2026年版・2-6

消火:消火の原理と消火剤の一問一答

危険物取扱者試験(丙種・乙種)「物理・化学と燃焼・消火の基礎」から、消火:消火の原理と消火剤に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。乙種の本試験は五肢択一式ですが、ここでは4択で出題しています。

問12-6

水が消火剤として優れている主な理由として、正しいものはどれか。

  • ①比熱と蒸発熱が小さく、燃焼物の温度をすぐに上げるから
  • ②比熱と蒸発熱が大きく、燃焼物から多くの熱を奪えるから
  • ③燃焼の連鎖反応を止める抑制効果が、最も強いから
  • ④油火災に注水すると油が水に溶けて、燃えなくなるから
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正解 ②比熱と蒸発熱が大きく、燃焼物から多くの熱を奪えるから
解説
水は比熱(約4.2J/(g・K))と蒸発熱(約2,257J/g)がともに大きく、燃焼物から多くの熱を奪って温度を下げる冷却効果に優れています。また、蒸発して生じた水蒸気が燃焼物の周りの酸素濃度を下げる窒息効果もあります。

他の選択肢が不適切な理由
・比熱と蒸発熱が小さい:水はどちらも大きい物質です。
・抑制効果が最も強い:水の主な効果は冷却で、抑制効果が大きいのはハロゲン化物や粉末です。
・油が水に溶ける:石油類は水に溶けず、水に浮いて燃え広がるため、油火災への注水は不適切です。

覚え方のポイント
「水=冷却の王様、でも油火災と電気火災(棒状)には使えない」。長所と短所をセットで覚えます。
問22-6

水(棒状)による消火が適さない火災として、正しいものはどれか。

  • ①布団の火災と、段ボールが燃えている火災
  • ②木材や紙などの普通火災と、繊維類の火災
  • ③木材の火災と、紙くずが燃えている火災
  • ④ガソリンなどの油火災と、電気設備の火災
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正解 ④ガソリンなどの油火災と、電気設備の火災
解説
棒状の水は、ガソリンなど水に溶けず水より軽い油の火災にかけると、油が水面に浮いて広がり、火災が拡大するおそれがあります。また、電気設備の火災に棒状の水をかけると、水を伝って感電するおそれがあります。なお、霧状にした水は電気火災にも使えますが、油火災には適しません。

他の選択肢が不適切な理由
・木材・紙・繊維類:これらの普通火災には、水の冷却効果が有効です。
・木材と紙くず:普通火災で、水による消火に適しています。
・布団と段ボール:これらも普通火災で、水で消火できます。

覚え方のポイント
火災の区分は「A火災(普通)・B火災(油)・C火災(電気)」。水(棒状)が使えるのはA火災だけです。
問32-6

強化液消火剤について、正しいものはどれか。

  • ①炭酸カリウムの濃厚な水溶液で、霧状に放射すれば油火災や電気火災にも使える
  • ②二酸化炭素を液化したもので、放射すると窒息効果だけで火を消すものである
  • ③りん酸塩類を主成分とする粉末で、放射すると燃焼物の表面を覆って消火する
  • ④たんぱく質などを原料とする泡で、水溶性の液体の火災だけに使えるものである
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正解 ①炭酸カリウムの濃厚な水溶液で、霧状に放射すれば油火災や電気火災にも使える
解説
強化液消火剤は、炭酸カリウムの濃厚な水溶液で、凝固点が約-20℃以下と低く、寒冷地でも使えます。棒状に放射すると冷却効果で普通火災に、霧状に放射すると冷却効果と抑制効果により、普通火災・油火災・電気火災に使えます。

他の選択肢が不適切な理由
・二酸化炭素を液化したもの:これは二酸化炭素消火剤の説明です。
・りん酸塩類の粉末:これは粉末消火剤(ABC粉末)の説明です。
・たんぱく質などの泡:これは泡消火剤の説明で、水溶性液体だけに使うものでもありません。

