2026年版・2-7

燃焼:静電気・自然発火・粉じん爆発の一問一答

危険物取扱者試験(丙種・乙種)「物理・化学と燃焼・消火の基礎」から、燃焼:静電気・自然発火・粉じん爆発に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。乙種の本試験は五肢択一式ですが、ここでは4択で出題しています。

問12-7

静電気が発生・蓄積しやすい条件として、正しいものはどれか。

  • ①作業場の湿度が高く、空気中に水分が多く含まれるとき
  • ②電気をよく通す金属の容器を、確実に接地しておくとき
  • ③電気の不良導体である液体を、速い流速で配管に流すとき
  • ④液体を配管に流す速度を遅くし、ゆっくり移し替えるとき
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正解 ③電気の不良導体である液体を、速い流速で配管に流すとき
解説
静電気は、2つの物体が接触・摩擦・分離するときに発生し、電気を通しにくい(絶縁性の高い)物体に蓄積しやすくなります。ガソリンや灯油などの石油類は電気の不良導体なので、配管やホースの中を速い流速で流すと、摩擦で静電気が多く発生し、蓄積します。

他の選択肢が不適切な理由
・金属の容器を接地する:静電気を大地に逃がすので、蓄積を防ぐ対策です。
・湿度が高い:空気中の水分が静電気を逃がすため、蓄積しにくくなります。
・流速を遅くする:摩擦が少なくなり、静電気の発生を抑える対策です。

覚え方のポイント
静電気がたまりやすい条件は「不良導体・速い流速・乾燥(湿度が低い)・摩擦」。対策はこの逆です。
問22-7

静電気による災害を防ぐ対策として、誤っているものはどれか。

  • ①作業場の湿度をできるだけ低くして、乾燥した状態を保つ
  • ②タンクや容器、配管などの設備を接地して静電気を逃がす
  • ③可燃性の液体を配管に流すときは、流速を遅くする
  • ④作業者は帯電防止作業服や導電性の靴を着用する
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正解 ①作業場の湿度をできるだけ低くして、乾燥した状態を保つ
解説
湿度が低く乾燥していると、静電気は逃げにくくなって蓄積しやすくなります。静電気の対策としては、逆に湿度を高く保つことが有効です。

他の選択肢について
※この問題は「誤っているもの」を選ぶ問題です。以下は正しい対策です。
・設備を接地する:たまった静電気を大地に逃がします。
・流速を遅くする:摩擦による静電気の発生を抑えます。
・帯電防止作業服や導電性の靴:人体に静電気がたまるのを防ぎます。化学繊維の衣服は帯電しやすいので避けます。

覚え方のポイント
静電気対策の基本は「接地・加湿・流速を落とす・帯電しない服装」。冬の乾燥した時期は特に注意します。
問32-7

静電気について、正しいものはどれか。

  • ①静電気の放電火花は小さいので、点火源にはならない
  • ②静電気は電気を通しやすい物体ほど、多く蓄積しやすい
  • ③静電気は、湿度が高いときほど発生・蓄積しやすい
  • ④静電気の放電火花は、可燃性蒸気の点火源になり得る
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正解 ④静電気の放電火花は、可燃性蒸気の点火源になり得る
解説
蓄積した静電気が放電するときの火花は、可燃性の蒸気や粉じんの点火源になることがあります。ガソリンの給油や詰め替えのときに起きる火災の多くは、静電気の火花が原因です。

他の選択肢が不適切な理由
・電気を通しやすい物体ほど蓄積しやすい:電気を通しやすい物体では静電気がすぐ逃げるので、蓄積しにくくなります。
・湿度が高いほど蓄積しやすい:湿度が高いと静電気は空気中の水分を通して逃げやすくなり、蓄積しにくくなります。
・点火源にはならない:放電火花は小さくても、燃焼範囲内の蒸気に引火させるのに十分なエネルギーを持つことがあります。

覚え方のポイント
「静電気は、たまった電気が一気に放電すると火花になる」。目に見えにくい点火源として最も警戒すべきものです。
問42-7

ガソリンを金属製容器に詰め替えるときの静電気対策として、正しいものはどれか。

  • ①容器を絶縁性の台の上に置き、ノズルを高い位置から勢いよく注入していく
  • ②容器を接地し、ノズルを容器の底近くまで差し込んで、ゆっくり注入する
  • ③容器にふたをしたまま、空気穴から少しずつ勢いをつけて注入していく
  • ④作業者は化学繊維の服を着て、できるだけ速く注入を終わらせる
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正解 ②容器を接地し、ノズルを容器の底近くまで差し込んで、ゆっくり注入する
解説
ガソリンは電気の不良導体で静電気がたまりやすいため、詰め替えるときは容器を接地し、流速を遅くして注入します。ノズルを高い位置から注ぐと、液体が飛び散ったり泡立ったりして静電気が多く発生するため、ノズルは容器の底近くまで差し込みます。

