2026年版・2-4

乳児・1歳以上3歳未満児の保育内容の一問一答

保育士 筆記試験「保育原理」から、乳児・1歳以上3歳未満児の保育内容に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-4

保育所保育指針に示された乳児保育の「ねらい」及び「内容」の3つの視点のうち、社会的発達に関する視点はどれか。

  • ①健やかに伸び伸びと育つ
  • ②身近なものと関わり感性が育つ
  • ③身近な人と気持ちが通じ合う
  • ④人と関わる力の基盤を培う
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正解 ③身近な人と気持ちが通じ合う
解説

指針 第2章1(1)イは、乳児保育の「ねらい」及び「内容」を、身体的発達に関する視点「健やかに伸び伸びと育つ」、社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」、精神的発達に関する視点「身近なものと関わり感性が育つ」の3つにまとめて示しています。
乳児期は発達の諸側面が未分化であるため、1歳以上のように5領域に分けるのではなく、3つの視点から保育内容を整理しています。「身近な人と気持ちが通じ合う」は、受容的・応答的な関わりの下で、何かを伝えようとする意欲や身近な大人との信頼関係を育て、人と関わる力の基盤を培うことをめざす視点です。

他の選択肢が不適切な理由

・健やかに伸び伸びと育つ:身体的発達に関する視点です。
・身近なものと関わり感性が育つ:精神的発達に関する視点です。
・人と関わる力の基盤を培う:「身近な人と気持ちが通じ合う」の説明文の中の語句であり、視点の名称ではありません。

【覚え方のポイント】
「身体=健やかに伸び伸び」「社会=身近な人と気持ちが通じ合う」「精神=身近なものと関わり感性」と、発達の側面と視点名を1対1で覚えます。3つの視点が、1歳以上の5領域(健康/人間関係/環境・言葉・表現)へとつながっていくイメージをもつと理解が深まります。
問22-4

次の文は、保育所保育指針「乳児保育に関わるねらい及び内容」の基本的事項の一部である。(A)(B)に入る語句の組み合わせとして正しいものはどれか。
乳児期の発達については、視覚、聴覚などの感覚や、座る、はう、歩くなどの運動機能が著しく発達し、特定の大人との応答的な関わりを通じて、情緒的な絆が形成されるといった特徴がある。これらの発達の特徴を踏まえて、乳児保育は、(A)、(B)行われることが特に必要である。

  • ①A 計画的に B 応答的に
  • ②A 愛情豊かに B 個別的に
  • ③A 丁寧に B 継続的に
  • ④A 愛情豊かに B 応答的に
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正解 ④A 愛情豊かに B 応答的に
解説

指針 第2章1(1)アは、乳児期の発達の特徴として、感覚や運動機能が著しく発達し、特定の大人との応答的な関わりを通じて情緒的な絆が形成されることを挙げ、乳児保育は「愛情豊かに、応答的に」行われることが特に必要であるとしています。
乳児は泣く、笑う、声を出すなどで自分の欲求や気持ちを表し、それに大人が敏感に応えてくれる経験を重ねることで、人への基本的な信頼感を育てていきます。そのため、保育の実施に関わる配慮事項でも、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めることが示されています。1歳以上3歳未満児の基本的事項にも「愛情豊かに、応答的に関わることが必要である」という同様の表現があります。

他の選択肢が不適切な理由

・A 計画的に:保育は計画に基づいて行いますが、この箇所の語は「愛情豊かに」です。
・B 個別的に:3歳未満児の指導計画は個別的な計画を作成するとされていますが(第1章3(2)イ)、この箇所の語は「応答的に」です。
・A 丁寧に B 継続的に:どちらもこの箇所の語ではありません。

【覚え方のポイント】
乳児保育のキーワードは「愛情豊かに、応答的に」「特定の大人(保育士)」「情緒的な絆」です。「個別的な計画」は計画の話、「応答的に」は関わり方の話と区別しましょう。
問32-4

保育所保育指針「乳児保育に関わるねらい及び内容」の「保育の実施に関わる配慮事項」に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①複数の保育士が日替わりで関わり、特定の大人への依存が生じないよう配慮する
  • ②疾病への抵抗力が弱いことから、健康状態の適切な判断に基づく保健的な対応を行う
  • ③担当の保育士が替わる場合は、生育歴や発達過程に留意し職員間で協力する
  • ④保護者との信頼関係を築きながら保育を進め、保護者からの相談に応じ支援に努める
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正解 ①複数の保育士が日替わりで関わり、特定の大人への依存が生じないよう配慮する
解説

