2026年版・7-5

子どもに多い病気と症状への対応の一問一答

保育士 筆記試験「子どもの保健」から、子どもに多い病気と症状への対応に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問17-5

日本小児神経学会「熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023」における熱性けいれんの定義に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①主に生後満1か月から満12か月までの乳児期に起こり、通常は37.5℃以上の発熱に伴う
  • ②主に生後満6か月から満60か月までの乳幼児期に起こり、通常は38℃以上の発熱に伴う
  • ③主に満3歳から満12歳までの幼児期・学童期に起こり、通常は39℃以上の発熱に伴う
  • ④年齢に関係なく起こり、髄膜炎など中枢神経の感染症によるけいれんも含めて定義する
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正解 ②主に生後満6か月から満60か月までの乳幼児期に起こり、通常は38℃以上の発熱に伴う
解説

日本小児神経学会「熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023」は、熱性けいれんを、主に生後満6か月から満60か月(5歳)までの乳幼児期に起こる、通常は38℃以上の発熱に伴う発作性疾患で、髄膜炎などの中枢神経感染症、代謝異常、その他の明らかな発作の原因がみられないもの、と定義しています。発熱したときに脳が未熟で刺激に反応しやすい乳幼児期に起こりやすく、多くは数分以内に自然に止まり、後遺症を残さない良性の病気です。一方で、発作が長く続く場合や、何度も繰り返す場合は、医療機関での治療が必要になります。保育所では、既往のある子どもについて、保護者から発作の様子や主治医の指示をあらかじめ確認しておくことが大切です。

他の選択肢が不適切な理由

・生後1〜12か月の乳児期、37.5℃以上:年齢の範囲が狭く、体温の目安も異なります。定義上の年齢は生後6か月から5歳(60か月)までです。
・満3歳から満12歳、39℃以上:年齢が高すぎます。実際には3歳以下がほとんどで、5歳以上ではまれです。
・中枢神経の感染症によるけいれんも含める:髄膜炎や脳炎によるけいれんは、熱性けいれんとは区別されます。発熱に伴うけいれんのすべてが熱性けいれんではないため、意識の戻りが悪いなどの場合は注意が必要です。

【覚え方のポイント】
熱性けいれんは「6か月〜5歳(60か月)」「38℃以上」「ほかに原因がない」の3条件で覚えます。「保育所における感染症対策ガイドライン」では、既往のある子どもが37.5℃以上の発熱をしたときは医師の指示に従うとしている点も、あわせて押さえておきましょう。
問27-5

1歳児クラスのDちゃんが、午睡明けに38.6℃の発熱とともに、手足を突っ張らせてけいれんを起こした。保育士の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①あわてずに楽な姿勢にして周りの危険な物を遠ざけ、発作の始まった時刻と様子を確認する
  • ②舌をかまないように、すぐにスプーンやタオルを口の中に入れて歯の間にかませておく
  • ③けいれんを早く止めるために、体を強く押さえつけ、大きな声で名前を呼び続けるようにする
  • ④けいれんが止まったらすぐに水分をとらせ、保護者に連絡せずにそのまま午後の保育に戻す
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正解 ①あわてずに楽な姿勢にして周りの危険な物を遠ざけ、発作の始まった時刻と様子を確認する
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」は、けいれんが起きたときには「あわてず、楽な姿勢にさせる。口の中にスプーンやタオルを入れない。また、吐いた物をのどに詰まらせないようにする。けいれんが止まる気配がない場合には、すぐに救急車を呼ぶ」としています。けいれんの持続時間や、手足の動きに左右差があるかといった様子は、医師が原因や重症度を判断する重要な情報になるため、始まった時刻を確認し、様子を観察して記録します。衣服をゆるめ、吐いたときにのどに詰まらないよう顔を横に向けることも大切です。日本小児神経学会の熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023でも、発作が5分以上続く場合は薬による治療の開始を考慮すべき状態とされており、止まらないときは迷わず119番通報します。

他の選択肢が不適切な理由

・スプーンやタオルを口に入れる:ガイドラインで明確に禁止されています。歯や口の中を傷つけたり、窒息の原因になったり、救助者が指をかまれたりする危険があります。
・体を強く押さえつけ、大きな声で呼び続ける:押さえつけても発作は止まらず、骨折などのけがにつながるおそれがあります。
・保護者に連絡せず保育に戻す:けいれんを起こした場合は、保護者に連絡し、医療機関の受診につなげる必要があります。ガイドラインでも、けいれんが起きたときは至急受診が必要と考えられる場合として挙げられています。

