出産後の母親の心の状態に関する記述として、誤っているものはどれか。
- ①産後うつ病のスクリーニングに、質問票が用いられることがある
- ②産後うつ病は、気分の落ち込みが続き、治療が必要なことがある
- ③マタニティブルーズは、出産後数か月たってから始まり長く続く
- ④出産後の気分の落ち込みは、父親に見られることもあるとされる
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マタニティブルーズは、出産後まもなく(おおむね産後数日以内)に現れる、涙もろさ、気分の落ち込み、不安、いらいらなどの一過性の状態で、多くの場合、特別な治療をしなくても2週間程度までに自然に軽くなるとされています。出産に伴う急激なホルモンの変化が関係していると考えられています。したがって「出産後数か月たってから始まり、長く続く」という記述は誤りです。ただし、マタニティブルーズの症状が長引く場合には、産後うつ病への移行も考えて、専門職による支援につなぐことが大切です。
他の選択肢が適切な理由
・産後うつ病は治療が必要なことがある:正しい記述です。産後うつ病は、気分の落ち込みや、楽しみや興味の喪失、自分を責める気持ちなどが続く状態で、育児や母子関係にも影響することがあるため、早期の発見と治療・支援が重要です。
・質問票によるスクリーニング:正しい記述です。代表的なものにエジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)があり、産婦健診や新生児訪問などで用いられています。
・父親にも見られる:正しい記述です。生活の変化や育児の負担などから、父親にも産後の抑うつが見られることがあると指摘されています。
【覚え方のポイント】
「マタニティブルーズ=産後すぐ・短期間・自然に回復」「産後うつ病=長く続く・治療や支援が必要」と対比して覚えます。保育士は、送迎時の保護者の表情や言葉の変化に気付き、必要に応じて市町村の保健師などの専門職につなぐ役割があります。