他の選択肢が不適切な理由
・絶縁性の台の上で高い位置から勢いよく:静電気が逃げず、発生量も多くなる危険な方法です。
・ふたをしたまま勢いをつけて:流速を上げると静電気が多く発生します。
・化学繊維の服で速く:化学繊維は帯電しやすく、速く注入すると静電気が多く発生します。

覚え方のポイント
詰め替えは「接地・底まで差し込む・ゆっくり」。ガソリンスタンドで働く丙種の方にとって、最も身近な安全知識です。
問52-7

自然発火を起こしやすい条件として、正しいものはどれか。

  • ①熱伝導率の大きい金属の容器に入れて、冷暗所に置く
  • ②通風がよく熱が逃げやすい場所に、少量ずつ広げて置く
  • ③気温が低く乾燥した場所に、容器を密栓して保管する
  • ④通風が悪く熱がこもる場所に、大量に積み重ねて置く
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正解 ④通風が悪く熱がこもる場所に、大量に積み重ねて置く
解説
自然発火は、発熱した熱が蓄積することで起こります。通風が悪い場所や、大量に積み重ねた状態では、内部の熱が逃げにくく温度が上がり続けるため、自然発火を起こしやすくなります。高温多湿の環境や、表面積の大きい状態(粉末や繊維状)も自然発火を促します。

他の選択肢が不適切な理由
・通風がよく少量ずつ広げる:熱が逃げやすいので、自然発火を防ぐ方法です。
・気温が低く乾燥した場所で密栓:酸化反応が遅くなり、自然発火しにくい条件です。
・熱伝導率の大きい容器で冷暗所:熱が逃げやすく、温度も上がりにくい条件です。

覚え方のポイント
自然発火の防止は「熱を作らない(空気・湿気を避ける)」と「熱をためない(通風・小分け)」の2本立てです。
問62-7

粉じん爆発について、正しいものはどれか。

  • ①可燃性の粉じんが床に厚く堆積しているだけで、火源がなくても自然に起こる
  • ②可燃性の粉じんが空気中に一定の濃度で浮遊しているとき、火源によって起こる
  • ③金属の粉じんでは起こらず、小麦粉などの食品の粉じんでだけ起こる現象である
  • ④粉じんの粒子が大きく粗いほど、表面積が小さくなって爆発しやすくなる
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正解 ②可燃性の粉じんが空気中に一定の濃度で浮遊しているとき、火源によって起こる
解説
粉じん爆発は、可燃性の固体の微粉が空気中に浮遊し、その濃度が一定の範囲にあるときに、火源によって急激に燃焼して起こる爆発です。小麦粉・石炭粉・アルミニウム粉・硫黄の粉など、燃える粉であれば起こり得ます。粒子が細かいほど表面積が大きく、爆発しやすくなります。

他の選択肢が不適切な理由
・堆積しているだけで火源なしで起こる:粉じん爆発には、粉じんが浮遊していることと火源が必要です。
・金属の粉じんでは起こらない:アルミニウム粉やマグネシウム粉などの金属粉でも起こります。
・粒子が粗いほど爆発しやすい:細かいほど爆発しやすくなります。

覚え方のポイント
粉じん爆発の条件は「燃える粉が・空気中に舞って・適当な濃度で・火源がある」。堆積した粉が舞い上がると危険になります。
問72-7

粉じん爆発の特徴として、正しいものはどれか。

  • ①最初の爆発で堆積した粉じんが舞い上がり、二次爆発を起こすことがある
  • ②最初の爆発で粉じんはすべて燃え尽きるため、二次爆発が起こることはない
  • ③気体の爆発に比べて燃焼が完全に近いため、一酸化炭素は発生しにくい
  • ④粉じん爆発を起こすのに必要な最小の着火エネルギーは、気体よりも小さい
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正解 ①最初の爆発で堆積した粉じんが舞い上がり、二次爆発を起こすことがある
解説
粉じん爆発では、最初の爆発(一次爆発)の爆風で周囲に堆積していた粉じんが舞い上がり、それに燃え移って次々と爆発(二次爆発)が起こり、被害が拡大することがあります。また、不完全燃焼を起こしやすく、一酸化炭素が発生して中毒のおそれがあります。

