2026年版・1-9

コンクリートの運搬・打込み・締固めの一問一答

2級土木施工管理技士「土木一般」から、コンクリートの運搬・打込み・締固めに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全680問) 土木一般の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-9

コンクリートの練混ぜから打終わりまでの時間の限度に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①外気温が25℃を超えるときは、練混ぜから打終わりまで1.5時間以内。
  • ②外気温が25℃を超えるときは、練混ぜから打終わりまで3.0時間以内。
  • ③外気温が25℃以下のときは、練混ぜから打終わりまで1.0時間以内。
  • ④外気温が25℃以下のときは、練混ぜから打終わりまで4.0時間以内。
答えと解説を見る
正解 ①外気温が25℃を超えるときは、練混ぜから打終わりまで1.5時間以内。
解説
練り混ぜてから打ち終わるまでの時間は、外気温が25度を超える場合は1.5時間以内、25度以下の場合は2時間以内が標準とされています。
時間を区切るのは、時間が経つにつれてセメントの反応が進んでコンクリートが硬くなり、締固めが十分にできなくなるためです。硬くなり始めたコンクリートを無理に打ち込むと、内部に空隙が残ったり、先に打ったコンクリートと一体にならなかったりします。
外気温が高いほど反応が速く進むため、許される時間が短くなります。この温度と時間の関係を押さえておけば、数値を入れ替えた選択肢を見分けられます。
なお、この時間を守れない見込みのときは、運搬経路や打込み計画を見直すか、凝結を遅らせる混和剤を用いるなどの対策を検討します。時間を過ぎたコンクリートに水を加えて軟らかくすることは、水セメント比が変わるため禁止されています。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)

他の選択肢が不適切な理由
外気温が25度を超えるときに3.0時間以内とするのは長すぎで、正しくは1.5時間以内です。
外気温が25度以下のときに1.0時間以内とするのは短すぎ、標準は2時間以内です。
外気温が25度以下のときに4.0時間以内とするのは長すぎで、この間に凝結が進んで締固めができなくなります。
問21-9

コンクリートの打込みに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①打込みの1層の高さは、40〜50cm以下を目安とする。
  • ②コンクリートは、目的の位置にできるだけ近づけて打ち込む。
  • ③打込み中に材料分離が生じた場合は、練り直して均一にする。
  • ④コンクリートの打込み時の自由落下高さは、3m以下とする。
答えと解説を見る
正解 ④コンクリートの打込み時の自由落下高さは、3m以下とする。
解説
コンクリートを自由に落下させてよい高さは、一般に1.5メートル以下を目安とします。3メートルでは高すぎて、落下の途中で重い粗骨材が先に落ち、軽いモルタルと分かれる材料分離が生じます。
高い位置から打ち込まざるを得ない場合は、縦シュートや輸送管を用いてコンクリートを目的の位置の近くまで導き、落下距離を短くします。
打込みの基本は、材料分離を起こさせないことに尽きます。そのため、目的の位置にできるだけ近づけて打ち込む、型枠内で横に流さない、1層の高さを40センチメートルから50センチメートル以下に抑えて確実に締め固める、といった原則が定められています。
それでも分離が生じた場合は、そのまま打ち込まず、練り直して均一にしてから使用します。
本試験では、1.5メートルという自由落下高さの数値が特によく問われます。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)

他の選択肢が不適切な理由
打込みの1層の高さを40センチメートルから50センチメートル以下とするのは、締固めを確実にするための正しい目安です。
コンクリートを目的の位置にできるだけ近づけて打ち込むというのは、材料分離を防ぐための基本原則で正しい記述です。
打込み中に材料分離が生じた場合に練り直して均一にするというのも、品質を確保するための正しい対応です。
問31-9

