2026年版・6-6

基礎-6 施工管理の基本(工程・品質・安全)の一問一答

2級土木施工管理技士「最初に覚える土台知識」から、基礎-6 施工管理の基本(工程・品質・安全)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-6

施工管理において一般に四大管理と呼ばれるものの組合せとして正しいものはどれか。

  • ①工程管理・品質管理・原価管理・安全管理
  • ②工程管理・品質管理・設計管理・資材管理
  • ③原価管理・安全管理・営業管理・設計管理
  • ④品質管理・安全管理・資材管理・営業管理
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正解 ①工程管理・品質管理・原価管理・安全管理
解説
施工管理の四大管理は工程管理・品質管理・原価管理・安全管理です。

決められた工期の中で(工程)、要求された品質を確保し(品質)、できるだけ経済的に(原価)、そして誰も傷つけずに(安全)工事を完成させることが施工管理の目的です。この4つは互いに影響し合っており、どれか一つだけを追いかけると他が崩れる関係にあります。近年はこれに環境保全を加えて五大管理と呼ぶこともあります。第一次検定の施工管理法は必須問題で出題数も多く、合否への影響が大きい分野なので、この4つの柱を軸に整理して学ぶと理解が早く進みます。
他の選択肢について

・設計管理・資材管理を含む:どちらも重要な業務ですが、四大管理の呼び名には含まれません。
・営業管理を含む:営業は施工管理の区分ではありません。
・工程管理と原価管理を欠く:この2つは四大管理の中心であり、外せません。
問26-6

施工管理で用いるPDCAサイクルの各段階の順序として正しいものはどれか。

  • ①検討 → 処置 → 計画 → 実施
  • ②計画 → 実施 → 検討 → 処置
  • ③実施 → 計画 → 処置 → 検討
  • ④計画 → 検討 → 実施 → 処置
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正解 ②計画 → 実施 → 検討 → 処置
解説
PDCAサイクルはPlan(計画)→ Do(実施)→ Check(検討・確認)→ Act(処置)の順に回します。

まず目標と方法を計画し、そのとおりに実施し、結果が計画どおりかを確かめ、ずれていれば原因を取り除く処置をして、その結果を次の計画に活かします。大切なのは、一度回して終わりではなく、処置の結果を次のPにつないで繰り返す点です。この繰り返しによって、管理の水準が少しずつ上がっていきます。品質管理も工程管理も安全管理も、すべてこのサイクルの上に成り立っており、後で学ぶ管理図やヒストグラムは、このうちCheckを支える道具にあたります。
他の選択肢について

・計画 → 検討 → 実施:実施する前に結果を検討することはできません。
・実施が最初:計画なしに実施すると、良否を判断する基準がありません。
・検討が最初:確かめる対象となる実施の結果が、まだ存在しません。
問36-6

施工計画に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①設計図書を変更し施工しやすく直す
  • ②工事の完成後に実際に行った作業を記録する
  • ③現場を調べて施工方法や手順を先に決める
  • ④事故の原因と対策をまとめて報告する
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正解 ③現場を調べて施工方法や手順を先に決める
解説
施工計画とは、着工前に現場の条件を調べたうえで、施工方法・手順・使用する機械・工程などをあらかじめ定めることです。

その内容をまとめたものが施工計画書で、着工前に発注者へ提出します。事前調査では、地形や地質、地下埋設物、近隣の状況、資材の搬入路、気象などを確認します。図面や仕様書を読むだけでなく、必ず現地を自分の目で確かめることが欠かせません。工程・品質・原価・安全のすべては施工計画で決まるといってよく、ここでの検討の丁寧さが工事全体の成否を左右します。計画は一度作って終わりではなく、条件が変われば見直します。
他の選択肢について

・完成後にまとめる記録:それは工事記録や完成書類の説明です。
・設計図書を変更する:設計の変更には発注者の承諾が必要で、施工計画の作成とは別の行為です。
・事故の原因と対策の報告:これは事故報告であり、施工計画ではありません。
問46-6

