2026年版・3-3

給排水設備の一問一答

賃貸不動産経営管理士試験「賃貸住宅の維持保全」から、給排水設備に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-3

給水方式のうち直結直圧方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①水道本管の水圧を利用して各住戸まで直接給水する方式で、受水槽やポンプを介さないため水質劣化のおそれが少ない
  • ②直結直圧方式は、いったん受水槽に水を貯めてから、ポンプによって圧力を加えて各住戸へ給水する方式と考えられる
  • ③直結直圧方式は主に高層建築物で採用される方式であるとされ、中低層の建物には採用できない給水方式である
  • ④直結直圧方式では水道本管の水圧にかかわらず、一定の水圧を保つための増圧ポンプの設置が必須である
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正解 ①水道本管の水圧を利用して各住戸まで直接給水する方式で、受水槽やポンプを介さないため水質劣化のおそれが少ない
解説
直結直圧方式は水道本管の水圧をそのまま利用して各住戸まで直接給水する方式であり、受水槽やポンプを介さないため水の滞留による水質劣化のおそれが少ない利点がある。

他の選択肢が不適切な理由
受水槽に貯めた水をポンプで加圧して給水するのは高置水槽方式等の説明であり、直結直圧方式の説明としては誤りである。直結直圧方式は水道本管の水圧が確保しやすい中低層の建物で主に採用される方式であり、高層建築物専用とする説明は誤りである。また直結直圧方式は増圧ポンプを用いずに本管水圧のみで給水する方式であり、増圧ポンプの設置を必須とする説明は誤りである。
問23-3

給水方式のうち直結増圧方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①直結増圧方式は、受水槽と高置水槽の両方を経由して各住戸に給水する方式であり、停電時にも給水を継続できる
  • ②水道本管から引き込んだ水を増圧ポンプで加圧し、受水槽を介さずに各住戸まで直接給水する方式とされている
  • ③直結増圧方式は水道本管の水圧のみを利用する方式であり、ポンプ等の加圧設備を必要としない給水方式である
  • ④直結増圧方式では給水の途中で受水槽に水を貯留するため、水質の管理は受水槽の清掃状況に左右される
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正解 ②水道本管から引き込んだ水を増圧ポンプで加圧し、受水槽を介さずに各住戸まで直接給水する方式とされている
解説
直結増圧方式は水道本管から引き込んだ水を増圧ポンプで加圧し、受水槽を介さずに各住戸まで直接給水する方式であり、水槽を経由しないため水質劣化のおそれを抑えられる利点がある。

他の選択肢が不適切な理由
受水槽と高置水槽を経由する方式は高置水槽方式等の説明であり、直結増圧方式の説明としては誤りである。また直結増圧方式はポンプによる加圧を前提とする方式であり、ポンプ等の加圧設備を必要としないとする説明は誤りである。直結増圧方式は受水槽を介さずに給水する方式であるため、給水の途中で受水槽に貯留するとする説明も誤りである。
問33-3

給水方式のうち高置水槽方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①高置水槽方式は水道本管の水圧のみを利用する方式であり、ポンプで水を汲み上げる工程を経ない給水方式である
  • ②高置水槽方式では水を貯留する槽を使用せず、水道本管から住戸まで直接配管がつながっている方式である
  • ③受水槽に貯めた水をポンプで屋上等の高置水槽に汲み上げ、そこから重力によって各住戸に給水する方式である
  • ④高置水槽方式は停電時には給水が完全に停止し、水槽内に残った水を利用することもできない方式である
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正解 ③受水槽に貯めた水をポンプで屋上等の高置水槽に汲み上げ、そこから重力によって各住戸に給水する方式である
解説
高置水槽方式は受水槽に貯めた水をポンプで屋上等の高置水槽まで汲み上げ、そこから重力を利用して各住戸へ給水する方式であり、水圧が安定しやすい特徴がある。

他の選択肢が不適切な理由
高置水槽方式は本管水圧のみに頼らずポンプによる汲み上げ工程を経る方式であり、ポンプを経ないとする説明は誤りである。受水槽・高置水槽という2つの槽を使用する方式であるため、槽を使用しないとする説明も誤りである。また停電時であっても高置水槽内に残った水を重力によって供給できる場合があるため、給水が完全に停止し残った水も利用できないとする説明は誤りである。
問43-3

