2026年版・6-2

基礎-2 土工の基本用語(切土・盛土・土量)の一問一答

2級土木施工管理技士「最初に覚える土台知識」から、基礎-2 土工の基本用語(切土・盛土・土量)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-2

土工における切土と盛土の説明として正しいものはどれか。

  • ①切土は地山を削り、盛土は土を積み上げる
  • ②切土は土を積み上げ、盛土は地山を削る
  • ③切土も盛土も、地山を削り取る作業である
  • ④切土も盛土も、掘った土を運び出す作業
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正解 ①切土は地山を削り、盛土は土を積み上げる
解説
切土は地山を削り取ること、盛土は土を積み上げて造成することです。

地山(じやま)とは、まだ手を加えていない自然のままの地盤のことをいいます。道路や堤防をつくるときは、高い場所を削って(切土)、低い場所を埋め立てます(盛土)。切土で発生した土を近くの盛土にそのまま使えれば、運搬距離も残土の処分量も減らせるため、工事費を大きく下げられます。この土の行き先を計画することを土量配分といい、土工計画の中心になります。切土と盛土という言葉は土工のほぼすべての問題の前提になるので、最初に確実に押さえてください。
他の選択肢について

・切土が積み上げ、盛土が削り取り:意味が入れ替わっています。
・どちらも削り取る作業:盛土は土を積み上げる作業で、削り取る作業ではありません。
・どちらも運び出す作業:運び出すのは運搬であり、切土・盛土とは別の作業です。
問26-2

土工ののり面の勾配を「1:1.5」と表したときの意味として正しいものはどれか。

  • ①高さ1.5に対し水平距離が1である
  • ②高さ1に対し水平距離が1.5である
  • ③のり面の長さが高さの1.5倍である
  • ④のり面の面積が底面積の1.5倍である
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正解 ②高さ1に対し水平距離が1.5である
解説
のり面勾配の「1:1.5」は、高さ1に対して水平距離が1.5という意味です。

のり面とは、切土や盛土でできる斜面のことです。左の数字が高さ(鉛直方向)、右の数字が水平距離を表し、右の数字が大きいほど水平方向に広がるので、のり面はゆるやかになります。したがって1:1.8は1:1.5よりもゆるい勾配です。土質が悪いほど、また切土や盛土が高いほど、崩れにくいゆるやかな勾配にするのが基本の考え方で、そのぶん用地も多く必要になります。数字が大きいほど急になる、と思い込む誤りが非常に多いので注意してください。
他の選択肢について

・高さ1.5に対して水平1:高さと水平が逆になっており、実際よりずっと急な勾配を表します。
・のり面の長さが高さの1.5倍:斜面そのものの長さの比ではありません。
・面積の比:勾配は面積ではなく、高さと水平距離の比で表します。
問36-2

土量の変化率Lの定義として正しいものはどれか。

  • ①締め固めた土量を地山土量で除した値
  • ②地山土量をほぐした土量で除した値
  • ③ほぐした土量を地山土量で除した値
  • ④締め固めた土量をほぐした土量で除した値
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正解 ③ほぐした土量を地山土量で除した値
解説
土量変化率Lは「ほぐした土量 ÷ 地山土量」で、地山を掘り起こしたときにどれだけ体積が増えるかを表します。

土は掘るとほぐれて粒どうしのすき間が増えるため、Lは1より大きい値になります。たとえばL=1.2なら、地山100m³を掘ると120m³にふくらみ、この数値がダンプトラックの運搬台数を決める計算に使われます。Lは運搬(積込み・運搬)の計算に使う数値だと覚えると、次に学ぶCと混同しません。分母がつねに地山土量である点も要点で、地山を基準の1として、ほぐすと増え、締め固めると減る、という一本の軸で整理できます。
他の選択肢について

・地山土量 ÷ ほぐした土量:分母と分子が逆で、1より小さい値になってしまいます。
・締め固めた土量 ÷ 地山土量:これは変化率Cの定義です。
・締め固めた土量 ÷ ほぐした土量:地山土量を基準にしていないため、変化率の定義に合いません。
問46-2