【覚え方のポイント】
けいれん時は「あわてない・押さえない・口に入れない」の3つの「ない」と、「時間を測る・横向き・止まらなければ119番」の3つの「する」で覚えます。発作が止まった後も、意識が戻るまで目を離さず見守りましょう。
問37-5

熱性けいれんを起こしたことのある子どもへの保育所の対応として、「保育所における感染症対策ガイドライン」に照らして誤っているものはどれか。

  • ①入園時に、過去のけいれんの状況や前ぶれの有無について保護者から確認しておく
  • ②発熱とともにけいれんが起きた場合の連絡先や、主治医からの指示を確認しておく
  • ③37.5℃以上の発熱があるときは、主治医など医師の指示に従って対応を決めていく
  • ④前日の夕方に発熱しても、翌朝に熱が下がっていれば登園させて通常どおり保育する
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正解 ④前日の夕方に発熱しても、翌朝に熱が下がっていれば登園させて通常どおり保育する
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」の別添(発熱時の対応)は、子どもに熱性けいれんの既往歴がある場合、「発熱があった場合には、解熱したとしても、発熱後24時間は自宅で様子をみる」としています。熱が下がったように見えても、再び熱が上がって発作が起こる可能性があるためです。前日の夕方に発熱した場合、翌朝はまだ発熱から24時間たっていないため、熱が下がっていても「すぐに登園させて通常どおり保育する」のは、この目安に反し誤りです。保護者の就労状況にも配慮しつつ、目安の理由を入園時から丁寧に説明し、理解を得ておくことが大切です。

他の選択肢が適切な理由

・入園時に過去のけいれんの状況や前ぶれを確認:正しい記述です。ガイドラインは、入園時に保護者から、過去にけいれんが起きた時の状況やけいれんの前ぶれの症状の有無を確認するとしています。
・連絡先や主治医からの指示を確認:正しい記述です。発熱とともにけいれんが起きた場合の連絡先や、主治医からの対応方法の指導内容を確認しておくことが示されています。
・37.5℃以上の発熱では医師の指示に従う:正しい記述です。ガイドラインは、熱性けいれんの既往児が37.5℃以上の発熱があるときは医師の指示に従うとしています。

【覚え方のポイント】
熱性けいれんの既往児は「入園時に状況を確認」「37.5℃以上で医師の指示」「解熱しても発熱後24時間は自宅で」の3点を押さえます。一般の子どもの目安(38℃)より低い37.5℃が出てくる点がひっかけになりやすいので注意しましょう。
問47-5

保育中に発熱した子どもへのケアとして、「保育所における感染症対策ガイドライン」に照らして誤っているものはどれか。

  • ①経口補水液や湯ざまし、お茶などで、こまめに水分を補給する
  • ②高熱のときは、首のつけ根やわきの下、足の付け根を冷やす
  • ③手足が冷たく寒気があるときも、すぐに薄着にして体を冷やす
  • ④微熱のときは水分補給をして安静にし、30分ほどして再度測る
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正解 ③手足が冷たく寒気があるときも、すぐに薄着にして体を冷やす
解説

発熱の始まりには、体が熱をつくって体温を上げようとするため、手足が冷たくなったり、寒気がしたり、震えたりすることがあります。この時期に薄着にして冷やすと、かえってつらさが増します。「保育所における感染症対策ガイドライン」は、「熱が上がって暑がる時は薄着にし、涼しくしたり、氷枕などをあてたりする。手足が冷たい時、寒気がある時は保温する」としています。熱の上がり始めは温め、上がりきって暑がるようになったら涼しくする、というように、熱の段階に合わせて対応を変えることが大切です。

他の選択肢が適切な理由

・経口補水液や湯ざまし、お茶などで水分補給:正しい記述です。発熱時は汗や呼吸で水分が失われやすく、脱水を防ぐための水分補給が欠かせません。
・高熱のときは首のつけ根・わきの下・足の付け根を冷やす:正しい記述です。太い血管が通る場所を冷やすと効率よく熱を下げられます。ただしガイドラインは、子どもが嫌がる場合には行わないこととしています。
・微熱のときは水分補給・安静の後、30分ほどして再度測る:正しい記述です。子どもの体温は室温や活動の影響を受けやすいため、落ち着いてから測り直して判断します。

