2026年版・3-5

消防用設備・防災の一問一答

賃貸不動産経営管理士試験「賃貸住宅の維持保全」から、消防用設備・防災に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-5

消防法上の消防用設備等の区分に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①消防用設備等は、消火設備等からなる消防の用に供する設備、消防用水、消火活動上必要な施設の3つに大別される
  • ②消防用設備等はすべて同一の区分に属し、消火設備・警報設備・避難設備という分類上の区別は設けられていない
  • ③消防用設備等のうち警報設備は、火災を消火するための設備であり、避難設備とは異なる目的を持つ消火専用の設備である
  • ④消防用設備等の設置基準は建物の用途にかかわらず全国一律であり、建物の規模や用途による違いは存在しない
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正解 ①消防用設備等は、消火設備等からなる消防の用に供する設備、消防用水、消火活動上必要な施設の3つに大別される
解説
消防法施行令上、消防用設備等は、消火設備・警報設備・避難設備からなる「消防の用に供する設備」、「消防用水」、「消火活動上必要な施設」の3つに大別され、それぞれ防火対象物の用途や規模等に応じた設置基準が定められている。

他の選択肢が不適切な理由
消防の用に供する設備は消火設備・警報設備・避難設備に区分されているため、これらの分類上の区別が設けられていないとする説明は誤りである。警報設備は火災の発生を感知して知らせることを目的とする設備であり、消火を目的とする消火専用の設備とする説明も誤りである。また設置基準は防火対象物の用途や規模等によって異なるほか、市町村の条例で基準を付加することも認められているため、全国一律で違いが存在しないとする説明も誤りである。
問23-5

消火器具の設置に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①消火器はすべての防火対象物において設置が任意とされており、消防法上の設置義務は課されていない
  • ②消火器は初期消火を目的とする設備で、防火対象物の用途や延べ面積に応じて設置が義務付けられる場合がある
  • ③消火器は本格化した火災の消火を目的とする設備であり、初期段階の小規模な火災には使用が想定されていない
  • ④消火器の設置本数は防火対象物の階数のみによって決まり、延べ面積や用途は設置基準に関係しない
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正解 ②消火器は初期消火を目的とする設備で、防火対象物の用途や延べ面積に応じて設置が義務付けられる場合がある
解説
消火器は火災の初期段階での消火(初期消火)を主な目的とする設備であり、防火対象物の用途や延べ面積、階数等に応じて消防法令上の設置が義務付けられる場合がある。

他の選択肢が不適切な理由
消火器は多くの防火対象物において法令上の設置義務が課されており、すべて任意で設置義務がないとする説明は誤りである。消火器は本格化した火災ではなく初期段階の小規模な火災における消火を想定した設備であり、初期消火に使用が想定されていないとする説明は誤りである。また消火器の設置基準は階数だけでなく延べ面積や用途等も考慮して定められており、階数のみで決まるとする説明も誤りである。
問33-5

自動火災報知設備に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①自動火災報知設備は、火災を自動的に消火する機能を有する設備であり、消火設備の一種に分類される
  • ②自動火災報知設備の感知器は煙や熱を検知する機能を持たず、人による押しボタン操作のみで作動する設備である
  • ③火災により生じる熱や煙等を感知器が検知し、受信機を通じて建物内の各所に警報を発する設備である
  • ④自動火災報知設備が技術上の基準に従って設置されていても、住宅用防災警報器の設置は免除されない
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正解 ③火災により生じる熱や煙等を感知器が検知し、受信機を通じて建物内の各所に警報を発する設備である
解説
自動火災報知設備は、火災により生じる熱や煙等を感知器が自動的に検知し、受信機を通じて建物内の関係者や居住者に警報を発する設備であり、消防法上は警報設備に分類される。

他の選択肢が不適切な理由
自動火災報知設備は火災の発生を知らせる警報設備であり、火災を自動的に消火する機能を有する消火設備の一種とする説明は誤りである。感知器は熱や煙を自動的に検知する機能を持つことが特徴であり、押しボタン操作のみで作動するとする説明も誤りである。また自動火災報知設備が技術上の基準に従って設置されている住宅の部分については、その有効範囲内で住宅用防災警報器等の設置が免除されるため、免除されないとする説明も誤りである。
問43-5

避難設備としての誘導灯に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①誘導灯は消火活動を行う消防隊員のためにのみ設置される設備であり、一般の避難者の使用を想定していない
  • ②誘導灯は常時点灯している必要はなく、火災発生時に限って初めて点灯を開始する構造だといえる
  • ③誘導灯は建築基準法に基づく非常用の照明装置と同一の設備であり、消防法上の規制は受けない
  • ④誘導灯は避難口や避難方向を示すことで、火災時の円滑な避難を補助する目的で設置される設備である
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正解 ④誘導灯は避難口や避難方向を示すことで、火災時の円滑な避難を補助する目的で設置される設備である
解説
誘導灯は避難口の位置や避難すべき方向を示す照明で、火災等の非常時に建物内にいる人々が円滑に避難できるよう補助する目的で設置される避難設備である。

