2026年版・2-1

物化:物質の状態変化と熱の一問一答

危険物取扱者試験(丙種・乙種)「物理・化学と燃焼・消火の基礎」から、物化:物質の状態変化と熱に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。乙種の本試験は五肢択一式ですが、ここでは4択で出題しています。

問12-1

固体が液体を経ずに直接気体に変わる状態変化を何というか。

  • ①昇華
  • ②融解
  • ③凝縮
  • ④凝固
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正解 ①昇華
解説
固体が液体を経ずに直接気体に変わる変化を昇華といいます(気体から直接固体に変わる変化も昇華といいます)。ドライアイス(固体の二酸化炭素)やナフタレン、防虫剤のしょうのうなどが代表例です。

他の選択肢が不適切な理由
・融解:固体が液体に変わる変化です。
・凝縮:気体が液体に変わる変化です。
・凝固:液体が固体に変わる変化です。

覚え方のポイント
状態変化は「融解(固→液)・凝固(液→固)・蒸発(液→気)・凝縮(気→液)・昇華(固⇔気)」の5つ。昇華だけが液体を飛ばします。
問22-1

水をかけて火を消すとき、水が蒸発する際の働きとして正しいものはどれか。

  • ①蒸発するときに周囲へ多くの熱を放ち、燃焼物を温めていく
  • ②蒸発するときに周囲から多くの熱を奪い、燃焼物を冷やす
  • ③蒸発するときに燃焼の連鎖反応を断ち、火を抑制する
  • ④蒸発するときに可燃性のガスに変わり、炎を小さくする
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正解 ②蒸発するときに周囲から多くの熱を奪い、燃焼物を冷やす
解説
液体が蒸発して気体になるときは、周囲から熱(蒸発熱・気化熱)を吸収します。水は蒸発熱が非常に大きい(約2,257J/g)ため、燃焼物から多くの熱を奪い、温度を下げることができます。これが水による冷却消火の仕組みです。

他の選択肢が不適切な理由
・周囲へ熱を放つ:蒸発は熱を吸収する変化です。熱を放出するのは凝縮や凝固です。
・連鎖反応を断ち、抑制する:これは抑制効果(負触媒効果)の説明で、ハロゲン化物や粉末消火剤の主な効果です。水の蒸発による主な効果は冷却です。
・可燃性のガスに変わる:水蒸気は燃えません。

覚え方のポイント
「蒸発・融解・昇華(固→気)は熱を吸う」「凝縮・凝固は熱を出す」。水の消火効果は、比熱と蒸発熱が大きいことによる冷却が中心です。
問32-1

比熱について、正しいものはどれか。

  • ①比熱は、物質1gが燃えたときに出る熱量である
  • ②比熱の大きい物質ほど、温まりやすく冷めやすい
  • ③比熱の大きい物質ほど、温まりにくく冷めにくい
  • ④比熱は、物質の質量が大きいほど大きな値になる
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正解 ③比熱の大きい物質ほど、温まりにくく冷めにくい
解説
比熱は、物質1gの温度を1K(1℃)上げるのに必要な熱量で、単位はJ/(g・K)です。比熱が大きい物質ほど、同じ熱量を加えても温度が上がりにくく、いったん温まると冷めにくくなります。水の比熱は約4.2J/(g・K)で、身近な物質の中で非常に大きいため、冷却消火に適しています。

他の選択肢が不適切な理由
・温まりやすく冷めやすい:比熱が小さい物質の性質です。
・1gが燃えたときの熱量:これは発熱量(燃焼熱)の説明です。
・質量が大きいほど大きい:比熱は物質ごとに決まる値で、質量には関係しません。質量によって変わるのは熱容量です。

覚え方のポイント
「比熱=1gを1K上げる熱量」「熱容量=その物体全体を1K上げる熱量(比熱×質量)」。水は比熱が大きい代表です。
問42-1

20℃の水200gを30℃にするのに必要な熱量はおよそいくらか。ただし、水の比熱は4.2J/(g・K)とする。

  • ①4.2kJ
  • ②0.84kJ
  • ③84kJ
  • ④8.4kJ
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正解 ④8.4kJ
解説
必要な熱量は「質量×比熱×温度変化」で求めます。200g×4.2J/(g・K)×(30-20)K=8,400J=8.4kJです。