【覚え方のポイント】
発熱時のケアは「寒気があれば温める、暑がれば涼しく」と、熱の段階で切り替えると覚えます。お迎えまでの間は、1時間ごとの検温、水分補給、汗をかいたら拭いて着替えさせる、という対応もガイドラインに示されています。
問57-5

保育中に嘔吐した子どもへの対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①寝かせるときはあおむけにし、脱水を防ぐため吐いた直後から水分をたくさん飲ませるようにする
  • ②寝かせるときは横向きにし、嘔吐して30分〜60分程度後に吐き気がなければ水分を少しずつ与える
  • ③寝かせるときはうつぶせにし、吐き気がおさまるまでは口の中に残った物もそのままにしておくようにする
  • ④嘔吐はよくある症状なので、他の子どもと同じ部屋で通常どおりに過ごさせながら様子を見ていく
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正解 ②寝かせるときは横向きにし、嘔吐して30分〜60分程度後に吐き気がなければ水分を少しずつ与える
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」の別添(嘔吐の時の対応)は、嘔吐した子どもへの対応として、うがいのできない子どもは口の中に残っている嘔吐物を丁寧に取り除く、別室で保育しながら安静にさせ脱水症状に注意する、寝かせる場合には嘔吐物が気管に入らないように体を横向きにする、嘔吐して30分〜60分程度後に吐き気がなければ、様子を見ながら経口補水液などの水分を少量ずつ摂らせる、などを示しています。吐いた直後に多く飲ませると、胃が刺激されてまた吐いてしまうため、少し時間をおいてから少量ずつ与えるのがポイントです。また、流行状況などから感染症が疑われるときは、応援の職員を呼び、他の子どもを別室に移動させます。

他の選択肢が不適切な理由

・あおむけにし、吐いた直後から水分をたくさん飲ませる:あおむけは吐いた物が気管に入る危険があります。また、吐いた直後の大量の水分は再び嘔吐を招きます。
・うつぶせにし、口の中に残った物もそのままにする:口の中の嘔吐物は、再び吐くきっかけや窒息の原因になるため、丁寧に取り除く必要があります。
・他の子どもと同じ部屋で通常どおりに過ごさせる:嘔吐は感染性胃腸炎の症状のこともあるため、別室で安静にさせ、嘔吐物は適切な方法で処理します。

【覚え方のポイント】
嘔吐時は「横向きに寝かせる」「口の中をきれいに」「30〜60分待ってから少しずつ水分」「別室で安静」の4点で覚えます。頭を打った後の嘔吐は別扱いで、横向きに寝かせて救急車を要請し、その場から動かさない、という点も区別しておきましょう。
問67-5

下痢をしている子どもの食事について、「保育所における感染症対策ガイドライン」で控えるべき食べ物の例として挙げられていないものはどれか。

  • ①煮込みうどん
  • ②乳製品
  • ③脂っこい料理
  • ④ごぼう
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正解 ①煮込みうどん
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」の別添(下痢の時の対応)は、家庭へのアドバイスの例として、「消化吸収の良い、おかゆ、野菜スープ、煮込みうどん(短く刻む)等を少量ずつゆっくり食べさせる」よう促すことを挙げています。煮込みうどんは控える食べ物ではなく、むしろ下痢のときに勧められる食べ物です。下痢のときは腸の働きが弱っているので、消化しやすく腸を刺激しにくいものを少しずつ与え、水分は経口補水液などで十分に補うことが基本です。

他の選択肢が不適切な理由

・乳製品:控えるべき食べ物の例に挙げられています。ガイドラインは、アイスクリーム、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品を例示しています。
・脂っこい料理:控えるべき食べ物の例に挙げられています。脂肪は消化に時間がかかり、腸に負担をかけます。糖分を多く含む料理やお菓子も同様です。
・ごぼう:控えるべき食べ物の例に挙げられています。ごぼう、芋、海草、豆類、乾物など食物繊維を多く含むものは、腸を刺激して下痢を長引かせることがあります。

【覚え方のポイント】
下痢のときに控えるのは「脂っこい・甘い・辛い・食物繊維が多い・乳製品」、勧めるのは「おかゆ・野菜スープ・煮込みうどん」と、2つのグループに分けて覚えます。あわせて、お尻がただれやすいのでこまめに清拭する、おむつ交換では手袋を使う、といったケアも押さえておきましょう。
問77-5

