の直下だけで荷重を受け持つ構造体だ
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正解 ①コンクリート版は、自らの曲げ抵抗で交通荷重を路盤に伝える
解説
コンクリート舗装は、路盤の上に厚いコンクリート版を置き、その版が板のように曲げに抵抗しながら交通荷重を広い面積に分散して路盤へ伝える構造です。
このため剛性舗装(剛(かた)い舗装)とよばれ、アスファルト舗装のように荷重の位置でたわんで力を伝える「たわみ性舗装」と区別されます。
版そのものが強いため、路盤の支持力がある程度小さくても対応でき、耐久性が高く、わだち掘れが生じにくいのが利点です。
一方で、目地が必要になること、養生に日数がかかること、部分的な補修がしにくいことが弱点です。
本試験では、剛性舗装とたわみ性舗装の荷重の伝わり方を入れ替えた形で出題されます。
(根拠:舗装の構造に関する技術基準、舗装設計施工指針)

他の選択肢が不適切な理由
「たわみやすく荷重を狭い範囲に集中させる」は誤りで、コンクリート版は硬く、荷重を広い範囲に分散させます。
「路盤を介さずに路床の上へ直接載せられる」も誤りで、コンクリート舗装も路盤の上に版を設け、路床の支持力を補います。
「車輪の直下だけで荷重を受け持つ」も誤りで、版全体が曲げ抵抗して荷重を分散します。
問22-12

コンクリート舗装の目地に用いる鋼材の組合せとして、適当なものはどれか。

  • ①横目地にタイバー、縦目地にダウエルバー
  • ②横目地にダウエルバー、縦目地にタイバー
  • ③横目地に鉄筋網、縦目地にダウエルバー
  • ④横目地にタイバー、縦目地に鉄筋網
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正解 ②横目地にダウエルバー、縦目地にタイバー
解説
コンクリート版には、温度や乾燥による伸び縮みを逃がすための目地を設けます。
横目地(道路の進行方向と直角の目地)には、丸鋼のダウエルバー(差し込み鉄筋)を用います。表面は錆止めなどで滑りやすくしてあり、版が自由に伸び縮みできるようにしながら、隣り合う版どうしで荷重を伝え合う役割を果たします。
縦目地(進行方向に平行な目地)には、異形棒鋼のタイバーを用います。こちらは目地が開いたり食い違ったりしないよう、版どうしを連結して固定するのが目的です。
滑らせて荷重を伝えるのがダウエルバー、つなぎ止めるのがタイバー、という役割の違いが要点です。
本試験では、この2つを入れ替えた形で頻出です。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「横目地にタイバー、縦目地にダウエルバー」は役割が逆で、横目地は伸縮を許しつつ荷重を伝える必要があります。
「横目地に鉄筋網」は誤りで、鉄筋網は版のひび割れを抑えるため版内に入れるもので、目地の鋼材ではありません。
「縦目地に鉄筋網」も同様に誤りで、縦目地に用いるのはタイバーです。
問32-12

普通コンクリート舗装の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①コンクリートの敷均しは、材料が分離しないように行う
  • ②締固めは、コンクリートフィニッシャなどを用いて行う
  • ③仕上げは、荒仕上げのあと平たん仕上げ、粗面仕上げの順
  • ④粗面仕上げは、表面を鏡のように平滑に磨いて仕上げる
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正解 ④粗面仕上げは、表面を鏡のように平滑に磨いて仕上げる
解説
粗面仕上げは、コンクリート版の表面にほうきやブラシ、あるいは金属のくしで細かい溝をつけ、わざとざらつかせる仕上げです。
目的は、タイヤと路面の間のすべり抵抗を確保し、雨のときの安全性を高めることにあります。表面を鏡のように平滑に磨くと、雨天時に極めて滑りやすくなり危険です。
仕上げの順序は、まず荒仕上げで大まかに形を整え、次に平たん仕上げで凹凸をならし、最後に粗面仕上げで表面に細かい溝をつけます。
粗面仕上げはコンクリートが硬くなる前に行う必要があるため、時機を逃さないことが大切です。
本試験では、仕上げの順序と粗面仕上げの目的が狙われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「材料が分離しないように敷き均す」は正しく、粗骨材が偏ると強度にむらが出ます。
「コンクリートフィニッシャなどで締め固める」も正しく、専用の機械で振動を与えて締め固めます。
「荒仕上げ、平たん仕上げ、粗面仕上げの順」も正しい順序で、粗面仕上げが最後です。
問42-12

