2026年版・6-2

第5類:有機過酸化物の一問一答

危険物取扱者試験(丙種・乙種)「第5類 自己反応性物質」から、第5類:有機過酸化物に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。乙種の本試験は五肢択一式ですが、ここでは4択で出題しています。

問16-2

過酸化ベンゾイルの性状として、正しいものはどれか。

  • ①黄色の液体で、水によく溶け、水溶液は強い酸性を示すもの
  • ②白色の粒状の結晶で、水に溶けないが、有機溶剤には溶ける
  • ③無色の液体で、特有の刺激臭があり引火しやすいもの
  • ④銀白色の金属で、水と反応して水素を発生させるものである
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正解 ②白色の粒状の結晶で、水に溶けないが、有機溶剤には溶ける
解説
過酸化ベンゾイル((C₆H₅CO)₂O₂)は白色の粒状の結晶で、無味無臭です。比重は約1.3で、水には溶けませんが、ジエチルエーテルなどの有機溶剤には溶けます。加熱すると約100℃で分解し、白煙を出して激しく燃えます。

他の選択肢が不適切な理由
・黄色の液体で水によく溶ける:過酸化ベンゾイルは白色の固体で、水に溶けません。
・無色の液体で刺激臭:これは過酢酸の性状に近いものです。過酸化ベンゾイルは無臭の固体です。
・銀白色の金属:これは第3類の金属の性状です。

覚え方のポイント
過酸化ベンゾイルは「白い粒・水に溶けない・約100℃で分解」。有機過酸化物の代表です。
問26-2

過酸化ベンゾイルの危険性と貯蔵について、正しいものはどれか。

  • ①空気中で自然発火するので、水を満たした容器で貯蔵するしかない
  • ②水と激しく反応するので、灯油の中に完全に沈めて貯蔵する
  • ③乾燥しているほど安定するので、日光に当てて乾燥させて貯蔵する
  • ④乾燥状態では危険性が高まるので、水で湿らせるなどして貯蔵する
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正解 ④乾燥状態では危険性が高まるので、水で湿らせるなどして貯蔵する
解説
過酸化ベンゾイルは、乾燥状態では衝撃や摩擦に敏感になり、危険性が高まります。このため、水で湿らせるなどして(含水させて)取り扱うことがあります。強い酸化作用を持ち、濃硫酸・硝酸・アミン類などと接触すると分解・爆発するおそれがあります。

他の選択肢が不適切な理由
・水と激しく反応して灯油中:過酸化ベンゾイルは水と反応しません。
・乾燥しているほど安定:逆で、乾燥すると危険性が高まります。
・自然発火するので水中のみ:過酸化ベンゾイルは空気中で自然発火する物質ではありません。

覚え方のポイント
「乾燥が危険→水で湿らせる」第5類は、過酸化ベンゾイル・ピクリン酸・ニトロセルロース・ジアゾジニトロフェノール。
問36-2

メチルエチルケトンパーオキサイドの性状として、正しいものはどれか。

  • ①無色の油状の液体で、市販品は希釈されて販売されている
  • ②黄色の結晶で、水によく溶けて強いアルカリ性を示すもの
  • ③白色の粒状の結晶で、乾燥状態では非常に安定しているもの
  • ④銀白色の金属で、空気中で燃えると強い白い光を放つもの
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正解 ①無色の油状の液体で、市販品は希釈されて販売されている
解説
メチルエチルケトンパーオキサイドは、無色の油状の液体で、特有の臭いがあります。純品は非常に不安定なため、市販品はジメチルフタレートなどで希釈されています。水に溶けず、ジエチルエーテルなどの有機溶剤に溶けます。40℃以上になると分解が促進されます。

他の選択肢が不適切な理由
・黄色の結晶で強いアルカリ性:メチルエチルケトンパーオキサイドは無色の液体です。
・白色の粒状の結晶:これは過酸化ベンゾイルの性状に近いものです。
・銀白色の金属:これはマグネシウムの性状です。

