2026年版・7-6

感染症の予防と予防接種の一問一答

保育士 筆記試験「子どもの保健」から、感染症の予防と予防接種に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問17-6

学校保健安全法施行規則に定めるインフルエンザ(特定鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く)の出席停止期間の基準について、幼児の場合として正しいものはどれか。

  • ①発症した後3日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで
  • ②発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで
  • ③発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後3日を経過するまで
  • ④発症した後7日を経過し、かつ、解熱した後1日を経過するまで
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正解 ③発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後3日を経過するまで
解説

学校保健安全法施行規則第19条第2号イは、インフルエンザの出席停止期間を「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあつては、3日)を経過するまで」と定めています。幼児だけ「解熱した後3日」と1日長くしているのは、幼児は熱が下がった後もウイルスを出し続ける期間が長い傾向があるためです。保育所は学校ではありませんが、「保育所における感染症対策ガイドライン」は、学校保健安全法施行規則の出席停止期間の基準に準じて登園のめやすを確認しておく必要があるとし、インフルエンザの登園のめやすを「発症した後5日経過し、かつ解熱した後2日経過していること(乳幼児にあっては、3日経過していること)」としています。なお、日数の数え方は、発症した日や解熱した日を0日目とし、その翌日を1日目と数えます。

他の選択肢が不適切な理由

・発症後5日かつ解熱後2日:これは幼児以外(児童生徒等)の基準です。幼児は解熱後3日です。
・発症後3日かつ解熱後2日:発症後の日数が短すぎます。発症後は5日が基準です。
・発症後7日かつ解熱後1日:どちらの日数も基準と異なります。なお「症状が軽快した後1日」は新型コロナウイルス感染症の基準(発症後5日を経過し、かつ、症状が軽快した後1日を経過するまで)の一部です。

【覚え方のポイント】
インフルエンザは「発症後5日、かつ解熱後2日(幼児は3日)」です。「5・2・3」と数字の並びで覚え、新型コロナの「発症後5日、かつ軽快後1日」と比べて区別しておきましょう。日数は「その日は数えず、翌日から1日目」と数える点も頻出です。
問27-6

学校保健安全法施行規則に定める出席停止期間の基準として、誤っているものはどれか。

  • ①麻しん:解熱した後3日を経過するまで
  • ②風しん:解熱した後3日を経過するまで
  • ③水痘:すべての発しんが痂皮化するまで
  • ④咽頭結膜熱:主要症状が消退後2日を経過するまで
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正解 ②風しん:解熱した後3日を経過するまで
解説

学校保健安全法施行規則第19条は、風しんの出席停止期間を「発しんが消失するまで」と定めています。「解熱した後3日を経過するまで」は麻しんの基準であり、風しんの基準としては誤りです。風しんは発熱が軽いか、ない場合もあり、発しんが感染の目安として分かりやすいため、発しんの消失が基準になっています。風しんは妊娠初期の女性がかかると、赤ちゃんに先天性風しん症候群(心臓の病気、難聴、白内障など)が起こるおそれがあるため、保育所では保護者や職員への情報提供と、予防接種歴の確認が特に大切です。

他の選択肢が適切な理由

・麻しん:解熱した後3日を経過するまで:同条第2号ハのとおりで正しい記述です。
・水痘:すべての発しんが痂皮化するまで:同号ヘのとおりで正しい記述です。水痘は新しい発しんが次々に出るため、「すべて」がかさぶたになるまでとされています。
・咽頭結膜熱:主要症状が消退後2日を経過するまで:同号トのとおりで正しい記述です。

【覚え方のポイント】
出席停止期間は、病気の「目立つ症状」を基準にしていると考えると覚えやすくなります。麻しん=熱(解熱後3日)、風しん=発しん(消失まで)、水痘=水疱(すべてかさぶたまで)、流行性耳下腺炎=はれ(発現後5日かつ全身状態良好)、咽頭結膜熱=主要症状(消退後2日)です。
問37-6

