2026年版・2-9

道路の路床・路盤の施工の一問一答

2級土木施工管理技士「専門土木」から、道路の路床・路盤の施工に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-9

道路の舗装における路床に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①路床は、舗装の下にある厚さおよそ1mの土の部分である
  • ②路床は、表層と基層をまとめて呼ぶアスファルトの層である
  • ③路床は、路盤の上に敷き均す粒度調整砕石の層である
  • ④路床は、地下水位より深い位置にある岩盤の部分である
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正解 ①路床は、舗装の下にある厚さおよそ1mの土の部分である
解説
舗装は上から表層・基層・上層路盤・下層路盤と重なり、その下の土の部分を路床(ろしょう)とよびます。
国土交通省の舗装の構造に関する技術基準では、路床は舗装を直接支える厚さおよそ1mの土の層と位置づけられています。
なぜ1mかというと、車の輪荷重は舗装を通して下へ広がりながら伝わり、路面から1mより深い所ではほとんど影響しなくなるためです。
そのため設計では、路床のCBR(支持力を表す指標)を調べて必要な舗装の厚さを決めます。
本試験では、路床・路盤・基層・表層の位置関係を入れ替えた形で出題されます。上から表層・基層・上層路盤・下層路盤・路床という並びを押さえてください。

他の選択肢が不適切な理由
「表層と基層をまとめて呼ぶアスファルトの層」は誤りで、この2層はアスファルト混合物の層であり、路床は土の部分です。
「路盤の上に敷き均す粒度調整砕石の層」は誤りで、それは上層路盤の説明です。路床は路盤の下にあります。
「地下水位より深い位置にある岩盤の部分」は誤りで、路床は地下水位や岩盤の有無ではなく、舗装の直下という位置で定義されます。
問22-9

アスファルト舗装の下層路盤に用いる粒状材料に求められる品質規格として、適当なものはどれか。

  • ①修正CBR80%以上でPI4以下
  • ②修正CBR20%以上でPI6以下
  • ③修正CBR10%以上でPI9以下
  • ④修正CBR40%以上でPI3以下
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正解 ②修正CBR20%以上でPI6以下
解説
下層路盤に使うクラッシャラン(岩を砕いた砕石)などの粒状材料は、修正CBRが20%以上、PI(塑性指数。細かい土が水を含んだときの粘りけの大きさ)が6以下と定められています。
修正CBRは材料そのものの支持力を表す値で、下層路盤は上層路盤より上からの荷重が小さいため、要求値も低く設定されています。
PIを抑えるのは、粘土分が多いと雨水で軟らかくなり路盤が変形するためです。
本試験では上層路盤の粒度調整砕石の規格(修正CBR80%以上・PI4以下)と入れ替えて問われます。下層は20%と6、上層は80%と4、という組合せで覚えると取り違えません。
(根拠:国土交通省 土木工事共通仕様書に定める路盤材料の品質規格)

他の選択肢が不適切な理由
「修正CBR80%以上でPI4以下」は上層路盤の粒度調整砕石に求められる値で、下層路盤の規格ではありません。
「修正CBR10%以上でPI9以下」は、下層路盤をセメント安定処理するときの骨材に望まれる品質であり、そのまま敷き均す粒状材料の規格ではありません。
「修正CBR40%以上でPI3以下」は誤りで、この組合せは路盤材料の品質規格として定められていません。下層路盤の粒状材料に求められるのは修正CBR20%以上・PI6以下です。
問32-9

