2026年版・1-2

土工作業の分類と建設機械の選定の一問一答

2級土木施工管理技士「土木一般」から、土工作業の分類と建設機械の選定に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-2

建設機械とその主な作業内容の組合せとして、適当でないものはどれか。

  • ①バックホゥ ---- 機械の位置より低い場所の掘削
  • ②クラムシェル ---- 水中や深い立坑の内部の掘削
  • ③モーターグレーダ ---- 硬岩の破砕と掘削積込み
  • ④トラクタショベル ---- 土砂のすくい込み積込み
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正解 ③モーターグレーダ ---- 硬岩の破砕と掘削積込み
解説
モーターグレーダは、車体の下に取り付けた長いブレードで地面を薄く削りながら平らに仕上げる機械で、路床や路盤の整形、砂利道の補修などに使われます。硬い岩を砕いたり、掘った土をダンプトラックに積み込んだりする機械ではありません。
硬岩の破砕には、油圧ブレーカやリッパを装着したブルドーザ、あるいは発破が用いられ、積込みにはトラクタショベルやバックホゥが使われます。
建設機械は、掘削、積込み、運搬、敷均し、締固めのどの工程を担当するかで役割がはっきり分かれています。まず工程で大きく分類し、その中で機械の位置より高い所を掘るのか低い所を掘るのか、といった細かい特徴を押さえると、組合せ問題に強くなります。
(根拠:道路土工要綱)

他の選択肢が不適切な理由
バックホゥはバケットを手前に引き寄せて掘るため、機械が据わっている面より低い場所の掘削に適しており、正しい組合せです。
クラムシェルはロープでバケットを垂直に落として土をつかむ構造で、水中や深い立坑の内部の掘削に適しています。
トラクタショベルは前方のバケットで土砂をすくい上げる機械で、掘削した土のダンプトラックへの積込みに用いられます。
問21-2

掘削機械の特徴に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①ドラグラインは、機械より低い広く浅い場所の掘削に適する。
  • ②クラムシェルは、機械の位置より高い場所の掘削に適する。
  • ③バックホゥは、機械の位置より高い場所の掘削に適する。
  • ④パワーショベルは、機械の位置より低い場所の掘削に適する。
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正解 ①ドラグラインは、機械より低い広く浅い場所の掘削に適する。
解説
ドラグラインは、ロープでつり下げたバケットを遠くへ投げ、引き寄せながら土をかき取る構造の機械です。作業半径が大きく、機械が据わっている面より低い、広くて浅い場所の掘削に適しています。河川の掘削や砂利の採取などに用いられます。
掘削機械は、掘る位置が機械より上か下かで整理すると覚えやすくなります。バックホゥとドラグラインとクラムシェルは機械より低い所を掘るのが基本で、パワーショベルだけがバケットを前方上向きに押し出すため、機械より高い所の掘削に向きます。
さらに、クラムシェルは狭くて深い所、ドラグラインは広くて浅い所、というように得意な形状も分かれます。本試験では、この上下の関係や広さ深さの条件を入れ替えた形で出題されます。
(根拠:道路土工要綱)

他の選択肢が不適切な理由
クラムシェルはバケットを垂直に落として土をつかむため、機械より高い場所ではなく、深い立坑や水中など低い場所の掘削に適しています。
バックホゥはバケットを手前に引き寄せて掘る構造なので、機械より高い場所ではなく低い場所の掘削に適しています。
パワーショベルはバケットを前方へ押し出して掘るため、機械より低い場所ではなく高い場所の掘削に適しています。
問31-2

締固め機械の選定に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①タイヤローラは、砂質土や礫混じり土の締固めに適している。
  • ②振動ローラは、細粒分の多い粘性土の締固めに最も適している。
  • ③タンピングローラは、含水比の高い粘性土の締固めに適している。
  • ④振動コンパクタは、構造物周辺の狭い場所の締固めに適している。
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正解 ②振動ローラは、細粒分の多い粘性土の締固めに最も適している。
解説
振動ローラは、ローラを振動させて土粒子を細かく揺すり、粒どうしのかみ合わせをよくして締め固める機械です。この仕組みが効くのは、粒がばらばらに動ける砂質土や砕石、岩塊などで、粒どうしが粘着力で結び付いている細粒分の多い粘性土には効果が上がりにくくなります。
粘性土、特に含水比が高いものには、突起の付いたタンピングローラが適しています。突起が土をこね返しながら深い位置まで力を伝え、厚い層でも締め固められるためです。
締固め機械は、静的な重さで押さえるもの、振動を与えるもの、突起でこね返すもの、衝撃を与えるものに分かれ、それぞれ得意な土質が違います。土質と機械の対応を覚えることが得点への近道です。
(根拠:道路土工要綱)