突発性発しんに関する記述として、「保育所における感染症対策ガイドライン」に照らして最も適切なものはどれか。

  • ①生後6か月〜2歳によくみられ、発しんが出た後に高熱が1週間ほど続いていく
  • ②学童期によくみられ、発熱と同時に全身に水疱が出て、かさぶたになっていく
  • ③生後6か月〜2歳によくみられ、3日間程度の高熱の後、解熱とともに紅斑が出る
  • ④ワクチンの定期接種が行われているので、保育所で発生することはほとんど見られない
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正解 ③生後6か月〜2歳によくみられ、3日間程度の高熱の後、解熱とともに紅斑が出る
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」は、突発性発しんについて、病原体はヒトヘルペスウイルス6B・7で、生後6か月〜2歳によくみられ、3日間程度の高熱の後、解熱するとともに紅斑が出現し、数日で消えてなくなるという特徴をもつ、と説明しています。多くの子どもにとって初めての高熱となることが多く、保護者が不安になりやすい病気ですが、比較的軽症で自然に治ります。ただし、熱性けいれんや脳炎・脳症などを合併することがあるため、高熱の間は注意深く観察します。登園のめやすは「解熱し機嫌が良く全身状態が良いこと」とされています。

他の選択肢が不適切な理由

・学童期に多く、発熱と同時に全身に水疱が出てかさぶたになる:これは水痘(水ぼうそう)の特徴に近い記述です。突発性発しんの発しんは水疱ではなく紅斑です。
・発しんが出た後に高熱が1週間ほど続く:順序が逆です。突発性発しんは「熱が下がってから発しんが出る」のが最大の特徴です。
・ワクチンの定期接種が行われている:ガイドラインは、突発性発しんのワクチンは開発されていないとしています。

【覚え方のポイント】
突発性発しんは「熱が下がってから発しん」と一言で覚えます。「発熱と同時に発しん」は風しんや溶連菌感染症、「一度熱が下がりかけて再び上がってから発しん」は麻しん、というように、熱と発しんの順序で病気を区別すると整理しやすくなります。
問87-5

「保育所における感染症対策ガイドライン」に示された、発しんの様子と考えられる感染症の組み合わせとして、正しいものはどれか。
A 微熱と同時に、両頬にりんごのような紅斑が出た
B 微熱程度の熱が出た後に、手のひら、足の裏、口の中に水疱が出た
C かぜのような症状を伴う発熱後、一旦熱がやや下がった後に再度発熱し、赤い発しんが全身に広がった

  • ①A 突発性発しん B 水痘 C 風しん
  • ②A 伝染性紅斑 B 水痘 C 風しん
  • ③A 風しん B 手足口病 C 麻しん
  • ④A 伝染性紅斑 B 手足口病 C 麻しん
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正解 ④A 伝染性紅斑 B 手足口病 C 麻しん
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」の別添(発しんの時の対応)は、発しんの状況から念頭に置く感染症として次の例を挙げています。
A:微熱と同時に両頬にりんごのような紅斑が出た→伝染性紅斑(りんご病)。ヒトパルボウイルスB19が原因で、発しんが出るころには感染力はほとんどありません。
B:微熱程度の熱が出た後に、手のひら、足の裏、口の中に水疱が出た→手足口病。膝やおしりに出ることもあります。
C:かぜのような症状を伴う発熱後、一旦熱がやや下がった後に再度発熱し、赤い発しんが全身に広がった→麻しん。再び熱が上がるころ、口の中にコプリック斑と呼ばれる白い斑点がみられます。
このほか、38℃以上の熱が3〜4日続き下がった後に全身に赤い発しん(突発性発しん)、発熱と同時に発しん(風しん・溶連菌感染症)、水疱状の発しん(水痘)が示されています。

他の選択肢が不適切な理由

・A 伝染性紅斑 B 水痘 C 風しん:手足口病の水疱は手・足・口に集中するのが特徴です。風しんは発熱と同時に発しんが出ます。
・A 風しん B 手足口病 C 麻しん:両頬がりんごのように赤くなるのは伝染性紅斑です。
・A 突発性発しん B 水痘 C 風しん:突発性発しんは高熱が下がった後に発しんが出ます。3つとも誤っています。

【覚え方のポイント】
発しんは「どこに出るか」と「熱との順序」で見分けます。頬=伝染性紅斑、手・足・口=手足口病、熱が二峰性(一度下がって再び上がる)=麻しん、解熱後=突発性発しん、熱と同時=風しん、と対応させて覚えましょう。
問97-5

