2026年版・1-1

土質調査と土の基本的性質の一問一答

2級土木施工管理技士「土木一般」から、土質調査と土の基本的性質に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-1

土の原位置試験の一つである標準貫入試験に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①質量63.5kgのハンマーを76cmの高さから自由落下させて打撃する
  • ②質量63.5kgのハンマーを30cmの高さから自由落下させて打撃する
  • ③質量43.5kgのハンマーを76cmの高さから自由落下させて打撃する
  • ④質量43.5kgのハンマーを30cmの高さから自由落下させて打撃する
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正解 ①質量63.5kgのハンマーを76cmの高さから自由落下させて打撃する
解説
標準貫入試験は、地盤をその場で調べる原位置試験の代表格で、方法はJIS A 1219に定められています。
質量63.5kgのハンマーを76cmの高さから自由落下させ、先端に取り付けた標準貫入試験用サンプラーを30cm打ち込むのに要した打撃回数をN値と呼びます。
ハンマーの質量と落下高さを固定するのは、1打撃あたりに地盤へ加わるエネルギーを常に一定にするためです。エネルギーがそろっていれば、どの現場で測っても同じ物差しで地盤の締まり具合を比べられます。N値が大きいほど締まった硬い地盤で、支持力の推定や基礎の設計に使われます。
あわせて採取した試料から土の種類も確認できます。本試験では、63.5kg・76cm・30cmという三つの数値を入れ替えた形で繰り返し問われます。

他の選択肢が不適切な理由
落下高さを30cmとするものは誤りで、30cmはハンマーを落とす高さではなく、サンプラーを打ち込む深さの値です。
質量43.5kgとするものはJISに存在しない値で、正しくは63.5kgです。
質量と落下高さの両方を誤ったものも当然成り立たず、63.5kgと76cmの組合せだけが正しい方法です。
問21-1

土の含水比の定義として、適当なものはどれか。

  • ①土に含まれる水の質量を土全体の質量で除した百分率
  • ②土に含まれる水の質量を土粒子の質量で除した百分率
  • ③土に含まれる水の体積を土全体の体積で除した百分率
  • ④土に含まれる空気の体積を間隙の体積で除した百分率
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正解 ②土に含まれる水の質量を土粒子の質量で除した百分率
解説
含水比は、土がどれだけ水を含んでいるかを表す最も基本的な指標で、水の質量を土粒子(土の固体部分)の質量で割り、百分率で表します。分母が土全体ではなく土粒子だけである点が要点です。
分母を乾いた土粒子にそろえることで、同じ土を比べたときの水の増減がそのまま数値の増減に現れ、100%を超える値も表現できます。火山灰質粘性土や有機質土では含水比が100%を大きく超えることがあり、これは水の質量が土粒子の質量より大きいという意味になります。
含水比は、盛土の締固めで最適含水比に近づける管理や、軟弱地盤の判定、安定処理の必要量の検討などに幅広く使われます。
本試験では、分母を土全体の質量にすり替えた選択肢が定番の誤りとして出題されます。
(根拠:JIS A 1203「土の含水比試験方法」)

他の選択肢が不適切な理由
水の質量を土全体の質量で割ったものは含水率と呼ばれる別の指標で、含水比とは分母が異なります。
水の体積を土全体の体積で割ったものは体積含水率にあたり、質量ではなく体積を用いる点で定義が違います。
空気の体積を間隙の体積で割ったものは飽和度の考え方に関係する量で、含水比とはまったく別の指標です。
問31-1

土質試験の名称と、その結果の利用の組合せとして、適当でないものはどれか。

  • ①標準貫入試験 ---- 地盤の締まり具合や支持力の判定
  • ②平板載荷試験 ---- 地盤反力係数による支持力の判定
  • ③砂置換法による密度試験 ---- 盛土の締固め度の判定
  • ④土の液性限界試験 ---- 建設機械の走行性の良否判定
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正解 ④土の液性限界試験 ---- 建設機械の走行性の良否判定
解説
建設機械が現場をぬかるまずに走れるかどうかをトラフィカビリティといい、その判定にはポータブルコーン貫入試験で求めるコーン指数を用います。液性限界試験からは求められません。
液性限界は、土が液体のような状態から粘土のように形を保つ状態へ移る境目の含水比で、塑性限界とあわせて土の分類や、セメント・石灰による安定処理の要否を検討するために使います。
試験の名称とその結果が何に使われるかをセットで覚えることが、この分野を得点源にする近道です。標準貫入試験はN値による地盤の締まり具合、平板載荷試験は地盤反力係数、砂置換法は現場の密度から求める締固め度、というように用途が決まっています。
本試験では、正しい組合せの片方だけを別の試験名に差し替えた形で問われます。

