2026年版・6-5

基礎-5 測量の基礎の一問一答

2級土木施工管理技士「最初に覚える土台知識」から、基礎-5 測量の基礎に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全680問) 最初に覚える土台知識の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-5

水準測量によって直接求められるものとして正しいものはどれか。

  • ①二点間の高低差
  • ②二点間の水平角
  • ③二点間の方位角
  • ④三点で囲まれた面積
答えと解説を見る
正解 ①二点間の高低差
解説
水準測量は二点間の高低差(高さの差)を求める測量です。

レベルという器械で水平な視準線をつくり、二つの点に立てた標尺の読みを比べることで、どちらがどれだけ高いかを直接求めます。高さが分かっている点(既知点)から順に測っていけば、目的の点の標高が求められます。土工の丁張りの設置、構造物の天端の高さの確認、掘削の深さの管理など、現場で最も出番の多い測量です。距離が長いときは、途中に何度も器械を据え直して少しずつ高さを送っていくため、1回ごとの読み取りの正確さが最後の精度を左右します。角度や面積は、この測量では直接求められません。
他の選択肢について

・水平角:セオドライトやトータルステーションで測る量です。
・方位角:角度の観測結果から計算して求める量です。
・面積:座標や距離の測定結果から計算して求めます。
問26-5

水準測量に用いる器械と器具の組合せとして正しいものはどれか。

  • ①レベルと巻尺
  • ②レベルと標尺
  • ③セオドライトと標尺
  • ④セオドライトと巻尺
答えと解説を見る
正解 ②レベルと標尺
解説
水準測量ではレベル(水平な視準線をつくる器械)と標尺(目盛が付いた長い尺)を組み合わせて使います。

レベルを三脚に据えて水平にし、点に立てた標尺の目盛を読み取ることで、視準線からその点までの高さの差が分かります。標尺はスタッフや箱尺とも呼ばれ、鉛直に立てることが正確な読み取りの条件です。オートレベルは内部の補正装置によって自動で視準線を水平に保つため、初心者でも扱いやすい器械です。据え付けるときは、なるべく前後の点までの距離が等しくなる位置を選ぶと、器械のわずかな狂いによる誤差が打ち消し合います。読み取った値をどう計算に使うかは、次に学ぶ後視と前視の考え方で決まります。
他の選択肢について

・レベルと巻尺:巻尺は距離を測る器具で、高さの読み取りには使いません。
・セオドライトと標尺:セオドライトは角度を測る器械です。
・セオドライトと巻尺:どちらも水準測量の標準的な組合せではありません。
問36-5

水準測量における後視と前視の説明として正しいものはどれか。

  • ①後視は最初の読み、前視は最後の読み
  • ②後視は未知点の読み、前視は既知点の読み
  • ③後視は既知点の読み、前視は未知点の読み
  • ④後視は左側の読み、前視は右側の読み
答えと解説を見る
正解 ③後視は既知点の読み、前視は未知点の読み
解説
後視は高さが分かっている点(既知点)に立てた標尺の読み、前視は高さを求めたい点(未知点)に立てた標尺の読みです。

測量は既知点から未知点へ進んでいくので、すでに通ってきた側を振り返って読むのが後視、これから進む側を読むのが前視、と覚えると取り違えません。後視はバックサイト(B.S.)、前視はフォアサイト(F.S.)とも呼ばれます。読み取る値そのものに違いはなく、どちら側の点を読んだかで呼び分けているだけです。この区別が、標高を計算するときに足すのか引くのかという符号を決めるので、最初にしっかり整理しておいてください。
他の選択肢について

・後視が未知点:後視と前視が入れ替わっています。
・最初と最後の値:読み取った順番で決まるものではありません。
・左側と右側の値:標尺が立つ位置の左右とは関係がありません。
問46-5

水準測量における器械高の求め方として、正しいものはどれか。

  • ①既知点の標高から前視を引く
  • ②既知点の標高から後視を引く
  • ③既知点の標高に前視を加える
  • ④既知点の標高に後視を加える
答えと解説を見る
正解 ④既知点の標高に後視を加える
解説
器械高は「既知点の標高 + 後視」で求めます。器械高とは、レベルの視準線がある高さを標高で表した値です。

