証券外務員二種|基本無料

債券業務の対策

01 「債券業務」は本試験でどう出るか

証券外務員二種の試験は、○×方式50問と五肢選択方式20問の合計70問で、300点満点です。○×方式は1問2点、五肢選択方式は1問10点で、7割の210点以上を取ると合格になります。試験時間は2時間で、プロメトリック株式会社のテストセンターでのCBT方式です。出題科目は〔法令・諸規則〕〔商品業務〕〔関連科目〕の3区分で、債券業務は株式業務と並んで〔商品業務〕の柱になります。

債券業務は、株式業務と同じく計算問題の主戦場です。試験全体で計算問題は300点満点のうち約70点を占め、そのほとんどが1問10点の五肢選択方式で出題されます。債券では、経過利子を含む受渡代金と、4種類の利回りの計算が繰り返し問われます。1問10点なので、利回りの公式を1つ覚えるだけで合否が動くことも珍しくありません。

知識問題では、国債の種類と入札方式、地方債や特別債、公募と私募、償還方法といった発行の仕組みが問われます。加えて、市場金利と債券価格が反対に動く関係、デュレーション、イールドカーブ、格付けとリスク、特定公社債の課税が定番です。転換社債型新株予約権付社債は、知識と計算の両方から出ます。範囲は広く見えますが、問われ方は毎年似ているため、過去に出た論点を潰す形の対策が効きます。

02 収録している5テーマ(全50問)

本サイトの「債券業務」には、次の5テーマで合計50問を収録しています。このうち24問が計算問題です。

債券の種類と発行の仕組み

利付債と割引債の違いから始め、国債の分類、個人向け国債の商品性、地方債、政府関係機関等が発行する特別債までを確認します。非居住者が発行する債券の呼び名、公募発行と私募発行の区別、国債の入札方式、償還方法も扱います。あわせて表面利率・発行価格・償還期限といった発行条件の用語も整理しました。どの債券を誰が出しているのかを地図のように押さえると、後の計算が意味を持って見えてきます。

債券の売買と経過利子・受渡代金の計算

債券の値段は額面100円あたりの単価で表すため、まず約定代金の出し方に慣れることが出発点になります。そのうえで、前回の利払日の翌日から受渡日までの利子にあたる経過利子を日数で計算し、受渡代金を求める練習をします。委託手数料を額面100円につき何銭という形で加減する問題、約定代金から単価や額面を逆算する問題も収録しました。買付けと売付けで経過利子と手数料の向きがどう変わるかを、手を動かして確かめられます。

債券の利回り計算

直接利回り、応募者利回り、最終利回り、所有期間利回りの4つを、実際の数字で計算します。割引債の最終利回りや、目標の利回りから逆に購入単価を求める問題も含めました。4つの利回りは名前が似ていて混同しやすいのですが、式の形はほとんど同じで、違うのは分子に入れる価格差と割る年数だけです。この共通点に気づけるように、あえて似た条件の問題を並べて収録しています。

債券価格と金利変動・格付けとリスク

市場金利が上がると債券価格は下がるという逆の関係を、理由から理解します。残存期間が長い債券や表面利率が低い債券のほうが価格の変動が大きくなること、その大きさを測るデュレーション、期間ごとの利回りを並べたイールドカーブも扱います。格付け、信用リスク、価格変動リスク、流動性リスク、途中償還リスクを区別して覚え、特定公社債の利子や譲渡益・償還差益への課税も確認します。

転換社債型新株予約権付社債などの特殊な債券

転換社債型新株予約権付社債は、株式に転換できる権利が付いた社債です。ここではその商品性を押さえたうえで、パリティ価格、市場価格との乖離率、額面を転換したときの株式数を計算します。さらに劣後債、永久債、ゼロクーポン債、物価連動国債、変動利付国債、仕組債といった特殊な債券も収録しました。計算と知識が混ざるテーマなので、まず用語の意味をそろえてから数字に進むのがおすすめです。

03 4つの利回りを1つの形で覚えるコツ

債券は額面100円あたりの単価で売買するため、約定代金は額面金額×単価÷100で求めます。額面800万円を単価98円75銭で買えば、800万円×98.75÷100で7,900,000円です。ここに経過利子を足すと受渡代金になります。経過利子は、額面金額×表面利率×経過日数÷365で計算し、円未満は切り捨てます。買い手は前の持ち主が保有していた期間の利子を立て替えて払うので、買付けのときは足し、売付けのときは受け取る側になるため同じく足す、と押さえてください。