他の選択肢が不適切な理由
標準貫入試験は打撃回数であるN値を求める試験で、地盤の締まり具合や支持力の判定に用いる正しい組合せです。
平板載荷試験は載荷板を地盤に押し付け、沈下量から地盤反力係数を求める試験で、支持力の判定に用いられます。
砂置換法は掘った穴の体積を密度既知の砂で測り、現場の土の密度から締固め度を求める試験で、盛土の管理に用いられます。
問41-1

サウンディングなどの原位置試験に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①ポータブルコーン貫入試験は、建設機械の走行性の判定に用いる。
  • ②スクリューウエイト貫入試験は、宅地など浅い地盤の調査に用いる。
  • ③標準貫入試験は、原位置における地盤の透水係数の測定に用いる。
  • ④オランダ式二重管コーン貫入試験は、軟弱層の厚さの把握に用いる。
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正解 ③標準貫入試験は、原位置における地盤の透水係数の測定に用いる。
解説
標準貫入試験で得られるのはN値、すなわち打撃回数であり、水の通りやすさを表す透水係数は求められません。透水係数は、現場では井戸を使った揚水試験や現場透水試験、室内では透水試験によって求めます。
サウンディングとは、細長い棒状の器具を地中に押し込んだり打ち込んだりして、その抵抗から地盤の硬軟や締まり具合を調べる方法の総称です。標準貫入試験は打撃で貫入させる動的サウンディング、ポータブルコーン貫入試験は人力で押し込む静的サウンディングにあたります。
それぞれ得意分野が違い、対象とする深さや土質も異なります。試験名と得られる値、その値の使いみちの三つを結び付けて整理しておくと、組合せを入れ替えた出題に対応できます。
(根拠:JIS A 1221「スクリューウエイト貫入試験方法」)

他の選択肢が不適切な理由
ポータブルコーン貫入試験はコーン指数を求める試験で、建設機械が走行できるかどうかの判定に用いる正しい記述です。
スクリューウエイト貫入試験はおもりの載荷と回転で貫入させる簡易な試験で、宅地など比較的浅い地盤の調査に広く使われています。
オランダ式二重管コーン貫入試験は連続的に貫入抵抗を測れるため、軟弱層がどの深さまで続くかの把握に適しています。
問51-1

建設機械の走行に必要なコーン指数に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①超湿地ブルドーザに必要なコーン指数は、ダンプトラックより小さい。
  • ②湿地ブルドーザに必要なコーン指数は、自走式スクレーパより大きい。
  • ③普通ブルドーザに必要なコーン指数は、超湿地ブルドーザより小さい。
  • ④ダンプトラックに必要なコーン指数は、湿地ブルドーザより小さい。
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正解 ①超湿地ブルドーザに必要なコーン指数は、ダンプトラックより小さい。
解説
コーン指数は、地盤の軟らかさを表す値で、これが小さいほどぬかるんだ地盤です。機械ごとに「走行するために最低限必要なコーン指数」が決まっており、接地圧が小さく地面に沈みにくい機械ほど、必要な値は小さくなります。
目安として、超湿地ブルドーザはおよそ200kN/m²以上、湿地ブルドーザは300程度、普通ブルドーザは500から700程度、自走式スクレーパは1000程度、ダンプトラックは1200程度以上が必要とされています。
幅の広い履帯で接地圧を下げた超湿地ブルドーザは、軟弱な現場でも走れるため必要な値が最も小さく、タイヤで走るダンプトラックは接地圧が大きいため最も硬い地盤を要求します。
本試験では、二つの機械を比べて大小関係を逆にした形で問われます。
(根拠:道路土工要綱)

