デリバティブ取引と信用取引は、二種試験にはなく、一種試験で新たに加わる範囲です。そして多くの受験者が苦手にする分野でもあります。
しかし、ここを避けて合格することはできません。一種試験の合格基準は7割と高く、しかも配点の約68パーセントを占める五肢選択方式の問題は、この分野からの出題が中心になるためです。ここを落とすと、○×方式をいくら積み上げても届きません。
逆に言えば、多くの人が苦手にしている分野だからこそ、ここを固めた人が確実に合格します。本サイトがこの2分野だけで110問を用意しているのは、そのためです。
先物取引は、将来のある時点に、いまの時点で決めた値段で売買することを約束する取引です。
先物の理論価格は、現物価格に満期までの金利を加え、その間に受け取れる配当を差し引いて求めます。いま現物を買って持ち続けるとしたら、資金を借りる金利がかかり、代わりに配当が受け取れる。その差を調整したものが先物の値段だ、という考え方です。
保有している現物の値下がりに備えて先物を売っておくのが売りヘッジ、これから買う予定のものが値上がりする前に先物を買っておくのが買いヘッジです。一方、現物と先物の値段のずれを利用して利益を狙うのが裁定取引です。
現物価格と先物価格の差のことです。満期が近づくにつれてこの差は縮まっていきます。ヘッジをしても、この差が想定どおりに動かなければ思ったとおりの効果が得られません。これをベーシスリスクといいます。
オプションは「買う権利」または「売る権利」そのものを売買する取引です。権利なので、行使してもよいし、しなくてもかまいません。この非対称性がすべての出発点です。
買い手は、プレミアムを払って権利を得ます。不利なら権利を放棄できるので、損失はプレミアムの範囲に限定されます。一方の売り手は、プレミアムを受け取る代わりに、買い手が権利を行使したら必ず応じなければなりません。受け取れる利益はプレミアムまでで、損失は大きく膨らむ可能性があります。
いま権利を行使したらいくら得かを表すのが本源的価値です。プレミアムからこれを引いた残りが時間価値で、満期までにもっと有利になるかもしれないという期待の値段です。時間価値は満期に近づくにつれて減っていき、満期にはゼロになります。
原資産価格、権利行使価格、残存期間、ボラティリティ、金利の5つです。特にボラティリティは、上がればコールもプットもどちらのプレミアムも高くなります。大きく動く可能性が高いほど、権利の価値が増すからです。ここは方向が問われやすい論点です。
信用取引は、証券会社から資金や株式を借りて売買する取引です。手持ち資金より大きな取引ができる反面、損失も拡大します。
返済期限や対象銘柄が取引所の規則で決まっているのが制度信用取引、証券会社と顧客の間で自由に決められるのが一般信用取引です。品貸料が発生するのは、証券金融会社を通じて株式を調達する制度信用取引の側です。
取引を始めるには、約定代金に対して定められた割合の保証金を差し入れます。現金のかわりに保有している有価証券を差し入れることもでき、その場合は時価に一定の掛目を掛けた金額として評価されます。掛目を掛け忘れるのが典型的な計算ミスです。
相場が不利に動いて評価損が出ると、保証金の率が下がります。これが定められた維持率を下回ると、追加で保証金を差し入れなければなりません。計算では、含み損を保証金から差し引いたうえで率を出す、という順序を守ることが大切です。
本サイトでは「デリバティブ取引・信用取引」の110問すべてに、数値を代入した途中式を最後まで示した解説をつけています。損益分岐点の求め方、追証の計算、理論価格の算出など、手順そのものを再現できる状態を目指してください。
また、誤答の数値は「プレミアムを引き忘れた値」「掛目を掛け忘れた値」「損益の符号を取り違えた値」など、実際に起こりやすい計算ミスの結果に対応させています。なぜその数字が誤りなのかまで解説しているので、自分のつまずきどころが分かります。
オプションの損益は図で示されることが多い論点ですが、本サイトでは図を用いず、損益分岐点までは水平で以降は右上がり、といった形で文章として説明しています。本試験の画面上でも図を描けるわけではないため、言葉で構造を説明できる状態が実戦的です。
この分野の出題範囲を、テーマごとの一問一答にまとめました。答えと解説はその場で読めます。
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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。