問11-6
セメントの種類と性質に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- ①早強ポルトランドセメントは、普通に比べて初期強度が高い。
- ②中庸熱ポルトランドセメントは、水和熱を抑えたセメントである。
- ③高炉セメントは、高炉スラグ微粉末を混合したセメントである。
- ④低熱ポルトランドセメントは、初期強度の発現が速いのが特徴。
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正解
④低熱ポルトランドセメントは、初期強度の発現が速いのが特徴。
解説
低熱ポルトランドセメントは、セメントが水と反応するときに出る熱である水和熱を、できるだけ低く抑えるように成分を調整したセメントです。反応がゆっくり進むため、初期強度の発現はむしろ遅く、長い期間をかけて強度が伸びていきます。速いという記述は逆です。
水和熱が問題になるのは、ダムや橋脚の基礎のように断面の大きいマスコンクリートです。内部に熱がこもって膨張し、その後冷えて縮むときにひび割れが生じます。これを防ぐために、中庸熱や低熱のセメントが使われます。
反対に、寒中の工事や工期を短くしたい場合には、初期強度が早く出る早強ポルトランドセメントを用います。速さと発熱は表裏の関係にあり、早く固まるセメントほど熱を多く出します。この対応関係を押さえておくと選択肢を判断できます。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)
他の選択肢が不適切な理由
早強ポルトランドセメントが普通ポルトランドセメントより初期強度が高いというのは、その特徴どおりの正しい記述です。
中庸熱ポルトランドセメントが水和熱を抑えたセメントであるというのも、マスコンクリート用に開発された経緯どおりで正しい記述です。
高炉セメントが高炉スラグ微粉末を混合したセメントであるというのも、混合セメントの定義どおりで正しい記述です。
低熱ポルトランドセメントは、セメントが水と反応するときに出る熱である水和熱を、できるだけ低く抑えるように成分を調整したセメントです。反応がゆっくり進むため、初期強度の発現はむしろ遅く、長い期間をかけて強度が伸びていきます。速いという記述は逆です。
水和熱が問題になるのは、ダムや橋脚の基礎のように断面の大きいマスコンクリートです。内部に熱がこもって膨張し、その後冷えて縮むときにひび割れが生じます。これを防ぐために、中庸熱や低熱のセメントが使われます。
反対に、寒中の工事や工期を短くしたい場合には、初期強度が早く出る早強ポルトランドセメントを用います。速さと発熱は表裏の関係にあり、早く固まるセメントほど熱を多く出します。この対応関係を押さえておくと選択肢を判断できます。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)
他の選択肢が不適切な理由
早強ポルトランドセメントが普通ポルトランドセメントより初期強度が高いというのは、その特徴どおりの正しい記述です。
中庸熱ポルトランドセメントが水和熱を抑えたセメントであるというのも、マスコンクリート用に開発された経緯どおりで正しい記述です。
高炉セメントが高炉スラグ微粉末を混合したセメントであるというのも、混合セメントの定義どおりで正しい記述です。