他の選択肢が不適切な理由
湿地ブルドーザは自走式スクレーパより接地圧が小さいため、必要なコーン指数は自走式スクレーパより小さくなります。
普通ブルドーザは超湿地ブルドーザより接地圧が大きく、必要なコーン指数は超湿地ブルドーザより大きくなります。
ダンプトラックは湿地ブルドーザより硬い地盤を必要とするため、必要なコーン指数はより大きい値になります。
問61-1

突固めによる土の締固め試験に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①締固め曲線の頂点に対応する含水比を最適含水比という。
  • ②締固めエネルギーを大きくすると最大乾燥密度は大きくなる。
  • ③締固めエネルギーを大きくすると最適含水比も大きくなる。
  • ④砂質土の締固め曲線は粘性土に比べて頂点が明瞭に現れる。
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正解 ③締固めエネルギーを大きくすると最適含水比も大きくなる。
解説
締固めエネルギーを大きくすると、最大乾燥密度は大きくなりますが、最適含水比は逆に小さくなります。曲線の頂点が左上へ移動する、と覚えると整理しやすくなります。
この試験はJIS A 1210に定められており、含水比を変えた土を決まった方法で突き固め、そのときの乾燥密度を測って締固め曲線を描きます。曲線の頂点が最大乾燥密度で、そのときの含水比が最適含水比です。
強く締め固めるほど土粒子の並び替えが進むため、少ない水でも密に詰まるようになります。これが最適含水比が小さくなる理由です。この試験結果は、現場の締固め度を判定する際の基準値になります。
本試験では、最大乾燥密度と最適含水比の増減の向きを入れ替えた形で狙われます。

他の選択肢が不適切な理由
締固め曲線の頂点に対応する含水比を最適含水比と呼ぶのは定義どおりで、正しい記述です。
締固めエネルギーを大きくすると土がより密になるため、最大乾燥密度は大きくなり、これも正しい記述です。
砂質土は粒がそろっていて水の影響を受けやすいため、締固め曲線の頂点が鋭く明瞭に現れ、粘性土では平坦になりやすいというのは正しい傾向です。
問71-1

土のコンシステンシー限界に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • ①塑性指数は液性限界と塑性限界の差で求められる値である。
  • ②塑性指数は液性限界と収縮限界の和で求められる値である。
  • ③液性限界は土が塑性状から半固体状に移る境界の含水比である。
  • ④塑性限界は土が液状から塑性状に移る境界の含水比である。
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正解 ①塑性指数は液性限界と塑性限界の差で求められる値である。
解説
細粒土は含水比によって、液体のような状態、粘土のように形を変えられる塑性状、崩れやすい半固体状、乾いた固体状へと順に変化します。その境目の含水比をコンシステンシー限界と呼びます。
液性状から塑性状へ移る境目が液性限界、塑性状から半固体状へ移る境目が塑性限界で、この二つの差が塑性指数です。塑性指数は、その土が塑性を保てる含水比の幅を表しており、値が大きいほど水を含んでも形を保つ、粘り気の強い土だと判断できます。
塑性指数は土の分類の基本となるほか、安定処理の要否や、盛土材料としての適否を判断する材料になります。
本試験では、液性限界と塑性限界の定義を入れ替えた形や、差ではなく和とした形で出題されます。
(根拠:JIS A 1205「土の液性限界・塑性限界試験方法」)

他の選択肢が不適切な理由
塑性指数を液性限界と収縮限界の和とするものは誤りで、正しくは液性限界から塑性限界を引いた差です。
液性限界を塑性状から半固体状へ移る境界とするものは誤りで、それは塑性限界の定義にあたります。
塑性限界を液状から塑性状へ移る境界とするものは誤りで、それは液性限界の定義にあたります。
問81-1

盛土の締固め管理に用いる現場密度の測定に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①砂置換法は、掘った穴に密度が既知の砂を充填して体積を求める。
  • ②RI計器による方法は、放射線を利用して密度と含水量を測定する。
  • ③現場密度試験の結果は、盛土の締固め度の管理に用いられる。
  • ④砂置換法は、礫の多い地盤でも精度よく測定できる方法である。
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正解 ④砂置換法は、礫の多い地盤でも精度よく測定できる方法である。
解説
砂置換法は、礫が多い地盤では穴の壁が崩れたり、大きな石が抜けた跡が空洞として残ったりして、砂がうまく充填されません。そのため測定精度が低下し、礫の多い材料には適していません。
この方法は、現場の土を一定の深さまで掘り取り、その穴に密度のわかっている砂を静かに流し込んで穴の体積を求め、掘り取った土の質量を体積で割って現場密度を出す方法です。手順が単純で機器も簡易なため広く使われています。
求めた現場乾燥密度を、室内の締固め試験で得た最大乾燥密度で割った百分率が締固め度で、これが盛土の品質規定方式による管理の基本になります。礫の多い材料では、水置換法やRI計器など別の方法を選びます。
(根拠:JIS A 1214「砂置換法による土の密度試験方法」)

