2026年版・1-8

子ども理解と発達の見取りの一問一答

保育士 筆記試験「保育の心理学」から、子ども理解と発達の見取りに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-8

保育士が子どもたちの遊びの中に入り、一緒に遊んだり関わったりしながら子どもの様子を観察する方法を何というか。

  • ①時間見本法
  • ②事象見本法
  • ③参加観察法
  • ④実験観察法
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正解 ③参加観察法
解説

参加観察法(参与観察法)は、観察する人が観察の対象となる集団の中に入り、その場の一員として関わりながら観察する方法です。保育士は、日々子どもと一緒に生活し、遊び、関わりながら子どもの姿を捉えているため、保育の中での子ども理解の多くは参加観察の形で行われているといえます。関わりながら観察するので、子どもの気持ちや行動の意味を内側から理解しやすい一方で、観察者の関わりそのものが子どもの行動に影響を与えることや、観察者の主観が入りやすいことに注意が必要です。そのため、事実と自分の解釈を分けて記録すること、他の保育士と話し合って多面的に捉えることが大切になります。

他の選択肢が不適切な理由

・時間見本法:あらかじめ時間の区切り(例えば5分ごとに1分間)を決め、その時間内に特定の行動が起こったかどうかや、その回数を記録する方法です。
・事象見本法:けんかや泣きなど、特定の出来事(事象)に焦点を当て、それが起こるたびに、きっかけや経過、結末などを記録する方法です。
・実験観察法:観察したい行動が起こるように、観察者が条件を計画的に設定して観察する方法です。ストレンジ・シチュエーション法もこれにあたります。

【覚え方のポイント】
観察法は「条件を操作しない(自然観察法)か、操作する(実験観察法)か」と、「観察者が関わる(参加観察法)かどうか」の軸、さらに「何を単位に切り取るか(時間見本法=時間で、事象見本法=出来事で)」の軸で整理すると、紛らわしい選択肢も見分けられます。
問21-8

4歳児クラスで起こるけんかについて理解を深めるため、けんかが起こるたびに、そのきっかけ、経過、保育士の関わり、結末などを記録していくことにした。この観察の方法として、最も適切なものはどれか。

  • ①事象見本法
  • ②時間見本法
  • ③質問紙法
  • ④検査法
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正解 ①事象見本法
解説

事象見本法は、観察したい特定の出来事(事象)をあらかじめ決めておき、それが起こるたびに、どのようなきっかけで起こり、どのように展開し、どう終わったのかという一連の流れを記録する方法です。けんか、泣き、いざこざ、ごっこ遊びのやり取りなど、ある程度のまとまりをもった行動の文脈や因果関係を詳しく捉えることができます。問題の場面では、けんかという特定の事象に焦点を当て、その経過を丁寧に追っているので、事象見本法にあたります。記録を重ねることで、けんかが起こりやすい時間帯や場所、きっかけの傾向が見えてきて、環境の工夫や関わり方の改善につなげることができます。

他の選択肢が不適切な理由

・時間見本法:決めた時間の区切りごとに、特定の行動が起こったかどうかや回数を記録する方法です。行動の頻度を数量的に捉えるのに向いていますが、出来事の流れや文脈は記録されにくくなります。
・質問紙法:質問項目を記した用紙に回答してもらう方法で、多くの人から情報を集めやすい一方、子どもの行動を直接観察する方法ではありません。
・検査法:発達検査や知能検査など、決められた手続きと課題によって子どもの発達や能力を測る方法です。

【覚え方のポイント】
「時間で区切って数える=時間見本法」「出来事を丸ごと追う=事象見本法」と、何を単位に観察を切り取るかで区別します。「〜が起こるたびに」「きっかけ・経過・結末」という語が出てきたら事象見本法です。
問31-8

保護者に子どもの日常生活での様子を尋ね、その回答をもとに、運動、探索・操作、社会、生活習慣、言語などの領域の発達の状態を捉える質問紙形式の発達検査として、最も適切なものはどれか。