覚え方のポイント
メチルエチルケトンパーオキサイドは「無色の油状液体・純品は不安定なので希釈品」。プラスチックの硬化剤などに使われます。
問46-2

メチルエチルケトンパーオキサイドの貯蔵方法として、正しいものはどれか。

  • ①鉄製の容器に入れ、ぼろ布で包んで衝撃を防いで保管する
  • ②容器は完全に密栓し、内圧が高くなっても決して開けずに保管する
  • ③容器は密栓せず、通気性のあるふたを用いて冷暗所に貯蔵する
  • ④純品のほうが安定なので、希釈せずに原液のまま保管する
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正解 ③容器は密栓せず、通気性のあるふたを用いて冷暗所に貯蔵する
解説
メチルエチルケトンパーオキサイドは、少しずつ分解してガスを発生するため、容器を密栓すると内圧が上がって容器が破損するおそれがあります。このため、容器は密栓せず、通気性のあるふたを用いて冷暗所に貯蔵します。鉄さびやぼろ布などと接触すると分解が促進されるので、これらとも離します。

他の選択肢が不適切な理由
・完全に密栓して内圧が高くても開けない:分解ガスで内圧が上がり、破裂するおそれがあります。
・鉄製の容器でぼろ布に包む:鉄さびやぼろ布と接触すると分解が促進され、発火のおそれがあります。
・純品のまま保管:純品は非常に不安定なので、市販品はジメチルフタレートなどで希釈されています。

覚え方のポイント
危険物の容器は「密栓」が原則ですが、メチルエチルケトンパーオキサイドは例外で「密栓しない」。例外として特によく問われます。
問56-2

過酢酸の性状として、正しいものはどれか。

  • ①無色の液体で強い刺激臭があり、引火性もあって加熱すると爆発する
  • ②白色の結晶で無臭であり、水にもアルコールにもまったく溶けないもの
  • ③銀白色の金属で、水と反応すると可燃性の水素を発生するもの
  • ④黒色の粉末で、燃えない性質を持ち、加熱すると酸素を出すもの
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正解 ①無色の液体で強い刺激臭があり、引火性もあって加熱すると爆発する
解説
過酢酸(CH₃COOOH)は無色の液体で、強い刺激臭があります。引火性があり、約110℃に加熱すると爆発的に分解します。水・アルコール・ジエチルエーテルなどによく溶け、皮膚や粘膜を強く刺激します。殺菌剤や漂白剤などに使われ、市販品は酢酸の溶液として販売されています。

他の選択肢が不適切な理由
・白色の結晶で無臭:過酢酸は液体で、強い刺激臭があります。
・銀白色の金属:これは第3類の金属などの性状です。
・燃えない粉末で酸素を出す:これは第1類の性質です。

覚え方のポイント
過酢酸は「酢酸に酸素が1つ多い(過)=有機過酸化物」。刺激臭・引火性・加熱で爆発、が特徴です。
問66-2

有機過酸化物の火災の消火方法として、一般に適切なものはどれか。

  • ①粉末消火剤だけで窒息消火する
  • ②二酸化炭素だけで窒息消火する
  • ③大量の水または泡で冷却消火する
  • ④ハロゲン化物を放射して抑制消火する
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正解 ③大量の水または泡で冷却消火する
解説
過酸化ベンゾイルやメチルエチルケトンパーオキサイドなどの有機過酸化物は、分子内に酸素を含むため窒息消火は効果がなく、大量の水または泡で冷却して消火するのが一般的です。

他の選択肢が不適切な理由
・二酸化炭素だけで窒息消火:自己燃焼するので、窒息消火は効果がありません。
・粉末消火剤だけで窒息消火:粉末消火剤は第5類の火災には適応しないとされており、窒息効果も期待できません。
・ハロゲン化物で抑制消火:第5類の火災には適応しません(危険物の規制に関する政令別表第五)。分子内の酸素で燃え続けるため、冷却が必要です。