他の選択肢が不適切な理由
誘導灯は一般の避難者のための設備であり、消防隊員のためにのみ設置されるとする説明は誤りである。誘導灯は原則として常時点灯していることが基本とされており、火災発生時にのみ点灯を開始する構造とする説明も誤りである。また誘導灯は消防法令に基づく避難設備であり、停電時に床面等を照らす建築基準法上の非常用の照明装置とは根拠法令も目的も異なる別の設備であるため、両者を同一とする説明も誤りである。
問53-5

スプリンクラー設備に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①火災時に熱を感知して自動的に散水し、初期消火や延焼防止を図ることを目的とした消火設備である
  • ②スプリンクラー設備は警報設備の一種であり、火災の発生を知らせるのみで散水機能は有していない
  • ③スプリンクラー設備は、11階以上の階を有する共同住宅であっても設置が義務付けられることはない
  • ④スプリンクラー設備は火災の有無にかかわらず、建物内の温度が一定に達すると常時作動し続ける設備である
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正解 ①火災時に熱を感知して自動的に散水し、初期消火や延焼防止を図ることを目的とした消火設備である
解説
スプリンクラー設備は火災による熱を感知して自動的に散水し、初期消火や延焼の防止を図ることを目的とした消火設備であり、感知から放水までを自動的に行う点に特徴がある。

他の選択肢が不適切な理由
スプリンクラー設備は実際に散水を行う消火設備であり、散水機能を持たない警報設備の一種とする説明は誤りである。共同住宅であっても11階以上の階には原則としてスプリンクラー設備の設置が義務付けられるため、義務付けられることはないとする説明も誤りである。またスプリンクラー設備は火災による熱を感知した場合に作動する設備であり、火災の有無にかかわらず常時作動し続けるとする説明も誤りである。
問63-5

防火管理者の選任に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①防火管理者の選任は消防法上の努力義務にとどまり、対象となる建物であっても選任しないことが広く認められている
  • ②一定規模以上の防火対象物では、管理権原者が防火管理者を定めて、消防計画の作成等の業務を行わせる必要がある
  • ③防火管理者は建物の所有者本人が就任しなければならず、管理業務を委託した者が就任することは認められない
  • ④防火管理者の選任義務は建物の用途にかかわらず、延べ面積が極めて小さい建物であっても課される義務である
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正解 ②一定規模以上の防火対象物では、管理権原者が防火管理者を定めて、消防計画の作成等の業務を行わせる必要がある
解説
一定規模以上の防火対象物では、その管理について権原を有する者(管理権原者)が防火管理者を定め、消防計画の作成をはじめとする防火管理業務を行わせることが消防法上義務付けられている。

他の選択肢が不適切な理由
対象となる防火対象物における防火管理者の選任は消防法上の義務であり、努力義務にとどまり選任しないことが広く認められるとする説明は誤りである。防火管理者は建物の所有者本人に限られるものではなく、管理業務の受託者等一定の要件を満たす者が就任することも認められているため、この説明も誤りである。また防火管理者の選任義務は用途や延べ面積等の規模要件によって定まるものであり、規模の小さい建物にも義務が課されるとする説明も誤りである。
問73-5

共同住宅における防火区画に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①防火区画に用いる防火戸は常時閉鎖しておく必要があり、平常時に開放しておくことは認められていない
  • ②防火区画は木造建築物にのみ適用される概念であり、RC造やSRC造の共同住宅には防火区画の規定が適用されない
  • ③防火区画は火災の拡大を一定の範囲内にとどめるため、防火戸や耐火構造の壁等により建物内部を区切る措置である
  • ④共同住宅の各住戸は防火区画によって区切る必要がなく、建物全体を単一の区画として扱うことが原則とされている
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正解 ③防火区画は火災の拡大を一定の範囲内にとどめるため、防火戸や耐火構造の壁等により建物内部を区切る措置である
解説
防火区画は、火災が発生した場合にその拡大を一定の範囲内にとどめることを目的として、防火戸や耐火構造の壁・床等によって建物内部を区切る措置であり、被害の局限化に役立つ。

