2026年版・5-11

土工・盛土の品質管理と試験の一問一答

2級土木施工管理技士「施工管理法」から、土工・盛土の品質管理と試験に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-11

盛土の締固めの目的に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①土の間隙を増やして透水性を高める
  • ②完成後の圧縮沈下を少なくする
  • ③雨水などの浸入による軟化を防ぐ
  • ④盛土に必要な強度とせん断抵抗を与える
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正解 ①土の間隙を増やして透水性を高める
解説
締固めとは、土に力を加えて土粒子どうしのすき間(間隙)にある空気を追い出し、土を密な状態にする作業です。
その目的は三つに整理できます。
第一は、完成後の沈下を小さくすることです。締固めが不十分なまま盛土をすると、供用開始後に自重や交通荷重で徐々に縮み、路面に段差やひび割れが生じます。あらかじめ締め固めておけば、後から縮む余地がなくなります。
第二は、盛土に必要な強度とせん断抵抗を与えることです。土粒子が密にかみ合うほど、すべりに対する抵抗が大きくなり、のり面の安定性が高まります。
第三は、水の浸入による軟化と、それに伴う強度の低下を防ぐことです。間隙が小さくなると水が入り込みにくくなり、雨水や地下水による泥化や凍上を抑えられます。
したがって締固めは、間隙を減らして透水性を小さくする作業であり、透水性を高めるものではありません。透水性を高めたい場合は、砂や砕石による排水層を別に設けます。
(根拠:道路土工-盛土工指針)

他の選択肢が不適切な理由
「完成後の圧縮沈下を少なくする」は、締固めの代表的な目的であり適当な記述です。
「雨水などの浸入による軟化を防ぐ」も、間隙が減ることで得られる効果として正しい内容です。
「盛土に必要な強度とせん断抵抗を与える」は、土粒子のかみ合いが増すことによる効果であり適当です。
問25-11

突固めによる土の締固め試験(JIS A 1210)における試験方法の区分に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①A法ではモールドの内径が100mmで、土を3層に分けて突き固める
  • ②A法で用いるランマーは質量4.5kgで、落下高さは45cmである
  • ③E法はA法よりも大きな締固めエネルギーを与える試験方法である
  • ④試験方法の区分ごとに用いる土の最大粒径の上限が定められている
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正解 ②A法で用いるランマーは質量4.5kgで、落下高さは45cmである
解説
突固めによる土の締固め試験はJIS A 1210に定められており、含水比を変えながら土を突き固め、そのときの乾燥密度を測る試験です。
この試験には、モールド(土を詰める円筒形の容器)の内径、ランマー(土を突き固めるための重り)の質量と落下高さ、層数、1層あたりの突固め回数の組合せによって、A法からE法までの区分があります。
A法は、内径100mmのモールドに土を3層に分けて詰め、質量2.5kgのランマーを30cmの高さから1層あたり25回落として突き固める方法です。質量4.5kgのランマーを45cmの高さから落とすのはC法・D法・E法であり、A法の条件ではありません。
区分が分かれているのは、土に含まれる粒の大きさや、想定する締固めの強さが現場ごとに異なるためです。粗い粒を含む土には内径150mmの大きいモールドを使い、強い締固めを想定する場合は重いランマーを高い位置から落とします。
本試験では、ランマーの質量2.5kgと4.5kg、落下高さ30cmと45cmを入れ替えた形で狙われます。

他の選択肢が不適切な理由
「A法ではモールドの内径が100mmで、土を3層に分けて突き固める」は、A法の条件そのもので正しい記述です。
「E法はA法よりも大きな締固めエネルギーを与える試験方法である」も正しく、E法は4.5kgのランマーを45cmの高さから1層あたり92回落とすため、A法よりはるかに大きなエネルギーになります。
「試験方法の区分ごとに用いる土の最大粒径の上限が定められている」も正しい記述で、区分に応じて19mmまたは37.5mmを超える粒を取り除いてから試験を行います。
問35-11

盛土の締固めの管理方式に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①品質規定方式では締固め度などの品質を規定する
  • ②工法規定方式では機種や締固め回数を規定する
  • ③品質規定方式では施工方法は施工者に任される
  • ④工法規定方式では機械の選定を施工者に任せる
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正解 ④工法規定方式では機械の選定を施工者に任せる
解説
盛土の締固めをどう管理するかには、二つの考え方があります。
一つは品質規定方式です。締固め度、飽和度、空気間隙率、あるいは強度や支持力といった、できあがりの品質そのものを数値で規定します。どの機械を使い、何回転圧するかといった施工の方法は施工者に任され、結果として規定の品質が得られていればよいという考え方です。工夫の余地が大きい反面、品質を確かめる試験が欠かせません。
もう一つは工法規定方式です。使用する締固め機械の機種と質量、1層の敷均し厚さ、締固めの回数などをあらかじめ定め、そのとおりに施工させます。あらかじめ試験施工を行って、この条件なら必要な品質が得られると確かめたうえで規定します。土質が均一で、同じ作業を大量に繰り返す工事に向いています。
つまり工法規定方式では、機械の機種や質量、締固め回数といった施工の条件そのものが発注者側から指定されます。機械の選定を施工者に任せるのは品質規定方式の考え方であり、工法規定方式とは逆になります。
なお工法規定方式でも、実際に品質が確保されているかを確認するための試験や観察は行います。規定どおり施工していても、土質が想定と変われば結果は変わるためです。
(根拠:道路土工-盛土工指針)