他の選択肢が不適切な理由
タイヤローラは空気入りタイヤの接地圧を変えられ、砂質土や礫混じり土の締固めに広く用いられる正しい記述です。
タンピングローラは突起で厚い層をこね返しながら締め固めるため、含水比の高い粘性土に適しており正しい記述です。
振動コンパクタは人が押して使える小型機械で、構造物の裏側など締固め機械が入れない狭い場所に適しています。
問41-2

土の運搬距離と建設機械の選定に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①ブルドーザによる運搬は、一般に60m以下の距離に適している。
  • ②自走式スクレーパは、一般に60m以下の距離の運搬に適している。
  • ③スクレープドーザは、一般に600m以上の運搬に適している。
  • ④被けん引式スクレーパは、一般に1km以上の運搬に適している。
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正解 ①ブルドーザによる運搬は、一般に60m以下の距離に適している。
解説
ブルドーザは土を前方に押しながら運ぶため、距離が伸びるほど土がこぼれて効率が落ちます。したがって運搬距離はおよそ60m以下が目安とされ、それ以上になると別の機械を選びます。
運搬距離の目安は、ブルドーザが60m以下、スクレープドーザがおよそ40mから250m、被けん引式スクレーパが60mから400m程度、自走式スクレーパが200mから1200m程度、ショベル系掘削機とダンプトラックの組合せがおよそ100m以上とされています。
距離が短いほど土を押したりすくったりする機械、長いほど荷台に積んで走る機械が有利になる、という順序で覚えると整理できます。現場では、掘削場所と盛土場所の距離を測り、この目安と照らして機械を組み合わせます。
本試験では、機械名と距離の組合せを入れ替えた形で問われます。
(根拠:道路土工要綱)

他の選択肢が不適切な理由
自走式スクレーパは高速で走行できる機械で、60m以下の短距離ではなく、200mから1200m程度の長距離運搬に適しています。
スクレープドーザの適する運搬距離はおよそ40mから250m程度で、600m以上の長距離運搬には向いていません。
被けん引式スクレーパの適する運搬距離は60mから400m程度で、1km以上の長距離運搬には向いていません。
問51-2

土工の作業と、そこで用いられる建設機械の組合せとして、適当でないものはどれか。

  • ①伐開除根には、ブルドーザやレーキドーザが用いられる。
  • ②敷均しには、ブルドーザやモーターグレーダが用いられる。
  • ③締固めには、ロードローラやタイヤローラが用いられる。
  • ④積込みには、ロードローラやタイヤローラが用いられる。
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正解 ④積込みには、ロードローラやタイヤローラが用いられる。
解説
ロードローラやタイヤローラは、自重や接地圧で土を押さえ付けて締め固めるための機械であり、土をすくい上げて運搬車に積む機能はありません。積込みに用いられるのは、トラクタショベルやバックホゥです。
土工の作業は、準備工である伐開除根に始まり、掘削、積込み、運搬、敷均し、締固め、整形という順に進みます。機械はこの工程ごとに役割が決まっており、同じ機械が複数の工程を兼ねる場合もあれば、まったく兼ねられない場合もあります。
ローラ類は締固め専用と考えて差し支えありません。逆にブルドーザは、伐開除根、掘削、押土運搬、敷均しと幅広く使えるため、組合せ問題では正しい選択肢として登場することが多い機械です。
(根拠:道路土工要綱)

他の選択肢が不適切な理由
伐開除根は樹木や切株を取り除く作業で、ブルドーザや、除根用の爪を備えたレーキドーザが用いられる正しい組合せです。
敷均しは運ばれてきた土を層状に広げる作業で、ブルドーザやモーターグレーダが用いられます。
締固めはロードローラやタイヤローラなどのローラ類が担当する作業で、これも正しい組合せです。
問61-2