コンクリート舗装の養生に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①初期養生は、表面仕上げの直後から始め、乾燥を防ぐ
  • ②初期養生は、後期養生がすべて終わってから開始する
  • ③後期養生は、散水を行わず乾いた状態を保って続ける
  • ④養生は、粗面仕上げを行う前にすべて完了させておく
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正解 ①初期養生は、表面仕上げの直後から始め、乾燥を防ぐ
解説
コンクリート舗装の養生は、初期養生と後期養生の2段階で行います。
初期養生は、表面仕上げが終わった直後から始めます。この時期のコンクリートはまだ軟らかく、表面に直接触れられないため、膜養生剤を吹き付けたり、三角屋根状の覆いをかけたりして、風と日射による急な乾燥を防ぎます。
表面だけが早く乾くと、内部との収縮の差でひび割れが生じるためです。
後期養生は、表面を歩けるようになってから行い、養生マットを敷いて散水するなど湿った状態を保ちます。所定の強度が得られるまで続けます。
本試験では、初期と後期の順序、初期養生を始める時期、湿潤を保つという原則が狙われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「初期養生は後期養生がすべて終わってから開始する」は誤りで、順序が逆です。初期養生が先です。
「後期養生は乾いた状態を保って続ける」も誤りで、後期養生は湿潤状態を保つのが目的です。
「養生は粗面仕上げを行う前にすべて完了させる」も誤りで、養生は仕上げの後に行います。
問52-12

普通コンクリート舗装の目地の間隔に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①縦目地の間隔は、おおむね20mから30mを標準とする
  • ②横収縮目地の間隔は、おおむね50mから60mを標準とする
  • ③横収縮目地の間隔は、おおむね8mから10mを標準とする
  • ④縦目地の間隔は、おおむね100mを標準として設ける
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正解 ③横収縮目地の間隔は、おおむね8mから10mを標準とする
解説
普通コンクリート舗装の横収縮目地は、コンクリートが乾燥や温度低下で縮むときに、ひび割れがあちこちに勝手に出るのを防ぎ、決めた位置で切れるようにするための目地です。
間隔は版の厚さに応じておおむね8mから10mを標準とします。版が厚いほど間隔を長くできます。
縦目地は車線の区分に合わせて設けるため、間隔はおおむね3mから4.5m程度、つまり1車線の幅に相当します。
これとは別に、暑い時期の膨張を逃がす横膨張目地があり、こちらはおおむね100m以上の間隔で設けられます。
本試験では、横収縮目地と縦目地、膨張目地の間隔を入れ替えた形で問われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「横収縮目地の間隔が50mから60m」は誤りで、その間隔では収縮によるひび割れを制御できません。
「縦目地の間隔が20mから30m」も誤りで、縦目地は車線幅に合わせるため3mから4.5m程度です。
「縦目地の間隔がおおむね100m」も誤りで、100m程度という値は膨張目地の間隔に近い値です。
問62-12

コンクリート舗装の路盤に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①路盤の厚さが厚い場合は、上層路盤にアスファルト中間層を設ける
  • ②アスファルト中間層は、路盤の上面の不陸や吸水を防ぐ働きをもつ
  • ③路盤は、版を均一に支えられるよう平たんに仕上げる必要がある
  • ④路盤の支持力にむらがあっても、版さえ厚ければ影響は生じない
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正解 ④路盤の支持力にむらがあっても、版さえ厚ければ影響は生じない
解説
コンクリート版は板として荷重を分散しますが、下の路盤の支持力にむらがあると、支えの弱い部分で版が下向きに曲げられ、その位置に大きな引張力が生じてひび割れが発生します。
版が厚ければ多少は緩和されますが、影響が生じないということはありません。したがってこの記述は適当ではありません。
路盤の均一性はコンクリート舗装で特に重要で、そのために路盤の厚さが厚くなる場合には、上層路盤の上に厚さ4cm程度のアスファルト中間層を設けます。
この中間層は、路盤上面の細かい不陸をならす、路盤が版から水を吸うのを防ぐ、施工中の作業面を確保する、といった役割を果たします。
本試験では、中間層の目的と路盤の均一性が問われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「路盤が厚い場合にアスファルト中間層を設ける」は正しく、標準的な構成です。
「中間層は不陸や吸水を防ぐ」も正しく、版の下面を安定した状態に保ちます。
「路盤は平たんに仕上げる必要がある」も正しく、版を均一に支えるための前提条件です。
問72-12

転圧コンクリート舗装に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①スランプの大きい軟らかいコンクリートを流し込んで施工する
  • ②水の量を少なくした硬練りのコンクリートを転圧して施工する
  • ③コンクリートを用いず、セメントを路上で散布して転圧を行う
  • ④型枠を組み立て、内部振動機だけで締め固めて仕上げていく
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正解 ②水の量を少なくした硬練りのコンクリートを転圧して施工する
解説
転圧コンクリート舗装は、単位水量を少なくした非常に硬練りのコンクリートを、アスファルトフィニッシャなどで敷き均し、振動ローラやタイヤローラで締め固めて仕上げる工法です。
普通のコンクリート舗装のように流し込んで振動で締め固めるのではなく、土の締固めに近い方法で密度を上げるのが特徴です。
水が少ないため、施工直後から強度が出やすく、早期に交通を開放できること、施工が速いことが利点です。
そのため空港のエプロン、港湾のコンテナヤード、工事用道路など、重い荷重が繰り返し作用する場所で用いられます。
本試験では、コンクリートの硬さと締固めの方法の組合せが狙われます。
(根拠:舗装設計施工指針)