咳をしている子どもへの対応として、「保育所における感染症対策ガイドライン」に照らして誤っているものはどれか。

  • ①咳込んだら前かがみの姿勢をとらせ、背中をさするか軽くタッピングする
  • ②乳児は立て抱きにして、背中をさするか軽くタッピングをしてあげる
  • ③午睡中は咳が出にくいように、頭を低くして平らな姿勢で寝かせる
  • ④少量の湯ざましやお茶などをこまめに与え、水分を十分に補給する
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正解 ③午睡中は咳が出にくいように、頭を低くして平らな姿勢で寝かせる
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」の別添(咳の時の対応)は、「午睡中は上半身を高くする」としています。横になると鼻水やたんがのどに流れ込みやすく、咳が出やすくなったり呼吸が苦しくなったりするため、上半身を少し高くすると楽になります。頭を低くして平らに寝かせるという対応は逆で、誤りです。咳がひどいときは、眠れているか、呼吸が速くないか、ゼイゼイ・ヒューヒューという音がしないかなども合わせて観察します。

他の選択肢が適切な理由

・咳込んだら前かがみにし、背中をさするか軽くタッピング:正しい記述です。前かがみの姿勢は、たんを出しやすく呼吸を楽にします。
・乳児は立て抱きにして、背中をさするか軽くタッピング:正しい記述です。乳児はまだ自分で姿勢を変えられないため、抱き方で呼吸を助けます。
・少量の湯ざましやお茶などをこまめに与える:正しい記述です。水分をとると、たんがやわらかくなり出しやすくなります。部屋の換気や湿度・温度の調整、特に乾燥に注意することもガイドラインに示されています。

【覚え方のポイント】
咳のケアは「前かがみ」「立て抱き」「上半身を高く」「水分」「加湿」の5つで覚えます。突然激しく咳込んで呼吸が苦しそうになった場合は、異物を誤って吸い込んだ可能性もあるため、異物の除去と救急車の要請が必要になる、という点も区別しておきましょう。
問107-5

3歳児のEくんが、園庭の遊具から落ちて頭を打った。しばらく泣いた後、顔色が悪くなって嘔吐し、呼びかけへの反応もぼんやりしている。保育士の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①しばらく休ませれば落ち着くと考え、様子を見てから保護者に連絡をすることにする
  • ②意識をはっきりさせるため、体を起こして揺さぶりながら何度も名前を呼ぶ
  • ③吐いたので、急いで抱きかかえて保育室まで運び、布団に寝かせて休ませる
  • ④横向きに寝かせて救急車を要請し、その場から動かさずに状態を観察し続ける
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正解 ④横向きに寝かせて救急車を要請し、その場から動かさずに状態を観察し続ける
解説

頭を打った後に嘔吐したり、意識がぼんやりしたりしている場合は、頭の中で出血などが起きている可能性があり、一刻を争います。「保育所における感染症対策ガイドライン」の別添(嘔吐の時の対応)は、「頭を打った後に嘔吐したり、意識がぼんやりしたりしている時は、横向きに寝かせて救急車を要請し、その場から動かさない」としています。横向きに寝かせるのは、再び吐いたときに吐いた物が気管に入って窒息するのを防ぐためです。その場から動かさないのは、首や頭に負担をかけて状態を悪くしないためです。救急車を待つ間は、呼吸や顔色、意識の状態の変化を観察し、打った時刻や状況を記録しておきます。

他の選択肢が不適切な理由

・体を起こして揺さぶりながら名前を呼ぶ:頭や首に強い負担がかかり、状態を悪化させるおそれがあります。呼びかけは肩を軽くたたく程度にとどめます。
・抱きかかえて保育室まで運ぶ:頭部打撲後に意識の異常がある場合は、動かさないことが原則です。
・休ませて様子を見てから保護者に連絡:嘔吐と意識の異常は緊急のサインであり、様子を見ている時間はありません。すぐに救急車を要請し、並行して保護者に連絡します。

【覚え方のポイント】
頭部打撲後の危険なサインは「嘔吐」「意識がぼんやり」「けいれん」「顔色が悪い」です。対応は「横向き・119番・動かさない」の3点セットで覚えます。直後に元気でも、しばらくしてから症状が出ることがあるので、打った後はその日一日注意して観察し、保護者にも伝えることが大切です。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 子どもの保健の一問一答

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