2026年版・9-8

移調と音楽用語の一問一答

保育士 筆記試験「保育実習理論」から、移調と音楽用語に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問19-8

次の楽譜(ハ長調)を長2度上に移調したとき、(ア)の音は何になるか。
44ア

  • ①ファ♯
  • ②ファ
  • ③ソ
  • ④ソ♯
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正解 ①ファ♯
解説

ハ長調の曲を長2度上に移調すると、主音がドからレへ上がり、ニ長調(調号♯2つ:ファ♯・ド♯)になります。(ア)の音はミ(E4)です。ミの長2度上(半音2つ上)は、ミ→ファ(半音)→ファ♯(半音)でファ♯になります。
移調では、すべての音を同じ音程だけずらします。音名だけを1つずつずらして「ミ→ファ」とすると、ミとファの間は半音しかないため短2度になってしまい、長2度になりません。ニ長調の調号にファ♯が含まれることからも、ファ♯が正しいと確かめられます。

他の選択肢が不適切な理由

・ファ:ミから半音1つ上で、短2度上です。音名を1つずらしただけで、音程を確かめなかった場合の誤りです。
・ソ:ミから短3度上(半音3つ)です。
・ソ♯:ミから長3度上(半音4つ)です。

【覚え方のポイント】
移調は「新しい調を先に決める → 新しい調の調号を付ける → 音符を同じ度数だけずらす」の順で行うと間違えません。ハ長調を長2度上げるとニ長調になり、ファとドに♯が付きます。
問29-8

移調について、誤っているものはどれか。

  • ①ハ長調の曲を長2度上に移調すると、ニ長調になる
  • ②ト長調の曲を完全4度上に移調すると、ハ長調になる
  • ③ヘ長調の曲を長2度上に移調すると、調号は♭2つになる
  • ④移調しても、音と音の間の音程の関係はそのまま変わらない
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正解 ③ヘ長調の曲を長2度上に移調すると、調号は♭2つになる
解説

ヘ長調の主音はファです。長2度上に移調すると、主音はファの長2度上のソになり、ト長調になります。ト長調の調号は♯1つ(ファ♯)なので、「♭2つ」は誤りです。♭2つは変ロ長調の調号で、ヘ長調を完全4度上に移調した場合の調です。
移調で調号を求めるときは、まず移調後の主音を求め、その音を主音とする長調(短調)の調号を思い出す、という順で考えると確実です。

他の選択肢が適切な理由

※この問題は誤っているものを選ぶため、以下の3つは正しい記述です。
・ハ長調を長2度上に移調するとニ長調:ドの長2度上はレなので、ニ長調(♯2つ)になります。
・ト長調を完全4度上に移調するとハ長調:ソの完全4度上(ソ・ラ・シ・ド)はドなので、ハ長調になります。
・音程の関係は変わらない:移調は、曲全体を同じ音程だけ高く(低く)することです。旋律の形や和音の響きはそのままで、音の高さだけが変わります。子どもの声域に合わせて歌いやすい高さにするときに使います。

【覚え方のポイント】
移調の問題は「元の主音 → 何度上げ下げするか → 新しい主音 → 新しい調号」の4段階で解きます。調号の数は「♯系:ト1・ニ2・イ3・ホ4」「♭系:ヘ1・変ロ2・変ホ3・変イ4」を確実に覚えておきましょう。
問39-8

次の楽譜を完全4度下に移調したとき、移調後の調として正しいものはどれか。
44

  • ①ト長調
  • ②ホ長調
  • ③ロ長調
  • ④イ長調
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正解 ④イ長調
解説

この楽譜は調号が♯2つで、レで始まりレで終わる旋律なのでニ長調です。ニ長調の主音レを完全4度下げると、レ・ド・シ・ラと数えてラになります(レから下のラまでは半音5つ)。したがって、移調後の調はイ長調(調号♯3つ:ファ♯・ド♯・ソ♯)です。
完全4度下げることは、音の名前の上では完全5度上げることと同じ結果になります(レの完全5度上もラ)。オクターブの位置が違うだけで、調は同じイ長調です。

他の選択肢が不適切な理由

・ト長調:レを完全5度下げた場合(レ・ド・シ・ラ・ソ)の調です。度数を1つ多く数えると、この誤りになります。
・ホ長調:レを長2度上げた場合の調です。調号は♯4つです。
・ロ長調:レを長6度上げた場合の調で、調号は♯5つです。

【覚え方のポイント】
下へ移調するときも、度数は元の音と移調後の音の両方を数えます。「完全4度下=完全5度上と同じ調」「完全5度下=完全4度上と同じ調」という関係を知っておくと、計算が速くなります。
問49-8

次の速度記号を、遅いものから速いものへ順に並べたものとして、正しいものはどれか。

  • ①Andante → Adagio → Moderato → Allegro
  • ②Adagio → Andante → Moderato → Allegro
  • ③Adagio → Moderato → Andante → Allegro
  • ④Andante → Moderato → Adagio → Allegro
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正解 ②Adagio → Andante → Moderato → Allegro
解説