建設機械の走行装置に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①ホイール式は接地圧が小さいため、軟弱な地盤の作業に適する。
  • ②クローラ式は走行速度が速いため、長距離の移動に適している。
  • ③ホイール式は接地面積が広いため、不整地の作業に適している。
  • ④クローラ式は接地圧が小さいため、軟弱な地盤の作業に適する。
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正解 ④クローラ式は接地圧が小さいため、軟弱な地盤の作業に適する。
解説
クローラ式は、金属や樹脂の履帯を輪のようにつなげて地面に接する方式で、接地面積が広いぶん接地圧が小さくなります。そのため軟弱な地盤でも沈み込みにくく、不整地での作業に適しています。
接地圧とは、機械の重さを地面に接している面積で割った値で、地面がどれだけ強く押されるかを表します。同じ重さでも接する面積が広ければ接地圧は小さくなり、ぬかるんだ地盤でも走行できます。
一方のホイール式はタイヤで走る方式で、接地面積が狭いため接地圧は大きくなりますが、走行速度が速く、現場間の移動や舗装された路面での作業に向きます。
本試験では、クローラ式とホイール式の特徴を入れ替えた形で問われるため、接地圧と走行速度の二点を軸に整理しておくと確実に解けます。
(根拠:道路土工要綱)

他の選択肢が不適切な理由
ホイール式はタイヤで支えるため接地面積が狭く接地圧が大きいので、軟弱な地盤の作業には適していません。
クローラ式は履帯で走るため走行速度が遅く、長距離の自走移動には向かず、トレーラで運ぶのが一般的です。
ホイール式は接地面積が狭いため不整地では沈み込みやすく、不整地の作業に適しているとはいえません。
問71-2

掘削機械の選定に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①硬い地盤の掘削には、ドラグラインが最も適している。
  • ②水中掘削には、ドラグラインやクラムシェルが適する。
  • ③水中掘削には、モーターグレーダやタンパが用いられる。
  • ④広い場所の浅い掘削には、クラムシェルが適している。
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正解 ②水中掘削には、ドラグラインやクラムシェルが適する。
解説
水の中や地下水位より深い位置の掘削には、ロープでバケットをつり下げて操作するドラグラインやクラムシェルが適しています。バケットが水中に入っても操作でき、掘った土をそのままつり上げられるためです。
これに対しバックホゥのように腕で押し引きする機械は、水中では土の抵抗を受けやすく、また機械本体が水に入れないため、水中掘削には向きません。
ロープ式の二つも得意分野が分かれます。ドラグラインはバケットを遠くへ投げられるので広くて浅い掘削に、クラムシェルは真下へ落とすので狭くて深い掘削に適しています。井戸や立坑、橋脚の基礎の掘削ではクラムシェルが選ばれます。
掘る場所が水中かどうか、広いか狭いか、浅いか深いかの三つの条件で機械を選ぶ、という流れを覚えておくと判断できます。
(根拠:道路土工要綱)

他の選択肢が不適切な理由
ドラグラインはロープでバケットを引き寄せる構造のため掘削力が弱く、硬い地盤の掘削には適していません。
モーターグレーダは整形用、タンパは狭い場所の締固め用の機械であり、いずれも水中掘削を行う機械ではありません。
クラムシェルは真下へバケットを落とす構造で、広い場所の浅い掘削ではなく狭く深い掘削に適しています。
問81-2

建設機械の組合せ施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①組合せ施工では、主作業の機械能力を基準に従作業の機械を選ぶ。
  • ②組合せ施工では、各機械の作業能力を近い値にそろえるのがよい。
  • ③組合せ施工の作業能力は、最も能力の大きい機械によって決まる。
  • ④ダンプトラックの台数は、積込み機械の能力に合わせて決定する。
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正解 ③組合せ施工の作業能力は、最も能力の大きい機械によって決まる。
解説
複数の機械を組み合わせて施工するとき、全体の作業能力を決めるのは、最も能力の大きい機械ではなく、最も能力の小さい機械です。能力の低い機械が処理できる量までしか工程が進まないためで、この機械を律速となる機械と呼びます。
たとえば掘削積込み機械が1時間に100m³を処理できても、運搬するダンプトラックが60m³分しか運べなければ、全体の能力は60m³にとどまります。
そのため計画では、主作業となる機械を先に決め、その能力に合わせて従作業の機械の種類と台数を選びます。各機械の能力を近い値にそろえておくと、待ち時間が減って全体の効率が上がります。
本試験では、最も能力が大きい機械で決まる、という向きを逆にした形が定番の誤りです。
(根拠:道路土工要綱)