  • ①新版K式発達検査
  • ②田中ビネー知能検査
  • ③WISC(ウィスク)
  • ④津守式乳幼児精神発達診断法
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正解 ④津守式乳幼児精神発達診断法
解説

津守式乳幼児精神発達診断法は、子どもの様子をよく知っている養育者(主に保護者)に、日常生活の中での子どもの行動について質問し、「できる」「できない」などの回答から発達の状態を捉える、質問紙形式の発達検査です。子どもに直接課題を行わせる必要がないため、検査の場面に緊張しやすい乳幼児でも、ふだんの生活の姿をもとに発達を捉えられるという利点があります。一方で、回答は保護者の観察や記憶に基づくため、保護者の受け止め方によって結果が左右されることに注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由

・新版K式発達検査:検査者が子どもと向き合い、積み木や絵カードなどの用具を使った課題を直接行って、姿勢・運動、認知・適応、言語・社会の3つの領域から発達を捉える個別式の検査です。
・田中ビネー知能検査:フランスのビネーが開発した知能検査を日本向けに改訂したもので、検査者が子どもに直接問題を出して、知能の水準を測ります。
・WISC(ウィスク):ウェクスラーが開発した児童向けの知能検査で、検査者が個別に実施し、いくつかの指標から知能の特徴を捉えます。

【覚え方のポイント】
発達検査・知能検査は「誰から情報を得るか」で分けると整理しやすくなります。保護者への質問=津守式、子どもへの直接の課題=新版K式・田中ビネー・WISC。さらに、遠城寺式乳幼児分析的発達検査法は、移動運動や発語などの領域ごとの発達をグラフで表し、発達の偏りを見やすくした検査として出題されます。
問41-8

ある子どもの生活年齢(実際の年齢)が5歳0か月で、知能検査で測定された精神年齢が6歳0か月であった。精神年齢と生活年齢の比で算出する知能指数(IQ)として、正しいものはどれか。

  • ①83
  • ②120
  • ③110
  • ④100
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正解 ②120
解説

精神年齢と生活年齢の比で算出する知能指数(IQ)は、次の式で求めます。
IQ = 精神年齢 ÷ 生活年齢 × 100
精神年齢は、知能検査の結果から「何歳の子どもの平均的な水準に相当するか」を表したものです。この問題では、精神年齢が6歳(72か月)、生活年齢が5歳(60か月)なので、6 ÷ 5 × 100 = 120 となります。年齢の水準どおりであればIQは100となり、100を上回れば同年齢の平均より進んでいる、下回れば遅れていることを示します。ただし、知能検査の結果は、子どもの能力の一側面を示すものにすぎず、その日の体調や検査場面への慣れなどにも左右されます。数値だけで子どもを判断せず、日常の姿とあわせて理解することが大切です。

他の選択肢が不適切な理由

・83:生活年齢を精神年齢で割って(5 ÷ 6 × 100)求めた誤りの値です。割る数と割られる数が逆になっています。
・100:精神年齢と生活年齢が等しい場合の値です。この問題では精神年齢の方が1歳高いので、100にはなりません。
・110:年齢の差の1歳を10として足したような誤りの値で、比による計算になっていません。

【覚え方のポイント】
式は「精神年齢が上(分子)、生活年齢が下(分母)」と覚えます。なお、現在広く用いられるウェクスラー式などの検査では、同年齢集団の中での位置を表す偏差知能指数(平均100)が使われています。比による知能指数との違いもあわせて押さえておきましょう。
問51-8

保育所保育指針に示された「保育士等の自己評価」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①自己評価は、第三者評価の結果を受け取ってから行うようにする
  • ②子どもの活動の結果だけに注目し、できたかどうかで評価する
  • ③他の子どもと比べて、到達度の順位をつけることを基本とする
  • ④子どもの心の育ちや意欲、取り組む過程などにも十分配慮する
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正解 ④子どもの心の育ちや意欲、取り組む過程などにも十分配慮する
解説