他の選択肢が不適切な理由
防火戸には常時閉鎖式のもののほか、平常時は開放しておき火災時に煙感知器等と連動して自動的に閉鎖する随時閉鎖式のものもあるため、平常時に開放しておくことが認められないとする説明は誤りである。防火区画に関する規定は木造に限らずRC造やSRC造の建築物にも適用されるものであり、木造建築物にのみ適用されるとする説明も誤りである。また共同住宅では住戸間や共用部分との間で防火区画が設けられるのが一般的であり、建物全体を単一の区画として扱うことが原則とする説明も誤りである。
問83-5

消防用設備等の点検及び報告に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①消防用設備等の点検は建物の新築時に一度だけ行えば足り、その後の定期的な点検・報告は法令上求められていない
  • ②消防用設備等の点検結果の報告は、防火対象物の用途や規模にかかわらず、3年に1回行えば足りるものとされている
  • ③消防用設備等の点検は目視による外観確認のみで足り、作動状況を確認する機能点検は制度上想定されていない
  • ④防火対象物の関係者は、消防用設備等を定期的に点検し、結果を消防長又は消防署長に報告する義務を負う場合がある
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正解 ④防火対象物の関係者は、消防用設備等を定期的に点検し、結果を消防長又は消防署長に報告する義務を負う場合がある
解説
防火対象物の関係者(所有者・管理者等)は、消防法令に基づき消防用設備等を定期的に点検し、その結果を消防長又は消防署長に報告することが義務付けられる場合があり、設備の機能維持を確認する仕組みとなっている。

他の選択肢が不適切な理由
消防用設備等は経年により性能が変化しうるため、新築時の一度の点検で足り、その後の定期点検・報告が求められないとする説明は誤りである。点検結果の報告の周期は防火対象物の用途によって異なり、特定防火対象物は1年に1回、それ以外の防火対象物は3年に1回とされているため、用途にかかわらず3年に1回で足りるとする説明も誤りである。また点検には目視による外観点検だけでなく、実際の作動状況を確認する機能点検も含まれており、機能点検が制度上想定されていないとする説明も誤りである。
問93-5

避難器具に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①避難はしごや避難タラップは、通常の避難経路が使えない場合に備えて設置される避難設備の一種である
  • ②避難器具は消防隊による救助活動専用の機材であり、建物の居住者が自ら使用することは想定されていない
  • ③避難器具は誘導灯と同一の設備区分に属し、常時電源を供給して点灯させることが求められる設備である
  • ④避難器具は高層階のみに設置が想定される設備であるとされ、低層の共同住宅には設置基準が存在しない
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正解 ①避難はしごや避難タラップは、通常の避難経路が使えない場合に備えて設置される避難設備の一種である
解説
避難はしごや避難用タラップ等の避難器具は、階段等の通常の避難経路が火災等により使用できなくなった場合に備えて設置される避難設備の一種であり、居住者自身が使用することを想定している。

他の選択肢が不適切な理由
避難器具は建物の居住者等が自ら使用することを想定した設備であり、消防隊の救助活動専用の機材とする説明は誤りである。避難器具ははしごやタラップ等の器具であり、常時点灯を必要とする照明設備である誘導灯とは異なる設備区分に属するため、この説明も誤りである。また避難器具は低層の共同住宅であっても条件に応じて設置基準が設けられる場合があり、高層階のみに設置が想定されるとする説明も誤りである。
問103-5

消防法上の特定防火対象物に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①特定防火対象物とは、共同住宅など特定の者のみが居住する用途の建物を指す用語であり、店舗等は含まれない
  • ②特定防火対象物とは、不特定多数の者が出入りする用途を含み、人的被害のおそれが大きい防火対象物をいう
  • ③特定防火対象物と非特定防火対象物との区分は、建物の構造(木造・RC造等)のみによって決定される
  • ④特定防火対象物に該当するか否かは、防火管理や消防用設備等の規制内容に影響を及ぼさない区分である
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正解 ②特定防火対象物とは、不特定多数の者が出入りする用途を含み、人的被害のおそれが大きい防火対象物をいう
解説
特定防火対象物とは、店舗・飲食店・病院・旅館等、不特定多数の者が出入りする用途や、避難が困難な者が利用する用途を含む等、火災発生時の人的被害のおそれが大きいとされる防火対象物をいう。

他の選択肢が不適切な理由
共同住宅のように特定の者(居住者等)のみが利用する用途の建物は一般に非特定防火対象物に分類されるため、この用語を特定防火対象物の説明として用いるのは誤りである。特定防火対象物と非特定防火対象物の区分は建物の用途によって決まるものであり、構造のみで決定されるとする説明も誤りである。またこの区分は防火管理者の選任基準や消防用設備等の点検周期等の規制内容に影響を及ぼすものであり、影響を及ぼさないとする説明も誤りである。

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