品質管理として行うスランプ試験の目的と読み取り方に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- ①フレッシュコンクリートの軟らかさを調べる試験である
- ②コンクリートの圧縮強度を直接求めるための試験である
- ③スランプコーンを引き上げた後の下がりを測定する
- ④測定値の単位はcmで0.5cm単位まで読み取る
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スランプ試験(JIS A 1101)は、まだ固まっていないコンクリート(フレッシュコンクリート)の軟らかさ、つまり流動性を調べる試験です。
方法は次のとおりです。スランプコーンと呼ばれる円すい台形の型にコンクリートを詰め、型を静かに真上へ引き上げます。コンクリートは自重で崩れて低くなるので、その下がった量をスランプ値として測ります。単位はcmで、0.5cm単位まで読み取ります。
この値が大きいほど軟らかく流れやすいコンクリート、小さいほど硬いコンクリートです。値の大小から、型枠のすみずみまで行き渡るか、鉄筋の間を通るか、運搬中に材料が分離しないか、といった作業のしやすさ(ワーカビリティー)を判断します。
ただし、スランプ試験で分かるのは軟らかさだけです。圧縮強度は、供試体を作って所定の期間養生し、圧縮強度試験(JIS A 1108)で調べます。
スランプが大きいコンクリートは水が多い傾向にあり、結果として強度が低くなりやすいという関係はありますが、スランプ値から強度そのものを求めることはできません。
他の選択肢が不適切な理由
「フレッシュコンクリートの軟らかさを調べる試験である」は、この試験の目的そのもので適当です。
「スランプコーンを引き上げた後の下がりを測定する」も、試験の方法どおりで正しい記述です。
「測定値の単位はcmで0.5cm単位まで読み取る」は、測定の決まりと一致しており適当な内容です。