転換社債型新株予約権付社債について、正しいものはどれか。
- ①権利を行使すると発行会社の株式を取得することができる
- ②権利を行使すると発行会社の他の社債と交換することになる
- ③権利を行使しても社債部分はそのまま存続して償還される
- ④権利を行使できるのは償還期限が到来した日に限られている
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転換社債型新株予約権付社債(CB)とは、あらかじめ定められた価額(転換価額)で発行会社の株式を取得できる新株予約権が付いた社債です。投資家が権利を行使すると、社債の額面金額が株式の払込みに充てられる形で株式を取得し、社債としての部分は消滅します。
この仕組みにより、投資家は株価が上昇すれば株式に転換して値上がり益を狙うことができ、株価が上昇しなければ社債のまま保有して利子を受け取り、償還時に額面を回収できます。つまり株式の値上がり益への期待と、社債としての元本の安定性を1つの証券で兼ね備えているのが特徴です。
他の選択肢が不適切な理由
「権利を行使すると発行会社の他の社債と交換することになる」は誤りです。取得できるのは発行会社の株式であり、他の社債ではありません。
「権利を行使しても社債部分はそのまま存続して償還される」は誤りです。転換社債型では、社債の額面金額が払込みに充てられるため、権利行使により社債部分は消滅します。社債が存続するのは、新株予約権の行使に際して別途金銭の払込みを行うタイプの新株予約権付社債の場合です。なお会社法では、新株予約権付社債に付された新株予約権だけ、あるいは社債だけを切り離して譲渡することはできません。
「権利を行使できるのは償還期限が到来した日に限られている」は誤りです。権利を行使できる期間は発行時に定められ、その期間中はいつでも行使できます。償還日だけに限られるものではありません。
覚え方のポイント
「転換社債型=社債が株式に姿を変える」とイメージします。姿を変えるので社債は残りません。ここで間違える人が多いのは、社債を持ったまま株式も手に入る商品だと考えてしまうことです。額面金額が株式の払込みに使われる以上、両方を同時に持つことはできません。CBは「下は社債で守られ、上は株式で伸びる」商品だと押さえておきましょう。