2026年版・1-7

学習と記憶・動機づけの一問一答

保育士 筆記試験「保育の心理学」から、学習と記憶・動機づけに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-7

パブロフの実験で、犬にベルの音を聞かせてから餌を与えることを繰り返すと、やがてベルの音を聞いただけで唾液が出るようになった。この条件づけが成立した後の「ベルの音」を何というか。

  • ①条件刺激
  • ②無条件刺激
  • ③無条件反応
  • ④中性刺激
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正解 ①条件刺激
解説

パブロフが示した古典的条件づけ(レスポンデント条件づけ)では、もともと唾液の分泌とは関係のなかったベルの音(中性刺激)を、唾液を自然に引き起こす餌(無条件刺激)と繰り返し対にして与えます。すると、ベルの音だけで唾液が出るようになります。この段階のベルの音を条件刺激、ベルの音によって出る唾液を条件反応と呼びます。つまり、条件づけによって、ベルの音は「中性刺激」から「条件刺激」へと役割が変わったわけです。子どもが病院の白衣を見ただけで泣き出すのも、注射の痛みと白衣が結びついた古典的条件づけの例として説明できます。

他の選択肢が不適切な理由

・無条件刺激:学習しなくても、生まれつき反応を引き起こす刺激のことで、この実験では餌がこれにあたります。
・無条件反応:無条件刺激によって自然に起こる反応で、餌を口にしたときの唾液の分泌がこれにあたります。
・中性刺激:条件づけの前の、唾液の分泌とは関係のない状態のベルの音を指します。条件づけが成立した後のベルの音は、もはや中性刺激ではありません。

【覚え方のポイント】
「無条件=生まれつき(学習不要)」「条件=学習によって結びついた」と覚えます。刺激(与えるもの)か反応(体に起こること)か、学習前か後かの2つの軸で4つの用語を整理すれば、どの用語を問われても答えられます。
問21-7

子どもが自発的にした行動の直後に、ほめ言葉などの望ましい結果が伴うと、その行動が起こりやすくなる。スキナーが実験によって体系化した、このような学習のしくみを何というか。

  • ①古典的条件づけ
  • ②観察学習
  • ③オペラント条件づけ
  • ④洞察学習
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正解 ③オペラント条件づけ
解説

オペラント条件づけは、自発的な行動(オペラント行動)の後にどのような結果が伴うかによって、その行動の起こりやすさが変わる学習のしくみです。スキナーは、レバーを押すと餌が出てくる実験箱(スキナー箱)を用いて、ネズミが偶然レバーを押して餌を得ることを繰り返すうちに、レバーを頻繁に押すようになることを示しました。行動の直後に望ましい結果を与えて、その行動を増やすことを強化といいます。保育で、子どもが片付けをしたときに「ありがとう、助かったよ」と伝えることで片付けが増えていくのは、この考え方で説明できます。ただし、褒美ばかりに頼ると、活動そのものへの興味が損なわれることもあるので注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由

・古典的条件づけ:パブロフが示した学習で、もともと反応を引き起こす刺激と別の刺激を対にして与えることで、反射的な反応が別の刺激でも起こるようになるものです。自発的な行動の結果による学習ではありません。
・観察学習:バンデューラが示した、他者の行動を見ることで成立する学習です。自分が直接行動して結果を得る必要はありません。
・洞察学習:ケーラーがチンパンジーの実験で示した、問題場面の全体の関係を見通すことで、突然解決方法がひらめく学習です。

【覚え方のポイント】
「古典的条件づけ=パブロフ=刺激と刺激の結びつき(反射)」「オペラント条件づけ=スキナー=行動と結果の結びつき(自発的な行動)」と対比して覚えます。「自発的」「直後にほめる」「強化」という語が出てきたらオペラント条件づけです。
問31-7