他の選択肢が不適切な理由
・0.84kJ:840Jで、温度変化の10Kを掛け忘れた値(200×4.2=840J)です。
・84kJ:単位の換算を誤り、10倍にした値です。
・4.2kJ:質量を100gとして計算した場合の値です。

覚え方のポイント
熱量の公式は「Q=m×c×Δt」(質量×比熱×温度差)。最後にJをkJに直す(1,000で割る)ことを忘れないようにします。
問52-1

熱の伝わり方のうち、「放射(ふく射)」の例として正しいものはどれか。

  • ①部屋の暖房で温められた空気が、天井付近にたまる
  • ②鍋を火にかけると、金属の取っ手まで熱くなる
  • ③たき火に当たると、離れていても体の正面が温まる
  • ④やかんの水を下から温めると、水が循環して全体が温まる
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正解 ③たき火に当たると、離れていても体の正面が温まる
解説
放射(ふく射)は、高温の物体から出る赤外線などの電磁波によって、間に物質がなくても熱が直接伝わる現象です。たき火や太陽の熱で離れた物体が温まるのは放射によるものです。火災では、放射熱によって離れた可燃物に燃え移ることがあります。

他の選択肢が不適切な理由
・金属の取っ手まで熱くなる:物体の中を熱が順に伝わる「伝導」の例です。
・温まった空気が天井付近にたまる:温まった流体が移動して熱を運ぶ「対流」の例です。
・水が循環して全体が温まる:これも「対流」の例です。

覚え方のポイント
熱の伝わり方は「伝導(物体の中を伝わる)・対流(液体や気体が動いて運ぶ)・放射(電磁波で直接届く)」の3つ。
問62-1

熱伝導率と燃えやすさの関係について、正しいものはどれか。

  • ①熱伝導率の小さい物質ほど、熱がこもりやすく燃えやすい
  • ②熱伝導率の大きい物質ほど、熱がこもりやすく燃えやすい
  • ③熱伝導率の大きい物質ほど、酸化されやすく燃えやすい
  • ④熱伝導率の小さい物質ほど、熱が逃げやすく燃えにくい
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正解 ①熱伝導率の小さい物質ほど、熱がこもりやすく燃えやすい
解説
熱伝導率が小さい物質は、加えられた熱が周りに逃げにくく、その部分に熱がこもって温度が上がりやすいため、燃えやすくなります。木材や紙は熱伝導率が小さく、金属は大きい物質です。同じ鉄でも、粉末にすると熱伝導率が見かけ上小さくなり、燃えやすくなります。

他の選択肢が不適切な理由
・熱伝導率が大きいほど燃えやすい:熱伝導率が大きいと熱がすぐ逃げるので、燃えにくくなります。
・大きいほど酸化されやすい:熱伝導率と酸化されやすさは別の性質です。熱伝導率が大きいと熱が逃げるので、むしろ燃えにくくなります。
・小さいほど熱が逃げやすい:逆です。小さいほど熱が逃げにくくなります。

覚え方のポイント
燃えやすい条件は「熱伝導率が小さい・酸化されやすい・発熱量が大きい・空気との接触面積が大きい・乾燥している」。まとめて覚えます。
問72-1

20℃で1,000Lのガソリンが40℃になったとき、体積の増加量はおよそいくらか。ただし、ガソリンの体膨張率は1.35×10⁻³/Kとする。

  • ①54L
  • ②13.5L
  • ③2.7L
  • ④27L
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正解 ④27L
解説
液体の体積の増加量は「元の体積×体膨張率×温度変化」で求めます。1,000L×1.35×10⁻³×(40-20)=1,000×0.00135×20=27Lです。

他の選択肢が不適切な理由
・13.5L:温度変化を10Kとした場合の値です。
・2.7L:体膨張率の桁を1つ誤った場合の値です。
・54L:温度変化を40K(0℃からの温度)とした場合の値です。

