2026年版・6-3

第5類:硝酸エステル類の一問一答

危険物取扱者試験(丙種・乙種)「第5類 自己反応性物質」から、第5類:硝酸エステル類に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。乙種の本試験は五肢択一式ですが、ここでは4択で出題しています。

問16-3

ニトログリセリンの性状として、正しいものはどれか。

  • ①黄色の結晶で、金属と反応して爆発性の金属塩をつくるもの
  • ②白色の粒状の結晶で、水に溶けず、乾燥すると非常に安定になるもの
  • ③無色の油状の液体で、甘味があり有毒で、衝撃に非常に敏感である
  • ④銀白色の金属で、水と反応して可燃性の水素を発生させるもの
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正解 ③無色の油状の液体で、甘味があり有毒で、衝撃に非常に敏感である
解説
ニトログリセリンは無色の油状の液体(工業用は淡黄色)で、甘味があり、有毒です。比重は約1.6と水より重く、水にはほとんど溶けません。加熱・衝撃・摩擦に非常に敏感で、わずかな刺激でも爆発するおそれがあります。ダイナマイトの原料として知られています。

他の選択肢が不適切な理由
・白色の粒状の結晶:これは過酸化ベンゾイルの性状です。
・黄色の結晶で金属塩をつくる:これはピクリン酸の性状です。
・銀白色の金属:これは第3類の金属の性状です。

覚え方のポイント
ニトログリセリンは「無色の油状液体・甘味・有毒・衝撃に敏感・ダイナマイト」。
問26-3

ニトログリセリンについて、正しいものはどれか。

  • ①けいそう土などにしみ込ませると、衝撃に対して鈍感になる
  • ②凍結させれば爆発のおそれはなくなるので、冷凍保存がよい
  • ③水と激しく反応するので、灯油の中に保存しなければならない
  • ④分子内に酸素を含まないので、空気を断てば燃焼が止まる
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正解 ①けいそう土などにしみ込ませると、衝撃に対して鈍感になる
解説
ニトログリセリンは液体のままでは衝撃や摩擦に非常に敏感ですが、けいそう土などの多孔質の物質にしみ込ませると衝撃に対して鈍感になり、扱いやすくなります。ノーベルはこの性質を利用してダイナマイトを発明しました。なお、約13℃で凍結しますが、凍結しても爆発性が失われるわけではなく、取扱いには注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
・凍結させれば爆発のおそれはなくなる:凍結しても爆発性は失われず、冷凍保存すればよいということはありません。
・水と激しく反応して灯油中:ニトログリセリンは水と反応せず、灯油中で保存する物質ではありません。
・空気を断てば燃焼が止まる:ニトログリセリンは分子内に酸素を含む自己反応性物質で、空気を断っても燃焼が続き、爆発するおそれもあります。

覚え方のポイント
「液体のニトログリセリン=非常に敏感」「けいそう土にしみ込ませる=ダイナマイト(扱いやすくなる)」。凍らせても安全にはならない、と覚えます。
問36-3

ニトロセルロースについて、正しいものはどれか。

  • ①窒素の含有量(硝化度)が多いものほど、安定で分解しにくい
  • ②窒素の含有量(硝化度)が少ないものほど、爆発の危険性が大きい
  • ③硝化度が高いものほど、乾燥状態で保存しても安全である
  • ④窒素の含有量(硝化度)が多いものほど、爆発の危険性が大きい
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正解 ④窒素の含有量(硝化度)が多いものほど、爆発の危険性が大きい
解説
ニトロセルロースは、セルロース(綿など)を硝酸と硫酸の混合液で処理してつくる硝酸エステルで、窒素の含有量(硝化度)によって性質が異なります。硝化度が高い(窒素が多い)ものほど、爆発の危険性が大きくなります。硝化度の高いものは強綿薬、低いものは弱綿薬と呼ばれます。

他の選択肢が不適切な理由
・少ないものほど危険:逆です。
・硝化度が多いほど安定:硝化度が高いほど、かえって分解・爆発しやすくなります。
・硝化度が高いほど乾燥状態でも安全:乾燥状態は危険なので、硝化度にかかわらずエタノールや水で湿らせて保存します。

