4歳児クラスで、GくんとHくんが積み木の取り合いでけんかになり、互いに譲らず言い争っている。けがにつながる様子はない。保育士の関わりとして、最も適切なものはどれか。
- ①二人の思いをそれぞれ聞き、相手の気持ちに気付けるよう言葉を添える
- ②けんかは良くないと伝え、積み木を片付けて別の遊びに誘って終わらせる
- ③先に積み木を使っていた方に渡すよう、保育士が決めて二人に伝える
- ④自分たちで解決する力を育てるため、保育士は声をかけずに離れておく
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保育所保育指針は、3歳以上児の「人間関係」の内容の取扱いで、子どもが保育士等との信頼関係に支えられて自己を発揮する中で「互いに思いを主張し、折り合いを付ける体験をし、きまりの必要性などに気付き、自分の気持ちを調整する力が育つようにすること」を求めています(第2章3(2)イ(ウ)の5)。また、思いやりの気持ちは「葛藤やつまずきをも体験し、それらを乗り越えることにより次第に芽生えてくる」としています(同じ箇所の4)。
けがの危険がない言い争いは、この体験の機会です。保育士は二人の言い分をそれぞれ受け止め、「Hくんも使いたかったんだって」と相手の思いを伝えるなど、自分たちで解決に向かえるよう橋渡しをします。内容にも「自分の思ったことを相手に伝え、相手の思っていることに気付く」とあります(同(イ)の6)。
他の選択肢が不適切な理由
・片付けて別の遊びに誘って終わらせる:葛藤を乗り越える経験の機会を大人が取り上げてしまいます。
・保育士が決めて二人に伝える:大人が結論を出すと、互いの思いに気付き折り合いを付ける体験になりません。
・声をかけずに離れておく:4歳児が自分たちだけで解決するのは難しく、見守りと必要な援助は欠かせません。見守ることと放置することは違います。
【覚え方のポイント】
3歳以上児のけんかは「止める・決める」ではなく「思いを聞く・伝え合いを支える」。キーワードは「折り合いを付ける体験」です。