問18-1
株式会社における株主の責任に関する記述として、正しいものはどれか。
- ①株主は引き受けた株式の払込金額を限度として責任を負うにとどまる
- ②株主は会社の債務について会社債権者に対し直接に責任を負う立場にある
- ③株主は出資額のほかに会社の損失を追加で負担する義務を当然に負う
- ④株主は会社の業務執行を自ら担い、その結果について責任を負う
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正解
①株主は引き受けた株式の払込金額を限度として責任を負うにとどまる
解説
株式会社の株主は、自分が引き受けた株式の払込金額を出資すれば、それ以上の責任を負いません。これを株主有限責任の原則といいます(会社法104条)。会社が倒産して債務が残っても、株主が会社債権者から直接請求されることはなく、失うのは出資したお金だけです。
このしくみがあるおかげで、事業内容をよく知らない多数の一般投資家でも安心して出資でき、株式会社は大規模な資金を広く集めることができます。株式に投資できる金額の上限があらかじめ分かっているという点は、株式が有価証券として市場で流通するための前提にもなっています。
また株式会社では、出資者である株主が自ら経営するのではなく、株主総会で選任された取締役が業務執行を担います。これを所有と経営の分離といいます。
他の選択肢が不適切な理由
「株主は会社の債務について会社債権者に対し直接に責任を負う立場にある」は誤りです。会社債権者に対して直接無限の責任を負うのは合名会社の社員などであり、株式会社の株主には当てはまりません。
「株主は出資額のほかに会社の損失を追加で負担する義務を当然に負う」も誤りです。追加の出資を求められることはなく、これが有限責任の内容そのものです。
「株主は会社の業務執行を自ら担い、その結果について責任を負う」は所有と経営の分離に反します。業務執行を行うのは取締役であり、株主は株主総会での議決権行使を通じて間接的に経営に関与します。
覚え方のポイント
株式会社は「有限責任」と「所有と経営の分離」の2本柱で理解します。責任は出資額まで、経営は取締役に任せる。この2つが揃うことで、株式は誰にでも買える商品になり、証券市場が成り立ちます。
株式会社の株主は、自分が引き受けた株式の払込金額を出資すれば、それ以上の責任を負いません。これを株主有限責任の原則といいます(会社法104条)。会社が倒産して債務が残っても、株主が会社債権者から直接請求されることはなく、失うのは出資したお金だけです。
このしくみがあるおかげで、事業内容をよく知らない多数の一般投資家でも安心して出資でき、株式会社は大規模な資金を広く集めることができます。株式に投資できる金額の上限があらかじめ分かっているという点は、株式が有価証券として市場で流通するための前提にもなっています。
また株式会社では、出資者である株主が自ら経営するのではなく、株主総会で選任された取締役が業務執行を担います。これを所有と経営の分離といいます。
他の選択肢が不適切な理由
「株主は会社の債務について会社債権者に対し直接に責任を負う立場にある」は誤りです。会社債権者に対して直接無限の責任を負うのは合名会社の社員などであり、株式会社の株主には当てはまりません。
「株主は出資額のほかに会社の損失を追加で負担する義務を当然に負う」も誤りです。追加の出資を求められることはなく、これが有限責任の内容そのものです。
「株主は会社の業務執行を自ら担い、その結果について責任を負う」は所有と経営の分離に反します。業務執行を行うのは取締役であり、株主は株主総会での議決権行使を通じて間接的に経営に関与します。
覚え方のポイント
株式会社は「有限責任」と「所有と経営の分離」の2本柱で理解します。責任は出資額まで、経営は取締役に任せる。この2つが揃うことで、株式は誰にでも買える商品になり、証券市場が成り立ちます。