指針 第2章1(3)イは、「一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること」としています。乳児期は特定の大人との応答的な関わりを通じて情緒的な絆(愛着)が形成される時期であり、特定の保育士との安定した関係が、子どもが安心して周囲を探索していくための土台になります。日替わりで関わる大人を変え、特定の大人との関係を避けるという対応は、この考え方と正反対です。

他の選択肢が適切な理由

・健康状態の適切な判断に基づく保健的な対応:指針 第2章1(3)アのとおりで正しい記述です。乳児は疾病への抵抗力が弱く、心身の機能の未熟さに伴う疾病の発生が多いことが理由です。
・担当替えの際に職員間で協力:指針 第2章1(3)オのとおりで正しい記述です。
・保護者との信頼関係と相談への対応:指針 第2章1(3)エのとおりで正しい記述です。なおウでは、職員間の連携や嘱託医との連携を図り、栄養士及び看護師等が配置されている場合はその専門性を生かした対応を図ることも示されています。

【覚え方のポイント】
乳児の配慮事項は「保健的対応・特定の保育士・職員や嘱託医との連携・保護者支援・担当替えへの配慮」の5つです。「特定の大人への依存を避ける」「誰でも同じように関わる」は典型的な誤りの作り方です。
問42-4

保育所保育指針の乳児保育の視点「健やかに伸び伸びと育つ」に示された食事に関する内容・取扱いとして、誤っているものはどれか。

  • ①個人差に応じて授乳を行い、離乳を進めていく
  • ②和やかな雰囲気の中で食べる喜びや楽しさを味わう
  • ③食物アレルギーは嘱託医等の指示や協力の下に対応する
  • ④新しい食品は家庭より先に保育所で与えて確かめる
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正解 ④新しい食品は家庭より先に保育所で与えて確かめる
解説

指針 第2章1(2)ア(イ)3は、「個人差に応じて授乳を行い、離乳を進めていく中で、様々な食品に少しずつ慣れ、食べることを楽しむ」としています。授乳や離乳の進み方は、子どもの発育や食欲、体調によって大きく異なるため、一人一人の状態に合わせて進めることが基本です。「新しい食品を家庭より先に保育所で与える」という進め方は指針に示されていないうえ、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)」は、子どもが初めて食べる食品は、家庭で安全に食べられることを確認してから保育所で提供することを基本としています。新しい食物にアレルギー反応が起きるかどうかは食べてみないと分からないため、保育所で「初めて食べる」ことを避けるよう保護者と連携するのです。離乳の時期や方法は、保護者と情報を共有しながら、一人一人の子どもに合わせて進めます。

他の選択肢が適切な理由

・個人差に応じた授乳と離乳:内容3のとおりで正しい記述です。
・和やかな雰囲気の中で食べる喜びや楽しさ:内容の取扱い2のとおりで正しい記述です。望ましい食習慣の形成が重要であることを踏まえ、離乳食が完了期へと徐々に移行する中で、様々な食品に慣れ、進んで食べようとする気持ちが育つようにします。
・食物アレルギーは嘱託医等の指示や協力の下に対応:内容の取扱い2のなお書きのとおりで正しい記述です。第3章でも、アレルギー疾患を有する子どもの保育は、保護者と連携し、医師の診断及び指示に基づき適切な対応を行うこととされています。

【覚え方のポイント】
乳児の食は「個人差に応じて」「少しずつ慣れる」「食べる喜びや楽しさ」「アレルギーは嘱託医等の指示の下」。新しい食品は「まず家庭で、次に保育所で」の順です。
問52-4

生後8か月のBちゃんが、保育士の顔を見ながら「アー、ウー」と盛んに声を出している。保育所保育指針の乳児保育の考え方に照らして、保育士の関わりとして最も適切なものはどれか。

