2026年版・7-7

慢性疾患・アレルギー疾患への対応の一問一答

保育士 筆記試験「子どもの保健」から、慢性疾患・アレルギー疾患への対応に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問17-7

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)」に示された「保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表」に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①保護者の依頼を受けて、子どものかかりつけの医師が記入するものである
  • ②特別な配慮や管理が必要となった子どもに限って作成されるものである
  • ③1年に1回以上、子どもの状態に応じて再提出等を行って見直していく
  • ④アレルギーの有無にかかわらず、全園児について保護者が記入し提出する
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正解 ④アレルギーの有無にかかわらず、全園児について保護者が記入し提出する
解説

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」は、生活管理指導表を、保護者の依頼を受けて医師(子どものかかりつけ医)が記入するもので、保育所の生活において、アレルギー疾患に関する特別な配慮や管理が必要となった子どもに限って作成されるものと説明しています。全園児について保護者が記入するものではないため、この記述は誤りです。生活管理指導表は、子どもを中心に据えた、医師・保護者・保育所の間の重要なコミュニケーションツールと位置付けられています。医師の診断に基づくことで、不必要な食物除去を防ぎ、保育所で行う配慮の根拠を明確にすることができます。

他の選択肢が適切な理由

・保護者の依頼を受けて、かかりつけ医が記入する:正しい記述です。保護者は保育所での子どもの状況を医師に説明し、記載を依頼します。
・特別な配慮や管理が必要となった子どもに限って作成する:正しい記述です。入園面接時などに保護者から申し出てもらい、協議の上で配付します。
・1年に1回以上、再提出等を行って見直す:正しい記述です。子どものアレルギーの状態は成長とともに変わるため、定期的な見直しが必要とされています。年度の途中で対応が不要になった場合は、保護者と協議・確認の上で終了します。

【覚え方のポイント】
生活管理指導表は「医師が書く」「必要な子どもだけ」「年1回以上見直す」の3点で覚えます。そのうえで、指導表を基に保護者と面談し、施設長・担当保育士・調理員などが対応を決め、全職員で共通理解をもつ、という流れで押さえておきましょう。
問27-7

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に示された、保育所における食物アレルギー対応の基本として、最も適切なものはどれか。

  • ①原因食品は症状に応じて少量ずつ与え、量を細かく調整しながら対応していく
  • ②原因食品は完全除去を基本とし、対応は「完全除去」か「解除」の両極で行う
  • ③原因食品の除去は、医師の診断がなくても保護者の申し出だけで決めればよい
  • ④一度除去を始めた食品は、その後の見直しはせずに卒園まで除去を続けていく
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正解 ②原因食品は完全除去を基本とし、対応は「完全除去」か「解除」の両極で行う
解説

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」は、保育所の食物アレルギー対応における原因食品の除去は完全除去を行うことが基本とし、安全への配慮を重視して、できるだけ単純化し、「完全除去」か「解除」の両極で対応を開始することが望ましいとしています。家庭では医師の指導のもとで少量ずつ食べる練習をしている場合もありますが、保育所では多くの子どもの食事を同時に扱うため、量を細かく調整するような煩雑な対応は、配膳ミスなどの人的エラー(誤配・誤食)を招きやすいからです。安全を最優先に、「出すか、出さないか」をはっきりさせることが事故防止につながります。

他の選択肢が不適切な理由

・症状に応じて少量ずつ与え、量を細かく調整する:煩雑で細分化された対応は誤食の誘因になるとして、ガイドラインは単純化した対応を求めています。
・医師の診断がなくても保護者の申し出だけで決める:除去は、医師の診断及び指示に基づく生活管理指導表を用いて行うのが基本です。不必要な除去は、成長期の子どもの栄養や食育の面で不利益になります。
・見直しはせず卒園まで続ける:食物アレルギーは成長とともに治ることが多いため、定期的な見直しが必要です。除去を解除する場合は、医師の指示に基づき、保護者と保育所の間で書面による申請をもって対応します。

【覚え方のポイント】
保育所の食物アレルギー対応は「医師の診断に基づく」「完全除去か解除の両極」「定期的に見直す」「解除は書面で」の4点で覚えます。「安全を最優先に、できるだけ単純に」が一貫した考え方です。
問37-7

