4歳児が、散歩の途中でしおれた花を見て「お花がのどがかわいたって泣いてるよ」と言った。ピアジェが前操作期の子どもの特徴として示した考え方のうち、この発言に最もよく当てはまるものはどれか。
- ①実念論
- ②人工論
- ③アニミズム
- ④保存の概念
答えと解説を見る
アニミズムとは、生命のない物や植物にも、人間と同じような命や意思、感情があると考える幼児の捉え方です。ピアジェは、これを前操作期(2〜7歳頃)の子どもの思考の特徴の一つとして示しました。「お花がのどがかわいたって泣いている」という発言は、植物に人間と同じような感情や欲求を見いだしており、アニミズムの典型的な表れです。このような捉え方は、自分の視点を中心に世界を理解する自己中心性とも関係しています。保育では、この子どもならではの見方を否定せず、「お水をあげようか」と気持ちを受け止めて関わることで、生き物を大切にする気持ちの育ちにもつなげられます。
他の選択肢が不適切な理由
・実念論:夢や考えたこと、心の中の出来事が、外の世界に実際に存在すると考える捉え方です。「夢に出てきたおばけが部屋にいた」と考えるような例が当てはまります。
・人工論:山や川、月などの自然物も、人間が作ったものだと考える捉え方です。「お山は誰かが作ったの」という発言が例になります。
・保存の概念:見た目が変わっても量や数が変わらないという理解で、前操作期ではなく具体的操作期に成立するものです。
【覚え方のポイント】
前操作期の3つの考え方は、「アニミズム=物に命や心がある」「実念論=心の中のものが外に実在する」「人工論=自然も人が作った」と、一言で言い換えて区別します。どれも自己中心性と関わる前操作期の特徴です。