主な速度記号の意味は次のとおりです。
Adagio(アダージョ):ゆるやかに
Andante(アンダンテ):歩くような速さで
Moderato(モデラート):中くらいの速さで
Allegro(アレグロ):速く
遅いものから並べると、Adagio → Andante → Moderato → Allegro となります。Andanteは「歩く」を意味するイタリア語に由来し、ゆったり歩くくらいの速さです。Moderatoはその少し速い、ほどよい速さを表します。

他の選択肢が不適切な理由

・Andante → Adagio → …:AdagioはAndanteより遅い速さです。最初の2つが逆になっています。
・Adagio → Moderato → Andante → …:AndanteはModeratoより遅い速さです。2番目と3番目が逆になっています。
・Andante → Moderato → Adagio → …:最も遅いAdagioが3番目になっており、順序が誤っています。

【覚え方のポイント】
遅い順に「Largo(幅広くゆるやかに)・Adagio → Andante → Moderato → Allegretto(やや速く)→ Allegro → Presto(急速に)」。Andanteを「歩く速さ」と覚えると、その前後が整理しやすくなります。
問59-8

強弱に関する記号とその意味の組み合わせとして、誤っているものはどれか。

  • ①mf ─ やや強く
  • ②pp ─ ごく弱く
  • ③sf ─ 次第に強く
  • ④decresc. ─ だんだん弱く
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正解 ③sf ─ 次第に強く
解説

sf(スフォルツァンド。sfzとも書く)は、記号の付いたその音を特に強く演奏することを表します。「次第に強く(だんだん強く)」を表すのはcresc.(クレシェンド)で、sfの意味としては誤りです。sfは1つの音だけに付く強調で、cresc.はある範囲にわたって少しずつ強くしていく変化を表す点が異なります。

他の選択肢が不適切な理由

※この問題は誤っているものを選ぶため、以下の3つは正しい組み合わせです。
・mf(メッゾ・フォルテ):やや強く。mezzoは「半分・やや」、forteは「強く」の意味です。
・pp(ピアニッシモ):ごく弱く。p(ピアノ=弱く)を重ねて、さらに弱いことを表します。
・decresc.(デクレシェンド):だんだん弱く。dim.(ディミヌエンド)も同じ意味で使われます。

【覚え方のポイント】
強弱は弱い順に「pp → p → mp → mf → f → ff」。変化を表すのは「cresc.=だんだん強く」「decresc./dim.=だんだん弱く」。1音だけの強調は「sf(sfz)」や、音符に付ける「>(アクセント)」です。
問69-8

音楽用語とその意味の組み合わせとして、誤っているものはどれか。

  • ①cantabile ─ 音を短く切って
  • ②a tempo ─ もとの速さで
  • ③Fine ─ 終わり
  • ④fermata ─ その音をほどよく延ばす
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正解 ①cantabile ─ 音を短く切って
解説

cantabile(カンタービレ)は「歌うように」という意味の発想用語です。「音を短く切って」はstaccato(スタッカート)の意味なので、この組み合わせは誤りです。cantabileは、旋律をなめらかに、歌うような表情で演奏することを求める語で、音を切るスタッカートとはむしろ反対の性格をもちます。

他の選択肢が不適切な理由

※この問題は誤っているものを選ぶため、以下の3つは正しい組み合わせです。
・a tempo(ア・テンポ):もとの速さで。rit.(だんだん遅く)などで速さを変えた後、もとの速さに戻すときに使います。
・Fine(フィーネ):終わり。D.C.やD.S.で戻った後、Fineの位置で曲を終えます。
・fermata(フェルマータ):その音符や休符をほどよく延ばすことを表します。

【覚え方のポイント】
発想用語は「cantabile=歌うように」「dolce=甘く柔らかに」「grazioso=優雅に」「leggiero=軽く」「maestoso=荘厳に」。奏法は「staccato=短く切って」「legato=滑らかに」「tenuto=音の長さを十分に保って」と分けて覚えます。
問79-8

ある曲の楽譜は、第1〜4小節、第5〜8小節(第8小節の終わりに Fine)、第9〜12小節(第12小節の終わりに D.C.)からなり、ほかに反復記号はない。演奏の順序として正しいものはどれか。

  • ①第1〜12小節 → 第1〜4小節で終わる
  • ②第1〜12小節 → 第1〜8小節で終わる
  • ③第1〜12小節 → 第5〜8小節で終わる
  • ④第1〜8小節 → 第1〜12小節で終わる
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正解 ②第1〜12小節 → 第1〜8小節で終わる
解説

D.C.(ダ・カーポ)は「曲の初めに戻る」ことを表し、戻った後はFine(終わり)の位置で曲を終えます。この楽譜では、まず第1小節から第12小節まで演奏し、第12小節のD.C.で曲の初め(第1小節)に戻ります。そこから演奏を続け、Fineのある第8小節の終わりで曲を終えます。したがって、演奏の順序は「第1〜12小節 → 第1〜8小節」です。
1回目に第8小節を通るときは、Fineがあってもそこでは終わりません。Fineが効くのは、D.C.やD.S.で戻った後です。