他の選択肢が不適切な理由
主作業の機械能力を基準として従作業の機械を選ぶという手順は、組合せ施工の計画の考え方どおりで正しい記述です。
各機械の作業能力を近い値にそろえると待ち時間が減り効率が上がるため、これも正しい記述です。
ダンプトラックの台数を積込み機械の能力に合わせて決めるのは、待ち時間を減らすための基本的な方法で正しい記述です。
問91-2

バケット容量1.0m³のバックホゥで、バケット係数0.9、土量換算係数0.8、作業効率0.75、サイクルタイム27秒として施工する。1時間当たりの作業量として適当なものはどれか。

  • ①96.0m³
  • ②72.0m³
  • ③64.8m³
  • ④90.0m³
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正解 ②72.0m³
解説
ショベル系掘削機の1時間当たり作業量は、バケット容量にバケット係数、土量換算係数、作業効率を掛け、さらに1時間である3600秒をサイクルタイムで割った回数を掛けて求めます。
まず1回当たりの実際の作業量は、1.0に0.9を掛けて0.9、これに0.8を掛けて0.72、さらに0.75を掛けて0.54m³となります。次に1時間当たりの繰返し回数は、3600を27で割って約133.3回です。0.54に133.3を掛けると72.0m³となります。
バケット係数は土がバケットにどれだけ詰まるかを表す係数、土量換算係数はほぐした土量を地山土量などに換算する係数、作業効率は待ち時間や段取りを含めた実働の割合です。どれか一つを掛け忘れると値が大きくなるため、四つの係数をすべて掛けたか確認する習慣が有効です。
(根拠:道路土工要綱)

他の選択肢が不適切な理由
90.0m³は土量換算係数0.8を掛け忘れた場合の値で、ほぐした土量のまま計算してしまっています。
64.8m³はサイクルタイムを30秒と読み違え、繰返し回数を120回として計算した場合に生じる値です。
96.0m³は作業効率0.75を掛け忘れた場合の値で、待ち時間や段取りによる実働の割合を見込まずに計算しています。
問101-2

建設機械の選定に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①軟弱地盤では、接地圧の大きい機械を選んで走行性を確保する。
  • ②運搬距離が100mを超える場合は、ダンプトラックの採用を検討する。
  • ③含水比の高い粘性土の締固めには、タンピングローラを検討する。
  • ④狭い場所の締固めには、振動コンパクタやランマを用いる。
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正解 ①軟弱地盤では、接地圧の大きい機械を選んで走行性を確保する。
解説
軟弱地盤で走行性を確保するには、接地圧の小さい機械を選びます。接地圧が大きい機械は地面に食い込んで沈み込み、走行できなくなるためです。
接地圧を下げるには、履帯の幅を広げたクローラ式の機械が有効で、湿地ブルドーザや超湿地ブルドーザはこの考え方で設計されています。ポータブルコーン貫入試験で現場のコーン指数を測り、その値で走れる機械を選ぶのが基本的な手順です。
建設機械の選定は、走行性、運搬距離、土質という三つの条件を順に確認して進めます。走れるかどうかを確かめ、次に距離に見合う運搬方式を選び、最後に土質に合った締固め機械を決める、という流れです。
本試験では、接地圧の大小と走行性の関係を逆にした記述が繰り返し出題されます。
(根拠:道路土工要綱)

他の選択肢が不適切な理由
運搬距離がおよそ100mを超える場合にダンプトラックを検討するのは、機械ごとの適する運搬距離の目安どおりで正しい記述です。
含水比の高い粘性土に突起付きのタンピングローラを用いるのは、こね返しながら締め固める特性に合っており正しい記述です。
構造物の周辺など狭い場所で振動コンパクタやランマを用いるのは、大型機械が入れない箇所の標準的な方法で正しい記述です。

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