学校保健安全法施行規則に定める感染症の種類のうち、第三種の感染症に分類されているものはどれか。

  • ①腸管出血性大腸菌感染症
  • ②咽頭結膜熱
  • ③百日咳
  • ④流行性耳下腺炎
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正解 ①腸管出血性大腸菌感染症
解説

学校保健安全法施行規則第18条は、学校において予防すべき感染症を3つに分けています。第三種は、コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎その他の感染症です。第三種は、学校教育活動を通じて流行が広がる可能性がある感染症で、出席停止期間は一律の日数ではなく、「病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで」とされています(第19条第3号)。腸管出血性大腸菌感染症(O157など)は、溶血性尿毒症症候群という重い合併症を起こすことがあり、保育所では、患者が発生した場合に速やかに保健所に相談し、その指示に従って消毒を徹底することが求められます(「保育所における感染症対策ガイドライン」)。

他の選択肢が不適切な理由

・百日咳:第二種の感染症です。第二種は、空気感染又は飛沫感染するもので、流行を広げる可能性が高い感染症です。
・咽頭結膜熱:第二種の感染症です。アデノウイルスが原因で、プール熱とも呼ばれます。
・流行性耳下腺炎:第二種の感染症です。

【覚え方のポイント】
第二種は「インフルエンザ、百日咳、麻しん、流行性耳下腺炎、風しん、水痘、咽頭結膜熱、新型コロナウイルス感染症、結核、髄膜炎菌性髄膜炎」の10種類です。第三種は「消化器の感染症(コレラ・赤痢・O157・腸チフス・パラチフス)と目の感染症(流行性角結膜炎・急性出血性結膜炎)」とまとめると覚えやすくなります。
問47-6

次のうち、主な感染経路に空気感染(飛沫核感染)が含まれる感染症の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  • ①結核・伝染性紅斑・ノロウイルス感染症
  • ②麻しん・風しん・手足口病
  • ③水痘・流行性耳下腺炎・百日咳
  • ④麻しん・水痘・結核
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正解 ④麻しん・水痘・結核
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」は、空気感染する感染症のうち保育所で日常的に注意すべきものは、「麻しん」「水痘」及び「結核」であるとしています。空気感染は、咳やくしゃみで出た飛沫の水分が蒸発し、病原体を含む小さな粒子(飛沫核)となって長時間空気中を漂い、それを吸い込むことで感染するものです。飛沫感染の範囲がおおむね2m以内なのに対し、空気感染は室内など閉ざされた空間全体に広がります。空気感染対策の基本は「発症者の隔離」と「部屋の換気」ですが、麻しんや水痘は感染力が非常に強く、同じ部屋にいた人は短時間でも感染している可能性が高いため、ワクチンの接種が極めて有効な予防手段とされています。

他の選択肢が不適切な理由

・麻しん・風しん・手足口病:風しんの主な感染経路は飛沫感染・接触感染です。手足口病は飛沫感染・接触感染・経口(糞口)感染が主です。
・水痘・流行性耳下腺炎・百日咳:流行性耳下腺炎と百日咳は主に飛沫感染・接触感染です。
・結核・伝染性紅斑・ノロウイルス感染症:伝染性紅斑は飛沫感染が主です。ノロウイルスは経口感染・接触感染・飛沫感染が主ですが、乾燥した嘔吐物からの空気感染が起こることもあるとされています。

【覚え方のポイント】
空気感染の代表は「麻しん・水痘・結核」の3つと覚えます。「ましん・すいとう・けっかく」の頭文字で「ま・す・け(ますけ)」と語呂にしてもよいでしょう。予防の要は、この3つのうち麻しんと水痘はワクチン、結核はBCGと早期発見です。
問57-6

次の文は、「保育所における感染症対策ガイドライン」に示された、感染症が成立するための要因に関する説明である。(A)〜(C)にあてはまる語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。
「感染症が発生するには、その原因となる病原体を排出する(A)、病原体が宿主に伝播する(B)、病原体の伝播を受けた者に感受性がある(C)の三つの要因が必要となる。」