保育所保育指針第1章「総則」の「保育内容等の評価」では、保育士等は、保育の計画や保育の記録を通して自らの保育実践を振り返り、自己評価することで、専門性の向上や保育実践の改善に努めなければならないとされています。そして、その自己評価に当たっては、子どもの活動内容やその結果だけでなく、子どもの心の育ちや意欲、取り組む過程などにも十分配慮するよう留意することが示されています。例えば、製作が完成したかどうかだけでなく、どのように工夫しようとしていたか、どんな気持ちで取り組んでいたかに目を向けることが大切です。保育における評価は、子どもに順位をつけるためではなく、子ども理解を深め、次の保育をよりよくするために行うものです。

他の選択肢が不適切な理由

・活動の結果だけで評価する:指針は、結果だけでなく、心の育ちや意欲、取り組む過程にも十分配慮するよう求めています。
・他の子どもと比べて順位をつける:保育の評価は、他の子どもとの比較や達成度の評定によって捉えるものではなく、一人一人の育ちを捉えることが基本です。
・第三者評価を受けてから行う:保育士等の自己評価は、日々の保育の計画や記録を通して自らの保育実践を振り返るもので、外部の評価機関による第三者評価を待って行うものではありません。また指針は、自己評価における振り返りや職員相互の話し合い等を通じて、専門性の向上や保育の質の向上のための課題を明確にし、保育所全体の保育の内容に関する認識を深めることを求めています。

【覚え方のポイント】
指針の評価のキーワードは「振り返り」「結果だけでなく過程」「心の育ちや意欲」「職員相互の話し合い」です。保育士等の自己評価と、保育所としての自己評価(保育所全体で行い、結果を公表するよう努める)の2段階があることも押さえておきましょう。
問61-8

保育所保育指針解説において、「発達過程」という語が用いられている理由の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①年齢ごとの到達基準に達したかを判定しやすくするため
  • ②育ちゆく過程全体を大切にするという考え方を表すため
  • ③発達は常に一直線に進み、後戻りしないことを示すため
  • ④同じ年齢の子どもは同じように育つことを強調するため
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正解 ②育ちゆく過程全体を大切にするという考え方を表すため
解説

保育所保育指針解説では、子どもは環境との相互作用を通して発達していくと捉え、「ある時点で何かが『できる、できない』といったことで発達を見ようとする画一的な捉え方ではなく、それぞれの子どもの育ちゆく過程の全体を大切にしようとする考え方」を表すために、「発達過程」という語を用いていると説明されています。そのため保育においては、子どもの育つ道筋やその特徴を踏まえつつ、発達の個人差に留意し、一人一人の心身の状態や家庭生活の状況などを踏まえて、個別に丁寧に対応していくことが重要だとされています。指針解説は、実際の育ちは直線的なものではなく、行きつ戻りつしながら進むことにも触れています。

他の選択肢が不適切な理由

・到達基準に達したかを判定する:指針解説は、「できる、できない」で発達を見る画一的な捉え方ではない、と明確に述べています。
・一直線に進み、後戻りしない:指針解説は、実際の子どもの育ちの姿は直線的なものではなく、行きつ戻りつしながら、時には停滞しているように見えたり、急速に伸びたりすると説明しています。
・同じ年齢の子どもは同じように育つ:指針は、一人一人の発達過程に応じて保育し、子どもの個人差に十分配慮することを求めています。

【覚え方のポイント】
「発達過程」=「できる・できないの点ではなく、育ちの線(プロセス)で見る」と覚えます。指針の年齢区分の記述も、その年齢で必ずできるようになる基準ではなく、おおよその道筋を示したものと理解しておくと、事例問題で適切な対応を選びやすくなります。
問71-8

保育の中で子どもを観察し、記録する際の留意点として、誤っているものはどれか。

  • ①見た事実と、保育士の解釈や考察とを区別して記録する
  • ②一場面の姿だけで決めつけず、継続的に姿を捉えていく
  • ③記録には保育士の解釈だけを書き、事実の記述は省略する
  • ④行動の背景にある子どもの気持ちや状況を考えようとする
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正解 ③記録には保育士の解釈だけを書き、事実の記述は省略する
解説

