2026年版・8-6

幼児期の食生活の一問一答

保育士 筆記試験「子どもの食と栄養」から、幼児期の食生活に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全1000問) 子どもの食と栄養の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問18-6

乳歯について、生えそろったときの本数と、生えそろう時期の目安の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

  • ①20本・1歳頃
  • ②24本・2歳半〜3歳頃
  • ③20本・2歳半〜3歳頃
  • ④28本・6歳頃
答えと解説を見る
正解 ③20本・2歳半〜3歳頃
解説

乳歯は上下あわせて20本で、生後6〜8か月頃から生え始め、2歳半〜3歳頃に生えそろうのが一般的です(個人差があります)。前歯が生えそろっても、食べ物をすりつぶす奥歯(乳臼歯)が生えそろうまでは、かたい物や弾力のある物を十分にかみつぶすことができません。そのため幼児期前半は、子どもの咀嚼の発達に合わせて食品の大きさや固さ、調理形態を工夫することが大切です。その後、6歳頃には永久歯の第一大臼歯(6歳臼歯)が生え始め、乳歯は順次永久歯に生えかわっていきます。

他の選択肢が不適切な理由

・20本・1歳頃:本数は正しいですが、1歳頃はまだ前歯が生えそろってくる時期で、乳歯全体が生えそろう時期ではありません。
・24本・2歳半〜3歳頃:乳歯は20本です。
・28本・6歳頃:28本は親知らずを除いた永久歯の本数で、6歳頃は永久歯が生え始める時期です。

【覚え方のポイント】
「乳歯20本、3歳ごろ完成」「永久歯は6歳臼歯から」と押さえましょう。奥歯がそろうまでは“すりつぶせない”ので、丸い物やかみ切りにくい物の窒息リスクが高いことにもつながります。
問28-6

「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」(2016年)の、食事中の誤嚥(ごえん)事故の防止に関する考え方として、最も適切なものはどれか。

  • ①丸のままのミニトマトなど事故例のある食材は、使わないことが望ましい
  • ②詰まりを防ぐため、食事中は汁物などの水分を与えるのを控えるようにする
  • ③丸のままのミニトマトは、保護者の了解が得られれば提供してもよいとされる
  • ④一口の量を多めにして、少ない回数で食べ終えられるようにするのがよい
答えと解説を見る
正解 ①丸のままのミニトマトなど事故例のある食材は、使わないことが望ましい
解説

ガイドラインは、食事中の誤嚥について「過去に、誤嚥、窒息などの事故が起きた食材(例:白玉風のだんご、丸のままのミニトマト等)は、誤嚥を引き起こす可能性について保護者に説明し、使用しないことが望ましい」としています。乳幼児は奥歯が生えそろっておらず食べ物をかんですりつぶす力が弱いうえ、食べるときに遊んだり泣いたりすることもあるため、食べ物による窒息が起きやすいのです。保育所保育指針も、食事中は重大事故が発生しやすい場面であることを踏まえ、必要な対策を講じるよう求めています。

他の選択肢が不適切な理由

・水分を与えるのを控える:ガイドラインは、食事の介助の際に注意すべきポイントとして「汁物などの水分を適切に与える」ことを挙げています。水分を控えるのは逆の対応です。
・保護者の了解があれば提供してよい:ガイドラインは、事故例のある食材について「誤嚥を引き起こす可能性について保護者に説明し、使用しないことが望ましい」としています。保護者への説明は使用しないことを前提としたもので、了解を得れば使ってよいという意味ではありません。
・一口の量を多めにする:ガイドラインは「子どもの口に合った量で与える(一回で多くの量を詰めすぎない)」「食べ物を飲み込んだことを確認する」としています。

【覚え方のポイント】
誤嚥防止は「事故例のある食材(白玉風だんご・丸のままのミニトマト等)は使わない」「一口量を適切に」「飲み込んだのを確認」の3点で覚えましょう。食材の特徴と子どもの発達の両方を見る視点が大切です。
問38-6