標高10.000mの点に立てた標尺の1.500mの目盛を水平に視準できたということは、視準線はその点より1.500m高い位置にある、ということになります。したがって視準線の標高、すなわち器械高は11.500mです。器械高が分かれば、同じ据付けのまま別の点の標尺を読むだけで、「器械高 − 前視」で次々に標高を求められます。後視は必ず足し、前視は必ず引く、という向きを図で思い浮かべながら覚えると確実です。
他の選択肢について

・後視を引く:向きが逆で、視準線は既知点より高い位置にあります。
・前視を加える:前視は未知点側の読みで、器械高の計算には使いません。
・前視を引く:これは器械高から未知点の標高を求めるときの計算です。
問56-5

標高30.000mの既知点Aに立てた標尺の読み(後視)が1.400m、未知点Bに立てた標尺の読み(前視)が0.600mであった。点Bの標高として、正しいものはどれか。

  • ①30.800m
  • ②29.200m
  • ③32.000m
  • ④28.000m
答えと解説を見る
正解 ①30.800m
解説
未知点の標高は「既知点の標高 + 後視 − 前視」で求めます。

30.000m + 1.400m − 0.600m = 30.800m となります。途中で出てくる31.400mが器械高、つまり視準線の標高で、そこから前視0.600mを引いた値が点Bの標高です。

別の見方をすると、後視1.400mが前視0.600mより0.800m大きいので、点Bは点Aより0.800m高い、と考えても同じ答えになります。器械を据えた位置や高さは答えに影響しない、という点も確かめておいてください。後視を足して前視を引く、というこの一本の式が水準測量の計算のすべての基本です。
他の選択肢について

・29.200m:後視と前視を逆に扱った値で、高低の向きが反対になっています。
・32.000m:後視と前視を両方とも足した値です。
・28.000m:両方とも引いた値で、後視の扱いが誤っています。
問66-5

日本の陸地における標高の基準となっている面として正しいものはどれか。

  • ①大阪湾の平均海面
  • ②東京湾の平均海面
  • ③日本海の平均海面
  • ④地球の重心を通る水平面
答えと解説を見る
正解 ②東京湾の平均海面
解説
日本の標高は東京湾の平均海面を0mとする基準で表され、T.P.(Tokyo Peil)と書かれます。

海面は潮の満ち引きで絶えず変わるため、長い期間の観測から平均をとった面を基準としています。この基準の高さを陸上に固定したものが東京都千代田区にある日本水準原点で、測量法施行令では、その原点数値を東京湾平均海面上24.3900mと定めています。ここを出発点として、全国に水準点が設けられています。設計図に「T.P.+5.200m」とあれば、東京湾平均海面から5.2m高い位置という意味です。図面がどの基準面によるものかを必ず確認する習慣が大切です。
他の選択肢について

・大阪湾の平均海面:大阪湾を基準とするO.P.は河川などで使われる水位の基準面で、標高の全国基準ではありません。
・日本海の平均海面:標高の全国基準として用いられてはいません。
・地球の重心を通る面:標高の基準面としては用いられません。
問76-5

水準点(ベンチマーク)に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①工事のたびに任意の位置へ移す仮の目印
  • ②水平角が分かっており角度の基準に使う点
  • ③標高が分かっており測量の基準に使う点
  • ④地下水位を観測するために設ける井戸
答えと解説を見る
正解 ③標高が分かっており測量の基準に使う点
解説
水準点(ベンチマーク、BM)は標高があらかじめ分かっている点で、水準測量の出発点や終点として使います。

国土地理院が全国の主要道路沿いなどに設置しており、その標高は公表されています。ただし現場のすぐ近くにあるとは限らないため、工事では近くの水準点から高さを移してきた仮ベンチマーク(TBM)を敷地内に設けるのが一般的です。仮ベンチマークは、工事中に動いたり壊れたりしない安定した場所を選んで設け、定期的に点検して狂いがないかを確かめます。ここがずれると現場の高さがすべて狂ってしまうため、扱いには特に注意が必要です。
他の選択肢について