保育の記録は、子ども理解を深め、自らの保育を振り返り、次の保育の計画に生かすための大切な資料です。そのためには、「いつ、どこで、誰が、何をした、何と言った」という客観的な事実と、「〜したかったのではないか」という保育士の解釈や考察とを区別して書くことが重要です。事実の記述がなく解釈だけが書かれていると、後から読み返したときや他の保育士と話し合うときに、その解釈が妥当だったかを確かめることができません。したがって「解釈だけを書き、事実の記述は省略する」という記述が誤りです。

他の選択肢が適切な理由

・事実と解釈を区別する:正しい記述です。区別して書くことで、先入観による思い込みに気付きやすくなり、他の職員とも共通の事実をもとに話し合えます。
・一場面で決めつけず継続的に捉える:正しい記述です。子どもの姿は、その日の体調や状況によっても変わります。一度の姿で「〜な子」と決めつけず、時間をかけて多面的に捉えることが大切です。
・行動の背景にある気持ちを考える:正しい記述です。例えば友達をたたく行動の背景にも、一緒に遊びたかった、うまく言葉にできなかったなど、様々な思いがあります。行動の意味を考えることが子ども理解につながります。

【覚え方のポイント】
記録の基本は「事実と解釈を分ける」「決めつけない」「背景の気持ちを考える」の3つです。観察者自身の先入観(ハロー効果など)が子どもの見え方をゆがめることがある、という心理学の知識も、記録の留意点の問題とあわせて出題されます。
問81-8

クラスで取り組んだ活動の過程を、写真や子どもの言葉、保育士のコメントを組み合わせて見えるように表し、保育室に掲示して子ども・保護者・職員が共有する記録の方法として、最も適切なものはどれか。

  • ①ドキュメンテーション
  • ②チェックリスト
  • ③時間見本法
  • ④質問紙法
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正解 ①ドキュメンテーション
解説

ドキュメンテーションは、イタリアのレッジョ・エミリア市の幼児教育の実践で広く知られるようになった記録の方法で、子どもたちの活動の過程を、写真や動画、子どもの言葉、作品、保育士の考察などを組み合わせて見えるように表す(可視化する)ものです。保育室や玄関などに掲示することで、子ども自身が自分たちの活動を振り返るきっかけになり、保護者は園での子どもの育ちや学びの過程を知ることができ、職員は互いの保育を理解し合う手がかりになります。できあがった結果だけでなく、子どもがどのように考え、試し、工夫したかという過程を共有できる点が大きな特徴です。

他の選択肢が不適切な理由

・チェックリスト:あらかじめ決めた項目について、できたかどうか、見られたかどうかに印を付けていく記録の方法です。短時間で記録できますが、活動の過程や子どもの思いを伝えることには向いていません。
・時間見本法:時間の区切りごとに、特定の行動の有無や回数を記録する観察の方法で、掲示して共有するための記録ではありません。
・質問紙法:質問項目に回答してもらって情報を集める方法で、活動の過程を可視化する記録ではありません。

【覚え方のポイント】
ドキュメンテーションのキーワードは「写真と言葉」「過程の可視化」「掲示・共有」です。一人一人の子どもの作品や記録を時間の流れに沿ってファイルなどに蓄積していくポートフォリオとあわせて、近年の保育の記録の方法として押さえておきましょう。
問91-8

次のA〜Dの、発達検査・知能検査に関する記述について、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 新版K式発達検査は、保護者だけに記入してもらう質問紙形式の検査である。
B 遠城寺式乳幼児分析的発達検査法は、移動運動や発語などの領域ごとの発達の状態をグラフで表すことができる。
C WISCは、乳児を対象とし、保護者への質問だけで行う発達検査である。
D ビネーは、シモンとともに、実用的な知能検査を初めて作成した。