空腹の猫を、中の仕掛けを操作すると扉が開く箱に入れ、外に餌を置いた。猫は何度も失敗を繰り返しながら、しだいに短い時間で脱出できるようになった。この実験から試行錯誤学習や「効果の法則」を示した研究者はだれか。

  • ①ケーラー
  • ②ソーンダイク
  • ③トールマン
  • ④パブロフ
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正解 ②ソーンダイク
解説

ソーンダイクは、問題箱と呼ばれる仕掛けのある箱に空腹の猫を入れ、脱出に成功するまでの時間を繰り返し測りました。猫は最初、箱の中を動き回るうちに偶然仕掛けに触れて脱出しますが、試行を重ねるにつれて無駄な動きが減り、短い時間で脱出できるようになりました。ソーンダイクは、このように失敗と成功を繰り返しながら正しい反応を身につけていく学習を試行錯誤学習と呼びました。また、満足をもたらす結果を伴った反応は、その状況と結びつきやすくなり、繰り返されやすくなるという効果の法則を示しました。この考え方は、後のスキナーのオペラント条件づけにつながっていきます。

他の選択肢が不適切な理由

・ケーラー:チンパンジーが、棒や箱を組み合わせて高い所のバナナを取るなど、状況全体の関係を見通して突然解決に至る洞察学習を示しました。試行錯誤とは対照的な学習です。
・トールマン:ネズミの迷路実験で、報酬がない間にも環境についての知識(認知地図)が学習されており、報酬が与えられると急に成績が上がるという潜在学習を示しました。
・パブロフ:犬の唾液の分泌を用いて、古典的条件づけを示しました。

【覚え方のポイント】
動物と研究者をセットで覚えるのが近道です。「猫と問題箱=ソーンダイク(試行錯誤)」「チンパンジーとバナナ=ケーラー(洞察)」「ネズミと迷路=トールマン(潜在学習)」「ネズミとレバー=スキナー(オペラント)」「犬とベル=パブロフ(古典的条件づけ)」。
問41-7

研究者と、その研究者が示した学習の考え方の組み合わせとして、誤っているものはどれか。

  • ①ケーラー-洞察学習
  • ②トールマン-潜在学習
  • ③バンデューラ-観察学習
  • ④パブロフ-試行錯誤学習
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正解 ④パブロフ-試行錯誤学習
解説

試行錯誤学習を示したのはソーンダイクです。問題箱に入れた猫が、失敗を繰り返しながらしだいに早く脱出できるようになる実験から、この学習の考え方と効果の法則を示しました。パブロフは、犬にベルの音と餌を対にして繰り返し与えることで、ベルの音だけで唾液が出るようになることを示した、古典的条件づけの研究者です。したがって、この組み合わせが誤りです。

他の選択肢が不適切な理由

・ケーラー-洞察学習:正しい組み合わせです。チンパンジーが、手の届かないバナナを取るために、箱を積み重ねたり棒をつないだりする方法を、試行錯誤ではなく状況全体の見通しによって突然ひらめくことを示しました。
・トールマン-潜在学習:正しい組み合わせです。ネズミの迷路実験で、報酬が与えられない間にも迷路についての知識(認知地図)が学習されており、報酬が与えられた途端に成績が急に良くなることを示しました。
・バンデューラ-観察学習:正しい組み合わせです。大人が人形に乱暴する様子を見た子どもが、同じような行動をとることを示し、他者の行動を観察するだけで学習が成立することを明らかにしました。

【覚え方のポイント】
学習理論は「連合(結びつき)」を重視するグループ(パブロフ、ソーンダイク、スキナー)と、「認知(頭の中の理解)」を重視するグループ(ケーラー、トールマン)、そして社会的な学習(バンデューラ)に分けると整理しやすくなります。研究者と用語を1対1で結びつけておきましょう。
問51-7

