2026年版・4-7

スワップ取引と特定店頭デリバティブ取引の一問一答

証券外務員一種「デリバティブ取引・信用取引」から、スワップ取引と特定店頭デリバティブ取引に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-7

金利スワップに関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①同一通貨において、固定金利と変動金利を交換する取引である
  • ②異なる通貨の元本を、あらかじめ定めた為替相場で交換する取引である
  • ③同一通貨において、元本そのものを期日に交換する取引である
  • ④異なる通貨の金利のみを、期日にまとめて交換する取引である
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正解 ①同一通貨において、固定金利と変動金利を交換する取引である
解説
金利スワップは、同一通貨について、当事者が互いに異なる種類の金利を交換する取引です。
最も一般的なのは、一方が固定金利を支払い、他方が変動金利を支払う形であり、たとえば変動金利で資金を調達している者が固定金利の支払いに置き換えることで、金利上昇のリスクを避けることができます。
交換されるのは利息の計算結果だけであり、元本そのものは交換されません。同じ通貨の同じ金額を互いに渡し合っても意味がないためです。
利息を計算するためだけに用いる名目上の元本を想定元本といいます。

他の選択肢が誤りである理由
異なる通貨の元本を交換するとする記述は誤りで、それは通貨スワップの説明です。
同一通貨で元本を交換するとする記述も誤りで、金利スワップに元本の交換はありません。
異なる通貨の金利のみを交換するとする記述も誤りで、金利スワップは同一通貨の中で行う取引です。なお、異なる通貨の金利部分だけを交換する取引はクーポンスワップと呼ばれますが、その受払いも期日にまとめてではなく各期ごとに行われます。

覚え方のポイント
「金利スワップは同じ通貨・金利だけ」「通貨スワップは違う通貨・元本も」と対比して覚えます。元本を交換しないからこそ想定元本という考え方が必要になる、という流れで理解します。
問24-7

スワップ取引における想定元本に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①当事者が実際に授受した資金の額を、決済後に確定させたものである
  • ②取引開始時に相手方へ差し入れる担保の金額のことを指している
  • ③利息の計算のために用いられる、名目上の元本の金額のことである
  • ④変動金利の指標が一定の水準を超えた場合に交換される元本をいう
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正解 ③利息の計算のために用いられる、名目上の元本の金額のことである
解説
想定元本とは、スワップ取引において交換する利息の金額を計算するために用いる名目上の元本です。
金利スワップでは元本そのものの授受は行われず、当事者が実際にやり取りするのは、想定元本に各自の金利を乗じて計算した利息相当額の差額だけです。
そのため、想定元本が大きくても実際に動く資金は限られ、少ない資金負担で大きな金額の金利リスクを調整できます。
もっとも、想定元本が大きいほど金利変動による受払額の振れも大きくなるため、想定元本はその取引が抱えるリスクの規模を示す指標としても用いられます。

他の選択肢が誤りである理由
実際に授受した資金の額とする記述は誤りで、想定元本は授受されません。
担保の金額とする記述も誤りで、担保の授受は想定元本とは別に取り決められます。
一定水準を超えた場合に交換される元本とする記述も誤りで、そのような仕組みではありません。

覚え方のポイント
「想定元本は計算の物差しであって、動く現金ではない」と押さえます。実際の受払いは差額の純額のみである点が、少額の資金で大きなリスク調整ができる理由です。
問34-7

通貨スワップに関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①同一通貨における固定金利と変動金利を交換する取引のことをいう
  • ②為替相場が一定の水準に達した時に限って実行される予約取引である
  • ③異なる通貨の金利のみを交換し、元本の交換は一切行われない
  • ④異なる通貨の元本と金利を交換する取引であり、元本の交換を伴う
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正解 ④異なる通貨の元本と金利を交換する取引であり、元本の交換を伴う
解説
通貨スワップは、異なる通貨の間で元本と金利を交換する取引です。
取引の開始時と終了時に、あらかじめ定めた為替相場で元本を交換し、期間中はそれぞれの通貨建ての金利を交換します。
通貨が異なるため元本の価値も異なり、元本を交換しなければ意味をなさないことから、金利スワップと違って元本の交換が行われます。
外貨建ての資産や負債を抱える者が、為替変動と金利変動の双方のリスクを同時に調整する目的で利用されます。

