2026年版・2-10

アスファルト舗装の施工と締固めの一問一答

2級土木施工管理技士「専門土木」から、アスファルト舗装の施工と締固めに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-10

アスファルト舗装の断面を路面から下に向かって並べたものとして、適当なものはどれか。

  • ①表層→基層→上層路盤→下層路盤→路床
  • ②基層→表層→下層路盤→上層路盤→路床
  • ③表層→基層→路床→上層路盤→下層路盤
  • ④上層路盤→下層路盤→表層→基層→路床
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正解 ①表層→基層→上層路盤→下層路盤→路床
解説
アスファルト舗装は、路面側から表層・基層・上層路盤・下層路盤と重なり、その下が路床です。
表層はタイヤが直接ふれる層で、すべりにくさや水はけなど走行のしやすさを受け持ちます。
基層はその下で、表層から伝わる力を均一にならして路盤へ伝える役割です。
路盤は上層と下層に分かれ、上に行くほど良質な材料を使います。荷重は下へ行くほど広い面積に分散するので、深い層ほど支持力の要求が下がるためです。
この考え方から、上層路盤には粒度調整砕石など高品質な材料、下層路盤にはクラッシャランなど比較的安価な材料が用いられます。
本試験では、この並びを入れ替えたり、路床と路盤を取り違えた形で出題されます。
(根拠:舗装の構造に関する技術基準、舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「基層→表層」で始まる並びは誤りで、路面に接するのは基層ではなく表層です。
「表層→基層→路床」と続く並びは誤りで、基層の下は路盤であり、路床は最も下にあります。
「上層路盤→下層路盤→表層」と続く並びも誤りで、路盤はアスファルトの層より下にあります。
問22-10

アスファルト混合物を敷き均すときの温度について、一般に下回らないよう管理する値はどれか。

  • ①50℃
  • ②110℃
  • ③70℃
  • ④150℃
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正解 ②110℃
解説
加熱アスファルト混合物は、温度が下がると急に硬くなり、敷き均しにくく締め固まりにくくなります。
そのため敷均し時の温度は一般に110℃を下回らないように管理します。
混合所での混合温度はおおむね145℃から175℃、現場に到着したときは140℃前後が目安で、運搬中はシートを掛けて温度低下と風雨を防ぎます。
温度が下がってから転圧しても所定の密度が得られず、後にわだち掘れやひび割れの原因になります。
関連する温度として、初転圧は110℃から140℃、二次転圧の終了は70℃から90℃、交通開放は舗装表面が50℃以下という基準があります。
本試験ではこれらの温度を入れ替えた形で出題されるため、敷均し110、初転圧110から140、開放50という順で押さえてください。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「50℃」は交通開放できる舗装表面の温度の目安であり、敷均し温度ではありません。
「70℃」は二次転圧を終える温度の下限の目安で、敷均しの管理値ではありません。
「150℃」は混合所での混合温度に近い値で、現場での敷均しの下限値ではありません。
問32-10

アスファルト混合物の運搬及び敷均しに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①運搬にはダンプトラックを用い、荷台をシートで覆う
  • ②敷均しは、アスファルトフィニッシャを用いて行う
  • ③敷均し中に雨が降り始めたら、転圧を早めて仕上げる
  • ④気温が5℃以下のときは、原則として施工を行わない
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正解 ③敷均し中に雨が降り始めたら、転圧を早めて仕上げる
解説
加熱アスファルト混合物は熱い状態で敷き均し、温度が下がる前に締め固めることで所定の密度を得ます。
敷均し中に雨が降り始めると、混合物が急激に冷やされて締固めが不十分になり、さらに水がアスファルトと骨材のはがれを招くため、施工は中止します。
転圧を早めて仕上げれば足りるというものではなく、施工そのものを取りやめます。すでに運搬中の混合物についても、現場で使えないと判断されれば廃棄します。
また気温が5℃以下のときは温度低下が早く、所定の締固めができないため原則として施工を行いません。やむを得ず行う場合は、混合物の温度を高めに設定する、風よけを設けるなどの対策をとります。
本試験では、雨天時や低温時の対応がそのまま正誤の分かれ目になります。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「ダンプトラックの荷台をシートで覆う」は正しく、温度低下と風雨・ほこりを防ぐための標準的な措置です。
「アスファルトフィニッシャを用いて敷き均す」も正しく、所定の厚さと平たんさに敷き均す専用の機械です。
「気温5℃以下では原則として施工しない」も正しい記述で、温度低下による締固め不足を避けるための基準です。
問42-10