バンデューラの観察学習(モデリング)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①学習が成立するには、本人が直接報酬を受け取ることが必要である
  • ②モデルがほめられるのを見るだけで、その行動が増えることがある
  • ③観察学習は乳幼児期に限られ、成人期以降にはほとんど起こらない
  • ④観察学習は実物の人の行動からのみ起こり、映像からは起こらない
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正解 ②モデルがほめられるのを見るだけで、その行動が増えることがある
解説

バンデューラは、人は他者(モデル)の行動とその結果を観察するだけで学習できることを示し、これを観察学習(モデリング)と呼びました。特に、モデルがある行動をしてほめられたり報酬を得たりするのを見ると、見ていた人自身もその行動をとりやすくなります。このように、他者が受けた結果を見ることで自分の行動が影響を受けることを代理強化といいます。例えば、友達が片付けをして保育士にほめられるのを見た子どもが、自分から片付けを始めるのは代理強化の例です。保育士自身の言葉遣いや振る舞いが、子どもにとって大切なモデルになることも、この理論から理解できます。

他の選択肢が不適切な理由

・本人が直接報酬を受け取ることが必要:観察学習の大きな特徴は、自分が直接行動して報酬を受けなくても学習が成立する点にあります。
・乳幼児期に限られる:観察学習は、子どもから大人まで、生涯を通じて起こります。職場で先輩の仕事ぶりを見て身につけるのもその例です。
・映像からは起こらない:バンデューラの研究では、実際の人の行動だけでなく、映像で見たモデルの攻撃的な行動も子どもにまねされることが示されています。

【覚え方のポイント】
観察学習のキーワードは「見るだけで学ぶ」「代理強化」「モデル」です。バンデューラは、自分ならできるという見通し(自己効力感)の概念でも知られています。人形に乱暴する大人の映像を見た子どもの実験(ボボ人形の実験)とあわせて覚えておきましょう。
問61-7

絵を描くことが大好きで、毎日自分から絵を描いていた4歳児に、描くたびにご褒美のシールを与えることを続けた。その後シールをやめると、その子どもは以前ほど自分から絵を描かなくなった。この現象を説明する語として、最も適切なものはどれか。

  • ①ピグマリオン効果
  • ②ハロー効果
  • ③学習性無力感
  • ④アンダーマイニング効果
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正解 ④アンダーマイニング効果
解説

活動そのものの楽しさや興味から取り組んでいる状態を内発的動機づけといいます。そこへ、ご褒美などの外からの報酬を与え続けると、その活動が「ご褒美をもらうためのもの」に変わってしまい、報酬がなくなると以前よりも取り組まなくなることがあります。これをアンダーマイニング効果といい、デシらの実験で示されました。問題の子どもは、もともと絵を描くこと自体が楽しくて描いていたのに、シールという外的な報酬によって内発的動機づけが損なわれたと考えられます。保育では、子どもが自分から楽しんでいる活動に対して、物の報酬を与えるよりも、その子どもの工夫や楽しさに共感する言葉をかけることが大切です。

他の選択肢が不適切な理由

・ピグマリオン効果:教師が子どもに期待をかけると、その期待に沿うように子どもの成績が伸びるという現象で、ローゼンタールらが示しました。
・ハロー効果:人を評価するとき、目立つ特徴(例えば、明るくはきはきしている)に引きずられて、他の面の評価までよく(または悪く)なってしまう現象です。
・学習性無力感:自分の行動では結果を変えられない経験を繰り返すうちに、変えられる状況になっても行動しようとしなくなる状態で、セリグマンが示しました。

【覚え方のポイント】
アンダーマイニングは「下から掘り崩す」という意味で、「好きでやっていたことを、ご褒美が掘り崩す」と覚えます。ただし、ほめ言葉のような言葉による承認は、内発的動機づけを損ないにくいとされています。「物の報酬」と「気持ちへの共感」の違いを押さえておきましょう。
問71-7

