2026年版・4-6

オプションを使った取引戦略の一問一答

証券外務員一種「デリバティブ取引・信用取引」から、オプションを使った取引戦略に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-6

ストラドルの買いに関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①同一の権利行使価格のコールとプットを、それぞれ同時に買い建てる
  • ②同一の権利行使価格のコールとプットを、それぞれ同時に売り建てる
  • ③異なる権利行使価格のコールを、買いと売りで同時に組み合わせる
  • ④同一の権利行使価格のコールを買い、同時にプットを売り建てる
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正解 ①同一の権利行使価格のコールとプットを、それぞれ同時に買い建てる
解説
ストラドルの買いは、同じ限月・同じ権利行使価格のコールとプットを同時に買い建てる戦略です。
上昇すればコールが利益を生み、下落すればプットが利益を生むため、値動きの方向を問わず、大きく動きさえすれば利益が得られます。
したがって、相場が大きく動きそうだがどちらへ動くかは判断できない、という局面で用いられます。
損失は支払った二つのプレミアムの合計に限定されますが、相場が動かなければ両方の時間価値が減っていくため、その全額を失う可能性があります。

他の選択肢が誤りである理由
両方を売り建てるとする記述はストラドルの売りであり、相場が動かないと見込む場合の戦略です。
異なる権利行使価格のコールを買いと売りで組み合わせるとする記述は、スプレッド取引の説明です。
コールを買いプットを売るとする記述は、上昇を見込む別の組合せであり、ストラドルではありません。

覚え方のポイント
「ストラドルの買いは方向ではなく変動の大きさに賭ける」と押さえます。損失限定・利益は上下いずれの方向にも伸びる、という形が特徴です。
問24-6

ストラングルの買いに関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①権利行使価格の異なるコールを、買いと売りで同時に組み合わせる
  • ②権利行使価格の等しいコールとプットを、それぞれ同時に買い建てる
  • ③権利行使価格の異なるコールとプットを、それぞれ同時に買い建てる
  • ④限月の異なる同種のオプションを、買いと売りで組み合わせて建てる
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正解 ③権利行使価格の異なるコールとプットを、それぞれ同時に買い建てる
解説
ストラングルの買いは、権利行使価格の異なるコールとプットを同時に買い建てる戦略です。
通常は現在の原資産価格より高い権利行使価格のコールと、低い権利行使価格のプットを組み合わせます。いずれもアウト・オブ・ザ・マネーであるため、支払うプレミアムの合計はストラドルの買いより小さくなります。
その代わり、利益が出始めるまでに必要な値動きは大きくなり、二つの権利行使価格の間で満期を迎えれば支払ったプレミアムの全額が損失となります。
大きな変動を見込むという狙いはストラドルと同じですが、より安い費用でより大きな変動に賭ける戦略といえます。

他の選択肢が誤りである理由
権利行使価格が等しい組合せとする記述はストラドルの説明です。
コールを買いと売りで組み合わせるとする記述は、コールを用いたスプレッド取引の説明です。
限月の異なる組合せとする記述は、カレンダー・スプレッドの説明です。

覚え方のポイント
「ストラドルは同じ権利行使価格、ストラングルは離れた権利行使価格」と対で覚えます。離れている分だけ安く組めるが、大きく動かないと報われない、という関係です。
問34-6

コール・オプションを用いた強気スプレッドに関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①権利行使価格の低いプットを買い、高いプットを売り建てる組合せである
  • ②権利行使価格の高いコールを買い、低いコールを売り建てる組合せである
  • ③権利行使価格の低いコールと高いコールを、ともに買い建てる組合せである
  • ④権利行使価格の低いコールを買い、高いコールを売り建てる組合せである
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正解 ④権利行使価格の低いコールを買い、高いコールを売り建てる組合せである
解説
コールを用いた強気スプレッドは、権利行使価格の低いコールを買い、同時に権利行使価格の高いコールを売り建てる戦略です。
権利行使価格が低いコールほどプレミアムは高いため、正味では資金の支払いが生じます。
原資産価格が上昇すれば買ったコールの価値が増えて利益となりますが、売ったコールの権利行使価格を超えた部分は売り建て分の損失で相殺されるため、利益には上限があります。
損失も、支払った正味のプレミアムに限定されます。上昇を見込むが大幅な上昇までは見込まない、という局面で用いられます。