アスファルト混合物の締固め作業を行う順序として、適当なものはどれか。

  • ①初転圧→継目転圧→二次転圧→仕上げ転圧
  • ②継目転圧→初転圧→二次転圧→仕上げ転圧
  • ③継目転圧→二次転圧→初転圧→仕上げ転圧
  • ④初転圧→二次転圧→仕上げ転圧→継目転圧
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正解 ②継目転圧→初転圧→二次転圧→仕上げ転圧
解説
アスファルト混合物の締固めは、継目転圧・初転圧・二次転圧・仕上げ転圧の順に行います。
継目転圧を最初に行うのは、既に敷き終えている隣の車線や前日の施工部分とのつなぎ目が最も弱く、温度が下がる前に密着させる必要があるためです。
次の初転圧はロードローラで行い、混合物が高温のうちに全体の形を整えながら締め固めます。
二次転圧はタイヤローラまたは振動ローラで行い、所定の密度まで締め固める中心的な工程です。
最後の仕上げ転圧は、ローラの跡(ローラマーク)を消して路面を平たんにするために行います。
本試験ではこの4つの順序を入れ替えた形で出題されるため、継目が最初、仕上げが最後と覚えてください。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「初転圧→継目転圧」で始まる順序は誤りで、温度が下がりやすい継目を先に締め固めます。
「継目転圧→二次転圧→初転圧」の順序は誤りで、初転圧と二次転圧の前後が逆になっています。
「仕上げ転圧→継目転圧」で終わる順序も誤りで、仕上げ転圧は路面の跡を消す最後の工程です。
問52-10

アスファルト舗装の初転圧に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①一般に、10〜12t程度のロードローラを用いて行う
  • ②混合物の温度が110〜140℃の間に行うのが標準である
  • ③ヘアクラックが生じたときは、転圧温度を下げて対応する
  • ④駆動輪を進行方向の後ろ側にして、低速で転圧作業を行う
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正解 ④駆動輪を進行方向の後ろ側にして、低速で転圧作業を行う
解説
初転圧は、10から12t程度のロードローラ(鉄輪ローラ)を用い、混合物の温度が110から140℃の間に行うのが標準です。
このときローラは、駆動輪を進行方向の前側にして走行させます。まだ軟らかい混合物の上を走るため、押される側の輪が前にあると混合物を前へ押し出して波打ちや盛り上がりを生じるからです。
駆動輪を前にすれば、前方の混合物を押さずに締め固められます。
また速度が速すぎると混合物が横へ逃げるため、低速で一定の速さを保ちます。
初転圧の温度が高すぎると表面に細かいひび(ヘアクラック)が出るので、その場合は転圧温度を下げます。
本試験では駆動輪の向きと転圧温度の数値が狙われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「10〜12t程度のロードローラを用いる」は正しく、初転圧に使う標準的な機械と質量です。
「温度110〜140℃の間に行う」も正しい標準値で、これより低いと所定の密度が得られません。
「ヘアクラックが生じたら転圧温度を下げる」も正しい対応で、温度が高すぎることが主な原因だからです。
問62-10