給水方式のうち圧力タンク方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①圧力タンク方式は高置水槽方式と同様に、屋上に設置した水槽からの落差のみを利用して給水する方式である
  • ②圧力タンク方式では受水槽を設置する必要がなく、水道本管から圧力タンクへ直接接続される方式である
  • ③圧力タンク方式は中規模以上の共同住宅で最も広く普及しており、高置水槽方式に代わる主流の方式とされている
  • ④受水槽に貯めた水をポンプで圧力タンクに送水し、タンク内の空気圧を利用して各住戸に給水する方式である
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正解 ④受水槽に貯めた水をポンプで圧力タンクに送水し、タンク内の空気圧を利用して各住戸に給水する方式である
解説
圧力タンク方式は受水槽に貯めた水をポンプで圧力タンクへ送水し、タンク内の圧縮空気の圧力を利用して各住戸に給水する方式であり、比較的小規模な建物で採用されることが多い。

他の選択肢が不適切な理由
圧力タンク方式は水槽からの落差ではなく空気圧を利用する方式であり、高置水槽方式と同様に落差のみを利用するという説明は誤りである。一般に受水槽を経由した上で圧力タンクへ送水する構成であり、受水槽を設置する必要がないとする説明も誤りである。また圧力タンク方式は主に小規模な建物向けの方式であり、中規模以上の共同住宅で最も広く普及した主流の方式とする説明は誤りである。
問53-3

公共下水道における排水方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①分流式は汚水を雨水と別の管渠で排除する方式で、合流式は汚水と雨水を同一の管渠で排除する方式である
  • ②合流式は汚水と雨水を別々の管渠で排除する方式であり、分流式は両者を同一の管渠で排除する方式である
  • ③分流式・合流式のいずれの方式においても、雨水を排除するための配管を設けることは認められていない
  • ④合流式の下水道は雨天時であっても未処理の下水が河川等へ放流されることはない方式である
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正解 ①分流式は汚水を雨水と別の管渠で排除する方式で、合流式は汚水と雨水を同一の管渠で排除する方式である
解説
分流式は汚水と雨水を別々の系統の管渠で排除する方式であり、合流式は汚水と雨水を同一の管渠でまとめて排除する方式であって、両者は明確に区別される排水方式である。

他の選択肢が不適切な理由
合流式・分流式それぞれの定義を入れ替えて説明しており誤りである。いずれの方式でも雨水を排除するための配管は設けられており、雨水配管を設けることが認められていないとする説明も誤りである。また合流式では大雨等により処理能力を超えた際に、未処理に近い下水が河川等へ雨天時越流水として放流されることがあるため、放流されないとする説明も誤りである。
問63-3

排水設備におけるトラップの封水に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①封水はトラップの構造上、蒸発や自己サイホン作用によって減少することはなく、ほぼ一定の深さが保たれる
  • ②封水は排水管内の臭気や害虫等の室内側への侵入を防ぐ役割を果たしており、破封すると防臭効果が失われる
  • ③トラップの封水深は深いほど排水の流れを妨げるため、封水深を設けないトラップの使用が推奨されている
  • ④封水は排水管内の圧力変動の影響を受けず、どのような排水状況でも破封することはない構造である
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正解 ②封水は排水管内の臭気や害虫等の室内側への侵入を防ぐ役割を果たしており、破封すると防臭効果が失われる
解説
封水は排水トラップ内に溜まった水によって排水管内の臭気や害虫、虫等が室内側へ侵入することを防ぐ役割を果たしており、封水が失われる(破封する)とこの防臭・防虫効果が失われる。

他の選択肢が不適切な理由
封水は長期間の未使用による蒸発や、自己サイホン作用等によって減少することがあるため、一定の深さが保たれるとする説明は誤りである。封水深を全く設けないトラップは防臭効果を発揮できず望ましくないため、封水深を設けないことが推奨されるという説明も誤りである。また封水は排水管内の圧力変動(誘導サイホン作用等)の影響を受けて破封することがあるため、圧力変動の影響を受けないとする説明も誤りである。
問73-3

排水設備における二重トラップに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①二重トラップは、封水の防臭効果を二重に高める望ましい施工方法として広く推奨されているといえる
  • ②二重トラップは器具ごとに設置するトラップの数を増やすことにより、排水管の詰まりを未然に防止する工法である
  • ③1つの排水系統に2つ以上のトラップを直列に設ける二重トラップは、排水を阻害するため設置が禁止されている
  • ④二重トラップは排水管の勾配を確保できない場合にのみ用いられる、法令上認められた特殊な工法である
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正解 ③1つの排水系統に2つ以上のトラップを直列に設ける二重トラップは、排水を阻害するため設置が禁止されている
解説
二重トラップとは1つの排水系統に2つ以上のトラップを直列に設けることをいい、トラップ間の空気が排水の流れを阻害しやすくなることから、一般に設置が禁止されている施工方法である。