他の選択肢が誤りである理由
高いコールを買い低いコールを売るとする記述は誤りで、これは弱気の見方に基づく組合せです。
両方を買い建てるとする記述も誤りで、それではスプレッドになりません。
権利行使価格の低いプットを買い高いプットを売るとする記述は、プットを用いて組む場合の説明であり、本問が問うているコールを用いた組合せではありません。

覚え方のポイント
「強気なら安く買う権利を残す」と考えると、低い権利行使価格のコールを買う側だと分かります。利益も損失も限定される、というスプレッド取引に共通の性質も押さえます。
問44-6

プット・オプションを用いた弱気スプレッドに関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①権利行使価格の高いプットを買い、低いプットを売り建てる組合せである
  • ②権利行使価格の低いプットを買い、高いプットを売り建てる組合せである
  • ③権利行使価格の高いプットと低いプットを、ともに売り建てる組合せである
  • ④権利行使価格の等しいプットを、限月を分けて売買する組合せである
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正解 ①権利行使価格の高いプットを買い、低いプットを売り建てる組合せである
解説
プットを用いた弱気スプレッドは、権利行使価格の高いプットを買い、同時に権利行使価格の低いプットを売り建てる戦略です。
売る権利であるプットは、権利行使価格が高いほど価値が大きいため、正味では資金の支払いが生じます。
原資産価格が下落すれば買ったプットの価値が増えて利益となりますが、売ったプットの権利行使価格を下回った部分は売り建て分の損失で相殺されるため、利益に上限があります。
損失も支払った正味のプレミアムに限定され、下落を見込むが下げ幅は限られると考える局面で用いられます。

他の選択肢が誤りである理由
低いプットを買い高いプットを売るとする記述は誤りで、これは強気の見方に基づく組合せです。
両方を売り建てるとする記述も誤りで、それではスプレッドになりません。
限月を分けて売買するとする記述は、カレンダー・スプレッドの説明です。

覚え方のポイント
「弱気なら高く売る権利を残す」と考えると、権利行使価格の高いプットを買う側だと導けます。強気スプレッドと鏡合わせの関係で整理すると混同しません。
問54-6

カレンダー・スプレッドに関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①同一限月の同一銘柄について、売りと買いを同数ずつ建てる取引をいう
  • ②同一限月のコールとプットを、権利行使価格を変えて組み合わせる
  • ③同種のオプションについて、限月の異なる銘柄を売りと買いで組み合わせる
  • ④異なる原資産のオプションを、同じ向きで同時に買い建てていく取引をいう
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正解 ③同種のオプションについて、限月の異なる銘柄を売りと買いで組み合わせる
解説
カレンダー・スプレッドは、同じ権利行使価格の同種のオプションについて、期近の限月と期先の限月を売りと買いで組み合わせる戦略です。
時間価値の減少は満期が近いほど速く進むため、期近を売り期先を買う組合せでは、時間の経過による価値の減り方の差から利益を狙うことになります。
原資産価格が大きく動かず、権利行使価格の近辺にとどまる展開が有利に働きます。
限月をまたぐため、限月ごとのボラティリティの違いによっても損益が変わる点に注意が必要です。

他の選択肢が誤りである理由
権利行使価格を変えて組み合わせるとする記述は、ストラングルなど同一限月内の戦略の説明です。
同一限月の同一銘柄で売りと買いを同数建てるとする記述は、建玉が相殺されるだけで戦略になりません。
異なる原資産を同じ向きで買うとする記述は、スプレッド取引ではありません。

覚え方のポイント
カレンダーという名のとおり「時間の差を売買する」戦略です。時間価値の減少は満期直前に加速する、という性質が利益の源泉になっている点を押さえます。
問64-6