  • ①言葉の発達を促すため、「ママ」など意味のある単語を繰り返し言わせる
  • ②発声を優しく受け止め、同じように声を返しながら、ゆっくりと優しく話しかける
  • ③喃語はまだ言葉ではないので応答は控え、指さしが出てから言葉がけを増やす
  • ④発声を妨げないよう、声を出している間は話しかけずに、終わるまで静かに見守る
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正解 ②発声を優しく受け止め、同じように声を返しながら、ゆっくりと優しく話しかける
解説

指針 第2章1(2)イ「身近な人と気持ちが通じ合う」の内容2は、「体の動きや表情、発声、喃語等を優しく受け止めてもらい、保育士等とのやり取りを楽しむ」としています。内容4でも、保育士等による語りかけや歌いかけ、発声や喃語等への応答を通じて、言葉の理解や発語の意欲が育つとされています。さらに内容の取扱い2では、自分の感情などを表し、それに相手が応答する言葉を聞くことを通して次第に言葉が獲得されていくことを考慮し、「ゆっくりと優しく話しかけるなど、積極的に言葉のやり取りを楽しむことができるようにすること」が示されています。
Bちゃんの「アー、ウー」は、保育士に向けて何かを伝えようとする発声です。それに応答してもらう経験こそが、伝えたいという意欲と言葉の獲得の土台になります。

他の選択肢が不適切な理由

・意味のある単語を繰り返して言わせる:乳児期に言葉を教え込むことは求められていません。応答的なやり取りを楽しむ中で、言葉は次第に獲得されていきます。
・喃語には応答を控え、指さしが出てから言葉がけ:指針は喃語等への応答を通じて言葉の理解や発語の意欲が育つとしています。喃語の段階から応答することが大切です。
・声を出している間は話しかけずに見守る:邪魔をしない配慮のように見えますが、Bちゃんは保育士の顔を見て声を出しており、応えてもらうことを求めています。受け止めて応答するやり取りこそが求められています。

【覚え方のポイント】
喃語への対応は「受け止める→応答する→やり取りを楽しむ」。指針に出てくる「ゆっくりと優しく話しかける」「発声や喃語等への応答」という表現は、事例問題の正解の目印になります。
問62-4

保育所保育指針の乳児保育の視点「身近なものと関わり感性が育つ」の内容の取扱いに関する次のA〜Dの記述について、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 玩具などは、音質、形、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選ぶ。
B 子どもが探索意欲を満たして自由に遊べるよう、身の回りのものは常に十分な点検を行う。
C 乳児期は表情、発声、体の動きなどで感情を表現することが多いので、表現しようとする意欲を積極的に受け止める。
D 誤飲を防ぐため、手や指でつまむ、つかむ遊びは1歳を過ぎるまで行わない。

  • ①A○ B○ C× D×
  • ②A○ B× C○ D○
  • ③A○ B○ C○ D×
  • ④A× B○ C○ D×
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正解 ③A○ B○ C○ D×
解説

A ○:指針 第2章1(2)ウ(ウ)1のとおりです。玩具は発達状態に応じて適切なものを選び、その時々の子どもの興味や関心を踏まえるなど、遊びを通して感覚の発達が促されるように工夫します。
B ○:同じ取扱い1の後半に、安全な環境の下で、子どもが探索意欲を満たして自由に遊べるよう、身の回りのものについては、常に十分な点検を行うことと示されています。
C ○:取扱い2のとおりです。表現しようとする意欲を積極的に受け止め、様々な活動を楽しむことを通して表現が豊かになるようにします。
D ×:同じ視点の内容4には「玩具や身の回りのものを、つまむ、つかむ、たたく、引っ張るなど、手や指を使って遊ぶ」が示されています。誤飲などの危険には、遊びそのものを禁止するのではなく、玩具の大きさや点検など安全な環境を整えることで対応します。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B○ C× D×:Cは取扱い2のとおりで○です。
・A○ B× C○ D○:Bは○、Dは×です。
・A× B○ C○ D×:Aは取扱い1のとおりで○です。

【覚え方のポイント】
乳児の「感性が育つ」視点は「探索」「感覚」「表現」がキーワードです。安全面は「させない」ではなく「点検して環境を整える」で守る、という考え方が指針全体に共通しています。
問72-4