他の選択肢が不適切な理由
二重トラップはトラップ間の空気だまり等によって排水を阻害するおそれがあり、防臭効果を高める望ましい施工として推奨されるという説明は誤りである。二重トラップは排水管の詰まりを防止する工法ではなく、むしろ排水不良を招く要因となるため、詰まりを未然に防止するという説明も誤りである。また二重トラップは勾配不足を補うための法令上認められた特殊な工法ではなく、一般に禁止される施工であるため、この説明も誤りである。
問83-3

水道法に基づく簡易専用水道に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①簡易専用水道とは、井戸水等の水道事業者以外の水源のみを用いて給水する施設のことをいうものである
  • ②簡易専用水道に該当する施設は、受水槽の容量にかかわらず、清掃や定期検査等の管理義務を負わないといえる
  • ③簡易専用水道の設置者には、年1回以上の清掃や定期検査の実施義務はなく、努力義務にとどまる
  • ④水道事業者から供給を受ける水のみを水源とし、受水槽の有効容量合計が10立方メートルを超えるものをいう
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正解 ④水道事業者から供給を受ける水のみを水源とし、受水槽の有効容量合計が10立方メートルを超えるものをいう
解説
簡易専用水道は、水道事業者から供給を受ける水のみを水源とし、受水槽の有効容量の合計が10立方メートルを超える施設をいい、水道法上の管理基準に基づく清掃・検査等の義務が課される。

他の選択肢が不適切な理由
簡易専用水道は水道事業者から供給される水を水源とする施設であり、井戸水等の水道事業者以外の水源のみを用いる施設とする説明は誤りである。簡易専用水道の設置者には清掃・検査等の管理義務が課されており、受水槽の容量にかかわらず管理義務を負わないとする説明も誤りである。また簡易専用水道の設置者には年1回以上の清掃等が法令上の義務として課されており、努力義務にとどまるとする説明も誤りである。
問93-3

建物の貯水槽(受水槽)の維持管理に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①貯水槽の水質を良好に保つため、清掃や点検を定期的に行い、検査結果を記録として保管することが望ましい
  • ②貯水槽は密閉構造となっているため、外部からの汚染物質の侵入を考慮した点検や管理を行う必要はない
  • ③貯水槽の清掃は建物の完成時に一度実施すれば足りるとされ、その後は再度清掃を行う必要のない設備である
  • ④受水槽は建物の躯体と兼用して築造し、槽の周囲や上部に点検用の空間を設けないことが原則である
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正解 ①貯水槽の水質を良好に保つため、清掃や点検を定期的に行い、検査結果を記録として保管することが望ましい
解説
貯水槽の水質を良好な状態に保つためには、槽内の清掃や点検を定期的に実施するとともに、水質検査の結果等を記録として保管し、経年の変化を把握できるようにしておくことが望ましい。

他の選択肢が不適切な理由
貯水槽はマンホールや通気口等を通じて外部からの汚染物質が侵入するおそれがあるため、密閉構造であることを理由に点検・管理が不要とする説明は誤りである。貯水槽は使用に伴い経年で汚れが蓄積するため、完成時の一度の清掃で足りるとする説明も誤りである。また建築物内に設ける受水槽は、天井・底・周壁を建物の躯体と兼用せず六面から点検できる構造とし、周囲や上部に保守点検のための空間を確保することが求められているため、躯体と兼用し点検用の空間を設けないことが原則とする説明も誤りである。
問103-3

建物の排水管の維持管理に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①排水管の勾配は急であるほど望ましいものとされ、勾配に上限を設ける必要性は技術的に生じることはない
  • ②排水管には適切な勾配を確保し、詰まりの点検・清掃のため掃除口(クリーンアウト)を設けることが重要である
  • ③掃除口は排水管が完全に詰まった場合に設置が検討されるものであり、通常時の点検には使用されない設備である
  • ④排水管は自然流下のみで排水されるため、勾配が緩やかであっても排水機能に問題が生じることはない
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正解 ②排水管には適切な勾配を確保し、詰まりの点検・清掃のため掃除口(クリーンアウト)を設けることが重要である
解説
排水管には適切な勾配を確保することに加え、詰まりが生じた際の点検や清掃を行うための掃除口(クリーンアウト)を適所に設けることが、排水設備の維持管理上重要である。

他の選択肢が不適切な理由
排水管の勾配は急すぎると水だけが先に流れて固形物が管内に取り残されやすくなるおそれがあり、急であるほど望ましく上限を設ける必要がないとする説明は誤りである。掃除口は完全に詰まった場合だけでなく、日常的な点検・維持管理のためにも利用される設備であり、通常時に使用されないとする説明も誤りである。また排水管は勾配が不足すると水の流れが悪くなり詰まりの原因となるため、勾配が緩やかでも問題が生じないとする説明も誤りである。

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