セリグマンが示した「学習性無力感」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①自分では結果を変えられない経験が続き、行動しなくなる
  • ②好きな活動に報酬を与えることで、意欲がかえって下がる
  • ③他者が罰を受けるのを見て、同じ行動を控えるようになる
  • ④期待をかけられた子どもが、期待どおりに成績を伸ばす
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正解 ①自分では結果を変えられない経験が続き、行動しなくなる
解説

学習性無力感は、セリグマンが犬の実験から示した概念です。どのように行動しても電気ショックを避けられない状況に置かれた犬は、その後、簡単に逃げられる状況になっても逃げようとせず、じっと耐えるだけになりました。このように、自分の行動では結果を変えられないという経験を繰り返すと、「何をしても無駄だ」ということを学習してしまい、行動する意欲そのものが失われてしまいます。子どもでいえば、失敗を繰り返し叱られ続けたり、努力しても認められない経験が続いたりすると、「どうせできない」と挑戦しなくなることがあります。小さな成功体験を積み重ね、自分の力で変えられたという実感をもてるよう支えることが大切です。

他の選択肢が不適切な理由

・報酬で意欲が下がる:これはデシらが示したアンダーマイニング効果の説明です。内発的動機づけが外的な報酬によって損なわれる現象です。
・他者が罰を受けるのを見て控える:これはバンデューラの観察学習における代理罰の説明です。他者の受けた結果を見ることで、自分の行動が抑えられます。
・期待どおりに成績を伸ばす:これはローゼンタールらが示したピグマリオン効果の説明です。

【覚え方のポイント】
学習性無力感は「無力であることを学習してしまう」と、名前を分解すると意味が分かります。反対に、「自分ならできる」という見通しを表すのがバンデューラの自己効力感です。セリグマンは後に、人の強みや幸福を研究するポジティブ心理学も提唱しました。
問81-7

記憶に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①感覚記憶は、目や耳から入った情報がごく短時間保たれる記憶である
  • ②短期記憶の容量には限りがあり、ミラーは7±2のまとまりと示した
  • ③エピソード記憶は、言葉の意味や一般的な知識についての記憶である
  • ④手続き記憶は、自転車の乗り方など、体で覚えた技能の記憶である
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正解 ③エピソード記憶は、言葉の意味や一般的な知識についての記憶である
解説

長期記憶のうち、言葉で表すことのできる記憶(宣言的記憶)は、エピソード記憶と意味記憶に分けられます。エピソード記憶は、「昨日、公園で友達と砂遊びをした」のように、いつ、どこで、何をしたかという個人的な出来事の記憶です。一方、「りんごは果物である」「日本の首都は東京である」のような、言葉の意味や一般的な知識の記憶は意味記憶と呼ばれます。したがって、エピソード記憶を「言葉の意味や一般的な知識についての記憶」とするこの記述が誤りです。

他の選択肢が適切な理由

・感覚記憶:正しい記述です。目や耳などの感覚器官から入った情報が、そのままの形でごく短時間(視覚では1秒未満程度)保たれる記憶です。注意を向けた情報だけが短期記憶へ送られます。
・短期記憶の容量:正しい記述です。ミラーは、短期記憶に一度に保持できる情報のまとまり(チャンク)の数は7±2程度であると示しました。
・手続き記憶:正しい記述です。自転車の乗り方や箸の使い方など、繰り返しの練習で身につき、意識しなくても使える技能の記憶で、言葉で説明しにくい点が特徴です。

【覚え方のポイント】
記憶の流れは「感覚記憶→短期記憶→長期記憶」。長期記憶は「言葉で言える(エピソード記憶=思い出、意味記憶=知識)」と「言葉で言いにくい(手続き記憶=体の覚え)」に分けます。「エピソード=出来事」という英語の意味を思い出せば、意味記憶と取り違えません。
問91-7

次のA〜Dの、動機づけや評価に関わる用語の説明について、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 内発的動機づけとは、活動そのものの面白さや興味から取り組もうとする状態である。
B 外発的動機づけとは、活動そのものに興味をもち、楽しいから取り組む状態である。
C ピグマリオン効果とは、教師の期待が子どもの成績に影響を与える現象である。
D ハロー効果とは、目立つ特徴に引きずられて、他の面の評価までゆがむ現象である。