道路の構築路床の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①盛土路床は、1層の仕上り厚さを20cm以下として締め固める
  • ②安定処理工法は、現状路床土にセメントや石灰を混合する
  • ③凍上抑制層は、路床の凍結深さよりも浅い位置までとする
  • ④置換え工法は、軟弱な現状路床土を良質な土と入れ替える
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正解 ③凍上抑制層は、路床の凍結深さよりも浅い位置までとする
解説
凍上抑制層は、寒冷地で路床の土が凍って膨らみ、路面が持ち上がる凍上を防ぐために設ける層です。
凍上を防ぐには、凍結する深さの範囲にある凍上を起こしやすい土を、砂や砕石など凍上しにくい材料に置き換える必要があります。
したがって置換えの深さは凍結深さまで、あるいはそれ以上とするのが原則で、凍結深さより浅い位置で止めると、その下に残った土が凍って膨らみ、目的を果たせません。
構築路床とは、現状の路床が弱いときに盛土・安定処理・置換えなどで人工的に造り直した路床のことです。
本試験では「凍結深さより浅く」「凍結深さ以上に」という言い換えで正誤を問われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「盛土路床の1層の仕上り厚さを20cm以下」は正しい記述で、厚く盛ると下部まで締固めの力が届かないためこの厚さが標準とされています。
「安定処理工法でセメントや石灰を混合する」は正しく、砂質土にはセメント、粘性土には石灰が適しています。
「置換え工法で軟弱な土を良質な土と入れ替える」も正しい説明で、支持力の不足する土を取り除く一般的な方法です。
問42-9

アスファルト舗装の粒状路盤の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①下層路盤の1層の仕上り厚さは、20cm以下を標準とする
  • ②上層路盤の1層の仕上り厚さは、15cm以下を標準とする
  • ③敷均しは、モーターグレーダで行い所定の勾配に仕上げる
  • ④締固めは、材料が乾燥している場合でも散水しないで行う
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正解 ④締固めは、材料が乾燥している場合でも散水しないで行う
解説
路盤材料は、最もよく締まる含水比(最適含水比)の付近で締め固めたときに最大の密度が得られます。
材料が乾きすぎていると粒子どうしが滑らず、いくら転圧しても密度が上がりません。そのため乾燥時は散水して含水比を調整してから締め固めます。
逆に雨などで含水比が高すぎるときは、かき起こして乾燥させるか、良質な材料を補います。
路盤の締固め度は突固め試験で求めた最大乾燥密度に対する比で管理され、下層・上層とも十分な密度が求められます。
本試験では「散水しないで締め固める」「含水比に関係なく締め固める」といった形で誤りの選択肢が作られます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「下層路盤の1層の仕上り厚さ20cm以下」は正しく、これより厚いと下部まで締固めの効果が届きません。
「上層路盤の1層の仕上り厚さ15cm以下」も正しい標準値で、上層路盤は下層より高い密度が要求されるため厚さを抑えます。
「モーターグレーダで敷き均す」も正しく、ブレードで所定の厚さと勾配に仕上げる標準的な機械です。
問52-9

アスファルト舗装の上層路盤における粒度調整工法に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①1層の仕上り厚さは、30cm以上を標準として施工する
  • ②粒度調整路盤材は、材料が分離しないように敷き均す
  • ③粒度調整路盤材は、含水比を高めた状態で締め固める
  • ④粒度調整路盤材には、PI9以上の細粒分を多く用いる
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正解 ②粒度調整路盤材は、材料が分離しないように敷き均す
解説
粒度調整工法は、大きい粒から小さい粒までをバランスよく配合した砕石(粒度調整砕石)を用い、粒どうしのかみ合わせで高い支持力を得る工法です。
この材料は粒の大きさの幅が広いため、運搬や敷均しのときに大きい粒と小さい粒が分かれる材料分離を起こしやすいという弱点があります。
分離した部分は粒度のバランスが崩れ、そこだけ密度が上がらず弱点になります。そのためダンプからの荷卸しや敷均しでは分離しないよう丁寧に扱います。
締固めは最適含水比付近で行い、1層の仕上り厚さは15cm以下が標準です。
本試験では、この1層の厚さと材料分離への配慮がよく狙われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「1層の仕上り厚さ30cm以上」は誤りで、上層路盤は15cm以下が標準です。厚すぎると下部が締まりません。
「含水比を高めた状態で締め固める」は誤りで、水が多すぎると締固めても密度が上がらず、最適含水比付近で締め固めます。
「PI9以上の細粒分を多く用いる」は誤りで、上層路盤の粒度調整砕石はPI4以下が規格です。
問62-9