幼児期の間食(おやつ)に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①3回の食事で不足しがちなエネルギーや栄養素を補う役割がある
  • ②食事だけでは不足しやすい水分を補給する役割も担っている
  • ③次の食事に影響しないよう、時間と量を決めて与えるようにする
  • ④空腹で夕食が食べられないよう、夕食の直前に与えるのがよい
答えと解説を見る
正解 ④空腹で夕食が食べられないよう、夕食の直前に与えるのがよい
解説

幼児は体が小さい割に多くのエネルギーや栄養素を必要とする一方、胃の容量が小さく消化機能も発達の途中にあるため、1日3回の食事だけでは必要量をとりきれないことがあります。そこで間食は、食事の一部として不足しがちなエネルギー・栄養素・水分を補う大切な役割をもっています。ただし、間食を夕食の直前に与えると、空腹感がないまま夕食の時間を迎え、夕食が十分に食べられなくなります。子どもが「お腹がすいた」という感覚をもてる生活リズムをつくるためにも、次の食事に影響しないよう時間と量を決めて与えることが基本です。

他の選択肢が適切な理由

・エネルギーや栄養素を補う:正しい記述です。間食は“補食”として食事を補う位置づけです。
・水分の補給:正しい記述です。子どもは体重当たりの水分の必要量が多く、牛乳や麦茶などで水分をとる機会にもなります。
・時間と量を決める:正しい記述です。だらだら食べは食欲や生活リズムを乱し、むし歯の原因にもなります。

【覚え方のポイント】
間食は「楽しみ」であると同時に「4回目の小さな食事」です。「時間を決める・量を決める・内容は食事を補うもの」と覚え、食欲を奪うタイミングや与え方の選択肢は誤りと判断しましょう。
問48-6

4歳児クラスのAちゃんは、給食の野菜をいつも残してしまう。保育所保育指針の考え方に基づく保育士の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①一口は食べるよう促し、食べ終わるまで席で待たせる
  • ②野菜の栽培や調理を見る体験を通して関心を育てる
  • ③野菜を食べたらシールを渡すと約束して励ましていく
  • ④嫌いな野菜は、今後Aちゃんの給食から除いておく
答えと解説を見る
正解 ②野菜の栽培や調理を見る体験を通して関心を育てる
解説

保育所保育指針は、3歳以上児の健康の領域で「健康な心と体を育てるためには食育を通じた望ましい食習慣の形成が大切であることを踏まえ、子どもの食生活の実情に配慮し、和やかな雰囲気の中で保育士等や他の子どもと食べる喜びや楽しさを味わったり、様々な食べ物への興味や関心をもったりするなどし、食の大切さに気付き、進んで食べようとする気持ちが育つようにすること」としています。また食育の推進では、子どもが自らの感覚や体験を通して、自然の恵みとしての食材や調理する人への感謝の気持ちが育つよう、調理員等との関わりや調理室など食に関わる保育環境に配慮することを求めています。栽培や調理を見る体験は、野菜への興味や関心を育て、自分から食べてみようとする気持ちにつながる適切な関わりです。

他の選択肢が不適切な理由

・食べ終わるまで席で待たせる:無理に食べさせることは、食事を楽しむ雰囲気を損ない、かえって食べることへの苦手意識を強めるおそれがあります。
・シールを渡すと約束:ごほうびで食べさせる方法は、野菜そのものへの関心を育てることにつながりにくく、指針の考え方に沿った関わりとはいえません。
・給食から除く:食物アレルギーなど医師の指示に基づく除去とは異なり、好き嫌いを理由に除くと、様々な食べ物に親しむ機会を失ってしまいます。

【覚え方のポイント】
偏食への対応は「無理強いしない」「楽しい雰囲気」「体験を通して興味・関心を育てる」が基本です。強制・取引・安易な除去の選択肢は、指針の“進んで食べようとする気持ちを育てる”という考え方と合わないと判断しましょう。
問58-6