覚え方のポイント
「硝化度が高いほど危険」。弱綿薬にしょうのうを混ぜたものがセルロイドです。
問46-3

ニトロセルロースの貯蔵方法として、正しいものはどれか。

  • ①よく乾燥させた状態で、日光の当たる場所に貯蔵する
  • ②エタノールや水で湿らせた状態で、冷暗所に貯蔵する
  • ③灯油の中に沈めて、空気や水と触れないように貯蔵する
  • ④酸化剤と混ぜて、分解が進まないようにして貯蔵する
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正解 ②エタノールや水で湿らせた状態で、冷暗所に貯蔵する
解説
ニトロセルロースは、乾燥した状態では衝撃や熱で発火・爆発しやすく、日光や加熱によって分解が進み、自然発火することもあります。このため、エタノールや水で湿らせた(湿綿の)状態にして、冷暗所に貯蔵します。

他の選択肢が不適切な理由
・よく乾燥させて日光の当たる場所:乾燥と日光はどちらも危険を高めます。
・灯油の中に沈める:灯油中で保存するのは第3類のカリウムやナトリウムです。
・酸化剤と混ぜる:分解や燃焼を促進するので危険です。

覚え方のポイント
ニトロセルロースは「湿らせて保存(アルコールや水)」。乾燥させると危険、という第5類によくあるパターンです。
問56-3

ニトロセルロースが自然発火するおそれがある理由として、正しいものはどれか。

  • ①空気中の酸素と結びつく酸化熱が、内部に蓄積するから
  • ②水と反応して水素を発生し、その水素が自然に燃えるから
  • ③空気中の窒素と反応して、発熱する性質を持っているから
  • ④日光や加熱により分解が進み、その分解熱が蓄積するから
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正解 ④日光や加熱により分解が進み、その分解熱が蓄積するから
解説
ニトロセルロースは、日光や加熱によって分解が進み、そのときに出る熱(分解熱)が蓄積すると、自然発火することがあります。セルロイドが自然発火するのも同じ仕組みです。

他の選択肢が不適切な理由
・水と反応して水素:ニトロセルロースは水と反応しません(水で湿らせて保存します)。
・空気中の窒素と反応して発熱:空気中の窒素とは反応しません。
・酸化熱が蓄積:酸化熱による自然発火は乾性油などの例です。ニトロセルロースは分解熱の蓄積によって自然発火します。

覚え方のポイント
自然発火の原因は「分解熱=セルロイド・ニトロセルロース」「酸化熱=乾性油・石炭」「吸着熱=活性炭」「発酵熱=たい肥」。
問66-3

硝酸メチルの性状として、正しいものはどれか。

  • ①黄色の結晶で苦味があり、金属と反応して爆発性の塩をつくる
  • ②無色透明の液体で芳香と甘味があり、引火しやすい性質を持つ
  • ③白色の粒状の結晶で、乾燥すると衝撃に敏感になる性質を持つ
  • ④銀白色の金属で、水と反応して水素を発生させる性質を持つ
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正解 ②無色透明の液体で芳香と甘味があり、引火しやすい性質を持つ
解説
硝酸メチル(CH₃NO₃)は無色透明の液体で、芳香と甘味があります。比重は約1.2、沸点は約66℃、引火点は約15℃で、引火しやすい性質を持ちます。蒸気は空気より重く、水にはわずかに溶け、アルコールには溶けます。

他の選択肢が不適切な理由
・黄色の結晶で苦味があり金属塩をつくる:これはピクリン酸の性状です。
・白色の粒状の結晶:これは過酸化ベンゾイルの性状です。
・銀白色の金属:これは第3類の金属の性状です。