アスファルト舗装の路盤に用いる安定処理工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①石灰安定処理は、セメント安定処理よりも短期間で強度が高まる
  • ②セメント安定処理は、路盤材料にセメントを添加して締め固める
  • ③石灰安定処理は、粘性土に石灰を混合し強度を高める工法である
  • ④下層路盤のセメント安定処理は、一軸圧縮強さで品質を管理する
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正解 ①石灰安定処理は、セメント安定処理よりも短期間で強度が高まる
解説
石灰安定処理は、消石灰や生石灰を土に混ぜ、石灰と土の粘土分がゆっくり結び付く反応(ポゾラン反応)によって強度を出す工法です。
この反応は時間をかけて進むため、強度は長い期間をかけて少しずつ高まります。
これに対しセメント安定処理は、セメントが水と反応して比較的早く固まるため、短期間で強度が得られます。
したがって「石灰の方が短期間で強度が高まる」という記述は逆であり、誤りです。
品質管理は、セメント安定処理路盤が材齢7日、石灰安定処理路盤が材齢10日の一軸圧縮強さで行うのが標準です。
本試験ではセメントと石灰を入れ替えた記述で正誤を問われるので、早く固まるのがセメントと押さえてください。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「路盤材料にセメントを添加して締め固める」は正しく、現場で混合し最適含水比付近で締め固めます。
「粘性土に石灰を混合し強度を高める」も正しい説明で、石灰は含水比の高い粘性土の改良に適します。
「一軸圧縮強さで品質を管理する」も正しく、供試体を作り所定の材齢で強さを確認します。
問72-9

アスファルト舗装におけるプライムコート及びタックコートに関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①プライムコートは、基層と表層の間に散布して両者を接着させる
  • ②タックコートは、路床の上に散布して路床の水分の蒸発を防ぐ
  • ③プライムコートは、路盤に散布し混合物とのなじみをよくする
  • ④タックコートは、路盤面を安定させるため路盤に混合して用いる
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正解 ③プライムコートは、路盤に散布し混合物とのなじみをよくする
解説
プライムコートは、仕上がった路盤の表面にアスファルト乳剤(アスファルトを水に細かく分散させた液体)を散布する作業です。
目的は、路盤の表面を保護しつつ、その上に敷くアスファルト混合物と路盤とのなじみをよくすることにあります。
あわせて、雨水が路盤にしみ込むのを防ぐ、路盤の水分の蒸発を抑える、路盤表面の砂ぼこりの巻き上げを防ぐといった効果もあります。
使用する乳剤はPK-3が標準で、散布量はおおむね1m²あたり1から2リットルです。
一方のタックコートは、既にできている舗装面と新しく敷く層とを接着させるもので、PK-4を1m²あたり0.3から0.6リットル程度散布します。
本試験ではこの2つを入れ替えた形で頻出です。散布する場所が路盤かアスファルト層の上かで判断してください。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「プライムコートは基層と表層の間に散布」は誤りで、それはタックコートの散布位置です。
「タックコートは路床の上に散布」は誤りで、タックコートは舗装層と舗装層の間に散布します。
「タックコートを路盤に混合して用いる」も誤りで、タックコートは混合するものではなく表面に散布するものです。
問82-9