バーチャート(横線式工程表)の特徴に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①クリティカルパスを図の上で見つけられる
  • ②作業の関連は表せるが所要日数は分からない
  • ③作業の余裕日数を数値で直接読み取れる
  • ④所要日数は分かるが作業の関連は表せない
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正解 ④所要日数は分かるが作業の関連は表せない
解説
バーチャートは縦に作業名、横に日付をとり、各作業の期間を横棒で表した工程表です。

作りやすく、どの作業がいつからいつまで続くのかが見た目で分かるため、現場で最も広く使われています。実績を重ねて書き込めば、進み具合の遅れも一目で確かめられます。一方で、どの作業がどの作業の完了を待っているのかという前後関係は表現できないため、ある作業の遅れが全体の工期にどう響くかを読み取ることはできません。その弱点を補うのがネットワーク式工程表で、規模や目的に応じて使い分けるのが実務の考え方です。
他の選択肢について

・関連性が明確:作業どうしの関連を表せるのはネットワーク式工程表です。
・余裕日数を直接読み取れる:余裕(フロート)を計算できるのもネットワーク式です。
・クリティカルパスが分かる:バーチャートからは判断できません。
問56-6

ネットワーク式工程表のクリティカルパスに関する記述として正しいものはどれか。

  • ①所要日数が最も長い経路で余裕日数がない
  • ②所要日数が最も長い経路で余裕日数がある
  • ③所要日数が最も短い経路で余裕日数がない
  • ④費用が最も大きい経路で余裕日数がない
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正解 ①所要日数が最も長い経路で余裕日数がない
解説
クリティカルパスは開始から終了までの経路のうち所要日数が最も長い経路で、その上の作業には余裕日数(フロート)がありません。

最も長い経路の日数が、そのまま全体の工期になります。したがって、この経路上の作業が1日遅れれば工期も1日遅れ、取り返しがききません。逆に工期を短縮したいときは、この経路上の作業に人員や機械を重点的に投入します。余裕のある他の経路をいくら急がせても、工期は1日も縮まりません。限られた人と機械をどこに振り向けるべきかを教えてくれる、工程管理の要となる考え方です。
他の選択肢について

・最も短い経路:最短の経路は全体の工期を決めません。
・余裕日数がある:余裕があれば、その経路はクリティカルパスにはなりません。
・費用が最も大きい経路:クリティカルパスは費用ではなく、日数で決まります。
問66-6

品質管理に用いるヒストグラムに関する記述として正しいものはどれか。

  • ①測定値の時間的な変化を折れ線で表す
  • ②測定値の分布の形を柱状の図で表す
  • ③二つの特性の関係を点の散らばりで表す
  • ④不具合の原因を魚の骨の形に表す
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正解 ②測定値の分布の形を柱状の図で表す
解説
ヒストグラムは測定値をいくつかの区間に分け、各区間に入るデータの個数を柱の高さで表した図です。

データがどのあたりに集まり、どの程度ばらついているかが一目で分かります。規格の上限・下限の線を書き入れれば、規格から外れる値がどれくらいあるか、余裕をもって収まっているかも読み取れます。左右対称の山が一つできるのが正常な姿で、山が二つに割れていれば材料や作業班の違いなど、性質の異なるデータが混ざっている疑いがあります。ただし、データを測った時間の順序の情報は失われるため、時間とともに悪化しているかどうかを見るには管理図を使います。
他の選択肢について

・時間的な変化を折れ線で表す:これは管理図や折れ線グラフの説明です。
・魚の骨のような図:これは特性要因図の説明です。
・点の散らばりで表す:これは散布図の説明です。
問76-6

品質管理に用いる管理図に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①作業の手順を記号で表し流れを示す図
  • ②測定値を大きさの順に並べて上位を示す図
  • ③測定値を時間順に打点し安定を判断する図
  • ④材料の使用量を集計し費用を管理する図
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正解 ③測定値を時間順に打点し安定を判断する図
解説
管理図は測定値を測った順に打点し、あらかじめ定めた管理限界線と見比べて工程が安定しているかを判断する図です。

