生後8か月のAちゃんは、最近、担当の保育士以外の大人が近づくと泣いて、担当の保育士にしがみつくようになった。保育士の対応として、最も適切なものはどれか。
- ①いろいろな大人に慣れるよう、日ごとに違う保育士が交代で関わっていく
- ②担当の保育士が応答的に関わり、その安心を支えに周囲へ広げていく
- ③泣く経験も必要と考え、担当外の保育士が泣きやむまで抱き続ける
- ④人見知りが強まらないよう、当面は担当の保育士が関わる時間を減らす
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見知らぬ大人を嫌がって特定の人にしがみつく「人見知り」は、特定の大人との間に情緒的な絆(愛着)が育ってきたことの表れで、一般に生後半年を過ぎたころからよく見られます。保育所保育指針は、乳児期には「特定の大人との応答的な関わりを通じて、情緒的な絆が形成される」とし(第2章1(1)ア)、保育の実施に関わる配慮事項として「欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること」と定めています(第2章1(3)イ)。
安心できる大人がいることで、子どもはそこを拠り所(安全基地)にして、少しずつ周りの人や物へ関心を広げていきます。担当の保育士がそばにいる場面で他の保育士とも関わるなど、安心を土台に関係を広げていくのが適切です。
他の選択肢が不適切な理由
・日ごとに違う保育士が交代で関わる:関わる大人が毎日変わると、安心できる関係そのものが築けません。指針が「特定の保育士」の応答的な関わりを求めている趣旨に反します。
・担当外の保育士が泣きやむまで抱き続ける:不安を強めるだけで、泣いて訴える欲求に応えていません。乳児保育は「愛情豊かに、応答的に」行うことが特に必要とされています。
・担当の保育士が関わる時間を減らす:人見知りは愛着の育ちを示す通常の姿です。安心の拠り所である担当の保育士との関わりを減らすと、かえって不安が強まります。
【覚え方のポイント】
乳児保育のキーワードは「特定の保育士」「応答的」「愛情豊かに」。人見知りは困った行動ではなく、愛着が育っている証拠と捉えると、正しい対応を選べます。