内部振動機(棒状バイブレータ)の使用に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①内部振動機は、コンクリートを横移動させる目的で使用する。
  • ②内部振動機は、下層のコンクリート中に10cm程度挿入する。
  • ③内部振動機の挿入間隔は、一般に50cm以下とするのがよい。
  • ④内部振動機は、鉛直に挿入しゆっくりと引き抜くようにする。
答えと解説を見る
正解 ①内部振動機は、コンクリートを横移動させる目的で使用する。
解説
内部振動機でコンクリートを横に移動させてはいけません。振動によって軟らかくなったコンクリートを流すと、重い粗骨材がその場に残り、モルタルだけが先に流れて材料分離が起こるためです。移動は打込みの段階で行い、振動機はあくまで締め固めるために使います。
正しい使い方は次のとおりです。まず、鉛直に挿入します。斜めに入れると振動が均等に伝わりません。挿入の間隔は一般に50センチメートル以下とし、振動の効く範囲が重なるようにします。
また、先に打った下層のコンクリート中へ10センチメートル程度差し込みます。こうすることで上下の層が一体になり、打重ね部分が弱点になるのを防げます。
1か所あたりの振動時間は5秒から15秒程度が目安で、引き抜くときは穴が残らないようゆっくり動かします。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)

他の選択肢が不適切な理由
内部振動機を下層のコンクリート中に10センチメートル程度挿入するというのは、上下層を一体化するための正しい方法です。
挿入間隔を一般に50センチメートル以下とするというのも、振動の有効範囲を重ねるための正しい目安です。
鉛直に挿入しゆっくりと引き抜くというのも、振動を均等に伝え穴を残さないための正しい方法です。
問41-9

コンクリートの打込み作業に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①打込みは、原則として型枠の一方の端から順に行う。
  • ②打込みは、型枠内の遠い箇所から手前へ横流しして進める。
  • ③打ち込んだコンクリートは、打込み後速やかに締め固める。
  • ④型枠内に打ち込む前に、鉄筋や型枠の配置を確認しておく。
答えと解説を見る
正解 ②打込みは、型枠内の遠い箇所から手前へ横流しして進める。
解説
型枠内でコンクリートを横に流して移動させると、流れる過程で重い粗骨材が取り残され、モルタルだけが先に進むため材料分離が生じます。したがって横流しをして打ち進める方法は誤りです。
正しくは、打ち込む位置のできるだけ近くまでコンクリートを運び、その場に落として広げずに打込みます。型枠の一方の端から順に、水平の層を作りながら進めるのが原則です。
打ち込んだコンクリートは、時間が経つと硬くなって締固めができなくなるため、速やかに内部振動機で締め固めます。層と層の間隔が空きすぎると、境目が一体にならないコールドジョイントという欠陥になります。
また、打込みの前には、鉄筋の位置やかぶりが確保されているか、型枠がずれていないか、内部に木片などのごみが残っていないかを確認しておきます。打ち込んだ後では手直しができません。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)

他の選択肢が不適切な理由
打込みを原則として型枠の一方の端から順に行うというのは、水平の層を作りながら進める正しい手順です。
打ち込んだコンクリートを打込み後速やかに締め固めるというのは、硬化前に確実に密実にするための正しい記述です。
打ち込む前に鉄筋や型枠の配置を確認しておくというのも、打込み後には修正できないため必要な正しい手順です。
問51-9

コンクリートの運搬に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①コンクリートポンプによる圧送は、輸送管の径や配管経路に留意する。
  • ②シュートを用いる場合は、縦シュートを用いることを原則とする。
  • ③斜めシュートを用いる場合は、水平に近い角度で設置するのがよい。
  • ④バケットによる運搬は、材料分離が少ない運搬方法である。
答えと解説を見る
正解 ③斜めシュートを用いる場合は、水平に近い角度で設置するのがよい。
解説
斜めシュートを水平に近い緩やかな角度で設置すると、コンクリートが滑り落ちる途中で重い粗骨材だけが先に転がり、モルタルが後から流れる形になって材料分離が激しくなります。やむを得ず斜めシュートを使う場合は、水平2に対して鉛直1程度より急な傾斜とし、出口には漏斗管などを付けて分離を防ぎます。
そもそもシュートは縦シュートを用いるのが原則です。真下に落とせば粗骨材とモルタルが分かれにくいためです。
運搬の方法は現場の条件で選びます。コンクリートポンプは輸送管を通して圧送する方法で、離れた場所や高い場所へ効率よく運べますが、輸送管の径や配管の経路によって圧送しやすさが変わるため計画が重要です。
バケットはクレーンでつり上げて運ぶ方法で、振動や落下が少なく、材料分離が最も生じにくい方法とされています。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)