1歳児クラスのFくんの保護者から「家ではまだえびを食べさせたことがない」と聞いた。翌週の給食の献立にえびが使われている。「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に照らした対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①えびでアレルギーが出るかどうかを確かめるため、給食で少量だけ試しに食べさせて様子を見ていく
  • ②アレルギーの診断を受けていないので、他の子どもと同じように給食でえびを提供してよいと考える
  • ③家庭で食べたことのない食物は保育所では基本的に提供しないので、保護者と相談して対応を決める
  • ④アレルギーを防ぐため、Fくんには卒園するまでえびを含む料理は一切提供しないことを決めておく
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正解 ③家庭で食べたことのない食物は保育所では基本的に提供しないので、保護者と相談して対応を決める
解説

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」は、食物アレルギー対応において安全・安心の確保を優先し、「家庭で食べたことのない食物は、基本的に保育所では提供しない」としています。また、「保育所で『初めて食べる』食物がないように保護者と連携する」ことを対応の基本に挙げています。初めて口にする食物でアレルギー症状が出る可能性があり、保育所で初めて食べて症状が出ると、原因の特定や対応が難しくなるうえ、子どもにとっても危険だからです。献立表を事前に保護者と共有し、家庭で食べて問題がないことを確かめてから給食で提供する、という流れを保護者と話し合って決めておくことが大切です。

他の選択肢が不適切な理由

・診断を受けていないので他の子どもと同じように提供する:まだ食べたことがない以上、アレルギーがあるかどうか分かりません。未摂取の食物を保育所で初めて食べることは避けるべきです。
・給食で少量だけ試しに食べさせる:保育所でアレルギーの有無を試すことは、ガイドラインの考え方に反し、子どもを危険にさらします。
・卒園まで一切提供しないと決めておく:未摂取というだけで一律に除去を続けると、不必要な除去になり、栄養や食育の面で子どもの不利益になります。家庭で食べられることが確認できれば提供できます。

【覚え方のポイント】
「保育所で初めて食べる食物をつくらない」がキーワードです。未摂取の食物は「家庭で先に試してもらう」、アレルギーの診断がある食物は「生活管理指導表に基づき完全除去」と、2つの場面を分けて覚えておきましょう。
問47-7

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に示された、乳幼児期の食物アレルギーの主な原因食品として、多くを占める3つの組み合わせはどれか。

  • ①鶏卵・牛乳・小麦
  • ②そば・ピーナッツ・えび
  • ③大豆・魚卵・果物
  • ④牛乳・大豆・米
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正解 ①鶏卵・牛乳・小麦
解説

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」は、食物アレルギーはあらゆる食物が原因となり、頻度は年齢によって異なるとしたうえで、「乳幼児期では、鶏卵、牛乳、小麦が主な3つのアレルゲンであり多くを占め」るとしています。その他、ピーナッツ、果物類、魚卵、甲殻類、ナッツ類、そばなど様々な食品が原因となり、最近では幼児のいくらやナッツ類のアレルギーが増えているとも述べています。一方で、鶏卵・牛乳・小麦などは、成長とともに食べられるようになる(耐性を獲得する)ことが多く、かなりの割合の子どもが小学校入学前までに治っていくと考えられています。このため、除去の必要性を定期的に見直すことが大切です。

他の選択肢が不適切な理由

・そば・ピーナッツ・えび:いずれも重い症状を起こしうる原因食品ですが、乳幼児期の原因として多くを占める上位3つではありません。
・大豆・魚卵・果物:魚卵や果物は幼児期に見られる原因食品として挙げられていますが、主な3つではありません。
・牛乳・大豆・米:牛乳は主な3つに含まれますが、大豆・米は含まれません。

【覚え方のポイント】
乳幼児の三大アレルゲンは「卵・乳・小麦」です。給食や食育で扱うことの多い食材ばかりなので、調理の過程で混入しないか、クッキングや小麦粘土などの活動で触れないか、といった点まで意識しておきましょう。
問57-7

次のA〜Dのうち、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に示されたアドレナリン自己注射薬「エピペン®」に関する記述として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 子どもが生命の危険な状態にある場合、居合わせた保育所の職員が本人に代わって注射しても、医師法違反とはならない。
B 「エピペン®」は、体重15kg未満の子どもにも処方される。
C 「エピペン®」は、冷蔵庫に入れて保管することが望ましい。
D 「エピペン®」を使用した後は、速やかに救急搬送し、医療機関を受診する必要がある。

  • ①A○ B○ C× D○
  • ②A○ B× C× D○
  • ③A× B× C○ D○
  • ④A○ B× C○ D×
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正解 ②A○ B× C× D○
解説