日本人の食事摂取基準(2025年版)において、1〜2歳男児の推定エネルギー必要量(身体活動レベル「ふつう」)として示されている値はどれか。

  • ①950kcal/日
  • ②750kcal/日
  • ③1,150kcal/日
  • ④1,450kcal/日
答えと解説を見る
正解 ①950kcal/日
解説

日本人の食事摂取基準(2025年版)では、1〜2歳の推定エネルギー必要量は身体活動レベル「ふつう」の値のみが示されており、男児950kcal/日、女児900kcal/日です。「低い」「高い」の値は示されていません。推定エネルギー必要量は個人差が大きいため参考表として示されたもので、実際に子どものエネルギー摂取量が適切かどうかは、身長や体重を成長曲線(身体発育曲線)に記入し、そのカーブに沿って成長しているかを縦断的に観察して判断します。

他の選択肢が不適切な理由

・750kcal/日:1〜2歳男児の値ではありません。なお、乳児(9〜11か月)の男児の推定エネルギー必要量は700kcal/日です。
・1,150kcal/日:1〜2歳男児の値ではありません。
・1,450kcal/日:1〜2歳男児の値ではありません。

【覚え方のポイント】
1〜2歳は「男児950・女児900、ふつうのみ」と覚えましょう。乳児は0〜5か月(男児550・女児500)、6〜8か月(男児650・女児600)、9〜11か月(男児700・女児650)です。数字そのものより、「子どものエネルギーの過不足は成長曲線で評価する」という考え方がより重要です。
問68-6

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第11条に定められた、児童福祉施設で入所している子どもに食事を提供するときの決まりに関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①献立は、できる限り変化に富み、健全な発育に必要な栄養量を含むものとする
  • ②食事は、食品の種類や調理方法について、栄養や身体的状況、嗜好を考慮する
  • ③献立は、栄養量よりも子どもの好みを最優先にして作成するものとする
  • ④施設は、児童の健康な生活の基本としての食を営む力の育成に努める
答えと解説を見る
正解 ③献立は、栄養量よりも子どもの好みを最優先にして作成するものとする
解説

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第11条は、児童福祉施設で入所している者に食事を提供するときの決まりを定めています。献立は、できる限り変化に富み、入所している者の健全な発育に必要な栄養量を含有するものでなければならず(第2項)、食事は、食品の種類及び調理方法について、栄養並びに入所している者の身体的状況及び嗜好を考慮したものでなければならないとされています(第3項)。つまり、子どもの好みは考慮すべき事柄の一つですが、必要な栄養量を満たすことが前提であり、「栄養量よりも好みを最優先する」ものではありません。したがってこの記述が誤りです。保育所の給食も、発育に必要な栄養をしっかり確保しながら、食べる楽しさにも配慮して献立を立てます。

他の選択肢が適切な理由

・献立は変化に富み、必要な栄養量を含む:正しい記述です。第11条第2項に定められています。同じ料理の繰り返しを避け、様々な食品に親しめるようにすることも大切です。
・栄養・身体的状況・嗜好を考慮する:正しい記述です。第11条第3項に定められています。年齢に応じて食べやすい大きさや固さにすることなども、身体的状況への配慮の例といえます。
・食を営む力の育成に努める:正しい記述です。第11条第5項は、児童福祉施設は、児童の健康な生活の基本としての食を営む力の育成に努めなければならないとしています。保育所保育指針の食育の目標にも「食を営む力」という言葉が使われています。

【覚え方のポイント】
第11条の食事の決まりは「原則として施設内で調理(第1項)」「変化に富み、必要な栄養量を含む献立(第2項)」「栄養・身体的状況・嗜好を考慮(第3項)」「あらかじめ作成した献立に従って調理(第4項)」「食を営む力の育成(第5項)」の5つです。「好み」は考慮するものの、「栄養より優先する」わけではない点に注意しましょう。
問78-6

