次のA〜Dの、新生児期から乳児期にみられる姿を表す用語に関する記述について、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 新生児が、大人の話しかけの声のリズムに合わせるように、手足を動かす現象を共鳴動作という。
B 生まれて間もない乳児が、ほかの乳児の泣き声を聞いて、つられて泣き出す現象を情動伝染という。
C 生後2〜3か月頃から、自分の手を目の前にかざしてじっと見つめるハンドリガードがみられるようになる。
D 生後9か月頃から、大人が見ている物に目を向け、大人と同じ対象に注意を向けられるようになる。これを共同注意という。
- ①A○ B○ C○ D×
- ②A× B○ C○ D○
- ③A○ B× C○ D○
- ④A× B○ C× D○
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正解は「A× B○ C○ D○」です。新生児期から乳児期前半の子どもは、生まれてすぐから周りの人と響き合うように反応しています。名前の似た用語が多いので、「何に合わせて、何をしているか」で区別します。
・A:×。大人の話しかけの声のリズムに同期して手足を動かす現象はエントレインメント(同期行動)と呼ばれ、コンドンとサンダーの観察で知られています。共鳴動作は、向かい合った大人が口を開けたり舌を出したりするのを見て、新生児が同じような動きをすることです。
・B:○。ほかの乳児の泣き声につられて泣くのが情動伝染です。他者の感情が自分に移るような反応で、共感の出発点と考えられています。
・C:○。ハンドリガードは生後2〜3か月頃からみられ、自分の手を見たり動かしたりする中で、自分の体に気付いていくきっかけになります。
・D:○。生後9か月頃から、大人の視線や指さしの先にある物を一緒に見るようになります。子ども・大人・物の三者の関係(三項関係)が成り立ち、言葉の獲得の土台になります。
他の選択肢が不適切な理由
・A○ B○ C○ D×:Aの「共鳴動作」を正しいとし、共同注意Dを誤りとした組み合わせです。共同注意は生後9か月頃からみられる、正しい記述です。
・A○ B× C○ D○:Aを正しいとし、情動伝染Bを誤りとした組み合わせです。泣き声につられて泣くのは情動伝染の典型例です。
・A× B○ C× D○:ハンドリガードCを誤りとした組み合わせです。自分の手をじっと見つめる行動は、生後2〜3か月頃からみられる正しい記述です。
【覚え方のポイント】
「声のリズムに体が合う」のがエントレインメント、「顔の動きをまねるように返す」のが共鳴動作、「泣き声(感情)が移る」のが情動伝染です。合わせる相手が「リズム」「動き」「感情」のどれかで見分けましょう。