A:○。ガイドラインは、乳幼児がアナフィラキシーショックに陥り生命が危険な状態にある場合には、居合わせた保育所の職員が、ガイドラインの内容(事前の備えを含む)に即して「エピペン®」を子ども本人に代わって使用しても構わないとし、これは緊急やむを得ない措置として行われるもので医師法第17条違反とはならないとしています。
B:×。「エピペン®」は体重15kg未満の子どもには処方されません。そのため、低年齢の子どもほど、誤食を防ぐ取組が一層重要になります。
C:×。保管は子どもの手の届かない、すぐに取り出せるところで、15〜30℃で保存が望ましく、冷蔵庫や日光の当たる場所は避けるとされています。
D:○。アドレナリンを投与しても再び血圧低下など重篤な症状に陥ることがあるため、使用した後は速やかに救急搬送し、医療機関を受診する必要があります。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B○ C× D○:体重15kg未満の子どもには処方されないので、Bは誤りです。
・A× B× C○ D○:職員が代わって注射することは医師法違反とならず、冷蔵庫での保管は避けるとされています。
・A○ B× C○ D×:冷蔵庫保管のC、使用後の救急搬送を否定したDの扱いが誤っています。

【覚え方のポイント】
エピペン®は「職員が打ってよい(医師法違反にならない)」「15kg未満には処方されない」「15〜30℃で保管(冷蔵庫は避ける)」「打ったら必ず救急搬送」の4点で覚えます。預かる場合は保護者と協議して「緊急時個別対応票」を作り、全職員が取り扱えるよう研修や訓練を行っておきます。
問67-7

食物アレルギーがあり「エピペン®」を処方されている4歳児のGちゃんが、誤って原因食品を口にした。数分後、繰り返し吐き続け、ぐったりしてきた。「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に照らした対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①吐いたことで原因食品が出たと考えられるので、横に寝かせて安静にし様子を見ることにする
  • ②まず保護者に連絡し、保護者が到着して判断するまでは「エピペン®」の使用を控えておく
  • ③処方されている抗ヒスタミン薬を飲ませ、効果が出るまで1時間ほど様子を見るようにする
  • ④緊急性の高い症状が見られるため、ためらわずに「エピペン®」を使用し、119番通報する
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正解 ④緊急性の高い症状が見られるため、ためらわずに「エピペン®」を使用し、119番通報する
解説

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」は、アレルギー疾患を有する子どもに緊急性の高い症状が一つでも見られたら、「エピペン®」の使用や119番通報による救急車の要請など、速やかな対応をすることを求めています。緊急性の高い症状として、消化器の症状(繰り返し吐き続ける、持続する強いおなかの痛み)、呼吸器の症状(のどや胸が締め付けられる、声がかすれる、犬が吠えるような咳、持続する強い咳込み、ゼーゼーする呼吸、息がしにくい)、全身の症状(唇や爪が青白い、脈を触れにくい・不規則、意識がもうろうとしている、ぐったりしている、尿や便を漏らす)が示されています。Gちゃんには消化器と全身の緊急性の高い症状があり、ためらわずに「エピペン®」を使用し、救急車を要請します。

他の選択肢が不適切な理由

・保護者が到着するまでエピペン®の使用を控える:アナフィラキシーショックに対しては、できる限り早くアドレナリンを投与することが生死を分けるとも言われています。保護者への連絡は並行して行います。
・抗ヒスタミン薬を飲ませて1時間ほど様子を見る:抗ヒスタミン薬は効果が現れるまで30分〜1時間かかり、効果も皮膚症状などに限られるため、重篤な症状には期待できません。
・原因食品が出たと考え安静にして様子を見る:吐き続けることやぐったりしていることは緊急性の高い症状であり、様子を見てよい状態ではありません。

【覚え方のポイント】
緊急性の高い症状は「消化器(吐き続ける・強い腹痛)」「呼吸器(のど・声・咳・ゼーゼー・息苦しさ)」「全身(青白い・脈が弱い・意識もうろう・ぐったり・失禁)」の3群です。「一つでもあればエピペン®と119番」と覚えておきましょう。
問77-7

アナフィラキシーに関する記述として、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に照らして誤っているものはどれか。

  • ①皮膚、消化器、呼吸器など複数の臓器に症状が出る状態をアナフィラキシーという
  • ②乳幼児では食物が原因のことが多いが、医薬品や昆虫刺傷なども原因となりうる
  • ③抗ヒスタミン薬を飲めば、ショック症状にも数分ほどで効果が出ることがある
  • ④一度おさまった症状が数時間後に再び現れる、二相性反応を示すことがある
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正解 ③抗ヒスタミン薬を飲めば、ショック症状にも数分ほどで効果が出ることがある
解説