他の選択肢が不適切な理由
「品質規定方式では締固め度などの品質を規定する」は、この方式の定義そのもので適当な記述です。
「工法規定方式では機種や締固め回数を規定する」も、施工の条件を定めるという方式の中身と一致しています。
「品質規定方式では施工方法は施工者に任される」は、結果で管理するという考え方から導かれる正しい記述です。この記述と、誤りである「工法規定方式では機械の選定を施工者に任せる」を並べて見比べると、二つの方式の違いがつかめます。
問45-11

盛土の締固め度の求め方として、適当なものはどれか。

  • ①現場の乾燥密度を室内試験の最大乾燥密度で割った値
  • ②室内試験の最大乾燥密度を現場の乾燥密度で割った値
  • ③現場の湿潤密度を室内試験の最大乾燥密度で割った値
  • ④現場の含水比を室内試験の最適含水比で割った値
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正解 ①現場の乾燥密度を室内試験の最大乾燥密度で割った値
解説
締固め度とは、現場でどれだけしっかり締め固められたかを、室内試験で得られる最良の状態と比べて表した指標です。
式は次のとおりです。
締固め度(%)= 現場の乾燥密度 ÷ 室内締固め試験による最大乾燥密度 × 100
分母に置く最大乾燥密度は、突固めによる土の締固め試験で得られる、その土が最も密になったときの乾燥密度です。つまり、その土にとっての満点にあたります。分子は現場で実際に測った乾燥密度で、いわば得点です。得点を満点で割るので、値は百分率で表され、100%に近いほどよく締まっていることになります。
道路土工では、路体でおおむね90%以上、路床でおおむね95%以上といった値が管理基準として用いられます。
ここで湿潤密度を用いてはいけません。湿潤密度には水の重さが含まれるため、水を多く含んだ土ほど大きな値になり、締まり具合を正しく表せません。土粒子だけの詰まり具合を見るために、乾燥密度で比べます。
本試験では、分子と分母を入れ替えた形や、湿潤密度に置き換えた形が誤りとして出されます。
(根拠:JIS A 1210(突固めによる土の締固め試験方法)、道路土工-盛土工指針)

他の選択肢が不適切な理由
「室内試験の最大乾燥密度を現場の乾燥密度で割った値」は、分子と分母が逆であり、値の意味が反対になります。
「現場の湿潤密度を室内試験の最大乾燥密度で割った値」は、水の重さを含む密度を用いており、土粒子の詰まり具合を表しません。
「現場の含水比を室内試験の最適含水比で割った値」は、水の量の比を表すにすぎず、締固めの程度を示す値ではありません。
問55-11

盛土の締固め管理に用いる現場の土の密度の測定方法として、適当でないものはどれか。

  • ①砂置換法により求める
  • ②標準貫入試験により求める
  • ③RI計器により求める
  • ④コアカッター法により求める
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正解 ②標準貫入試験により求める
解説
締め固めた盛土が規定の密度に達しているかを確かめるには、現場でその場の土の密度を測ります。代表的な方法は三つです。
第一は砂置換法(JIS A 1214)です。現場の土をある大きさの穴の形に掘り取り、その土の質量を量ります。そして、あらかじめ密度が分かっている乾いた砂をその穴に流し込み、入った砂の質量から穴の体積を求めます。質量を体積で割れば密度が得られます。
第二はRI計器による方法です。放射性同位元素から出る放射線が土の中を通るときの減り方を測り、密度と含水比を短時間で求めます。掘らずに測れるため、多数の測点を効率よく測定できます。
第三はコアカッター法です。円筒形の刃物を土に押し込んで、決まった体積の試料をそのまま切り取り、質量を量って密度を求めます。
これに対して標準貫入試験は、ハンマーを落としてサンプラーを打込み、その打撃回数からN値を求める試験です。地盤の締まり具合や強度を推定するための原位置試験(地盤をその場で調べる試験)であり、盛土の締固め度を管理するための密度の測定には用いません。