保育所保育指針「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」の基本的事項に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①自分でできることが増える時期であり、自分でしようとする気持ちを尊重し温かく見守る
  • ②自我が育つ時期であり、自己主張が強まらないよう大人の指示に従う習慣を身に付けさせる
  • ③発達の諸側面が未分化な時期であり、ねらい及び内容を3つの視点にまとめて示している
  • ④仲間の中の一人という自覚が生じる時期であり、協同的な活動を中心に保育を展開する
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正解 ①自分でできることが増える時期であり、自分でしようとする気持ちを尊重し温かく見守る
解説

指針 第2章2(1)アは、この時期は歩き始めから歩く、走る、跳ぶなどへと基本的な運動機能が次第に発達し、排泄の自立のための身体的機能も整い、指先の機能も発達して、食事や衣類の着脱なども保育士等の援助の下で自分で行うようになるとし、「このように自分でできることが増えてくる時期であることから、保育士等は、子どもの生活の安定を図りながら、自分でしようとする気持ちを尊重し、温かく見守るとともに、愛情豊かに、応答的に関わることが必要である」としています。
また同(1)イにより、この時期のねらい及び内容は、「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5領域にまとめて示されています。

他の選択肢が不適切な理由

・大人の指示に従う習慣を身に付けさせる:指針は、自我の育ちを見守り、自分でしようとする気持ちを尊重することを求めています。
・3つの視点にまとめて示している:3つの視点は乳児保育の整理の仕方です。1歳以上3歳未満児は5領域です。
・仲間の中の一人という自覚、協同的な活動:これは3歳以上児の基本的事項に示された発達の特徴です。

【覚え方のポイント】
年齢区分ごとのキーワードを整理しましょう。乳児=「愛情豊かに、応答的に」「3つの視点」、1歳以上3歳未満児=「自分でしようとする気持ちを尊重」「5領域」、3歳以上児=「個の成長と集団としての活動の充実」「5領域」。
問82-4

保育所保育指針の1歳以上3歳未満児の領域「健康」の内容の取扱いにおいて、排泄の習慣について示されている配慮として、正しいものはどれか。

  • ①2歳の誕生日を目安に、クラス全員そろっておむつを外す時期を決めて進める
  • ②一人一人の排尿間隔等を踏まえ、おむつが汚れていないときに便器に誘う
  • ③おむつが汚れたらすぐ便器に座らせ、排泄の感覚と便器を結び付けていく
  • ④排泄の自立は家庭での取組を基本とし、保育所ではおむつ交換を丁寧に行う
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正解 ②一人一人の排尿間隔等を踏まえ、おむつが汚れていないときに便器に誘う
解説

指針 第2章2(2)ア(ウ)3は、「排泄の習慣については、一人一人の排尿間隔等を踏まえ、おむつが汚れていないときに便器に座らせるなどにより、少しずつ慣れさせるようにすること」としています。おむつが汚れていないときは膀胱に尿がたまっている可能性が高く、便器に座ったときに排尿が成功しやすいためです。成功体験を重ねることで、子どもは便器での排泄に少しずつ慣れていきます。
同じ取扱いの4では、食事、排泄、睡眠、衣類の着脱などの基本的な習慣は、一人一人の状態に応じ、落ち着いた雰囲気の中で行い、子どもが自分でしようとする気持ちを尊重すること、家庭での生活経験に配慮し、家庭との適切な連携の下で行うことも示されています。

他の選択肢が不適切な理由

・全員そろっておむつを外す時期を決める:排泄の自立には個人差があり、一人一人の状態に応じて進めます。
・おむつが汚れたらすぐに便器に座らせる:汚れた直後は排泄が済んだばかりで、便器に座っても出ないことが多く、成功体験につながりません。指針が示すのは「おむつが汚れていないとき」です。
・家庭での取組を基本とし、保育所ではおむつ交換:指針は、保育所で便器での排泄に少しずつ慣れさせることや、家庭との連携の下で習慣を形成することを示しています。家庭任せにするものではありません。

【覚え方のポイント】
排泄は「排尿間隔」「おむつが汚れていないとき」「少しずつ慣れさせる」「家庭と連携」。この時期の内容7「便器での排泄に慣れ、自分で排泄ができるようになる」ともあわせて覚えます。
問92-4

2歳児クラスで、CちゃんがDちゃんの使っているスコップを取ろうとし、Dちゃんが泣き出した。Cちゃんも「かして!」と怒っている。保育所保育指針の1歳以上3歳未満児の領域「人間関係」の考え方に照らして、保育士の対応として最も適切なものはどれか。