他の選択肢が誤りである理由
同一通貨の固定と変動を交換するとする記述は誤りで、それは金利スワップの説明です。
元本の交換が一切行われないとする記述も誤りで、通貨スワップは元本の交換を伴います。ただし金利部分のみを交換するクーポンスワップという類型はあります。
一定水準に達した時に実行されるとする記述も誤りで、そのような条件は付されていません。

覚え方のポイント
「通貨が違えば元本も交換する必要がある」と、仕組みの必然から覚えます。金利スワップとの違いを問う出題が定番です。
問44-7

クーポンスワップに関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①異なる通貨の金利部分のみを交換し、元本の交換を行わない取引である
  • ②同一通貨において、異なる変動金利の指標同士を交換する取引である
  • ③異なる通貨の元本と金利を、開始時と終了時に交換する取引である
  • ④利付債の利払いを、償還時にまとめて受け取る形に変更する取引である
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正解 ①異なる通貨の金利部分のみを交換し、元本の交換を行わない取引である
解説
クーポンスワップは、通貨スワップの一種で、元本の交換を行わずに異なる通貨の金利部分だけを交換する取引です。
元本の交換がないため、必要となるのは各期の金利相当額の受払いだけであり、通常の通貨スワップに比べて資金負担が軽くなります。
外貨建ての利息収入や利息支払いが継続的に見込まれる場合に、その部分だけを自国通貨建てに固定する目的で利用されます。
元本部分の為替リスクは残るため、何をヘッジしたいのかに応じて通常の通貨スワップと使い分けられます。

他の選択肢が誤りである理由
同一通貨で変動金利の指標同士を交換するとする記述は誤りで、それはベーシス・スワップの説明です。
元本と金利を開始時と終了時に交換するとする記述も誤りで、それは通常の通貨スワップです。
利払いを償還時にまとめる取引とする記述も誤りで、スワップ取引の類型ではありません。

覚え方のポイント
「クーポン=利札」であることから、金利部分だけを交換する取引だと結びつきます。元本を交換しない通貨スワップ、という位置づけで整理します。
問54-7

変動金利で資金を調達している企業が、将来の金利上昇に備えて金利スワップを利用する場合の組合せとして正しいものはどれか。

  • ①固定金利を受け取り、変動金利を支払う金利スワップを行う
  • ②固定金利を支払い、変動金利を受け取る金利スワップを行う
  • ③変動金利を支払い、別の変動金利を受け取る金利スワップを行う
  • ④固定金利を支払い、別の固定金利を受け取る金利スワップを行う
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正解 ②固定金利を支払い、変動金利を受け取る金利スワップを行う
解説
変動金利で資金を調達している企業は、市場金利が上昇すると支払利息が増えるというリスクを抱えています。
そこで、金利スワップで固定金利を支払い変動金利を受け取る契約を結ぶと、受け取った変動金利で調達分の変動利息を賄うことができ、実質的な負担は固定金利だけになります。
これにより、金利が上昇しても支払額が増えない状態を作り出せます。変動の支払いを固定の支払いに置き換える、という発想です。
ただし金利が低下した場合には、変動のままであれば得られたはずの負担軽減を受けられなくなるため、これはコストではなく確実性を得るための取引だと理解する必要があります。

他の選択肢が誤りである理由
固定を受け取り変動を支払う組合せは、変動の支払いが二重になり、金利上昇の影響が拡大します。
変動同士を交換する組合せは、指標が変わるだけで金利上昇のリスクは残ります。
固定同士を交換する組合せは、変動金利の調達に対するヘッジになりません。