土量の変化率Cの定義と、その値の一般的な大きさに関する記述として正しいものはどれか。

  • ①ほぐした土量÷地山土量で、1より大きい
  • ②締め固めた土量÷地山土量で、1より大きい
  • ③ほぐした土量÷地山土量で、1より小さい
  • ④締め固めた土量÷地山土量で、1より小さい
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正解 ④締め固めた土量÷地山土量で、1より小さい
解説
土量変化率Cは「締め固めた土量 ÷ 地山土量」で、一般に1より小さい値になります。

土を盛って締め固めると、粒の間のすき間が押し出されて、地山にあったときより体積が減るためです。たとえばC=0.9なら、地山100m³の土で締め固めた盛土が90m³できます。逆に、盛土を90m³つくるのに必要な地山土量は90÷0.9=100m³と計算します。掘って運ぶ量を知りたいときはL、できあがる盛土の量を知りたいときはC、と役割で覚えると取り違えません。LとCはどちらも地山土量を基準にしている、という共通点も押さえておいてください。
他の選択肢について

・Cが1より大きい:締め固めると体積は減るので、1より小さくなります。
・ほぐした土量の比で1より小さい:ほぐした比はLであり、しかも1より大きい値です。
・ほぐした土量の比で1より大きい:内容はLの説明であって、Cの定義ではありません。
問56-2

土量変化率がL=1.20、C=0.90である土について、地山土量100m³を掘削したときのほぐした土量として、正しいものはどれか。

  • ①120m³
  • ②90m³
  • ③100m³
  • ④108m³
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正解 ①120m³
解説
ほぐした土量は地山土量 × Lで求めます。

100m³ × 1.20 = 120m³ となります。掘削して土をゆるめると、粒どうしのすき間が増えるため体積がふくらみます。この120m³が、実際にダンプトラックで運ぶことになる土の量です。同じ土でも、締め固めた土量を知りたい場合は 100m³ × 0.90 = 90m³ となります。地山土量を基準に、Lを掛ければほぐした土量、Cを掛ければ締め固めた土量、という一本の考え方ですべて計算できます。掛けるのか割るのかで迷ったら、地山を基準の1と置いて、増えるか減るかを確かめれば間違えません。
他の選択肢について

・90m³:Cを掛けた値で、締め固めた土量にあたります。
・100m³:地山土量そのままで、掘削による体積の増加を考えていません。
・108m³:LとCを掛け合わせた値で、意味のある土量ではありません。
問66-2

土の含水比に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①水の質量を土全体の質量で除した値
  • ②水の質量を土粒子の質量で除した値
  • ③水の体積を土全体の体積で除した値
  • ④空気の体積を土全体の体積で除した値
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正解 ②水の質量を土粒子の質量で除した値
解説
含水比は「水の質量 ÷ 土粒子(乾燥土)の質量」を百分率で表した値です。

分母が土全体ではなく、水を除いた土粒子であることが要点です。そのため含水比は100%を超えることもあり、水を多く含む粘性土では珍しくありません。盛土の締固めでは、含水比が高すぎても低すぎても十分な密度が得られず、最もよく締まる含水比を最適含水比と呼びます。現場で土が重い、こねると練り返してしまう、と感じる状態は含水比が高い状態で、そのままでは締め固まらないため、乾かす、良質な土を混ぜるなどの対策をとります。締固めの管理はこの値を軸に行うと考えてください。
他の選択肢について

・土全体の質量で除す:分母が誤りで、この場合は含水率という別の指標になります。
・水の体積の割合:含水比は質量の比で、体積の比ではありません。
・空気の体積の割合:これは空気間隙率にあたる別の指標です。
問76-2

盛土の締固めを行う主な目的として、適当でないものはどれか。

  • ①土の間隙を減らし雨水の浸透を防ぐ
  • ②盛土の密度を高めて構造物の強度を得る
  • ③盛土材料の粒径をそろえて均一にする
  • ④完成後に生じる沈下を小さくする
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正解 ③盛土材料の粒径をそろえて均一にする
解説
締固めは土を押し固める作業であり、土粒子の大きさをそろえる働きはありません。粒径をそろえたい場合は、ふるい分けなどの選別や粒度調整を行います。

締固めの目的は、土の中のすき間(間隙)を減らして密度を高めることにあります。その結果として、支持力が増して構造物としての強度が高まり、水が浸透しにくくなり、完成後の沈下も小さくなります。これらはすべて「すき間を減らす」という一つの効果から生まれる、と理解しておくと整理しやすくなります。締め固めるときは、土を水平に薄く敷きならしてからローラで転圧し、1層ごとに仕上げていくのが基本です。
他の選択肢について