他の選択肢が不適切な理由
・二次爆発は起こらない:堆積した粉じんが舞い上がって二次爆発を起こすのが特徴です。
・一酸化炭素は発生しない:粉じん爆発は不完全燃焼を起こしやすく、一酸化炭素が発生しやすくなります。
・最小着火エネルギーが気体より小さい:一般に、粉じんの最小着火エネルギーは気体より大きいとされています。

覚え方のポイント
粉じん爆発は「二次爆発・一酸化炭素中毒・着火には気体より大きなエネルギーが必要」。清掃で粉じんをためないことが予防の基本です。
問82-7

動植物油をしみ込ませた布(ウエスなど)の自然発火について、正しいものはどれか。

  • ①油をしみ込ませた布は、丸めて積み重ねておくほうが自然発火しにくくなる
  • ②不乾性油ほど空気中で酸化しやすく、布に広げると熱が逃げて安全になる
  • ③乾性油ほど空気中で酸化しやすく、布に広がって熱がこもると自然発火しやすい
  • ④乾性油は酸化するときに熱を吸収するので、布にしみ込ませても温度は上がらない
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正解 ③乾性油ほど空気中で酸化しやすく、布に広がって熱がこもると自然発火しやすい
解説
アマニ油などの乾性油は、空気中の酸素と反応して固まる(乾く)性質が強い油で、酸化するときに熱を出します。布などにしみ込むと空気と触れる面積が大きくなり、丸めたり積み重ねたりして熱がこもると、自然発火することがあります。

他の選択肢が不適切な理由
・不乾性油ほど酸化しやすい:不乾性油(オリーブ油など)は酸化しにくく、自然発火しにくい油です。
・丸めて積み重ねるほうが安全:熱がこもるので、かえって自然発火しやすくなります。
・酸化するときに熱を吸収する:酸化は発熱反応で、乾性油は酸化するときに熱を出します。

覚え方のポイント
「乾性油のウエスは丸めて放置しない」。よう素価が大きい油ほど乾性で、自然発火しやすいことは、丙種の動植物油類の問題でも問われます。
問92-7

静電気が人体に蓄積しやすい服装として、正しいものはどれか。

  • ①帯電防止作業服と、導電性の靴
  • ②木綿の衣服と、導電性の靴
  • ③化学繊維の衣服と、絶縁性の靴
  • ④帯電防止作業服と、静電靴
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正解 ③化学繊維の衣服と、絶縁性の靴
解説
ナイロンやポリエステルなどの化学繊維は、摩擦によって静電気が発生しやすく、絶縁性の靴を履いていると人体にたまった静電気が床へ逃げません。この組合せは静電気が蓄積しやすく、危険物を取り扱う作業には適しません。

他の選択肢が不適切な理由
・木綿の衣服と導電性の靴:木綿は化学繊維より帯電しにくく、導電性の靴で静電気を床に逃がせます。
・帯電防止作業服と導電性の靴:静電気の蓄積を防ぐ服装です。
・帯電防止作業服と静電靴:これも静電気の蓄積を防ぐ服装です。

覚え方のポイント
危険物の作業では「帯電防止服+導電性の靴(静電靴)」。化学繊維と絶縁靴の組合せは、静電気をためる最悪の組合せです。
問102-7

静電気が原因となる火災の予防について、正しいものはどれか。

  • ①静電気は湿度に関係なく発生・蓄積するため、湿度の管理は意味がない
  • ②静電気の火災を防ぐため、タンクや配管はできるだけ絶縁性の材料で造る
  • ③配管内に液体が滞留しないよう、移送するときの流速はできるだけ速くする
  • ④液体を移送する配管やタンクは導電性の材料とし、接地して静電気を逃がす
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正解 ④液体を移送する配管やタンクは導電性の材料とし、接地して静電気を逃がす
解説
静電気による火災を防ぐには、静電気の発生を抑え、発生した静電気を速やかに逃がすことが大切です。配管やタンクを導電性の材料で造って接地(アース)すれば、静電気は大地に逃げて蓄積しません。危険物の規制に関する政令でも、静電気が発生するおそれのある設備には、静電気を有効に除去する装置を設けることが求められています(第9条第1項第18号)。

他の選択肢が不適切な理由
・絶縁性の材料で造る:絶縁性の材料では静電気が逃げず、かえって蓄積します。
・流速をできるだけ速くする:流速が速いほど摩擦で静電気が多く発生するため、流速は制限します。
・湿度の管理は意味がない:湿度が高いと静電気は逃げやすくなるので、湿度の管理は有効です。

覚え方のポイント
静電気対策は「発生を抑える(流速・材料)」と「たまった電気を逃がす(接地・加湿・除電)」の2つの方向で考えます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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