覚え方のポイント
「抱えているリスクと反対の受払いを組む」というヘッジの基本はスワップでも同じです。変動で借りているなら固定を払う側に回る、と覚えます。
問64-7

想定元本10億円、期間1年の金利スワップにおいて、一方の当事者が年1.0%の固定金利を支払い、年0.4%の変動金利を受け取る場合、この当事者が1年間に純額で支払うこととなる金額として正しいものはどれか。なお、金利は年1回の受払いとし、手数料等は考慮しない。

  • ①400万円
  • ②600万円
  • ③1,000万円
  • ④1,400万円
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正解 ②600万円
解説
金利スワップの受払額を求める問題です。
① 支払う固定金利=10億円×1.0%=1,000万円
② 受け取る変動金利=10億円×0.4%=400万円
③ 純額の支払額=1,000万円−400万円=600万円
スワップ取引では、双方の利息を全額やり取りするのではなく、差額だけを純額で決済するのが一般的です。
想定元本の10億円そのものは交換されず、あくまで利息を計算するための金額として用いられている点が重要です。

他の選択肢が誤りである理由
1,000万円は支払う固定金利だけを計算し、受け取る変動金利を差し引き忘れた値です。
400万円は受け取る変動金利の額であり、純額の支払額ではありません。
1,400万円は差し引くべき変動金利を加えてしまった値です。

覚え方のポイント
スワップの損益は「払う金利−もらう金利」を想定元本に乗じた純額です。想定元本が動くと誤解すると桁を大きく間違えるので、動くのは利息の差額だけ、と押さえます。
問74-7

店頭デリバティブ取引の性質に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①取引の条件を、当事者の必要に応じて個別に定めることができる
  • ②取引の相手方が破綻した場合、決済を受けられないおそれがある
  • ③取引の当事者は、いつでも市場で反対売買により手じまうことができる
  • ④取引所に上場された商品ではないため、市場価格が常に存在するとは限らない
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正解 ③取引の当事者は、いつでも市場で反対売買により手じまうことができる
解説
店頭デリバティブ取引は当事者間の相対で行われる取引であり、契約の条件が個別に定められています。
同一の条件で取引されている銘柄が市場に存在しないため、取引所のように反対売買でいつでも手じまうことはできません。したがってこの記述が誤りです。
途中で解消するには、相手方と合意して契約を終了させるか、反対の条件の取引を別途行って損益を相殺する必要があります。
また、清算機関が介在しないのが原則であるため、相手方が破綻すれば決済を受けられないという信用リスクを負う点も、市場デリバティブ取引との大きな違いです。

他の選択肢が誤りである理由
条件を個別に定められるとする記述は正しく、店頭取引を利用する主な理由です。
相手方の破綻により決済を受けられないおそれがあるとする記述も正しい内容です。
市場価格が常に存在するとは限らないとする記述も正しく、評価が難しいという課題につながります。

覚え方のポイント
「自由に設計できる代わりに、途中でやめにくく相手を選ぶ必要がある」というのが店頭取引の本質です。市場取引の利点と裏表の関係にあると理解します。
問84-7

クレジット・デフォルト・スワップに関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①参照する企業等の債券を実際に保有していなければ取引を行えない
  • ②参照する企業等の株価が下落した場合、売り手が買い手に差額を支払う
  • ③参照する企業等の格付けにかかわらず、支払われる対価は一定に定められる
  • ④参照する企業等に信用事由が生じた場合、売り手が買い手に損失を補償する
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正解 ④参照する企業等に信用事由が生じた場合、売り手が買い手に損失を補償する
解説
クレジット・デフォルト・スワップは、企業や国などの信用リスクを対象とするデリバティブ取引です。
保証を受ける側である買い手が定期的に対価を支払い、参照する企業等に債務不履行などの信用事由が発生した場合に、売り手が買い手に対して損失を補償します。
信用リスクだけを切り離して移転できるため、債券を保有したまま信用リスクだけを減らす、といった使い方が可能になります。
対価の水準は参照先の信用力に応じて決まり、信用力が低いほど高くなります。この対価そのものが市場における信用力の評価を示す指標としても用いられています。