  • ①A 感染源 B 感染経路 C 感受性宿主
  • ②A 感染経路 B 感染源 C 感受性宿主
  • ③A 感染源 B 潜伏期間 C 免疫保持者
  • ④A 保菌者 B 感染経路 C 免疫保持者
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正解 ①A 感染源 B 感染経路 C 感受性宿主
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」は、感染症が成立するためには、病原体を排出する感染源、病原体が宿主に伝播する感染経路、病原体に対して感受性のある宿主(感受性宿主)の3つの要因が必要であり、これを感染症の三大要因と説明しています。3つのうち1つでも取り除ければ感染は成立しないため、保育所の感染症対策は、感染源対策(発症者を早く見つけて別室で保育する、嘔吐物などを適切に処理する)、感染経路別対策(手洗い、咳エチケット、換気、消毒など)、感受性対策(予防接種で免疫をつける)の3方向から組み立てられています。

他の選択肢が不適切な理由

・A 感染経路 B 感染源 C 感受性宿主:AとBが入れ替わっています。病原体を「排出する」のが感染源、「伝播する」道筋が感染経路です。
・A 感染源 B 潜伏期間 C 免疫保持者:潜伏期間は感染してから発症するまでの期間で、三大要因ではありません。また、免疫を持っている人は感染しにくい人であり、「感受性がある」宿主とは逆です。
・A 保菌者 B 感染経路 C 免疫保持者:保菌者は感染源の一つの例にすぎず、Cも逆の意味になっています。

【覚え方のポイント】
三大要因は「出す人(感染源)・通り道(感染経路)・受ける人(感受性宿主)」と、病原体の移動の流れで覚えます。対策も「出す人を見つける・通り道を断つ・受ける人を守る(予防接種)」と1対1で対応させると、ガイドライン全体の構成が理解しやすくなります。
問67-6

「保育所における感染症対策ガイドライン」に示された主な感染症の潜伏期間として、誤っているものはどれか。

  • ①麻しん:8〜12日
  • ②水痘:14〜16日
  • ③流行性耳下腺炎:1〜3日
  • ④ノロウイルス感染症:12〜48時間
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正解 ③流行性耳下腺炎:1〜3日
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」は、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の潜伏期間を16〜18日としています。「1〜3日」は誤りで、これはロタウイルス感染症の潜伏期間に当たります。流行性耳下腺炎は潜伏期間が長く、しかも耳下腺がはれる前からウイルスを排出しているため、発症者が見つかったときには、すでに周囲に感染が広がっていることがあります。潜伏期間を知っておくと、園内で発生したとき、いつごろまで新たな発症に注意すればよいかの見通しを立てることができます。

他の選択肢が適切な理由

・麻しん:8〜12日:ガイドラインのとおりで正しい記述です。
・水痘:14〜16日:ガイドラインのとおりで正しい記述です。
・ノロウイルス感染症:12〜48時間:ガイドラインのとおりで正しい記述です。潜伏期間が非常に短いため、集団発生が短期間に一気に広がりやすい特徴があります。

【覚え方のポイント】
潜伏期間は「時間単位〜数日」のグループ(ノロ12〜48時間、ロタ1〜3日、インフルエンザ1〜4日)と、「2週間以上」のグループ(水痘14〜16日、流行性耳下腺炎16〜18日、風しん16〜18日)に分け、その間に麻しん(8〜12日)が入る、と整理すると覚えやすくなります。
問77-6

「保育所における感染症対策ガイドライン」に示された、罹患した子どもの登園のめやすとして、誤っているものはどれか。

  • ①溶連菌感染症:抗菌薬の内服後24〜48時間が経過していること
  • ②RSウイルス感染症:呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと
  • ③突発性発しん:解熱し機嫌が良く全身状態が良いこと
  • ④伝染性紅斑:顔や手足の発しんがすべて消失していること
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正解 ④伝染性紅斑:顔や手足の発しんがすべて消失していること
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」は、伝染性紅斑(りんご病)の登園のめやすを「全身状態が良いこと」としています。伝染性紅斑は、頬などに発しんが出る前の、かぜのような症状の時期にウイルスを多く排出し、発しんが出たころには感染力はほとんどありません。そのため、発しんが消えるまで休ませても感染予防の効果はなく、全身状態がよければ登園できます。ただし、妊娠中の女性が感染すると胎児に影響が出ることがあるため、流行時には保護者や職員に情報提供することが大切です。