・密度を高めて強度を得る:締固めの最も基本的な目的です。
・雨水の浸透をおさえる:すき間が減るため、水が通りにくくなります。
・沈下を小さくする:あらかじめ締め固めておくことで、完成後の沈下を減らせます。
問86-2

道路の盛土における路体と路床に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①路床も路体も、手つかずの地山を指す
  • ②路体は舗装のすぐ下、路床はその下の盛土
  • ③路床も路体も、舗装を構成する層である
  • ④路床は舗装のすぐ下、路体はその下の盛土
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正解 ④路床は舗装のすぐ下、路体はその下の盛土
解説
路床は舗装の直下の約1mの部分、路体はさらにその下の盛土の大部分を指します。

上にある路床は、車の荷重が舗装を通して直接伝わるため、路体よりも高い支持力と入念な締固めが求められます。そのため路床には良質な土を使い、1層の仕上り厚さも路体より薄くして丁寧に締め固めます。路床の支持力はCBR(設計に用いる支持力の指標)という値で確かめ、その値をもとに舗装の厚さを決めます。路床が弱ければ舗装を厚くしなければならず、工事費にも直結します。道路の断面は上から順に、舗装・路床・路体と重なっている、という位置関係で覚えると混同しません。路体は盛土の大部分を占めるため、比較的入手しやすい土も使えます。
他の選択肢について

・路体が舗装の直下:路床と路体の上下が入れ替わっています。
・どちらも舗装の一部:路床も路体も舗装より下にある土の部分です。
・どちらも地山を指す:盛土でつくられる部分であり、手を加えていない地山とは異なります。
問96-2

標準貫入試験に関する記述として正しいものはどれか。

  • ①N値が大きいほど地盤は締まって硬い
  • ②N値が大きいほど地盤はゆるく軟らかい
  • ③N値は土に含まれる水の量を表す数値
  • ④N値は土の粒径の分布を表した数値
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正解 ①N値が大きいほど地盤は締まって硬い
解説
標準貫入試験は、質量63.5kgのハンマーを76cmの高さから落として、サンプラーを30cm打ち込むのに要した打撃回数(N値)を測る試験です。

硬く締まった地盤ほど打ち込みにくく打撃回数が増えるため、N値が大きいほど締まった硬い地盤と判断できます。目安として、N値が5以下の粘性土は軟らかく、軟弱地盤として扱われます。N値は基礎の形式の選定や軟弱地盤の判定、支持層の深さの確認に広く使われる、最も基本的な地盤調査の指標です。あわせて土のサンプル(乱した試料)も採取できるため、その深さの土質を目で確かめられることも大きな利点です。
他の選択肢について

・N値が大きいほどゆるい:大小の関係が逆になっています。
・水の量を表す:土に含まれる水の量を表すのは含水比で、N値ではありません。
・粒径の分布を表す:粒径の分布は粒度試験(ふるい分け)で調べます。
問106-2

土工に用いる建設機械とその主な用途の組合せとして、適当でないものはどれか。

  • ①ダンプトラック ── 掘削した土の運搬
  • ②タイヤローラ ── 地盤の掘削と積込み
  • ③バックホゥ ── 低い場所の掘削作業
  • ④ブルドーザ ── 土の押土と敷きならし
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正解 ②タイヤローラ ── 地盤の掘削と積込み
解説
タイヤローラは締固めに使う機械で、掘削や積込みには使いません。ゴムタイヤの接地圧で土を押し固める機械です。

土工の機械は、掘る機械(バックホゥ、トラクタショベル)、動かす機械(ブルドーザ、ダンプトラック)、固める機械(各種ローラ、振動コンパクタ、タンパ)の3つの役割に分けて覚えると整理できます。役割を取り違えた組合せは本試験でよく問われるため、この分類を先に頭に入れておくと有利です。ローラにも種類があり、砂質土には振動ローラ、粘性土にはタイヤローラやタンピングローラ、というように土質によって使い分けます。
他の選択肢について

・バックホゥ:バケットを手前に引いて掘るため、機械より低い場所の掘削に適します。
・ブルドーザ:排土板で土を押し、敷きならしや短距離の運土を行います。
・ダンプトラック:掘削した土を運搬する代表的な機械です。

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