・水平角が既知の点:水準点は高さの基準であり、角度の基準ではありません。
・任意に移す仮の目印:勝手に移動させてよいものではありません。
・観測用の井戸:水準点は井戸ではありません。
問86-5

トータルステーションで直接測定できる項目の組合せとして正しいものはどれか。

  • ①面積と体積
  • ②距離と面積
  • ③角度と体積
  • ④距離と角度
答えと解説を見る
正解 ④距離と角度
解説
トータルステーションは光波測距儀(距離)とセオドライト(角度)を一体にした器械で、距離と角度を同時に測定できます。

目標に置いた反射プリズムまでの斜距離と、水平角・鉛直角が測れるため、内部の計算によって水平距離や高低差、さらには座標も求められます。1台で点の位置を決められるので、現在の測量の中心的な器械です。測った結果をそのまま記録してパソコンへ取り込めるため、書き写しの間違いが起こりにくいことも大きな利点です。反射プリズムを使わずに測れる機種もあり、近づけない場所の測定にも使われます。面積や体積は、測定した座標や標高をもとに計算して求める値であり、器械が直接測っているものではない、という区別を押さえておいてください。
他の選択肢について

・距離と面積:面積は測定値からの計算で求めます。
・角度と体積:体積も計算によって求める値です。
・面積と体積:どちらも直接の測定項目ではありません。
問96-5

トラバース測量に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①測点を結ぶ距離と角度から位置を求める
  • ②標尺の読みだけから各点の標高を求める
  • ③空中写真だけから地形の起伏を求める
  • ④打撃回数から地盤の硬さを求める
答えと解説を見る
正解 ①測点を結ぶ距離と角度から位置を求める
解説
トラバース測量は、測点を順に結んだ折れ線に沿って距離と角度を測り、各測点の平面位置(座標)を求める測量です。

トラバースとは、測点を結んだ折れ線そのものを指す言葉です。出発点の座標と方位が分かっていれば、測った距離と角度から次の点の座標を順に計算していけます。出発点に戻る形を閉合トラバースといい、計算上は戻ってくるはずの点とのずれ(閉合誤差)を確かめられるため、測定の良否をその場で判定できるのが利点です。誤差が許される範囲であれば、各測点に配分して調整します。用地の測量や、工事の基準となる点の設置に広く使われます。
他の選択肢について

・標尺の読みだけで標高を求める:これは水準測量の説明です。
・空中写真から地形を求める:これは写真測量の説明です。
・打撃回数から硬さを求める:これは標準貫入試験で、測量ではありません。
問106-5

GNSS測量に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①地上の基準点を見通して位置を求める
  • ②人工衛星の信号を受信して位置を求める
  • ③上空がさえぎられるほど精度が高くなる
  • ④受信機1台で必ず数ミリの精度が出る
答えと解説を見る
正解 ②人工衛星の信号を受信して位置を求める
解説
GNSS測量は人工衛星から送られる信号を受信機で受け取り、受信点の位置を求める測量です。

GPSをはじめとする各国の測位衛星システムをまとめてGNSSと呼びます。測点どうしが見通せなくても測定できるため、山間部や広い範囲の測量で大きな威力を発揮し、建設機械を自動で制御するICT施工にも欠かせません。ただし衛星からの信号を受け取る必要があるため、上空が開けていることが条件になり、樹木の下やトンネル内では使えません。高い精度を得たいときは、位置の分かっている点にもう1台の受信機を据え、二点の差を利用する相対測位を行います。
他の選択肢について

・基準点だけを見通す:見通しを必要としないことがGNSSの大きな利点です。
・さえぎられるほど精度が高い:さえぎられると信号が受けられず、精度は落ちます。
・1台で必ず数ミリの精度:受信機1台による単独測位の精度は、そこまで高くありません。

2級土木施工管理技士の対策問題(全680問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。