カバード・コールに関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①現物を保有したうえでプットを売り建て、下落への備えを厚くする
  • ②現物を保有したうえでコールを買い建て、上昇による利益を厚くする
  • ③現物を保有せずにコールを売り建て、値下がり局面での利益を狙う
  • ④現物を保有したうえでコールを売り建て、プレミアムの受取りを狙う
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正解 ④現物を保有したうえでコールを売り建て、プレミアムの受取りを狙う
解説
カバード・コールは、現物を保有した状態でその現物を対象とするコールを売り建てる戦略です。
相場が大きく動かなければ、売ったコールは価値を減らしていくため、受け取ったプレミアムがそのまま収益になります。横ばいから小幅な上昇を見込む局面に適した戦略です。
原資産価格が権利行使価格を超えて上昇した場合には、売ったコールの損失が現物の値上がり益を打ち消すため、利益には上限が生じます。
もっとも、現物を保有しているため、売ったコールの義務は現物を引き渡すことで果たせます。この点が、現物を持たずにコールを売る場合との決定的な違いです。

他の選択肢が誤りである理由
コールを買い建てるとする記述は誤りで、カバード・コールはコールを売る戦略です。
現物を保有せずにコールを売るとする記述も誤りで、それは損失が限定されない裸の売りです。
プットを売り建てるとする記述も誤りで、下落への備えにはなりません。

覚え方のポイント
「カバードされている」とは、売った権利の義務を現物で果たせる状態を指します。値上がり益の一部をあきらめる代わりにプレミアムを得る戦略だ、と押さえます。
問74-6

プロテクティブ・プットに関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①現物を保有したうえでプットを買い建て、下落への備えとする戦略である
  • ②現物を保有したうえでプットを売り建て、プレミアムの受取りを狙う
  • ③現物を保有せずにプットを買い建て、上昇局面での利益を狙う戦略である
  • ④現物を保有したうえでコールを買い建て、下落への備えとする戦略である
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正解 ①現物を保有したうえでプットを買い建て、下落への備えとする戦略である
解説
プロテクティブ・プットは、現物を保有した状態でその現物を対象とするプットを買い建てる戦略です。
相場が下落すれば現物に評価損が生じますが、買っておいたプットの価値が増えるため損失が抑えられます。権利行使価格が損失の下限を定める役割を果たし、保険をかけた状態に近くなります。
その保険料に当たるのが支払ったプレミアムであり、相場が上昇した場合にはプレミアム分だけ利益が目減りします。
上昇したときの利益は残しつつ下落に備えたい、という場合に用いられる点が、上昇益をあきらめるカバード・コールとの違いです。

他の選択肢が誤りである理由
プットを売り建てるとする記述は誤りで、売り建てでは下落への備えになりません。
現物を保有せずにプットを買うとする記述も誤りで、それは下落を見込む単独の投機です。
コールを買い建てるとする記述も誤りで、コールの買いは下落への備えにはなりません。

覚え方のポイント
「プロテクティブ=守る」と結びつけ、プットの買いによる保険と覚えます。カバード・コールが収入を得る戦略、プロテクティブ・プットが費用を払う戦略、という対比が有効です。
問84-6

コンバージョンに関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①現物を売り、同一条件のコールを買い、同時にプットを売る組合せである
  • ②現物を買い、同一条件のコールを売り、同時にプットを買う組合せである
  • ③現物を買い、同一条件のコールを買い、同時にプットを売る組合せである
  • ④現物を買い、限月の異なるコールを売りと買いで組み合わせる取引である
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正解 ②現物を買い、同一条件のコールを売り、同時にプットを買う組合せである
解説
コンバージョンは、現物の買いと、同一の権利行使価格・同一限月のコールの売り・プットの買いを組み合わせる裁定的な取引です。
コールの売りとプットの買いを合わせると、原資産を権利行使価格で売り渡すのと同じ損益になります。これに現物の買いを加えると、原資産価格がどう動いても損益が一定となるポジションが出来上がります。
したがって、この組合せを作るために必要な費用と、満期に確定する受取額との差が理論的な水準から離れているときに、その差を利益として取り込むことができます。
反対の組合せ、すなわち現物の売りとコールの買い・プットの売りを組み合わせるものはリバーサルと呼ばれます。

