問12-3
高力ボルト摩擦接合の力の伝達に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- ①ボルトの締付け力で生じた接合面の摩擦によって力を伝える
- ②ボルトの軸部がせん断力を直接受けることで力を伝えている
- ③ボルトの軸部が母材の孔に密着し、支圧によって力を伝える
- ④ボルトの頭部と母材の溶着によって、一体化して力を伝える
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正解
①ボルトの締付け力で生じた接合面の摩擦によって力を伝える
解説
高力ボルト摩擦接合は、鋼橋の現場継手で最も多く用いられる接合方法です。
強く締め付けたボルトの軸には大きな引張力(軸力)が生じ、その反力として板と板が強く押し付け合います。この押付け力によって接合面に摩擦が生じ、その摩擦で部材間の力を伝えます。ボルト自体がせん断力を受け持つのではない点が要点です。
摩擦で伝える以上、接合面の状態が性能を左右します。そのため摩擦面は黒皮(圧延時にできる酸化被膜)を除き、ブラスト処理や赤さび発生によって所定のすべり係数を確保します。油やペンキが付いていると摩擦が落ちるため、厳しく管理されます。
ボルトはF10Tなどの記号で表され、数字は引張強さの等級を示します。F10Tは引張強さ1000N/mm²級という意味です。
本試験では、摩擦接合と支圧接合の原理の入れ替えが定番の誤りです。
(根拠:道路橋示方書・同解説(鋼橋・鋼部材編))
他の選択肢が不適切な理由
「軸部がせん断力を直接受ける」のは、普通ボルトによるせん断接合の考え方です。
「軸部が孔に密着し支圧で力を伝える」のは支圧接合で、摩擦接合とは別の方式です。
「頭部と母材の溶着で一体化する」は誤りで、高力ボルト接合に溶着は関係しません。
高力ボルト摩擦接合は、鋼橋の現場継手で最も多く用いられる接合方法です。
強く締め付けたボルトの軸には大きな引張力(軸力)が生じ、その反力として板と板が強く押し付け合います。この押付け力によって接合面に摩擦が生じ、その摩擦で部材間の力を伝えます。ボルト自体がせん断力を受け持つのではない点が要点です。
摩擦で伝える以上、接合面の状態が性能を左右します。そのため摩擦面は黒皮(圧延時にできる酸化被膜)を除き、ブラスト処理や赤さび発生によって所定のすべり係数を確保します。油やペンキが付いていると摩擦が落ちるため、厳しく管理されます。
ボルトはF10Tなどの記号で表され、数字は引張強さの等級を示します。F10Tは引張強さ1000N/mm²級という意味です。
本試験では、摩擦接合と支圧接合の原理の入れ替えが定番の誤りです。
(根拠:道路橋示方書・同解説(鋼橋・鋼部材編))
他の選択肢が不適切な理由
「軸部がせん断力を直接受ける」のは、普通ボルトによるせん断接合の考え方です。
「軸部が孔に密着し支圧で力を伝える」のは支圧接合で、摩擦接合とは別の方式です。
「頭部と母材の溶着で一体化する」は誤りで、高力ボルト接合に溶着は関係しません。