アスファルト舗装の二次転圧及び仕上げ転圧に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①二次転圧の終了時の温度は、150℃程度を目安とする
  • ②仕上げ転圧は、初転圧の前に行い平たん性を確保する
  • ③二次転圧には、8〜20t程度のタイヤローラを用いる
  • ④仕上げ転圧では、混合物の密度を最も大きく増加させる
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正解 ③二次転圧には、8〜20t程度のタイヤローラを用いる
解説
二次転圧は、所定の密度まで締め固める中心の工程で、8から20t程度のタイヤローラ、または6から10t程度の振動ローラを用います。
タイヤローラはゴムタイヤのもみほぐし効果で骨材のかみ合わせを高め、鉄輪では届きにくい深さまで密度を上げられるのが特徴です。
二次転圧を終える温度は70から90℃が目安で、これより下がると締め固まらなくなります。
仕上げ転圧はその後に行い、タイヤローラやロードローラでローラの跡を消して平たんに整えるのが目的です。密度を大きく上げる工程ではありません。
本試験では、機械の種類と質量、終了温度、各転圧の目的を入れ替えた形で問われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「二次転圧の終了温度150℃程度」は誤りで、実際は70から90℃です。150℃程度は混合所での混合温度に近い値です。
「仕上げ転圧を初転圧の前に行う」は誤りで、仕上げ転圧は締固めの最後に行います。
「仕上げ転圧で密度を最も大きく増加させる」も誤りで、密度を上げる主役は二次転圧です。
問72-10

アスファルト舗装の継目の施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①縦継目は、上下の層で同じ位置にそろえて設けるのがよい
  • ②横継目は、上下の層で30cm程度ずらして設けるとよい
  • ③縦継目は、上下の層の位置を15cm以上ずらして設ける
  • ④継目は、混合物の温度が下がってから締め固めるのがよい
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正解 ③縦継目は、上下の層の位置を15cm以上ずらして設ける
解説
継目は、先に施工した部分とあとから施工する部分のつなぎ目で、締固めが不足しやすく、雨水の入り口になりやすい弱点です。
そのため上下の層で継目の位置が重なると、その線に沿って弱い面が舗装を貫くことになり、ひび割れや剥がれの原因になります。
これを避けるため、縦継目(道路の進行方向に平行な継目)は上下の層で15cm以上ずらして設けるのが標準です。
横継目(進行方向と直角の継目)も同様に、上下の層で1m以上ずらします。
また継目部は温度が下がる前に締め固める必要があるため、締固めの順序では継目転圧を最初に行います。
本試験ではこの15cmと1mという数値が狙われます。
(根拠:国土交通省 土木工事共通仕様書 一般舗装工、舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「上下の層で同じ位置にそろえる」は誤りで、弱点が上下に重なるため必ずずらします。
「横継目を上下の層で30cm程度ずらす」は誤りで、横継目は1m以上ずらして設けます。
「温度が下がってから締め固める」も誤りで、継目は温度が高いうちに締め固めます。
問82-10

アスファルト舗装の交通開放に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①舗装表面の温度がおおむね50℃以下になってから開放する
  • ②舗装表面の温度が100℃程度あっても支障なく開放できる
  • ③仕上げ転圧の終了と同時に、温度に関係なく交通に開放する
  • ④舗装表面に散水すれば、温度に関係なく開放して差し支えない
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正解 ①舗装表面の温度がおおむね50℃以下になってから開放する
解説
アスファルト混合物は温度が高いうちは軟らかく、その状態で車が通ると、わだち掘れや表面の変形が生じます。
そのため交通開放は、舗装表面の温度がおおむね50℃以下に下がってから行うのが標準です。
急いで開放したい場合には、散水して冷やす方法もとられますが、その場合も温度が十分に下がったことを確認したうえで開放します。散水しさえすれば温度に関係なく開放してよい、というものではありません。
この温度管理は、施工直後の初期わだちを防ぐ意味で重要です。
本試験では、敷均し110℃以上、初転圧110から140℃、二次転圧終了70から90℃、交通開放50℃以下という一連の温度が入れ替えて問われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「100℃程度でも支障なく開放できる」は誤りで、その温度では舗装が軟らかく変形します。
「仕上げ転圧の終了と同時に温度に関係なく開放する」も誤りで、転圧終了直後はまだ高温です。
「散水すれば温度に関係なく開放できる」も誤りで、散水は冷却の手段であり、確認すべきは表面温度です。
問92-10