覚え方のポイント
強化液は「水の仲間なのに霧状なら油・電気にもOK、凍りにくい」。霧状にすると抑制効果も加わります。
問42-6

泡消火剤について、正しいものはどれか。

  • ①アルコールなどの水溶性の液体の火災には、普通の泡が最も効果的である
  • ②電気を通さない性質があるので、電気設備の火災にも安全に使用できる
  • ③燃焼物を泡で覆う窒息効果と冷却効果で、普通火災や油火災を消火する
  • ④燃焼の連鎖反応を止める抑制効果だけで消火し、窒息の効果は持たない
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正解 ③燃焼物を泡で覆う窒息効果と冷却効果で、普通火災や油火災を消火する
解説
泡消火剤は、燃焼物を泡で覆って空気を遮断する窒息効果と、泡に含まれる水による冷却効果で消火します。普通火災と油火災に使えますが、泡は水を含み電気を通すため、電気火災には使えません。アルコールやアセトンなどの水溶性の液体の火災では、普通の泡は溶けて消えてしまうため、水溶性液体用の泡(耐アルコール泡)を使います。

他の選択肢が不適切な理由
・電気設備の火災にも使える:泡は電気を通すので、感電のおそれがあり使えません。
・水溶性の液体には普通の泡が効果的:普通の泡は消えてしまうので、耐アルコール泡を使います。
・抑制効果だけで窒息効果はない:泡の主な効果は窒息と冷却です。

覚え方のポイント
泡は「油火災の主役・電気火災は不可・水溶性液体には耐アルコール泡」。ガソリンなど丙種の範囲の火災では、泡がよく使われます。
問52-6

二酸化炭素消火剤について、正しいものはどれか。

  • ①主に窒息効果で消火し、電気火災にも使えるが、密閉した場所では酸欠に注意する
  • ②主に冷却効果で消火し、水と同じように木材の火災に最も適している消火剤である
  • ③主に抑制効果で消火し、燃焼の連鎖反応を断ち切って火を消す消火剤である
  • ④放射すると大量の水を生じ、電気を通すので電気設備の火災には一切使えない
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正解 ①主に窒息効果で消火し、電気火災にも使えるが、密閉した場所では酸欠に注意する
解説
二酸化炭素消火剤は、燃焼物の周りの酸素濃度を下げる窒息効果が主で、放射時の冷却効果もあります。電気を通さず、消火後に汚損が少ないので、油火災や電気火災に適しています。一方、人がいる密閉した場所で使うと酸素欠乏(酸欠)による事故のおそれがあるため、注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
・冷却効果が主で木材の火災に最適:主な効果は窒息で、木材などの普通火災には適しません。
・抑制効果が主:二酸化炭素の主な効果は窒息です。抑制効果が主な消火剤は、ハロゲン化物や粉末です。
・水を生じて電気を通す:二酸化炭素は放射しても水を生じず、電気を通しません。

覚え方のポイント
二酸化炭素は「窒息・電気OK・汚さない・酸欠に注意」。長所と注意点を一緒に覚えます。
問62-6

粉末消火剤のうち、りん酸塩類を主成分とするもの(ABC消火剤)について、正しいものはどれか。

  • ①普通火災にだけ適応し、油火災や電気火災には使えない
  • ②油火災と電気火災に適応し、普通火災には適応しない
  • ③普通火災・油火災・電気火災のいずれにも適応している
  • ④電気火災にだけ適応し、普通火災や油火災には使えない
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正解 ③普通火災・油火災・電気火災のいずれにも適応している
解説
りん酸塩類(りん酸アンモニウムなど)を主成分とする粉末消火剤は、抑制効果と窒息効果があり、普通火災(A)・油火災(B)・電気火災(C)のいずれにも適応するため、ABC消火剤とも呼ばれます。一般家庭や事業所の消火器で最も広く使われています。

他の選択肢が不適切な理由
・普通火災には適応しない:これは炭酸水素塩類(炭酸水素ナトリウムなど)を主成分とする粉末(BC消火剤)の特徴です。
・普通火災にだけ適応:りん酸塩類の粉末は油火災・電気火災にも使えます。
・電気火災にだけ適応:普通火災・油火災にも使えます。

覚え方のポイント
「りん酸塩類=ABC(全部OK)」「炭酸水素塩類=BC(普通火災は不可)」。粉末の種類で適応が変わります。
問72-6

ハロゲン化物消火剤の主な消火効果として、正しいものはどれか。

  • ①冷却効果と除去効果
  • ②抑制効果と窒息効果
  • ③除去効果と希釈効果
  • ④冷却効果だけ
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正解 ②抑制効果と窒息効果
解説
ハロゲン化物消火剤は、燃焼の連鎖反応を止める抑制効果(負触媒効果)と、空気を遮断・希釈する窒息効果で消火します。電気を通さないので、油火災や電気火災に適しています。

