「救急蘇生法の指針2020(市民用)」に示された、心肺蘇生における胸骨圧迫のテンポとして、正しいものはどれか。
- ①1分間に60〜80回
- ②1分間に80〜100回
- ③1分間に100〜120回
- ④1分間に120〜140回
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「救急蘇生法の指針2020(市民用)」(日本救急医療財団心肺蘇生法委員会監修、厚生労働省が周知)は、胸骨圧迫のテンポを1分間に100〜120回としています。この速さは成人・小児・乳児のいずれでも共通です。心臓が止まった人に対しては、胸骨圧迫によって脳や心臓に血液を送り続けることが命をつなぐ唯一の手段になるため、「強く、速く、絶え間なく」押すことが求められます。遅すぎると十分な血液が送れず、速すぎると押した後に胸が元の高さに戻りきらず、かえって心臓に血液がたまらなくなります。圧迫と圧迫の間は、胸が元の高さに戻るように十分に力を抜くことも大切です。
他の選択肢が不適切な理由
・1分間に60〜80回:遅すぎます。安静時の成人の脈拍数に近い値ですが、胸骨圧迫では十分な血流が得られません。
・1分間に80〜100回:これも基準より遅く、指針の示す範囲に届きません。
・1分間に120〜140回:速すぎます。圧迫が浅くなりやすく、胸が戻りきらないまま次の圧迫になってしまいます。
【覚え方のポイント】
胸骨圧迫は「100〜120回/分」「成人は約5cm、小児・乳児は胸の厚さの約3分の1」「中断は最小限」の3点セットで覚えます。テンポは、1秒間に2回弱のリズムと体で覚えておくと、実際の場面で役立ちます。