他の選択肢が誤りである理由
現物を売りコールを買いプットを売る組合せは、コンバージョンではなくリバーサルです。
現物を買いコールも買いプットを売る組合せは、上昇に強く賭ける形であり損益は一定になりません。
限月の異なるコールを組み合わせるとする記述は、カレンダー・スプレッドの説明です。

覚え方のポイント
「コールの売り+プットの買い=先物の売りと同じ」という合成の関係を押さえると、現物の買いと組み合わせて損益が固定される理由が分かります。
問94-6

権利行使価格20,000のコール・オプションをプレミアム300で買い、同時に権利行使価格20,000のプット・オプションをプレミアム250で買った場合、この組合せの上側および下側の損益分岐点となる原資産価格の組合せとして正しいものはどれか。なお、手数料等は考慮しない。

  • ①20,300と19,750
  • ②20,550と19,450
  • ③20,250と19,700
  • ④20,050と19,950
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正解 ②20,550と19,450
解説
ストラドルの買いの損益分岐点を求める問題です。
① 支払ったプレミアムの合計=300+250=550
② 上側の損益分岐点=権利行使価格+プレミアム合計=20,000+550=20,550
③ 下側の損益分岐点=権利行使価格−プレミアム合計=20,000−550=19,450
この組合せでは、上昇したときはコールだけが価値を持ち、下落したときはプットだけが価値を持ちます。
いずれの場合も、支払ったプレミアムは二つ分であるため、その合計を回収できる水準まで動いて初めて利益となります。

他の選択肢が誤りである理由
20,300と19,750は、コールにはコールのプレミアムだけ、プットにはプットのプレミアムだけを加減した値で、支払いが合計二つ分である点を反映していません。
20,250と19,700は、コールとプットのプレミアムを取り違えて、上側に250、下側に300を加減した値です。
20,050と19,950は、二つのプレミアムの差である50だけを加減した値です。

覚え方のポイント
ストラドルの買いは「権利行使価格±プレミアム合計」が分岐点です。二つ買っている以上、費用は合計で回収しなければならない、と考えれば式を忘れません。
問104-6

権利行使価格19,500のコール・オプション(取引単位は指数の数値に1,000円を乗じた金額)をプレミアム400で1単位買い、同時に権利行使価格20,000のコール・オプションをプレミアム200で1単位売り建てた。この組合せから得られる最大の利益として正しいものはどれか。なお、手数料等は考慮しない。

  • ①200,000円
  • ②300,000円
  • ③500,000円
  • ④700,000円
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正解 ②300,000円
解説
コールを用いた強気スプレッドの最大利益を求める問題です。
① 正味の支払プレミアム=400−200=200
② 原資産価格が20,000以上となったときの権利行使による受取額=20,000−19,500=500
③ 指数ベースの最大利益=500−200=300
④ 金額ベースの最大利益=300×1,000円=300,000円
原資産価格が20,000を超えて上昇しても、買ったコールの利益の増加と売ったコールの損失の増加が同額となるため、利益はこれ以上増えません。
反対に19,500を下回った場合は双方の権利が行使されず、正味の支払プレミアム200、すなわち200,000円が最大の損失となります。

他の選択肢が誤りである理由
500,000円は権利行使価格の差だけを計算し、正味の支払プレミアムを差し引き忘れた値です。
200,000円は正味の支払プレミアムの額であり、これは最大利益ではなく最大損失です。
700,000円は権利行使価格の差にプレミアムを加えてしまった値です。

覚え方のポイント
スプレッドの最大利益は「権利行使価格の差−正味の支払プレミアム」、最大損失は「正味の支払プレミアム」です。二つの合計が権利行使価格の差になる、という関係で検算できます。

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