寒冷期におけるアスファルト舗装の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①混合物の温度を通常より高めに設定して出荷してもらう
  • ②運搬車の荷台に保温シートを掛け、温度の低下を抑える
  • ③敷均し後は温度が下がりやすいため、速やかに転圧する
  • ④路盤の凍結した部分は、混合物を厚めに敷き均して補う
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正解 ④路盤の凍結した部分は、混合物を厚めに敷き均して補う
解説
路盤が凍結していると、その上に高温の混合物を敷いたときに氷が解けて水になり、路盤が軟らかくなって支持力を失います。
また混合物と路盤の間に水が入るため、なじみが悪くなり、はく離やひび割れの原因にもなります。したがって路盤が凍結しているときは、解けて安定するのを待つか、凍結部分を取り除いてから施工します。混合物を厚めに敷いて補おうとしても、下の路盤が軟らかいままでは支持力は回復しません。
寒冷期の施工では、混合物の温度低下が最大の課題です。混合温度を高めに設定する、保温シートで覆う、運搬距離を短くする、敷均し後すぐに転圧するなど、温度を保つ工夫を組み合わせます。
あわせて、気温5℃以下では原則として施工しないという基準も押さえてください。
本試験では、低温時の対策が正しいか否かで問われます。
(根拠:舗装施工便覧)

他の選択肢が不適切な理由
「混合物の温度を通常より高めに設定する」は正しい対策で、運搬中の温度低下を見込んだ措置です。
「保温シートを掛ける」も正しく、風による温度低下を抑える標準的な方法です。
「敷均し後速やかに転圧する」も正しく、寒冷期は締め固められる時間が短いため、転圧の遅れが密度不足に直結します。
問102-10

各種のアスファルト舗装に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①排水性舗装は、表層に浸み込んだ水を基層の上で側方へ排除する
  • ②透水性舗装は、路面の水を路盤や路床にまで浸透させる舗装である
  • ③グースアスファルト舗装は、鋼床版の橋面舗装などに用いられる
  • ④半たわみ性舗装は、開粒度の混合物に土砂を充てんした舗装である
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正解 ④半たわみ性舗装は、開粒度の混合物に土砂を充てんした舗装である
解説
半たわみ性舗装は、すき間の多い開粒度タイプのアスファルト混合物を敷いたあと、そのすき間にセメントを主体とする流動性の高いミルク(セメントミルク)を浸透させて固めた舗装です。
アスファルトのたわみやすさとコンクリートの硬さを併せもち、わだち掘れに強いのが特徴で、バス停留所や交差点、駐車場など、重い車が低速で通る場所に用いられます。
したがって充てんするのは土砂ではなくセメントミルクであり、この点が誤りです。
本試験では、排水性舗装と透水性舗装の違い、半たわみ性舗装の充てん材料、グースアスファルトの用途が入れ替えて問われます。水をどこへ逃がすかで排水性と透水性を区別してください。
(根拠:舗装設計施工指針)

他の選択肢が不適切な理由
「排水性舗装は基層の上で側方へ排除する」は正しく、表層だけをすき間の多い構造にし、その下は水を通さない層とします。
「透水性舗装は路盤や路床にまで浸透させる」も正しく、主に歩道や駐車場に用いられます。
「グースアスファルト舗装は鋼床版の橋面舗装に用いる」も正しく、加熱して流し込む施工性と水を通さない性質が生かされます。

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