他の選択肢が不適切な理由
「砂置換法により求める」は、現場密度試験の代表的な方法であり適当です。
「RI計器により求める」も、密度と含水比を短時間で測れる方法として広く用いられています。
「コアカッター法により求める」は、一定体積の試料を切り取って密度を求める方法であり適当な記述です。
問65-11

道路盛土の敷均し及び締固めに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①路体では1層の締固め後の厚さを30cm以下とする
  • ②路床では1層の締固め後の厚さを20cm以下とする
  • ③敷均しは均等な厚さとなるよう機械で行う
  • ④含水比が高い場合もそのまま締め固めればよい
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正解 ④含水比が高い場合もそのまま締め固めればよい
解説
盛土は、一度に厚く盛って締め固めることができません。ローラの力は表面から下へ伝わるにつれて弱まるため、厚く盛ると下部が締まらないまま残るからです。
そこで、薄い層を積み重ねる形で施工します。道路土工では、路体(盛土の主体となる部分)では1層の締固め後の厚さを30cm以下、路床(舗装の直下の部分)では20cm以下とするのが目安です。路床は交通荷重の影響を直接受けるため、より薄く、より入念に締め固めます。
敷均しは、ブルドーザやモーターグレーダを用いて均等な厚さになるように行います。厚さがばらつくと、締固めの効きにむらが出て、部分的な沈下の原因になります。
そして含水比の管理が重要です。土の含水比が最適含水比より高すぎると、間隙が水で満たされ、いくら転圧しても土粒子が近づけません。むしろ土がこね返されて泥状になり、支持力を失います。この場合は、ばっ気乾燥(掘り返して空気にさらす)、良質土との混合、あるいは石灰やセメントによる安定処理を行ってから締め固めます。
(根拠:道路土工-盛土工指針)

他の選択肢が不適切な理由
「路体では1層の締固め後の厚さを30cm以下とする」は、道路土工の一般的な目安どおりで適当です。
「路床では1層の締固め後の厚さを20cm以下とする」も、路体より薄くするという考え方に沿っています。
「敷均しは均等な厚さとなるよう機械で行う」は、締固めのむらを防ぐための基本であり適当な記述です。
問75-11

プルーフローリングに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①路床や路盤の締固め不足の箇所を見つける試験である
  • ②締め固めた直後に散水を行ってから実施するのがよい
  • ③施工に用いた機械と同等以上の荷重の車両を走行させる
  • ④車両を走行させたときのたわみを目視などで確認する
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正解 ②締め固めた直後に散水を行ってから実施するのがよい
解説
プルーフローリングは、締め固めた路床や路盤の上に重い車両を走らせ、路面のたわみや変形の様子から、締固めが不十分な箇所や軟弱な箇所を見つける方法です。
走らせる車両は、施工に使用した締固め機械と同等以上の荷重をもつダンプトラックなどを用います。実際に舗装が受ける荷重と同程度、あるいはそれ以上の力を加えて、弱い箇所をあぶり出すためです。
判定は、車両の通過に伴って路面が沈み込む様子や、車輪の跡が残る状況を目視で観察して行います。たわみが大きい箇所は、締固め不足か、下に軟弱な層がある可能性が高いので、掘り返して締め直す、置き換える、といった対策をとります。
実施する時期は、締固めが終わり、路面が所定の含水状態になった後です。散水して路面を湿らせてから行うことはしません。水を加えれば土は軟らかくなり、締固めが十分であってもたわみが出て、正しい判定ができなくなります。むしろ、降雨の直後は避けて行うのが原則です。
面全体を短時間で調べられる点が、この方法の大きな利点です。
(根拠:舗装施工便覧、道路土工-盛土工指針)

他の選択肢が不適切な理由
「路床や路盤の締固め不足の箇所を見つける試験である」は、この方法の目的そのもので適当です。
「施工に用いた機械と同等以上の荷重の車両を走行させる」も、実施の方法として正しい記述です。
「車両を走行させたときのたわみを目視などで確認する」は、判定の仕方どおりであり適当な内容です。
問85-11

土工に用いる試験とその目的の組合せとして、適当でないものはどれか。

  • ①平板載荷試験 ─ 地盤反力係数の測定
  • ②現場CBR試験 ─ 路床の支持力の測定
  • ③砂置換法 ─ 現場の土の密度の測定
  • ④含水比試験 ─ 土の粒度の分布の測定
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正解 ④含水比試験 ─ 土の粒度の分布の測定
解説
土工の試験は、何を知るための試験かをあわせて覚えると混同しません。
平板載荷試験(JIS A 1215)は、円形の載荷板を地盤に置いて荷重をかけ、沈下量との関係から地盤反力係数(K値)を求める試験です。路盤や路床の支持力の判定に用います。
現場CBR試験(JIS A 1222)は、貫入用のピストンを地盤に押し込み、標準の砕石と比べた支持力の比をCBR値として求める試験です。路床の支持力を評価し、舗装の厚さを決める資料になります。
砂置換法(JIS A 1214)は、掘り取った穴に密度既知の砂を詰めて体積を求め、現場の土の密度を測る試験です。締固め度の管理に用います。
含水比試験(JIS A 1203)は、土を炉で乾燥させ、乾燥前後の質量の差から、土粒子の質量に対する水の質量の比を求める試験です。締固めの管理や土の状態の把握に用います。
土の粒度の分布を調べるのは、ふるい分けと沈降分析による粒度試験(JIS A 1204)であり、含水比試験では分かりません。