覚え方のポイント
硝酸メチル・硝酸エチルは「無色透明の液体・芳香と甘味・引火しやすい」。第5類なのに第4類のような引火性を持つ点が特徴です。
問76-3

硝酸エチルについて、正しいものはどれか。

  • ①無色透明の液体で、引火点が常温より低く、引火しやすい
  • ②無色透明の液体で、引火点が高く、常温では引火しない
  • ③白色の固体で、水と激しく反応して可燃性のガスを発生する
  • ④無色透明の液体で、水によく溶け、比重は1より小さい
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正解 ①無色透明の液体で、引火点が常温より低く、引火しやすい
解説
硝酸エチル(C₂H₅NO₃)は無色透明の液体で、芳香と甘味があります。比重は約1.1、沸点は約87℃、引火点は約10℃と常温より低く、引火しやすい物質です。水にはわずかに溶け、アルコールには溶けます。

他の選択肢が不適切な理由
・引火点が高く常温では引火しない:引火点は約10℃と常温より低く、引火しやすい物質です。
・白色の固体で水と激しく反応:硝酸エチルは液体で、水と激しく反応する物質ではありません。
・水によく溶け比重は1より小さい:水にはわずかに溶ける程度で、比重は約1.1と水より重い液体です。

覚え方のポイント
硝酸エステル類の液体(硝酸メチル・硝酸エチル・ニトログリセリン)は、いずれも比重が1より大きく、水に沈みます。
問86-3

硝酸エステル類に当たるものはどれか。

  • ①ピクリン酸
  • ②トリニトロトルエン
  • ③ニトロセルロース
  • ④硝酸カリウム
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正解 ③ニトロセルロース
解説
ニトロセルロースは、セルロースと硝酸からできる硝酸エステルで、第5類の「硝酸エステル類」に当たります。硝酸メチル・硝酸エチル・ニトログリセリンも硝酸エステル類です。

他の選択肢が不適切な理由
・トリニトロトルエン:第5類の「ニトロ化合物」です。
・ピクリン酸:第5類の「ニトロ化合物」です。
・硝酸カリウム:第1類の「硝酸塩類」です。

覚え方のポイント
名前に「ニトロ」が付いても、ニトロセルロースとニトログリセリンは「硝酸エステル類」。ピクリン酸・トリニトロトルエンは「ニトロ化合物」。ここがよく問われます。
問96-3

硝酸エステル類の火災の消火方法として、一般に適切なものはどれか。

  • ①粉末消火剤で窒息消火する
  • ②二酸化炭素で窒息消火する
  • ③大量の水で冷却して消火する
  • ④ハロゲン化物で抑制消火する
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正解 ③大量の水で冷却して消火する
解説
硝酸エステル類は分子内に酸素を含み、自己燃焼するため、窒息消火は効果がありません。大量の水(または泡)で冷却して消火します。ただし、爆発的に燃焼しているときは消火が困難なことも多いため、周囲への延焼防止も重要です。

他の選択肢が不適切な理由
・二酸化炭素で窒息消火:自己燃焼するので効果がありません。
・粉末消火剤で窒息消火:粉末消火剤は第5類の火災には適応しないとされており、窒息効果も期待できません。
・ハロゲン化物で抑制消火:効果は期待できません。

覚え方のポイント
硝酸エステル類も第5類の原則どおり「大量の水」。硝酸メチルや硝酸エチルのような引火性の液体でも、窒息消火ではなく冷却消火です。
問106-3

ニトロセルロースを原料の一つとしてつくられ、分解熱で自然発火することがあるものはどれか。

  • ①マッチの側薬
  • ②ダイナマイト
  • ③黒色火薬
  • ④セルロイド
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正解 ④セルロイド
解説
セルロイドは、硝化度の低いニトロセルロース(弱綿薬)にしょうのうを混ぜてつくるプラスチックで、日光や加熱によって分解し、その分解熱が蓄積すると自然発火することがあります。

他の選択肢が不適切な理由
・ダイナマイト:主な原料はニトログリセリンです。
・黒色火薬:原料は硝酸カリウム・木炭・硫黄です。
・マッチの側薬:主な原料は赤りんです。

覚え方のポイント
「ニトロセルロース→セルロイド(分解熱で自然発火)」「ニトログリセリン→ダイナマイト」。原料と製品の組合せで覚えます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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