他の選択肢が不適切な理由
砂置換法が密度既知の砂を穴に充填して体積を求める方法であるという説明は、手順どおりの正しい記述です。
RI計器による方法は、放射性同位元素から出る放射線の減り方を利用して密度と含水量を短時間で測る方法で、正しい記述です。
現場密度試験の結果が盛土の締固め度の管理に使われるというのは、品質規定方式の考え方そのもので正しい記述です。
問91-1

地山土量1,000m³を掘削して盛土に用いる。土量変化率がL=1.20、C=0.90であるとき、締め固めた後の盛土量として適当なものはどれか。

  • ①750m³
  • ②900m³
  • ③1,080m³
  • ④1,200m³
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正解 ②900m³
解説
土量変化率のCは、締め固めた土量を地山土量で割った値です。したがって締固め後の盛土量は、地山土量にCを掛けて求めます。1,000m³に0.90を掛けると900m³となります。
土は掘り起こすと隙間が増えて体積が膨らみ、締め固めると隙間がつぶれて元より小さくなります。この膨らみ具合を表すのがL、締め固めた後の縮み具合を表すのがCです。Lはほぐした土量を地山土量で割った値なので、運搬に必要なダンプトラックの台数を計算するときに使います。一方Cは、必要な地山の掘削量を逆算するときなどに使います。
数値を代入する前に、求めたいのが運搬土量なのか締固め土量なのかを確認し、LとCのどちらを使うかを決めることが大切です。この使い分けが本試験での最大の分かれ目になります。
(根拠:道路土工要綱)

他の選択肢が不適切な理由
1,200m³は地山土量にLを掛けた値で、これは運搬するためにほぐした状態の土量にあたります。
1,080m³はほぐした土量にさらにCを掛けた値で、変化率を二重に掛けており計算の手順が誤っています。
750m³は締固め土量をLで割った値で、意味のある土量を表していません。
問101-1

土質試験の結果とその利用に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①圧密試験の結果は、粘性土地盤の沈下量の推定に用いられる。
  • ②一軸圧縮試験の結果は、粘性土のせん断強さの推定に用いられる。
  • ③透水試験の結果は、掘削時の湧水量の検討に用いられる。
  • ④粒度試験の結果は、地盤の圧密沈下の速度の算定に用いられる。
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正解 ④粒度試験の結果は、地盤の圧密沈下の速度の算定に用いられる。
解説
粒度試験は、土をふるいにかけたり水中で沈む速さを測ったりして、粒の大きさの分布を調べる試験です。得られる粒径加積曲線は、土の分類、盛土材料としての適否、液状化のしやすさの判定などに使われますが、圧密沈下の速度を求めることはできません。
圧密沈下がどれだけの速さで進むかは、圧密試験から得られる圧密係数を用いて算定します。つまり沈下の量も速さも、圧密試験が担当する領域です。
試験結果には必ず得意な使いみちがあり、粒度は「どんな土か」、圧密は「どれだけ沈むか」「いつまで沈むか」、一軸圧縮は「どれだけの力に耐えるか」、透水は「水がどれだけ通るか」と整理できます。この対応関係を崩した組合せが、本試験でそのまま誤りの選択肢になります。

他の選択肢が不適切な理由
圧密試験は粘性土に荷重をかけて時間とともに縮む量を測る試験で、沈下量の推定に用いる正しい組合せです。
一軸圧縮試験は、横から支えのない状態で試料を圧縮して一軸圧縮強さを求める試験で、粘性土のせん断強さの推定に用いられます。
透水試験は土の中を水が通る速さを表す透水係数を求める試験で、掘削時の湧水量や排水計画の検討に用いられます。

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