路床の締固め及び支持力の確認に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①プルーフローリングは、荷重車を走行させてたわみを調べる
  • ②プルーフローリングは、路床や路盤の仕上り面で実施する
  • ③路床の締固め度は、突固め試験の最大乾燥密度を基準にする
  • ④プルーフローリングは、雨が降った直後に行うと精度が高い
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正解 ④プルーフローリングは、雨が降った直後に行うと精度が高い
解説
プルーフローリングは、路床や路盤の仕上り面にダンプトラックなどの荷重車を走らせ、路面の沈み(たわみ)を目視で観察して、弱い箇所がないかを確かめる方法です。
大きくたわむ箇所は支持力が不足しているため、その部分だけ入れ替えや再転圧を行います。
この試験は、締固めが終わって表面が乾き、通常の状態に落ち着いてから実施します。
雨が降った直後は表面が水を含んで一時的に軟らかくなっており、本来の支持力より小さく評価してしまうため、その時期の実施は適当ではありません。
本試験では、実施する時期・使う機械・判定の方法を入れ替えた形で問われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「荷重車を走行させてたわみを調べる」は正しく、これがプルーフローリングの方法そのものです。
「路床や路盤の仕上り面で実施する」も正しく、次の層を施工する前の確認として行います。
「締固め度は突固め試験の最大乾燥密度を基準にする」も正しく、室内試験で求めた最大乾燥密度に対する現場の密度の比で管理します。
問92-9

軟弱な現状路床に対して行う構築路床の工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①設計CBRが小さい場合は、良質土による置換え工法を検討する
  • ②シルト分の路盤への侵入を防ぐため、砂による遮断層を設ける
  • ③セメント安定処理は、有機質を多く含む土でも強度が出やすい
  • ④石灰安定処理は、含水比の高い粘性土の改良に適した工法である
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正解 ③セメント安定処理は、有機質を多く含む土でも強度が出やすい
解説
セメント安定処理は、土にセメントを混ぜて固める工法ですが、腐った植物などの有機物を多く含む土では、有機物がセメントの硬化を妨げるため、思うように強度が出ません。
このような土では、セメントの添加量を大幅に増やしても効果が乏しく、置換え工法など別の方法を選ぶのが基本です。
また高有機質土(泥炭など)は圧縮しやすく支持力も小さいため、路床としてそのまま使うことはできません。
安定処理の材料は土質に応じて選び、砂質土にはセメント、含水比の高い粘性土には石灰が適するという使い分けが原則です。
本試験では、土質と安定材の組合せを入れ替えた形で狙われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「設計CBRが小さい場合に置換え工法を検討する」は正しく、支持力の不足する土を良質土に入れ替える標準的な方法です。
「砂による遮断層を設ける」も正しく、細かい土が路盤に入り込んで路盤を汚すのを防ぐために設けます。
「石灰安定処理は含水比の高い粘性土に適する」も正しく、生石灰が水と反応して含水比を下げる効果もあります。
問102-9

上層路盤に用いる加熱アスファルト安定処理路盤に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①1層の仕上り厚さが10cmを超える場合をシックリフトとよぶ
  • ②加熱アスファルト安定処理は、下層路盤だけに用いる工法である
  • ③骨材と瀝青材料を常温で混合してから路盤上に敷き均して用いる
  • ④品質は、修正CBR試験の値だけで判定し安定度は確認しない
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正解 ①1層の仕上り厚さが10cmを超える場合をシックリフトとよぶ
解説
加熱アスファルト安定処理は、砕石などの骨材にアスファルトを加えて加熱混合したものを路盤に用いる工法で、粒状路盤より高い支持力とたわみにくさが得られます。
1層の仕上り厚さは10cm以下を標準とする一般工法と、10cmを超える厚さで一度に仕上げるシックリフト工法に分けられます。
シックリフト工法は層の数を減らせるため、施工の手間と工期を減らせるのが利点です。ただし厚い層を均一に締め固める必要があるため、温度が下がらないうちに転圧を終える管理が重要になります。
品質はマーシャル安定度(加熱アスファルト混合物の変形しにくさを調べる試験の値)などで確認します。
本試験では、この10cmという境目の数値と、上層路盤に用いる工法である点が狙われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「下層路盤だけに用いる」は誤りで、加熱アスファルト安定処理は主に上層路盤に用いられます。
「常温で混合してから敷き均す」は誤りで、加熱して混合するのがこの工法の名称のとおりの特徴です。常温で混合するのは常温混合式の別工法です。
「修正CBR試験の値だけで判定する」も誤りで、加熱アスファルト安定処理はマーシャル安定度などで品質を確認します。

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