他の選択肢が不適切な理由
コンクリートポンプによる圧送で輸送管の径や配管経路に留意するというのは、圧送性を確保するための正しい記述です。
シュートを用いる場合に縦シュートを原則とするというのは、材料分離を防ぐための正しい原則です。
バケットによる運搬が材料分離の少ない方法であるというのも、振動や落下が少ないことによる正しい記述です。
問61-9

コンクリートの打重ねに関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①打重ね時間の間隔は、外気温25℃以下で3時間以内を標準とする。
  • ②打重ね時間の間隔は、外気温25℃を超える場合3時間以内とする。
  • ③上層と下層を一体とするため、振動機を下層まで挿入しない。
  • ④打重ね時間の間隔は、外気温25℃を超える場合2時間以内とする。
答えと解説を見る
正解 ④打重ね時間の間隔は、外気温25℃を超える場合2時間以内とする。
解説
下の層を打ってから上の層を打つまでの時間、すなわち打重ね時間の間隔は、外気温が25度を超える場合は2時間以内、25度以下の場合は2.5時間以内が標準とされています。
この時間を守るのは、コールドジョイントを防ぐためです。コールドジョイントとは、先に打ったコンクリートが固まり始めた後に次の層を打ったために、両者が一体にならず、境目が弱い面として残ってしまう欠陥です。ここから水が浸入し、鉄筋の腐食や漏水の原因になります。
外気温が高いほど凝結が速く進むので、許される時間は短くなります。
あわせて、上下の層を確実に一体にするため、内部振動機を下層のコンクリート中へ10センチメートル程度差し込んで締め固めます。挿入しないという方法では一体になりません。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)

他の選択肢が不適切な理由
外気温25度以下で3時間以内を標準とするのは長すぎで、正しくは2.5時間以内です。
外気温25度を超える場合に3時間以内とするのも長すぎで、正しくは2時間以内です。
上層と下層を一体とするために振動機を下層まで挿入しないというのは逆で、10センチメートル程度挿入して締め固める必要があります。
問71-9

コンクリートの沈みひび割れに関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①沈みひび割れは、鉄筋の上部などで沈下が妨げられて生じる。
  • ②沈みひび割れは、コンクリートの乾燥が原因で生じるものである。
  • ③沈みひび割れを防ぐには、単位水量を大きくするのがよい。
  • ④沈みひび割れが生じたら、直ちに水を加えて練り直す。
答えと解説を見る
正解 ①沈みひび割れは、鉄筋の上部などで沈下が妨げられて生じる。
解説
沈みひび割れは、打ち込んだ直後のコンクリートで固体の材料が沈んでいくとき、鉄筋や埋設物の上では沈下が妨げられ、その部分だけ沈まないことによって表面に生じるひび割れです。鉄筋に沿って直線状に現れるのが特徴です。
原因は、ブリーディングに伴う材料の沈下です。したがって単位水量が大きいほど沈下量が増えて生じやすくなり、防ぐには単位水量を小さくするのが基本になります。かぶりを十分に確保することも有効です。
生じてしまった場合の対応は、コンクリートがまだ固まる前に、再振動を与えるか、表面をたたいて締め直すタンピングを行うことです。これによりひび割れを消すことができます。
ここで水を加えて練り直してはいけません。水セメント比が変わり、強度と耐久性が大きく低下するためです。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)

他の選択肢が不適切な理由
沈みひび割れの原因を乾燥とするのは誤りで、乾燥が原因で生じるのは硬化後の乾燥収縮ひび割れです。
単位水量を大きくすると沈下量が増えるため、沈みひび割れはかえって生じやすくなります。
水を加えて練り直すのは水セメント比を変えてしまう行為であり、強度と耐久性を損なうため行ってはいけません。
問81-9

コンクリートの締固めに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①締固めの目的は、コンクリートを密実にして強度を高めることにある。
  • ②型枠に振動機を接触させて、型枠を通じて締め固めるのがよい。
  • ③1か所あたりの振動時間は、5〜15秒程度を目安とする。
  • ④再振動は、適切な時期に行えば強度や水密性の向上に効果がある。
答えと解説を見る
正解 ②型枠に振動機を接触させて、型枠を通じて締め固めるのがよい。
解説
内部振動機を型枠や鉄筋に接触させてはいけません。型枠に振動が直接伝わると、型枠が変形したり継目が開いたりするおそれがあり、鉄筋に当てると、すでに固まりかけた部分との付着が損なわれます。
締固めの目的は、打ち込んだコンクリートの中に残る空気を追い出して密実にし、強度と水密性を高めるとともに、鉄筋や型枠のすみずみまで行き渡らせることです。
正しい方法は、内部振動機を鉛直に挿入して50センチメートル以下の間隔で締め固め、1か所あたり5秒から15秒程度振動させることです。長く振動させすぎると、かえって材料分離が生じます。
なお、コンクリートが固まり始める前の適切な時期に再び振動を与える再振動は、沈みひび割れを消し、鉄筋との付着や水密性を高める効果があります。時期を誤ると逆効果になるため、判断が重要です。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)