他の選択肢が不適切な理由
「スランプの大きい軟らかいコンクリートを流し込む」は誤りで、転圧コンクリートは硬練りが前提です。軟らかいと転圧できません。
「セメントを路上で散布して転圧を行う」は誤りで、それは路上でのセメント安定処理の説明にあたります。
「型枠を組み内部振動機だけで締め固める」も誤りで、それは普通コンクリート舗装や構造物の施工方法です。
問82-12

連続鉄筋コンクリート舗装に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①縦方向に鉄筋を連続させ、横収縮目地を設けずに施工する
  • ②横収縮目地を通常の半分の間隔で密に設けて施工していく
  • ③鉄筋を用いないことで、ひび割れの発生を完全に防いでいる
  • ④版の厚さを通常より薄くして、目地を多数設ける工法である
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正解 ①縦方向に鉄筋を連続させ、横収縮目地を設けずに施工する
解説
連続鉄筋コンクリート舗装は、版の縦方向に鉄筋を切れ目なく配置し、横収縮目地を設けずに連続して打設する舗装です。
コンクリートは必ず収縮するため、この舗装でも横断方向の細かいひび割れが自然に発生します。しかし縦方向の鉄筋がひび割れの幅を狭く抑え込むため、荷重は割れ目を越えて伝わり、水も入りにくく、実用上問題にならない状態が保たれます。
目地がないことで走行時の振動や騒音が少なく、目地部の破損や補修も生じないという利点があります。
ひび割れを完全に防ぐのではなく、細かく分散させて幅を抑えるという発想が要点です。
本試験では、この「目地を設けない」「ひび割れは生じるが幅を抑える」という2点が狙われます。
(根拠:舗装設計施工指針)

他の選択肢が不適切な理由
「横収縮目地を半分の間隔で密に設ける」は誤りで、連続鉄筋コンクリート舗装は横収縮目地を設けません。
「鉄筋を用いないことでひび割れを完全に防ぐ」も誤りで、鉄筋を連続して用いる工法であり、ひび割れ自体は生じます。
「版を薄くして目地を多数設ける」も誤りで、目地を設けない点がこの工法の特徴です。
問92-12

コンクリート舗装に用いるコンクリートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①設計の基準とする強度には、材齢28日の曲げ強度を用いる
  • ②曲げ強度の設計基準値は、4.5N/mm²を標準としている
  • ③設計の基準とする強度には、材齢7日の圧縮強度だけを用いる
  • ④粗骨材の最大寸法は、版の厚さを考えて40mm程度とする
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正解 ③設計の基準とする強度には、材齢7日の圧縮強度だけを用いる
解説
コンクリート舗装の版は、板として曲げに抵抗しながら荷重を支えます。
版が壊れるときは、押しつぶされるのではなく、下面に生じる引張力に耐えられずに割れる形になります。そのため設計では圧縮強度ではなく曲げ強度を基準にします。
設計基準曲げ強度は材齢28日で4.5N/mm²が標準です。材齢7日の圧縮強度だけで設計するという記述は、基準とする強度の種類も材齢も誤っています。
粗骨材の最大寸法は40mm程度が標準で、版の厚さと配筋の間隔を考えて決められます。
本試験では、構造物のコンクリートが圧縮強度で管理されるのに対し、舗装は曲げ強度で管理されるという違いが繰り返し問われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「材齢28日の曲げ強度を用いる」は正しく、コンクリート舗装の設計の基準です。
「曲げ強度の設計基準値4.5N/mm²」も正しい標準値です。
「粗骨材の最大寸法40mm程度」も正しく、舗装用コンクリートの一般的な値です。
問102-12

コンクリート舗装の施工と気象条件に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①気温が高く風が強い日は、表面が乾きやすいので養生を急ぐ
  • ②打設中に雨が降り始めたときは、シートで表面を覆って守る
  • ③気温が低い時期は、強度が出るまでの養生日数が長めになる
  • ④気温が2℃以下の日は、練混ぜ水を冷やして打ち込むとよい
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正解 ④気温が2℃以下の日は、練混ぜ水を冷やして打ち込むとよい
解説
コンクリートはセメントと水の反応で固まるため、気温が低いと反応が遅くなり、強度の出方が大きく遅れます。
さらに固まる前のコンクリートが凍ると、内部の水が氷になって体積が増え、組織が壊れて強度が回復しなくなります。これを初期凍害といいます。
そのため気温が2℃以下になるような日は、練混ぜ水や骨材を加熱して打込み温度を確保し、保温養生や給熱養生を行う寒中コンクリートとしての対策をとります。練混ぜ水を冷やすのは暑中コンクリートの対策であり、寒中に行えば凍害を招きます。
逆に気温が高く風が強い日は、表面から水分が急速に失われてひび割れが生じるため、初期養生を早く始めます。
本試験では、暑中と寒中それぞれの対策の要点が問われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「高温で風が強い日は養生を急ぐ」は正しく、表面の急な乾燥によるひび割れを防ぐためです。
「雨が降り始めたらシートで表面を覆う」も正しく、雨水が表面のコンクリートを洗って品質を損なうのを防ぎます。
「気温が低い時期は養生日数が長くなる」も正しく、強度の発現が遅れるためです。

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