手数料の向きだけは株式と同じです。買付けの受渡代金は、約定代金+経過利子+委託手数料。売付けの受渡代金は、約定代金+経過利子−委託手数料になります。経過利子は買い手が売り手に払うものなので、どちらの立場でも符号は変わらず、変わるのは手数料の符号だけです。ここを一度整理しておけば、受渡代金の問題は落とさなくなります。

利回りは4つとも同じ骨格でできています。骨格は、(表面利率+1年あたりの値上がり分)÷買ったときの単価×100です。分子は1年間でどれだけ儲かるか、分母は自分が払った金額を表します。直接利回りは値上がり分を考えないので表面利率÷購入単価×100。最終利回りは(表面利率+(償還価格−購入単価)÷残存年数)÷購入単価×100です。

応募者利回りは、発行時に買って償還まで持つ場合なので、購入単価を発行価格に、残存年数を償還期限までの年数に置き換えるだけです。所有期間利回りは途中で売る場合なので、償還価格を売却価格に、年数を所有期間に置き換えます。つまり覚えるのは骨格1つと、どこに何を入れるかの対応だけです。実際に検算すると、表面利率年2.0%・残存5年・単価101円50銭の最終利回りは(2.0+(100−101.5)÷5)÷101.5×100で1.67%、表面利率年1.8%・償還期限8年・発行価格99円20銭の応募者利回りは1.92%になります。

転換社債の計算も式は2本だけです。パリティ価格は株価÷転換価額×100で、その社債を株式に換えたときの価値を額面100円あたりに直した数字です。乖離率は(市場価格−パリティ価格)÷パリティ価格×100で、市場価格がパリティからどれだけ離れているかを表します。転換して得られる株式数は額面金額÷転換価額です。公式を書き写したら、必ず自分で数字を入れて計算し、答えが合うことを確かめてください。

04 初学者がつまずきやすい用語

単価と額面

債券の値段は1本いくらではなく、額面100円あたり何円何銭という単価で表します。単価98円75銭は、額面100円の債券を98円75銭で買えるという意味です。したがって額面800万円分を買う代金は、800万円に98.75÷100を掛けて計算します。株式の株価とは表し方がまったく違うので、最初にここを飲み込んでおくと、以降の計算がすべて楽になります。

経過利子

利付債の利子は決まった利払日にまとめて支払われます。利払日の途中で売買すると、前の持ち主が持っていた期間の利子も次の持ち主が受け取ってしまいます。そこで、その期間に対応する利子を買い手が売り手に払って調整します。これが経過利子で、額面金額×表面利率×経過日数÷365で求め、円未満は切り捨てて計算します。

表面利率と利回り

表面利率は、額面に対して1年間に何%の利子が払われるかを示す、券面に書かれた条件です。発行後に変わることはありません。一方の利回りは、実際に自分が払った価格に対して1年あたりどれだけ儲かるかを示す数字で、買った値段によって人ごとに変わります。額面より安く買えば利回りは表面利率より高く、高く買えば低くなります。

デュレーション

デュレーションは、投資したお金が回収されるまでの平均的な期間を表す数字で、同時に金利が動いたときに価格がどれくらい動きやすいかの目安になります。残存期間が長い債券や表面利率が低い債券はデュレーションが長く、金利の変動に対して価格が大きく動きます。利子の支払がない割引債では、デュレーションは残存期間と一致します。長いほど値動きが大きい、と覚えておけば十分に対応できます。

05 実際に問題を解いて確かめる

利回りの公式は、眺めているだけでは手が動きません。本サイトの「債券業務」の50問は四肢択一で、1問ずつ解説を付けています。計算問題では、どの式にどの数字を入れたのかを途中の計算まで示しているので、自分の答えが違ったときにどこで外したのかがすぐ分かります。まず解いて、外した問題の解説をその場で読む進め方が最短です。

会員登録もアプリのインストールも必要ありません。スマートフォンでもそのまま解けるので、紙と電卓を用意できないときでも進められます。間違えた問題だけをあとでまとめて解き直すこともできます。下のボタンから、債券業務の問題をすぐに始められます。

本試験は○×方式50問(各2点)と五肢選択方式20問(各10点、五肢択二を含む)の計70問・300点満点で、7割の210点以上が合格基準です。試験時間は2時間で、プロメトリック株式会社のテストセンターでのCBT方式で行われます。本サイトは学習のしやすさを優先して全問を四肢択一で収録しているため、○×方式や五肢択二という解答形式そのものは再現できていません。問われる論点と難易度は本試験に合わせています。また、デリバティブ取引は二種の出題対象外で、一種のみの範囲です。ただし、信用取引や先物・オプションの基礎的な知識は、各関連科目に含めて出題される場合があります。本サイトは非公式の資格試験対策サイトであり、日本証券業協会とは一切関係ありません。

06 債券業務の一問一答(解説つき)
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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。