他の選択肢が誤りである理由
株価の下落に対して支払うとする記述は誤りで、対象は信用事由の発生です。
対価が格付けにかかわらず一定とする記述も誤りで、信用力に応じて水準は変わります。
債券を保有していなければ取引できないとする記述も誤りで、保有していなくても取引は可能です。

覚え方のポイント
「信用リスクを保険のように売買する取引」と押さえます。買い手が対価を払い、事故が起きたら売り手が補償する、という保険に似た構造で理解すると覚えやすくなります。
問94-7

通貨オプションに関する記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①あらかじめ定めた為替相場で通貨を売買する権利を売買する取引である
  • ②あらかじめ定めた為替相場で通貨を売買する義務を双方が負う取引である
  • ③将来の一定期日に、必ず定めた相場で通貨を交換する契約のことをいう
  • ④異なる通貨の金利を、あらかじめ定めた期間にわたり交換する取引である
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正解 ①あらかじめ定めた為替相場で通貨を売買する権利を売買する取引である
解説
通貨オプションは、あらかじめ定めた為替相場で通貨を買う権利または売る権利を売買する取引です。
買い手はプレミアムを支払って権利を取得し、相場が不利に動いた場合には権利を行使せずに市場で取引すればよいため、損失はプレミアムに限定されます。
これは、必ず定めた相場で交換しなければならない為替予約との決定的な違いです。為替予約では有利な方向に相場が動いた場合の利益も放棄することになります。
したがって、外貨建ての受取りや支払いが見込まれる者は、確実性を重んじるなら為替予約を、有利な変動の余地を残したいならオプションを選ぶことになります。

他の選択肢が誤りである理由
双方が義務を負うとする記述は誤りで、買い手が持つのは権利です。
必ず定めた相場で交換するとする記述も誤りで、それは為替予約の説明です。
異なる通貨の金利を交換するとする記述も誤りで、それはクーポンスワップなどの説明です。

覚え方のポイント
「予約は義務、オプションは権利」という対比で覚えます。権利であるがゆえにプレミアムという対価が必要になる、という関係も併せて押さえます。
問104-7

スワップ取引の利用目的に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  • ①変動金利の借入れを、実質的に固定金利の負担へ置き換えることができる
  • ②取引の相手方の信用力にかかわらず、確実に受払いを受けられる
  • ③資産と負債の金利の性質のずれを、調整する手段に利用できる
  • ④外貨建ての資産や負債に伴う為替の変動リスクを調整することができる
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正解 ②取引の相手方の信用力にかかわらず、確実に受払いを受けられる
解説
スワップ取引は相対で行われる店頭デリバティブ取引であり、取引所のように清算機関が決済を保証する仕組みが当然に備わっているわけではありません。
したがって、相手方が破綻すれば約定どおりの受払いを受けられないおそれがあり、相手方の信用力にかかわらず確実に受払いを受けられるとする記述は誤りです。
この信用リスクを抑えるため、実務では担保の授受や、一定の取引について清算機関を利用する仕組みが用いられています。
スワップ取引そのものは、変動金利の借入れを固定金利の負担に置き換えたり、外貨建ての資産負債に伴う為替リスクを調整したりする目的で広く用いられています。

他の選択肢が誤りである理由
変動金利を固定金利の負担へ置き換えられるとする記述は正しく、金利スワップの典型的な用途です。
為替の変動リスクを調整できるとする記述も正しく、通貨スワップの用途です。
資産と負債の金利の性質のずれを調整できるとする記述も正しく、資産負債管理の手段となります。

覚え方のポイント
店頭取引である以上、必ず信用リスクが付いて回ります。利便性を問う選択肢の中に「リスクがない」という趣旨の記述があれば、まず疑ってかかるのが有効です。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。