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」は、内服薬の抗ヒスタミン薬やステロイド薬について、内服してから効果が現れるまでに時間がかかる(抗ヒスタミン薬:30分〜1時間、ステロイド薬:数時間)ため、アナフィラキシーショックなどの緊急を要する重篤な症状に対しては、その効果を期待することはできないとしています。抗ヒスタミン薬の効果は皮膚症状など限定的です。ショックなどの症状には、作用する時間(5分以内)を考えるとアドレナリン(「エピペン®」)のみが有効とされています。「抗ヒスタミン薬でもショック症状に数分で効果が出ることがある」という記述は誤りです。

他の選択肢が適切な理由

・複数の臓器に症状が出る状態をアナフィラキシーという:正しい記述です。ガイドラインは、呼吸器症状が出るとアナフィラキシーショックへ進展するリスクがさらに高まり、注意が必要だとしています。
・食物が原因のことが多いが、医薬品や昆虫刺傷なども原因となりうる:正しい記述です。医薬品、食物依存性運動誘発アナフィラキシー、ラテックス(天然ゴム)、昆虫刺傷なども原因として挙げられています。
・二相性反応を示すことがある:正しい記述です。一度おさまった症状が数時間後に再び出ることがあるため、症状が落ち着いても医療機関で経過を見る必要があります。

【覚え方のポイント】
薬の効き始めは「エピペン®=5分以内」「抗ヒスタミン薬=30分〜1時間」「ステロイド薬=数時間」と、速さの順で覚えます。重い症状にはエピペン®、飲み薬は軽い皮膚症状向け、と役割を分けて理解しておきましょう。
問87-7

気管支ぜん息のある子どもへの保育所での対応として、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に照らして最も適切なものはどれか。

  • ①アレルゲンを減らす環境整備が重要であり、室内清掃だけでなく寝具の使用にも留意する
  • ②発作を防ぐため、症状が落ち着いているときであっても、運動や外遊びには一切参加させない
  • ③ぜん息の治療は家庭の問題なので、保育所では治療状況を把握する必要はとくにない
  • ④動物との接触は症状に影響しないので、飼育活動は他の子どもと同じように行わせる
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正解 ①アレルゲンを減らす環境整備が重要であり、室内清掃だけでなく寝具の使用にも留意する
解説

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」は、気管支ぜん息対応の基本として、「気管支ぜん息症状の予防には、アレルゲンを減らすための環境整備が極めて重要である。そのため、保育所での生活環境は、室内清掃だけでなく、特に寝具の使用に関して留意する必要がある」としています。ぜん息の発作は、チリやダニ、動物の毛などのアレルゲンによって気道に炎症が起き、気道が狭くなることで起こりやすくなります。午睡用の布団はダニがたまりやすいため、干す、カバーを洗うなどの管理が大切です。あわせて、保護者との連携で治療状況を把握し、運動などの保育所生活について事前に相談しておくことが求められています。

他の選択肢が不適切な理由

・運動や外遊びには一切参加させない:治療によって症状がコントロールされていれば、多くの場合、他の子どもと同じように活動できます。運動誘発ぜん息への配慮は、保護者と事前に相談して個別に決めます。
・治療状況を把握する必要はない:ガイドラインは、保護者との連携により治療状況を把握する必要があるとしています。
・動物との接触は症状に影響しない:動物の毛やフケはアレルゲンとなり、ぜん息の悪化要因になります。生活管理指導表で動物との接触について管理が必要とされている場合は、飼育活動などで配慮します。

【覚え方のポイント】
ぜん息への対応は「アレルゲンを減らす環境(掃除・寝具・動物)」「治療状況の把握」「運動は事前に相談」の3点です。「一切させない」のような極端な制限ではなく、医師の指示と保護者との相談に基づいて、できる活動を広げていく姿勢が大切です。
問97-7

アトピー性皮膚炎のある子どもへの対応に関する記述として、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に照らして誤っているものはどれか。

  • ①乳幼児では、顔、首、肘の内側、膝の裏側などに湿疹がよく現れる
  • ②悪化因子は全員に共通するため、どの子どもにも同じ対応をとればよい
  • ③汗やプールの塩素、動物の毛なども、症状を悪化させる因子となりうる
  • ④皮膚の状態が悪い場合には、皮膚への負担を少なくする配慮が必要である
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正解 ②悪化因子は全員に共通するため、どの子どもにも同じ対応をとればよい
解説