覚え方のポイント
第5類の消火の原則は「大量の水(または泡)で冷却」。有機過酸化物もこの原則どおりです。
問76-2

過酸化ベンゾイルと接触させると、分解・爆発のおそれがあるものはどれか。

  • ①湿らせるために加える水
  • ②濃硫酸・硝酸やアミン類
  • ③ポリエチレン製の容器
  • ④窒素などの不活性ガス
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正解 ②濃硫酸・硝酸やアミン類
解説
過酸化ベンゾイルは、濃硫酸・硝酸などの強酸や、アミン類などと接触すると、分解が促進されて爆発するおそれがあります。有機物や還元性の物質との接触も避けます。

他の選択肢が不適切な理由
・湿らせるために加える水:過酸化ベンゾイルは水と反応しません。乾燥すると衝撃や摩擦に敏感になるので、水で湿らせて危険性を下げて取り扱います。
・ポリエチレン製の容器:過酸化ベンゾイルと反応せず、容器として使われています。
・窒素などの不活性ガス:反応しない気体なので、分解の原因になりません。

覚え方のポイント
有機過酸化物の分解を促すものは「強酸・アミン類・金属・鉄さび・ぼろ布・熱・光」。これらを近づけないことが予防の基本です。
問86-2

有機過酸化物について、正しいものはどれか。

  • ①分子内に酸素を含むので、二酸化炭素で窒息消火できる
  • ②過酸化結合は安定で、加熱してもほとんど分解しない
  • ③無機物であり、第1類の無機過酸化物と同じ品名に分類される
  • ④分子内に酸素と酸素の結合を持ち、加熱などで分解しやすい
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正解 ④分子内に酸素と酸素の結合を持ち、加熱などで分解しやすい
解説
有機過酸化物は、分子内に酸素と酸素の結合(-O-O-、過酸化結合)を持つ有機化合物です。この結合は弱く、加熱・衝撃・摩擦や、酸・金属などとの接触によって分解しやすく、発火や爆発のおそれがあります。

他の選択肢が不適切な理由
・過酸化結合は安定:-O-O-の結合は弱く、加熱などで分解しやすいのが特徴です。
・無機物で第1類と同じ品名:有機過酸化物は有機物で、第5類の品名です。無機過酸化物(第1類)とは別の品名です。
・二酸化炭素で窒息消火できる:分子内の酸素で燃え続けるため、窒息消火は効果がなく、大量の水や泡で冷却します。

覚え方のポイント
「-O-O-(過酸化結合)は壊れやすい」。有機でも無機でも、過酸化物は分解して危険な反応を起こしやすいと覚えます。
問96-2

メチルエチルケトンパーオキサイドと接触すると分解が促進されるおそれがあるものはどれか。

  • ①窒素などの不活性ガス
  • ②ガラス製の容器
  • ③希釈剤のジメチルフタレート
  • ④鉄さびやぼろ布
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正解 ④鉄さびやぼろ布
解説
メチルエチルケトンパーオキサイドは、鉄さびやぼろ布、酸化されやすい物質、強酸などと接触すると分解が促進され、発火のおそれがあります。

他の選択肢が不適切な理由
・ガラス製の容器:分解を促進することはありません。
・希釈剤のジメチルフタレート:純品は非常に不安定なため、市販品はこの希釈剤で薄めてあります。分解を促進するものではありません。
・窒素などの不活性ガス:反応しない気体なので、分解を促進しません。

覚え方のポイント
メチルエチルケトンパーオキサイドは「鉄さび・ぼろ布・40℃以上で分解が進む」「容器は密栓しない」。この2点が定番です。
問106-2

有機過酸化物に当たるものはどれか。

  • ①過酸化ベンゾイル
  • ②過酸化ナトリウム
  • ③過酸化水素
  • ④過塩素酸
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正解 ①過酸化ベンゾイル
解説
過酸化ベンゾイルは、ベンゼン環を含む有機化合物の過酸化物で、第5類の有機過酸化物に当たります。

他の選択肢が不適切な理由
・過酸化ナトリウム:無機化合物の過酸化物で、第1類の無機過酸化物です。
・過酸化水素:液体の第6類の危険物です。
・過塩素酸:液体の第6類の危険物です。

覚え方のポイント
「過酸化○○」の類は「有機(ベンゾイルなど)=第5類」「無機・金属(ナトリウム・カリウムなど)=第1類」「過酸化水素=第6類」。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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