他の選択肢が不適切な理由
「平板載荷試験 ─ 地盤反力係数の測定」は、試験と目的が正しく対応しています。
「現場CBR試験 ─ 路床の支持力の測定」も、支持力比を求めるという目的どおりで適当です。
「砂置換法 ─ 現場の土の密度の測定」は、締固め度の管理に用いる現場密度試験であり正しい組合せです。
問95-11

室内の締固め試験で得られた最大乾燥密度が1.75g/cm³の土を用いて盛土を行った。現場で測定した乾燥密度が1.68g/cm³であったとき、この盛土の締固め度として正しいものはどれか。

  • ①90.0%
  • ②93.3%
  • ③96.0%
  • ④104.2%
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正解 ③96.0%
解説
締固め度は、現場で測った乾燥密度を、室内の締固め試験で得られた最大乾燥密度で割り、100を掛けて百分率で表します。
締固め度(%)= 現場の乾燥密度 ÷ 最大乾燥密度 × 100
数値を入れます。
1.68 ÷ 1.75 = 0.96
0.96 × 100 = 96.0 %
したがって締固め度は96.0%です。
分母の1.75g/cm³は、その土を室内で最も効率よく締め固めたときに得られた密度で、いわば満点にあたります。現場では1.68g/cm³まで締まったので、満点の96%まで達したという意味になります。
分母に置く最大乾燥密度は、現場で実際に使う土を用いた室内試験の値でなければなりません。土質が変われば最大乾燥密度も変わるため、材料が変わったときは室内試験をやり直します。
道路土工では、路体でおおむね90%以上、路床でおおむね95%以上が管理の目安とされます。この結果であれば、路床としても目安を満たしています。
本試験では、割る向きを入れ替えた形が誤答として並べられます。100%を超えた時点で向きが誤っていると気づけるようにしておきます。
(根拠:締固め度の定義(現場の乾燥密度÷室内試験の最大乾燥密度×100)、道路土工-盛土工指針)

他の選択肢が不適切な理由
90.0%は、路体の締固め度としてよく用いられる管理の目安値であり、この設問の数値から計算した結果ではありません。
93.3%は、最大乾燥密度を1.80g/cm³と取り違えて1.68を割った場合に生じる値です。
104.2%は、分母と分子を入れ替えて1.75を1.68で割った場合の値で、100%を超えている時点で計算の向きが誤りだと分かります。
問105-11

幅12m、延長150m、締固め後の厚さ0.30mの盛土を1層施工する。この盛土に必要な地山土量として正しいものはどれか。ただし、土量変化率はC=0.90とする。

  • ①486 m³
  • ②540 m³
  • ③600 m³
  • ④648 m³
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正解 ③600 m³
解説
手順は二段階です。まず出来上がりの体積(締固め土量)を求め、次にそれを地山土量に戻します。
第一段階として、締固め後の体積を計算します。
12 × 150 × 0.30 = 540 m³
これは、締め固め終わった状態での盛土の体積です。
第二段階として、地山土量に換算します。土量変化率Cは、締固め土量を地山土量で割った値と定義されています。
C = 締固め土量 ÷ 地山土量
したがって、
地山土量 = 締固め土量 ÷ C = 540 ÷ 0.90 = 600 m³
となります。
土は掘り出して締め固めると、間隙がつぶれて元の地山より小さくなります。ここではC=0.90なので、地山の体積の9割に縮むということです。逆にいえば、540m³の盛土を作るには、それより多い600m³を掘り出す必要があります。
掛けるのか割るのかで迷ったときは、締め固めると小さくなるのだから、必要な掘削量は出来上がりより多いはずだ、と大小関係で確かめてください。
(根拠:土量変化率Cの定義(C=締固め土量÷地山土量)によります)

他の選択肢が不適切な理由
540 m³は締固め後の盛土の体積そのもので、地山土量への換算をしていません。
486 m³は540にCを掛けた値で、割るべきところを掛けており、地山より小さい値になっています。
648 m³は540に土量変化率Lに相当する1.2を掛けた値で、これは運搬時のほぐし土量に近い考え方であり、地山土量ではありません。

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