他の選択肢が適切な理由

・溶連菌感染症:抗菌薬の内服後24〜48時間が経過:ガイドラインのとおりで正しい記述です。なお、合併症を予防するため、症状がおさまってからも決められた期間、抗菌薬を飲み続けることが必要です。
・突発性発しん:解熱し機嫌が良く全身状態が良い:ガイドラインのとおりで正しい記述です。解熱して発しんが出て診断がつくころには、ウイルスの排出はなくなっているためです。
・RSウイルス感染症:呼吸器症状が消失し、全身状態が良い:ガイドラインのとおりで正しい記述です。

【覚え方のポイント】
登園のめやすが「全身状態が良いこと」だけなのは、伝染性紅斑のように「症状が出たころには感染力がほぼない」病気です。手足口病・ヘルパンギーナは「普段の食事がとれること」、ウイルス性胃腸炎は「嘔吐・下痢が治まり普段の食事がとれること」と、それぞれの病気で一番困る症状が基準になっていると理解しておきましょう。
問87-6

予防接種法及び同法施行令に基づき、市町村長が行う定期の予防接種の対象となる疾病(2026年4月1日現在)に含まれていないものはどれか。

  • ①ロタウイルス感染症
  • ②流行性耳下腺炎
  • ③水痘
  • ④B型肝炎
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正解 ②流行性耳下腺炎
解説

予防接種法第2条第2項はA類疾病として、ジフテリア、百日せき、急性灰白髄炎(ポリオ)、麻しん、風しん、日本脳炎、破傷風、結核、Hib感染症、肺炎球菌感染症(小児がかかるものに限る)、ヒトパピローマウイルス感染症などを定め、同法施行令第1条で水痘、B型肝炎、ロタウイルス感染症などが加えられています。これらは同施行令第3条で定期の予防接種の対象とされています。一方、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)はこれらに含まれておらず、ワクチンは任意接種です。「保育所における感染症対策ガイドライン」も、おたふくかぜワクチンは定期接種に含まれていないが、発症や重症化を防ぎ、保育所での感染の広がりを予防するうえで大切だとしています。

他の選択肢が不適切な理由

・ロタウイルス感染症:施行令第1条に定められ、定期接種の対象です。経口で飲む生ワクチンで、初回接種は生後14週6日までに受けることが望ましいとされています。
・水痘:施行令第1条に定められ、生後12月から生後36月に至るまでの間にある者が定期接種の対象です。
・B型肝炎:施行令第1条に定められ、1歳に至るまでの間にある者が定期接種の対象です。

【覚え方のポイント】
子どもに関係の深い感染症のうち、定期接種に入っていない代表は「おたふくかぜ」です。定期接種の対象は法改正で増えていくので、「法律(第2条)に書かれた疾病」と「政令(施行令第1条)で加えられた疾病」の2段構えになっていることも押さえておきましょう。
問97-6

予防接種に関する記述として、「保育所における感染症対策ガイドライン」に照らして最も適切なものはどれか。

  • ①注射生ワクチンを接種した後に別の注射生ワクチンを接種するには、27日以上の間隔をあける
  • ②不活化ワクチンを接種した後は、どのワクチンであっても27日以上あけなければ接種できない
  • ③注射生ワクチンを接種した後は、別の注射生ワクチンを翌日からでも間隔をあけず接種できる
  • ④経口生ワクチンのロタウイルスワクチンの後も、注射生ワクチンまで27日以上あける
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正解 ①注射生ワクチンを接種した後に別の注射生ワクチンを接種するには、27日以上の間隔をあける
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」は、日本では、注射生ワクチンの接種後に別の注射生ワクチンを接種する場合には、中27日以上(4週間)あける必要があるとし、あわせて医師が特に必要と認めた場合には複数のワクチンを同時に接種できるとしています。生ワクチンは、病原性を弱めた生きたウイルスや細菌を使い、体の中で増やして免疫をつけるワクチンで、麻しん風しん混合(MR)、水痘、BCGなどがあります。先に接種した生ワクチンで体内に作られた物質が、次の生ワクチンの働きを妨げるおそれがあるため、間隔の決まりがあります。不活化ワクチン(Hib、小児用肺炎球菌、B型肝炎、四種・五種混合など)や、経口の生ワクチン(ロタウイルス)の後には、この決まりはありません。