ばらつきには、どうしても避けられない偶然の原因によるものと、機械の不調や材料の変更といった突き止められる原因によるものがあります。点が管理限界線の外に出たり、中心線の片側に連続して並んだり、上昇や下降の傾向が続いたりした場合は、後者の異常な原因があると判断し、それを調べて取り除きます。ヒストグラムが分布の形を見る図であるのに対し、管理図は時間の流れの中での変化を見る図だ、という違いが要点です。
他の選択肢について

・大きさの順に並べる図:これはパレート図の説明です。
・作業の流れを示す図:これは工程図(フローチャート)の説明です。
・費用を管理する図:管理図は原価ではなく品質を対象とします。
問86-6

労働安全衛生法にもとづく作業主任者に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①作業の内容によらずすべての現場で必要
  • ②現場のすべての作業員が交代で順に務める
  • ③受注者が届け出れば誰でも務められる
  • ④定められた危険な作業で事業者が選任する
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正解 ④定められた危険な作業で事業者が選任する
解説
作業主任者は、労働災害を防ぐため政令で定められた危険・有害な作業について、事業者が選任して作業を直接指揮させる者です。

労働安全衛生法では、免許を受けた者、または登録教習機関が行う技能講習を修了した者のうちから選任すると定めています。土木では、地山の掘削、土止め支保工、型枠支保工、足場の組立て等、酸素欠乏危険作業などが対象です。誰でも務められるものではないこと、そして対象となる作業が政令で決まっていることの2点が要点で、本試験でもここが繰り返し問われます。選任したときは、氏名と担当する作業を作業場の見やすい場所に掲示するなどして関係者に周知します。
他の選択肢について

・交代で順に務める:資格を持つ者から選任するもので、輪番制ではありません。
・資格がなくても務められる:免許または技能講習の修了が必要です。
・すべての現場で必要:政令で定められた作業を行う場合に必要となります。
問96-6

工程・原価・品質の一般的な関係に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①極端に速めると原価は上がり品質は落ちる
  • ②極端に速めると原価は下がり品質も上がる
  • ③品質を高くするほど原価は安くなる
  • ④工期を長くするほど原価は安くなり続ける
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正解 ①極端に速めると原価は上がり品質は落ちる
解説
工程・原価・品質は互いに関係し合っており、施工速度を極端に速めると、人員や機械の増強で原価が上がり、作業も雑になって品質が低下しやすくなります。

一方、施工速度が遅すぎても、現場事務所の維持や機械の借り上げといった、日数に応じてかかる間接費がかさむため、原価はやはり上がります。つまり原価が最も安くなる適切な施工速度がどこかにあり、それを見つけて工程を組み立てることが工程管理の目的の一つです。三者はどれかを優先すれば他が犠牲になる関係にあり、そのつり合いをとるのが施工管理だ、と理解しておくことが大切です。
他の選択肢について

・速めれば必ず安くなる:応援の人員や機械の費用が増え、かえって高くつきます。
・品質を高くするほど安くなる:高い品質を確保するには、それだけ手間と費用がかかります。
・長くするほど安くなり続ける:間接費が増えていくため、いずれ原価は上昇します。
問106-6

建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)で定める特定建設資材に該当しないものとして正しいものはどれか。

  • ①アスファルト・コンクリート
  • ②ガラスくず
  • ③木材
  • ④コンクリート
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正解 ②ガラスくず
解説
特定建設資材はコンクリート、コンクリート及び鉄から成る建設資材、木材、アスファルト・コンクリートの4品目で、ガラスくずは含まれません。

建設リサイクル法の施行令で、この4品目が指定されています。建設廃棄物の中で発生量が多く、再資源化が技術的にも経済的にも可能な資材が選ばれているためです。一定規模以上の解体工事や新築工事では、これらを現場で種類ごとに分けて解体する分別解体と、再資源化することが義務づけられており、あわせて発注者への事前の説明や都道府県知事への届出も必要になります。4品目は数も少なく覚えやすいので、必ず言えるようにしておいてください。
他の選択肢について

・コンクリート:再生砕石などに再資源化される代表的な特定建設資材です。
・木材:チップ化して木質ボードや燃料に利用されます。
・アスファルト・コンクリート:再生加熱アスファルト混合物として再利用されます。

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