幼児期の食生活に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①いろいろな食品や調理形態に慣れ、味覚の幅を広げていく
  • ②薄味を基本とし、素材そのものの味を生かして調理をする
  • ③体重1kg当たりでみると、成人より多くのエネルギーが必要
  • ④消化機能は3歳頃に成人と同じになり、大人と同じ食事でよい
答えと解説を見る
正解 ④消化機能は3歳頃に成人と同じになり、大人と同じ食事でよい
解説

幼児期は、咀嚼機能や消化機能がまだ発達の途中にあります。乳歯が生えそろうのは2歳半〜3歳頃ですが、かむ力や消化の力は幼児期を通して少しずつ発達していくため、3歳頃に成人と同じになるわけではありません。大人と同じ食事をそのまま与えると、味付けが濃すぎたり、固さや大きさが合わず窒息の危険が高まったりします。大人の料理を取り分ける場合も、味付けする前に取り分ける、食べやすい大きさ・固さにするなどの工夫が必要です。

他の選択肢が適切な理由

・いろいろな食品や調理形態に慣れる:正しい記述です。保育所保育指針は、1歳以上3歳未満児の健康の内容に「様々な食品や調理形態に慣れ、ゆったりとした雰囲気の中で食事や間食を楽しむ」ことを挙げています。
・薄味を基本とする:正しい記述です。幼児期に形成された味の好みは、その後の食習慣にも影響するといわれます。
・体重当たりのエネルギー必要量:正しい記述です。幼児は成長のためのエネルギーも必要とするため、体重1kg当たりでみると成人より多くのエネルギーを必要とします。

【覚え方のポイント】
幼児期は「体は小さいが、体重当たりの必要量は多い」「消化・咀嚼は発達途中」の2点が基本です。「3歳で大人と同じ」「大人と同じ食事でよい」といった“早すぎる完成”を示す選択肢は誤りと判断しましょう。
問88-6

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準に基づく保育所の食事の提供に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①満3歳未満児を含め、すべての食事を外部から搬入できる
  • ②満3歳以上児の食事は、要件を満たせば外部搬入できる
  • ③外部搬入をする場合、保育所に加熱等の調理設備は不要だ
  • ④外部搬入をした場合、食事提供の責任は受託業者が負う
答えと解説を見る
正解 ②満3歳以上児の食事は、要件を満たせば外部搬入できる
解説

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準は、児童福祉施設で入所している者に食事を提供するときは、原則として当該施設内で調理する方法により行わなければならないとしています(第11条)。そのうえで保育所については、一定の要件を満たす場合に、満3歳以上の幼児に対する食事の提供について、保育所外で調理し搬入する方法により行うことができるとしています(第32条の2)。その場合でも、保育所において行うことが必要な調理のための加熱、保存等の調理機能を有する設備を備えることとされています。

他の選択肢が不適切な理由

・満3歳未満児を含めすべて:第32条の2による外部搬入は満3歳以上の幼児が対象で、満3歳未満児は原則どおり施設内で調理します。離乳食やアレルギー対応など、低年齢児ほど個別の対応が必要なためです。
・加熱等の設備は不要:外部搬入の場合でも、加熱、保存等の調理機能を有する設備を備えることとされています。
・責任は受託業者:要件の1つとして、幼児に対する食事の提供の責任が当該保育所にあり、その管理者が衛生面、栄養面等業務上必要な注意を果たし得るような体制等が確保されていることが挙げられています。

【覚え方のポイント】
「原則は自園調理、例外として3歳以上児は外部搬入も可(ただし責任は保育所、加熱・保存の設備は必要)」と整理しましょう。“責任まで外に出せる”という選択肢は誤りです。
問98-6

次のA〜Dのうち、保育所保育指針に示された食に関わる内容として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせはどれか。
A 1歳以上3歳未満児では、決められた量を残さずに食べることが内容として示されている。
B 乳児保育では、個人差に応じて授乳を行い、離乳を進めていく中で、様々な食品に少しずつ慣れ、食べることを楽しむ。
C 1歳以上3歳未満児では、様々な食品や調理形態に慣れ、ゆったりとした雰囲気の中で食事や間食を楽しむ。
D 3歳以上児では、保育士等や友達と食べることを楽しみ、食べ物への興味や関心をもつ。