  • ①A○ B× C○ D○
  • ②A○ B○ C× D○
  • ③A× B× C○ D×
  • ④A○ B× C× D○
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正解 ①A○ B× C○ D○
解説

A ○:内発的動機づけは、報酬や罰がなくても、その活動自体が面白い、知りたいという気持ちから取り組む状態です。
B ×:外発的動機づけは、ほめられたい、ご褒美がほしい、叱られたくないなど、活動の外にある報酬や罰によって行動する状態です。「活動そのものに興味をもち、楽しいから取り組む」のは内発的動機づけの説明です。
C ○:ピグマリオン効果は、ローゼンタールらが示した現象で、教師が「この子は伸びる」と期待をかけると、期待に沿った関わりが増え、実際に成績が伸びやすくなるというものです(教師期待効果)。
D ○:ハロー効果は、ある目立つ特徴の印象が、他の面の評価にまで影響してしまう現象です。保育で子どもを評価するときにも、先入観にとらわれていないかを振り返る必要があります。
以上から「A○ B× C○ D○」が正解です。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B○ C× D○:Bは内発的動機づけの説明になっているので×、ピグマリオン効果の説明は正しいのでCは○です。
・A× B× C○ D×:内発的動機づけ(A)とハロー効果(D)の説明はどちらも正しいので○です。
・A○ B× C× D○:ピグマリオン効果の説明は正しいので、Cは○です。

【覚え方のポイント】
動機づけは「内発=活動の内側(楽しさ)」「外発=活動の外側(ご褒美・罰)」と覚えます。評価の偏りは「ハロー=後光(目立つ特徴の光が全体を照らす)」、期待の効果は「ピグマリオン=期待が現実になる」とイメージすると区別しやすくなります。
問101-7

エビングハウスは、無意味つづりを用いて、学習した後の時間の経過と記憶の保持の関係を調べ、忘却曲線を示した。その結果の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①一度覚えたことは、時間がたってもほとんど忘れることがない
  • ②学習の直後はほとんど忘れず、数日後に急に忘れ始める
  • ③時間の経過と関係なく、毎日ほぼ同じ量ずつ忘れていく
  • ④学習の直後に急速に忘れ、その後は忘れ方がゆるやかになる
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正解 ④学習の直後に急速に忘れ、その後は忘れ方がゆるやかになる
解説

エビングハウスは、意味を持たない文字の組み合わせ(無意味つづり)を自ら覚え、一定の時間がたった後にもう一度覚え直すのにかかった時間や回数がどれだけ節約できたかを測る方法(節約法)で、記憶の保持を調べました。その結果、学習の直後から短い時間のうちに急速に忘却が進み、その後は忘れ方がゆるやかになることが示されました。これをグラフにしたものが忘却曲線です。この結果から、学んだことは早めに振り返ること、間をあけて繰り返し学習することが記憶の定着に効果的だと考えられています。保育士試験の学習でも、覚えた当日と数日後に復習すると効率がよいのはこのためです。

他の選択肢が不適切な理由

・直後はほとんど忘れず、数日後に急に忘れる:忘却は学習の直後にもっとも急速に進むため、逆の説明です。
・毎日ほぼ同じ量ずつ忘れる:忘れる量は一定ではなく、学習の直後に最も多く忘れ、後になるほど忘れ方がゆるやかになります。
・時間がたってもほとんど忘れることがない:時間の経過とともに忘却が進むことが、忘却曲線の示した結果です。

【覚え方のポイント】
忘却曲線は「最初に急な坂、あとはなだらか」という形で覚えます。なお、無意味つづりを使ったのは、すでに持っている知識や意味の助けを受けずに、記憶そのものの性質を調べるためでした。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 保育の心理学の一問一答

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