危険物取扱者(丙種・乙種)とは?
合格に必要な全知識
危険物取扱者は、消防法に基づく国家資格です。ガソリンスタンド、化学工場、塗料・薬品の倉庫などで、消防法で定められた「危険物」を取り扱うときに必要になります。
免状は甲種・乙種・丙種の3種類です。乙種は第1類〜第6類の類ごとに免状があり、その類の危険物の取扱いと、取扱いの立会いができます。丙種は、ガソリン・灯油・軽油・重油・潤滑油など第4類の一部に限って取り扱うことができますが、立会いはできません。
ここでは、試験の全体像と、合格するための要点を整理します。
1. 受験資格と試験の形式
乙種・丙種には受験資格がなく、年齢・学歴・実務経験を問わずどなたでも受験できます。試験は都道府県ごとに、マークシート方式の筆記試験で行われます。最新の日程・申込方法・受験料は、必ず一般財団法人消防試験研究センターの公式サイトでご確認ください。
-
■ 乙種(第1・2・3・5・6類):
「危険物に関する法令」15問、「基礎的な物理学及び基礎的な化学」10問、「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」10問の計35問。五肢択一式で、試験時間は2時間です。 -
■ 丙種:
「危険物に関する法令」10問、「燃焼及び消火に関する基礎知識」5問、「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」10問の計25問。四肢択一式で、試験時間は1時間15分です。
2. 合格ラインと科目の免除
合格基準は、試験科目ごとに60%以上の正答です。総得点ではなく科目ごとに判定されるため、1つの科目でも60%に届かなければ不合格になります。苦手な科目を捨てる作戦は通用しません。
主な科目の免除
- 乙種の免状を持っている方が他の類を受ける場合:「法令」と「物理学及び化学」が免除され、「性質並びに火災予防及び消火の方法」の10問(試験時間35分)だけになります。免除には、申請の時点で免状の交付を受けていることが必要です。
- 火薬類の免状を持っている方が第1類・第5類を受ける場合:「物理学及び化学」の一部と「性質・消火」の一部が免除されます。
- 丙種で、消防団員として5年以上勤務し消防学校の教育を修了した方:「燃焼及び消火に関する基礎知識」が免除されます。
※免除の条件と必要な書類は、必ず消防試験研究センターの公式サイトでご確認ください。
3. 必要な学習時間と合格への3つのポイント
学習時間の目安は、丙種で約30時間、乙種の免状を持つ方が他の類を受ける場合は1つの類あたり約15〜20時間です。乙種を初めて受ける方は、法令と物理・化学が加わるため約60〜80時間を見込んでください。これらは当サイトの整理による目安であり、試験実施機関が公表している数値ではありません。
合格を確実にするための最重要ポイントは以下の3点です。
-
まず「類に共通する性質」を押さえる:
第1類は「自らは燃えないが他を燃やす固体」、第3類は「空気や水と反応する物質」のように、類ごとに共通する性質があります。これを先に覚えると、個々の物質の性質(水に溶けるか、何で保存するか、注水してよいか)の多くを理屈で導けます。 -
「注水してよいか」を物質ごとに確実に:
性質・消火の科目で最も多く問われるのが消火方法です。第1類のアルカリ金属の過酸化物、第2類の鉄粉・金属粉・マグネシウム、第3類の禁水性物質は、注水すると危険が増します。例外の物質を表にして覚えるのが近道です。 -
法令は「数字」と「誰に」をセットで:
指定数量、保安距離、保有空地、定期点検の記録の保存期間などの数字と、許可・届出・承認の相手(市町村長等・都道府県知事・消防長など)を、セットで覚えると得点が安定します。当サイトの660問を繰り返し解き、間違えた問題の復習機能で弱点を潰していきましょう。
通勤・通学のスキマ時間を活用して、
一発合格をつかみ取りましょう!