バイステックが示したケースワークの援助関係の7つの原則に含まれないものはどれか。
- ①個別化
- ②受容
- ③秘密保持
- ④傾聴
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アメリカのバイステックは、援助者と利用者(クライエント)との間に望ましい援助関係をつくるための原則として、個別化、意図的な感情表出、統制された情緒的関与、受容、非審判的態度、利用者の自己決定、秘密保持の7つを示しました。これらは、利用者が援助の場で抱く基本的な欲求(一人の人間として扱われたい、感情を表したい、共感してほしい、価値ある人として受け止められたい、一方的に裁かれたくない、自分で選びたい、秘密を守ってほしい)に対応して導かれたものです。傾聴は、相手の話に心を傾けて聴く面接の基本的な姿勢・技法として大切ですが、バイステックの7原則の一つとして挙げられたものではありません。
他の選択肢が適切な理由
・個別化:7原則の一つです。利用者を「よくある問題を抱えた人」として類型的に扱うのではなく、固有の事情と個性をもつ一人の人間としてとらえ、その人に合った援助を行うことです。
・受容:7原則の一つです。利用者の長所も短所も、好ましい態度も好ましくない態度も含めて、ありのままの姿を受け止めることです。ただし、反社会的な行動そのものを認めることとは区別されます。
・秘密保持:7原則の一つです。援助の中で知り得た利用者の情報を守ることで、利用者が安心して話せる信頼関係の土台になります。
【覚え方のポイント】
7原則は「個別化・意図的な感情表出・統制された情緒的関与・受容・非審判的態度・自己決定・秘密保持」です。「感情」に関わるものが2つ(表出させる・援助者が統制する)ある点がポイントです。傾聴や共感、ラポールといった面接の基本用語は、7原則そのものではないので区別しましょう。保育所保育指針の子育て支援で求められる「保護者の自己決定の尊重」「秘密保持」も、この原則とつながっています。