他の選択肢が不適切な理由

・第1〜4小節で終わる:Fineは第8小節の終わりにあるので、第4小節で終わることはありません。
・第5〜8小節で終わる:D.C.は曲の初めに戻る記号です。第5小節に戻るのは、そこにセーニョ記号があってD.S.(ダル・セーニョ)で戻る場合です。
・第1〜8小節 → 第1〜12小節で終わる:1回目の第8小節ではFineで終わらず、そのまま第9小節へ進みます。D.C.の位置で終わることもありません。

【覚え方のポイント】
「D.C.=初めに戻る」「D.S.=セーニョ記号の位置に戻る」「Fine=戻った後に終わる所」。戻る記号の問題は、小節番号を書き出して順にたどると確実に解けます。
問89-8

発想用語「dolce」の意味として、正しいものはどれか。

  • ①歌うように
  • ②優雅に
  • ③生き生きと
  • ④甘く柔らかに
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正解 ④甘く柔らかに
解説

dolce(ドルチェ)は「甘く柔らかに」という意味の発想用語です。イタリア語で「甘い」を意味する語で、音色を柔らかく、優しい表情で演奏することを求めます。楽譜では、旋律の始まりの下や上に書かれることが多い語です。
発想用語は、速さや強さのように数値で表せるものではなく、曲の表情や雰囲気を伝えるための語です。子どもの歌の伴奏でも、曲の雰囲気に合わせて音色やタッチを工夫する手がかりになります。

他の選択肢が不適切な理由

・歌うように:cantabile(カンタービレ)の意味です。
・優雅に:grazioso(グラツィオーソ)の意味です。
・生き生きと:animato(アニマート)や con brio(コン・ブリオ)の意味です。

【覚え方のポイント】
dolce はお菓子などの「甘いもの」を表す語でもあるため、「甘く柔らかに」と結び付けると覚えやすくなります。発想用語は、似た意味の語(cantabile・grazioso・dolce)を並べて出題されやすいので、1語ずつ区別して覚えます。
問99-8

音楽用語とその意味について、次のA〜Dのうち正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A ritardando(rit.)─ だんだん遅く
B accelerando(accel.)─ だんだん速く
C legato ─ 音を短く切って
D Moderato ─ 中くらいの速さで

  • ①A○ B× C× D○
  • ②A× B○ C○ D○
  • ③A○ B○ C× D○
  • ④A○ B○ C○ D×
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正解 ③A○ B○ C× D○
解説

A ○:ritardando(リタルダンド、略してrit.)は「だんだん遅く」です。同じ意味の語に rallentando(rall.)があります。曲の終わりなどで少しずつ速さを落とすときに使います。
B ○:accelerando(アッチェレランド、略してaccel.)は「だんだん速く」です。rit. と反対の意味になります。
C ×:legato(レガート)は「滑らかに」、つまり音と音の間を切らずにつなげて演奏することを表します。「音を短く切って」は staccato(スタッカート)の意味で、legato とは反対です。
D ○:Moderato(モデラート)は「中くらいの速さで」という速度記号です。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B× C× D○:accelerando は「だんだん速く」で、Bは正しい記述です。
・A× B○ C○ D○:ritardando は「だんだん遅く」で、Aは正しい記述です。Cは legato と staccato を取り違えています。
・A○ B○ C○ D×:Cは誤りで、Dは正しい記述です。

【覚え方のポイント】
速さの変化は「rit.・rall.=だんだん遅く」「accel.=だんだん速く」「a tempo=もとの速さで」。奏法は「legato=滑らかに」と「staccato=短く切って」を対にして覚えます。
問109-8

次の楽譜の音をすべて短3度上に移調したとき、(ア)の音は何になるか。
44ア

  • ①ソ♯
  • ②ファ♯
  • ③ファ
  • ④ソ
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正解 ④ソ
解説

この楽譜はヘ音記号で書かれています。ヘ音記号では、第4線がファ(F3)で、そこから音の位置を読みます。(ア)は第3線(レ)と第4線(ファ)の間にある音で、ミ(E3)です。
ミの短3度上(半音3つ上)を求めると、ミ→ファ(半音)→ファ♯(半音)→ソ(半音)で、ソになります。度数で見ても、ミ・ファ・ソの3度で、半音3つなので短3度です。したがって答えはソです。
なお、この楽譜全体を短3度上げると、ドはミ♭、ソはシ♭となり、ハ長調から変ホ長調へ移調することになります。

他の選択肢が不適切な理由

・ソ♯:ミから半音4つ上で、長3度上です。長3度と短3度を取り違えた場合の誤りです。
・ファ♯:ミから半音2つ上で、長2度上です。
・ファ:ミから半音1つ上で、短2度上です。

【覚え方のポイント】
ヘ音記号は「第4線がファ」(記号の2つの点が第4線をはさむ)。ト音記号の第2線がソであることとあわせて、音の読み始めの基準を押さえておきましょう。3度は「半音4つ=長3度、半音3つ=短3度」です。
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