他の選択肢が不適切な理由

・不活化ワクチンの後は27日以上あけなければ接種できない:異なる種類のワクチンの間隔に制限があるのは、注射生ワクチン同士の場合です。
・注射生ワクチンの後、翌日からでも別の注射生ワクチンを接種できる:注射生ワクチン同士は27日以上あける必要があります。
・ロタウイルスワクチンの後も注射生ワクチンまで27日以上あける:ロタウイルスワクチンは生ワクチンですが、口から飲む経口生ワクチンです。ガイドラインが間隔を定めているのは「注射生ワクチンの接種後に別の注射生ワクチンを接種する場合」だけで、経口生ワクチンの後にはこの決まりはありません。なお、医師が特に必要と認めた場合には、複数のワクチンを同時に接種することもできます。

【覚え方のポイント】
接種間隔の決まりは「注射の生ワクチン同士だけ27日以上」と一言で覚えます。同じワクチンを複数回接種する場合には、ワクチンごとに標準的な接種間隔が別に決められているので、保護者には接種スケジュールを確認するよう伝えることも大切です。
問107-6

新しく採用された保育士が、麻しんにかかったことがなく、母子健康手帳を確認したところ麻しんの予防接種を1回しか受けていないことが分かった。「保育所における感染症対策ガイドライン」に照らした施設長の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①1回は接種しているので十分な免疫があると考え、特に対応はしないで配置を決める
  • ②麻しんの予防接種を受けることを強く勧め、必要な回数の接種を受けるよう説明する
  • ③麻しんは子どもの病気なので、0歳児クラスの担当にしなければ接種は不要とする
  • ④麻しんが流行したときに初めて接種を勧めることとし、それまでは様子を見ておく
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正解 ②麻しんの予防接種を受けることを強く勧め、必要な回数の接種を受けるよう説明する
解説

「保育所における感染症対策ガイドライン」は、職員等が麻しんに未罹患又は罹患歴が不明で、かつ、麻しんの予防接種を必要回数である2回受けていないか接種歴が不明である場合、麻しんの予防接種を受けることを強く推奨する必要があるとしています。麻しんは感染力が非常に強く、免疫のない人はほぼ100%が感染するうえ、まだ予防接種を受けられない乳児がかかると重症化しやすい病気です。職員が感染源にならないよう、施設長の責任の下で、入職時に予防接種歴と罹患歴を記録で確認し、必要な接種を勧めることが大切です。「かかった」「受けた」という記憶は当てにならないことが多いため、母子健康手帳などの記録で確かめることも示されています。

他の選択肢が不適切な理由

・1回接種しているので十分:麻しんの予防接種の必要回数は2回です。1回では免疫が十分につかない人や、年月とともに弱まる人がいます。
・0歳児クラスの担当にしなければ接種は不要:大人も麻しんにかかり、周囲に感染を広げます。麻しんは空気感染するため、担当クラスを変えても同じ建物にいる乳児や他の職員への感染を防げません。ガイドラインは、配置にかかわらず、未罹患で2回接種していない職員には予防接種を強く推奨するとしています。
・流行したときに初めて接種を勧める:ワクチンで免疫がつくまでには時間がかかるため、流行してからでは間に合わないことがあります。平常時からの確認と接種が大切です。

【覚え方のポイント】
職員の予防接種は「記録で確認」「麻しんは2回」「風しんは罹患歴・接種歴が不明なら抗体検査や接種を推奨」の3点で覚えます。特に0歳児クラスの担当職員は、予防接種前の乳児を守る立場にあることを意識しておきましょう。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 子どもの保健の一問一答

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