  • ①A× B○ C○ D○
  • ②A○ B○ C○ D×
  • ③A× B× C○ D○
  • ④A○ B× C○ D○
答えと解説を見る
正解 ①A× B○ C○ D○
解説

A:×。指針には、決められた量を残さず食べることを求める内容は示されていません。1歳以上3歳未満児の内容の取扱いでは、「ゆったりとした雰囲気の中で食べる喜びや楽しさを味わい、進んで食べようとする気持ちが育つようにすること」とされており、量を課すことより、食べる意欲や楽しさを大切にしています。
B:○。乳児保育に関わるねらい及び内容のうち、「健やかに伸び伸びと育つ」の内容に示されています。
C:○。1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容のうち、領域「健康」の内容に示されています。
D:○。3歳以上児の保育に関するねらい及び内容のうち、領域「健康」の内容に示されています。
したがって「A× B○ C○ D○」が正解です。

他の選択肢が不適切な理由

・A○ B○ C○ D×:Aの「決められた量を残さず食べる」は指針に示されていないので×、Dの3歳以上児の内容は○です。
・A× B× C○ D○:Bの乳児保育の内容は指針に示されているので○です。
・A○ B× C○ D○:Aは×、Bは○です。

【覚え方のポイント】
指針の食に関わる内容は、年齢が上がるにつれて「食品に少しずつ慣れる(乳児)→食品や調理形態に慣れ、食事や間食を楽しむ(1〜2歳)→友達と食べる楽しさと食べ物への興味・関心(3歳以上)」と広がっていきます。キーワードは一貫して「楽しむ」「意欲」です。
問108-6

2歳児クラスで、Bちゃんがスプーンを使わずに手でご飯をつかんで食べたり、食べ物を触って遊んだりしている。保育士の関わりとして、最も適切なものはどれか。

  • ①行儀を身に付けるため、手で食べたらその都度スプーンに持ち替えさせている
  • ②こぼして自信をなくさないよう、当面は保育士が口まで運んで食べさせる
  • ③自分で食べようとする意欲を認め、スプーンの使い方をさりげなく援助する
  • ④スプーンを正しく持てるまで、食事のたびに手を添えて持たせ続けておく
答えと解説を見る
正解 ③自分で食べようとする意欲を認め、スプーンの使い方をさりげなく援助する
解説

1〜2歳頃の子どもが手づかみで食べたり、食べ物を触って確かめたりするのは、自分で食べようとする意欲の表れであり、食べ物の固さや感触を知る大切な経験です。授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)も、手づかみ食べは1歳過ぎの子どもの発育及び発達にとって積極的にさせたい行動だとしています。保育所保育指針は、食事などの生活に必要な基本的な習慣について、一人一人の状態に応じ、落ち着いた雰囲気の中で行うようにし、子どもが自分でしようとする気持ちを尊重することを求めています。意欲を認めながら、スプーンの持ち方などをさりげなく援助するのが適切です。

他の選択肢が不適切な理由

・その都度スプーンに持ち替えさせる:手づかみ食べは、ガイドが1歳過ぎの子どもに「積極的にさせたい行動」としているもので、行儀の問題として止めるのは適切ではありません。
・保育士が口まで運んで食べさせる:自分で食べようとする気持ちを育てる機会を奪ってしまいます。
・毎回手を添えて持たせ続ける:援助は必要ですが、大人が主導して持たせ続けると、自分でしようとする気持ちを尊重することになりません。手で触ることも、食べ物への関心や自分で食べる力を育てる経験です。

【覚え方のポイント】
1〜2歳の食事場面の事例は「自分でしようとする気持ちの尊重」が正解の軸です。汚れや行儀を理由に制止したり、大人が代わりにやってしまったりする選択肢は誤りと判断しましょう。
保育士 筆記試験の問題を続けて解く(全1000問) 子どもの食と栄養の一問一答

同じ章の他のテーマもどうぞ。

【PR】