他の選択肢が不適切な理由
・冷却効果と除去効果:ハロゲン化物の主な効果ではありません。冷却が主なのは水や強化液です。
・除去効果と希釈効果:除去は可燃物を取り除く方法で、消火剤の効果としては当てはまりません。
・冷却効果だけ:主な効果は抑制と窒息です。

覚え方のポイント
「抑制効果=ハロゲン化物・粉末(霧状の強化液も)」。水・泡・二酸化炭素との違いを押さえます。
問82-6

火災の区分と内容の組合せとして、正しいものはどれか。

  • ①B火災 ― 普通火災
  • ②A火災 ― 電気火災
  • ③C火災 ― 普通火災
  • ④B火災 ― 油火災
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正解 ④B火災 ― 油火災
解説
火災は、A火災(普通火災:木材・紙・繊維など)、B火災(油火災:ガソリン・灯油などの引火性液体など)、C火災(電気火災:電気設備の火災)に区分されます。消火器には、どの火災に適応するかが表示されています。

他の選択肢が不適切な理由
・A火災 ― 電気火災:A火災は普通火災です。
・C火災 ― 普通火災:C火災は電気火災です。
・B火災 ― 普通火災:B火災は油火災です。

覚え方のポイント
「A=普通、B=油、C=電気」とアルファベット順に覚えます。消火器の表示の色は、普通が白、油が黄、電気が青です。
問92-6

乾燥砂による消火について、正しいものはどれか。

  • ①乾燥砂は消火設備の区分に含まれておらず、危険物の火災の消火には使えない
  • ②燃焼物を冷やす冷却効果だけを持ち、水と反応する危険物の火災には使うことができない
  • ③燃焼の連鎖反応を止める抑制効果だけがあり、第4類の火災にだけ適応する
  • ④燃焼物を覆う窒息効果があり、第1類〜第6類のすべての危険物の火災に適応する
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正解 ④燃焼物を覆う窒息効果があり、第1類〜第6類のすべての危険物の火災に適応する
解説
乾燥砂は、燃焼物を覆って空気を遮断する窒息効果で消火します。第5種の消火設備に区分され、危険物の規制に関する政令別表第五では、第1類から第6類までのすべての危険物の火災に適応するとされています。水と反応する禁水性物質やアルカリ金属の過酸化物、金属粉の火災に特に重要です。

他の選択肢が不適切な理由
・冷却効果だけで水と反応する危険物には使えない:主な効果は窒息で、禁水性の物質にも使えます。
・抑制効果だけで第4類だけ:抑制効果はなく、第4類に限らずすべての類に適応します。
・消火設備に含まれない:乾燥砂は第5種の消火設備です。

覚え方のポイント
「乾燥砂・膨張ひる石・膨張真珠岩は全類OK」。水が使えない危険物の火災では、まずこれらを思い浮かべます。
問102-6

消火剤と主な消火効果の組合せとして、誤っているものはどれか。

  • ①二酸化炭素 ― 抑制効果
  • ②水 ― 冷却効果
  • ③泡 ― 窒息効果と冷却効果
  • ④乾燥砂 ― 窒息効果
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正解 ①二酸化炭素 ― 抑制効果
解説
二酸化炭素消火剤の主な効果は、酸素濃度を下げる窒息効果です(放射時の冷却効果もあります)。抑制効果(負触媒効果)が主な効果である消火剤は、ハロゲン化物や粉末です。

他の選択肢について
※この問題は「誤っているもの」を選ぶ問題です。以下は正しい組合せです。
・水 ― 冷却効果:比熱と蒸発熱が大きく、冷却効果に優れています。
・泡 ― 窒息効果と冷却効果:泡で覆って空気を遮り、水分で冷やします。
・乾燥砂 ― 窒息効果:燃焼物を覆って空気を遮断します。

覚え方のポイント
消火剤の主な効果は「水・強化液=冷却」「泡=窒息+冷却」「二酸化炭素=窒息」「ハロゲン化物・粉末=抑制+窒息」「乾燥砂=窒息」。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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