他の選択肢が不適切な理由
締固めの目的がコンクリートを密実にして強度を高めることにあるというのは、その意義そのもので正しい記述です。
1か所あたりの振動時間を5秒から15秒程度とするのは、標準的な目安どおりで正しい記述です。
再振動が適切な時期に行えば強度や水密性の向上に効果があるというのも、実務で用いられている正しい記述です。
問91-9

外気温28℃のもとでコンクリートを施工する場合、練混ぜから打終わりまでの時間の限度として適当なものはどれか。

  • ①1.0時間
  • ②2.0時間
  • ③1.5時間
  • ④2.5時間
答えと解説を見る
正解 ③1.5時間
解説
練混ぜから打終わりまでの時間の限度は、外気温が25度を超える場合は1.5時間以内、25度以下の場合は2時間以内が標準です。設問の外気温は28度で25度を超えているため、限度は1.5時間となります。
この判断の手順は単純で、まず外気温が25度を超えているかどうかを確認し、次に対応する時間を選ぶだけです。境目の25度をどちらに含めるかで迷わないよう、超えるか以下かという表現をそのまま覚えておきます。
時間を区切る理由は、時間の経過とともにセメントの反応が進んでコンクリートが硬くなり、締固めが十分にできなくなるためです。気温が高いほど反応が速いので、許される時間が短くなります。
この時間内に打ち終える見込みが立たない場合は、運搬経路の見直しや打込み区画の分割、凝結を遅らせる混和剤の使用などを検討します。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)

他の選択肢が不適切な理由
2.0時間は外気温が25度以下の場合の限度であり、28度という条件には適用できません。
1.0時間という値は、この基準に定められている時間の限度ではありません。
2.5時間は打重ね時間の間隔として外気温25度以下の場合に用いられる値で、練混ぜから打終わりまでの限度とは別の基準です。
問101-9

コンクリートの運搬から締固めまでの作業に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①打込み中は、鉄筋や型枠の変位がないか常に確認する。
  • ②打込み中に材料分離が生じた場合は、そのまま打ち込んでよい。
  • ③締固めは、コンクリートが型枠の隅々まで行き渡るように行う。
  • ④1回に打ち込む区画は、あらかじめ計画して定めておく。
答えと解説を見る
正解 ②打込み中に材料分離が生じた場合は、そのまま打ち込んでよい。
解説
材料分離が生じたコンクリートをそのまま打ち込むと、粗骨材が集まった部分は空隙だらけの豆板となり、モルタルばかりの部分は強度が不足します。いずれも構造物の欠陥になるため、分離が生じた場合は練り直して均一にしてから使用します。
運搬から締固めまでの一連の作業は、材料分離を起こさせないという一点で貫かれています。落下高さを1.5メートル以下に抑える、型枠内で横に流さない、縦シュートを用いる、といった原則はすべてこのためです。
また、打込み中は型枠に大きな側圧が作用し、鉄筋も踏まれたり振動機が当たったりして動くことがあります。そのため、打込み中は鉄筋と型枠の位置を常に確認し、変位があれば直ちに修正します。
1回に打ち込む区画は、打重ね時間の間隔を守れるよう、あらかじめ計画して定めておきます。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)

他の選択肢が不適切な理由
打込み中に鉄筋や型枠の変位がないか常に確認するというのは、側圧や振動による移動を防ぐための正しい記述です。
締固めをコンクリートが型枠の隅々まで行き渡るように行うというのは、締固めの目的どおりで正しい記述です。
1回に打ち込む区画をあらかじめ計画して定めておくというのも、打重ね時間の間隔を守るために必要な正しい記述です。

2級土木施工管理技士の対策問題(全680問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。