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」は、アトピー性皮膚炎の悪化因子として、ダニやホコリ、食物、動物の毛、汗、シャンプーや洗剤、プールの塩素、生活リズムの乱れや風邪などの感染症などを挙げたうえで、それらは「さまざまであり個々に異なります」としています。したがって、「全員に共通するので同じ対応をとればよい」という記述は誤りです。一人一人の悪化因子は生活管理指導表などで把握し、室内の環境整備だけでなく、場合によっては外遊びやプールのときの対応について、保護者と連携して決めていく必要があります。多くの場合、適切なスキンケアや治療によって症状のコントロールは可能で、基本的には他の子どもと同じ生活を送ることができます。

他の選択肢が適切な理由

・顔、首、肘の内側、膝の裏側などに湿疹が現れる:正しい記述です。ガイドラインは、乳幼児ではこれらの部位によく現れ、ひどくなると全身に広がると説明しています。
・汗やプールの塩素、動物の毛なども悪化因子となりうる:正しい記述です。汗をかいたらシャワーや清拭で流す、プールの後は体をよく洗うなどの配慮につながります。
・皮膚の状態が悪い場合には負担を少なくする配慮が必要:正しい記述です。アトピー性皮膚炎の子どもの皮膚は刺激に敏感なため、ガイドラインも同様の配慮を求めています。

【覚え方のポイント】
アトピー性皮膚炎は「かゆみのある湿疹が出たり治ったりを繰り返す」「悪化因子は個々に異なる」「スキンケアと治療でコントロールできる」の3点で覚えます。アレルギー疾患への対応は、どの疾患でも「一人一人の状態に応じて、医師の指示と保護者との連携で決める」のが共通の原則です。
問107-7

保育所における与薬と慢性疾患のある子どもへの対応について、保育所保育指針解説に照らして誤っているものはどれか。

  • ①与薬は医師の診断及び指示による薬に限定し、保護者に与薬依頼票を持参してもらう
  • ②預かった薬は、他の子どもが誤って服用しないよう施錠できる場所に保管しておく
  • ③慢性疾患の病状の変化や必要な保育の制限は、担任の保育士だけが把握しておく
  • ④与薬は複数の保育士等で対象児を確かめ、重複や量の誤り、与薬忘れを防ぐ
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正解 ③慢性疾患の病状の変化や必要な保育の制限は、担任の保育士だけが把握しておく
解説

保育所保育指針解説(第3章)は、慢性疾患を有する子どもの保育に当たっては、かかりつけ医及び保護者との連絡を密にし、予想しうる病状の変化や必要とされる保育の制限等について、全職員が共通理解をもつ必要があるとしています。担任だけが把握していると、担任が不在の時間帯や、延長保育・合同保育などで別の職員が見ているときに病状が急変した場合、適切に対応できません。したがって「担任の保育士だけが把握しておく」は誤りです。
解説は続けて、病状が急変するかもしれないことを念頭に置き、その子どもに合わせた保育を計画すること、定期服薬中の場合は薬剤の効能や副作用についても理解しておくこと、非常時に備えて予備薬等の預かりについても検討することを示しています。

他の選択肢が適切な理由

・医師の診断及び指示による薬に限定し、与薬依頼票を持参してもらう:正しい記述です。解説は、保育所で薬(座薬等を含む)を与える場合は医師の診断及び指示による薬に限定し、保護者に医師名、薬の種類、服用方法等を具体的に記載した与薬依頼票を持参させることが必須であるとしています。
・施錠できる場所に保管する:正しい記述です。保護者から預かった薬は、他の子どもが誤って服用することのないよう、施錠のできる場所に保管するなど管理を徹底するとされています。
・複数の保育士等で確認し、誤りを防ぐ:正しい記述です。重複与薬や与薬量の確認、与薬忘れ等の誤りがないようにし、与薬後には子どもの観察を十分に行うことも示されています。

【覚え方のポイント】
慢性疾患のある子どもは「かかりつけ医・保護者と密に連絡」「病状の変化や保育の制限を全職員で共通理解」「服薬中の薬の効能・副作用を理解」「予備薬の預かりを検討」。与薬は「医師の指示の薬だけ・与薬依頼票・施錠保管・複数で確認・与薬後の観察」の5点です。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 子どもの保健の一問一答

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