  • ①子ども同士で解決する力を育てるため、泣いていても口を挟まずに見ておく
  • ②取ろうとしたCちゃんが悪いので、すぐにDちゃんに謝るよう強く指導していく
  • ③けんかにならないよう、スコップを片付けて2人を別の遊びに誘導しておく
  • ④2人の気持ちを受け止めて言葉にし、相手の気持ちや関わり方を丁寧に伝える
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正解 ④2人の気持ちを受け止めて言葉にし、相手の気持ちや関わり方を丁寧に伝える
解説

指針 第2章2(2)イ(ウ)3は、「この時期は自己と他者との違いの認識がまだ十分ではないことから、子どもの自我の育ちを見守るとともに、保育士等が仲立ちとなって、自分の気持ちを相手に伝えることや相手の気持ちに気付くことの大切さなど、友達の気持ちや友達との関わり方を丁寧に伝えていくこと」としています。また取扱い2では、思い通りにいかない場合等の不安定な感情の表出については、保育士等が受容的に受け止めるとともに、気持ちから立ち直る経験や感情をコントロールすることへの気付き等につなげていけるよう援助することが示されています。
2歳児の物の取り合いは、自我の育ちの表れです。保育士が2人の気持ちを「使いたかったね」「取られて悲しかったね」と言葉にして受け止め、「かしてって言おうね」などと関わり方を伝えることが適切です。

他の選択肢が不適切な理由

・すぐに謝るよう強く指導する:Cちゃんの「使いたい」気持ちを受け止めておらず、形だけの謝罪では相手の気持ちに気付く経験になりません。
・スコップを片付けて別の遊びへ:葛藤を経験する機会そのものをなくしてしまい、関わり方を学ぶ機会になりません。
・口を挟まずに見ておく:この時期は保育士等が仲立ちとなることが示されています。見守りだけでは不十分です。

【覚え方のポイント】
1〜2歳の対人トラブルは「受け止める→言葉にする→仲立ちとして関わり方を伝える」。3歳以上児で出てくる「折り合いを付ける体験」と区別し、この時期は保育士の仲立ちが中心だと覚えましょう。
問102-4

保育所保育指針「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」の「保育の実施に関わる配慮事項」に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①感染症にかかりやすい時期なので、体の状態、機嫌、食欲などの観察を十分に行う
  • ②事故防止に努めながら、探索活動が十分できるよう活動しやすい環境を整える
  • ③自我が形成される時期なので、情緒の安定を図り、保育士が決めた活動への参加を促す
  • ④担当の保育士が替わる場合は、それまでの経験や発達過程に留意し、職員間で協力する
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正解 ③自我が形成される時期なので、情緒の安定を図り、保育士が決めた活動への参加を促す
解説

指針 第2章2(3)ウは、「自我が形成され、子どもが自分の感情や気持ちに気付くようになる重要な時期であることに鑑み、情緒の安定を図りながら、子どもの自発的な活動を尊重するとともに促していくこと」としています。尊重し促すのは、保育士が決めた活動ではなく、子どもが自分から始める「自発的な活動」です。この時期の自己主張は自我が育っている証拠であり、情緒の安定を図りながら受け止め、子どもが自分でやってみようとする活動を大切にすることが求められます。

他の選択肢が適切な理由

・体の状態、機嫌、食欲などの観察:指針 第2章2(3)アのとおりで正しい記述です。この時期は特に感染症にかかりやすいため、日常の状態の観察と適切な判断に基づく保健的な対応が求められます。
・探索活動ができる環境を整える:指針 第2章2(3)イのとおりで正しい記述です。全身を使う遊びなど様々な遊びを取り入れることも示されています。
・担当替えの際に職員間で協力:指針 第2章2(3)エのとおりで正しい記述です。乳児の配慮事項では「生育歴や発達過程」、この時期では「経験や発達過程」と表現が少し異なります。

【覚え方のポイント】
1歳以上3歳未満児の配慮事項は「感染症と観察・探索活動と事故防止・自我の形成と自発的な活動の尊重・担当替え」の4つです。前半(自我の形成・情緒の安定)が正しくても、後半が「保育士が決めた活動」「言うことを聞かせる」にすり替わっていないかを確かめましょう。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 保育原理の一問一答

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