覚え方のポイント
体膨張の増加量は「V×β×Δt」。液体は温度が上がると膨張するので、タンクや運搬容器には空間(液体なら98%以下の収納率など)を残しておきます。
問82-1

液体の沸点と外圧の関係について、正しいものはどれか。

  • ①外圧が高くなると沸点は低くなり、外圧が低くなると沸点は高くなる
  • ②外圧が高くなると沸点は高くなり、外圧が低くなると沸点は低くなる
  • ③沸点は物質ごとに決まっており、外圧が変わっても一定のままである
  • ④外圧が低くなるほど沸点は高くなり、山の上では水が沸騰しにくくなる
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正解 ②外圧が高くなると沸点は高くなり、外圧が低くなると沸点は低くなる
解説
沸点は、液体の飽和蒸気圧が外圧と等しくなる温度です。外圧が高いと、蒸気圧がそれに追いつくまで温度を上げる必要があるので沸点は高くなり、外圧が低いと沸点は低くなります。高い山の上では気圧が低いため、水は100℃より低い温度で沸騰します。圧力鍋は、逆に圧力を高めて沸点を上げる仕組みです。

他の選択肢が不適切な理由
・外圧が高いと沸点は低い:関係が逆です。
・外圧が変わっても一定:沸点は外圧によって変わります。一般に「沸点」というときは1気圧のときの値です。
・山の上では沸騰しにくい:山の上では沸点が下がるので、低い温度で沸騰します。

覚え方のポイント
「圧力が高い=沸点が上がる(圧力鍋)」「圧力が低い=沸点が下がる(高い山)」。身近な例で覚えます。
問92-1

液体の蒸気圧について、正しいものはどれか。

  • ①温度が高くなるほど蒸気圧は低くなり、蒸発しにくくなる
  • ②温度が高くなるほど蒸気圧は高くなり、蒸発しやすくなる
  • ③蒸気圧は温度に関係なく、液体の量が多いほど高くなる
  • ④蒸気圧の高い液体ほど、沸点が高く蒸発しにくくなる
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正解 ②温度が高くなるほど蒸気圧は高くなり、蒸発しやすくなる
解説
液体の飽和蒸気圧は、温度が高くなるほど高くなります。蒸気圧が高い液体ほど蒸発しやすく、沸点は低くなります。ガソリンのように蒸気圧が高い液体は、常温でも盛んに蒸発して可燃性の蒸気を出すため、引火の危険性が高くなります。

他の選択肢が不適切な理由
・温度が高いほど低い:逆です。
・液体の量が多いほど高い:飽和蒸気圧は温度と物質の種類で決まり、液体の量には関係しません。
・蒸気圧が高いほど沸点が高い:蒸気圧が高い液体ほど沸点は低くなります。

覚え方のポイント
「蒸気圧が高い=蒸発しやすい=沸点が低い=引火しやすい」。この一続きの関係を覚えると、第4類の性質問題にも対応できます。
問102-1

蒸発と沸騰の違いについて、正しいものはどれか。

  • ①蒸発は沸点以上でだけ起こり、沸騰は沸点より低い温度で起こる
  • ②蒸発は液体の内部から起こり、沸騰は液面だけで気化が起こる
  • ③蒸発は液面から起こり、沸騰は液体の内部からも気化が起こる
  • ④蒸発も沸騰も、液体の内部からだけ気化が起こる現象である
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正解 ③蒸発は液面から起こり、沸騰は液体の内部からも気化が起こる
解説
蒸発は、沸点より低い温度でも液面から液体が気体になる現象です。沸騰は、液体の蒸気圧が外圧と等しくなったとき(沸点)に、液面だけでなく液体の内部からも気化が起こり、泡が生じる現象です。洗濯物が乾くのは蒸発、やかんのお湯が泡立つのは沸騰です。

他の選択肢が不適切な理由
・蒸発は内部から、沸騰は液面だけ:逆です。
・蒸発は沸点以上でだけ起こる:蒸発は沸点より低い温度でも起こります。
・どちらも内部からだけ:蒸発は液面からの現象です。

覚え方のポイント
「蒸発=どの温度でも液面から」「沸騰=沸点で内部からも」。引火の危険は、沸点より低い常温でも蒸発によって生じます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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