  • ①A○ B○ C× D○
  • ②A× B× C○ D○
  • ③A× B○ C× D○
  • ④A○ B× C× D×
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正解 ③A× B○ C× D○
解説

A ×:新版K式発達検査は、検査者が子どもと向き合って、積み木や絵カードなどの用具を使った課題を直接行う個別式の検査です。保護者への質問紙形式の代表は、津守式乳幼児精神発達診断法です。
B ○:遠城寺式乳幼児分析的発達検査法は、移動運動、手の運動、基本的習慣、対人関係、発語、言語理解の各領域について発達の状態を捉え、その結果をグラフで表すことで、どの領域が進んでいてどの領域がゆっくりかという発達の偏りを見やすくしています。
C ×:WISCは、ウェクスラーが開発した児童(学齢期の子ども)向けの知能検査で、検査者が子どもに個別に課題を行って実施します。乳児を対象にした検査でも、保護者への質問だけで行う検査でもありません。
D ○:フランスのビネーは、シモンとともに、通常の学級での学習に特別な配慮を必要とする子どもを見つけるための、実用的な知能検査を初めて作成しました。日本の田中ビネー知能検査などは、この流れをくんでいます。
以上から「A× B○ C× D○」が正解です。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B○ C× D○:新版K式は個別に課題を行う検査なので、Aは×です。
・A× B× C○ D○:遠城寺式の説明は正しいのでBは○、WISCの説明は誤りなのでCは×です。
・A○ B× C× D×:Aは×、Bは○、Dは○です。

【覚え方のポイント】
検査は「対象年齢」と「実施の方法(直接の課題か、保護者への質問か)」の2点で整理します。WISCは児童、WPPSIは幼児、WAISは成人を対象としたウェクスラー式の検査です。名前の最後の文字の違いとあわせて覚えておきましょう。
問101-8

保育所保育指針において、保育所に入所している子どもの就学に際して示されている事項として、最も適切なものはどれか。

  • ①就学前に、小学校の教科の内容を先取りして指導しておくようにする
  • ②子どもの育ちを支える資料が、保育所から小学校へ送られるようにする
  • ③小学校への情報提供は、保護者が希望した場合に限って行うようにする
  • ④保育所児童保育要録は、保護者から小学校へ直接提出してもらうようにする
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正解 ②子どもの育ちを支える資料が、保育所から小学校へ送られるようにする
解説

保育所保育指針第2章「保育の内容」の「保育の実施に関して留意すべき事項」では、小学校との連携について示されています。その中で、子どもに関する情報共有に関して、保育所に入所している子どもの就学に際し、市町村の支援の下に、子どもの育ちを支えるための資料が保育所から小学校へ送付されるようにすることが定められています。この資料が保育所児童保育要録です。保育所で積み重ねてきた子ども理解を小学校に引き継ぐことで、子どもが新しい環境に移っても、それまでの育ちを踏まえた関わりを受けられるようにするためのものです。あわせて指針は、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を小学校と共有するなど、保育所保育と小学校教育との円滑な接続を図るよう努めることも示しています。

他の選択肢が不適切な理由

・小学校の教科の内容を先取りして指導する:指針は、保育所保育が小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながることに配慮するとしていますが、それは教科内容の先取りではなく、乳幼児期にふさわしい生活を通して創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うことです。
・保護者が希望した場合に限る:指針は、就学に際して資料が小学校へ送付されるようにすることを示しており、希望した場合に限るとはしていません。
・保護者から小学校へ直接提出してもらう:指針は、市町村の支援の下に、子どもの育ちを支えるための資料が保育所から小学校へ送付されるようにすることとしています。この資料(保育所児童保育要録)は保育所が作成し、保育所から小学校へ送るものです。

【覚え方のポイント】
小学校との接続のキーワードは「保育所児童保育要録の送付」「10の姿の共有」「先取りではなく基盤づくり」の3つです。保育の心理学では、子どもの育ちを「引き継ぐ」ための記録として出題されることがあります。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 保育の心理学の一問一答

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