2026年版・3-17

情報セキュリティ:マルウェア・脆弱性対策の実務の一問一答

基本情報技術者試験 科目A「技術要素」から、情報セキュリティ:マルウェア・脆弱性対策の実務に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。科目Aの本試験と同じく、4択で出題しています。

問13-17

マルウェアの検出方法のうち、ビヘイビア法の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①既知のマルウェアの特徴的なコードの並びを登録しておき、検査対象と照合する
  • ②検査対象のファイルのハッシュ値を記録しておき、後から変化がないか比べる
  • ③検査対象を実際に動かして、不審な振る舞いが起きないかを監視して検知する
  • ④検査対象のプログラムのコードを解析し、不審な命令が含まれていないかを探す
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正解 ③検査対象を実際に動かして、不審な振る舞いが起きないかを監視して検知する
解説
ビヘイビア法は、検査対象のプログラムを実際に動かし(仮想環境の中で動かすものもあります)、ファイルの大量の書換えや、外部への不審な通信といった「振る舞い」を監視して、マルウェアを検知する方法です。パターンが登録されていない未知のマルウェアも検知できる可能性があります。

他の選択肢が不適切な理由
・特徴的なコードの並びと照合する:パターンマッチング法(シグネチャ方式)の説明です。既知のマルウェアには確実ですが、未知のものは検知できません。
・ハッシュ値を記録して変化を比べる:チェックサム法(コンペア法に近い考え方)の説明で、ファイルが書き換えられたことを検知します。
・コードを解析して不審な命令を探す:動かさずに調べる、(静的な)ヒューリスティック法の説明です。

覚え方のポイント
「パターンマッチング=既知の特徴と照合」「ヒューリスティック=怪しい命令を解析」「ビヘイビア=動かして振る舞いを見る(behavior=振る舞い)」。
問23-17

マルウェアのうち、ワームの特徴として、最も適切なものはどれか。

  • ①有益なソフトウェアを装って利用者に実行させ、裏で不正な処理を行う
  • ②他のプログラムに寄生せず、単独でネットワークを通じて自己を複製していく
  • ③感染した端末のファイルを暗号化し、元に戻すことと引換えに金銭を要求する
  • ④利用者のキーボードの入力を記録し、パスワードなどを外部へ送信する
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正解 ②他のプログラムに寄生せず、単独でネットワークを通じて自己を複製していく
解説
ワームは、他のプログラムに寄生しなくても単独で動作し、ネットワークなどを通じて自分自身を複製しながら、次々に他のコンピュータへ感染を広げるマルウェアです。脆弱性を突いて自動的に広がるものは、短時間で大規模な被害を出すことがあります。

他の選択肢が不適切な理由
・有益なソフトウェアを装って実行させる:トロイの木馬の説明です。一般に、自己を複製して広がる機能は持ちません。
・ファイルを暗号化して金銭を要求する:ランサムウェアの説明です。
・キーボードの入力を記録して送信する:キーロガーの説明です。

覚え方のポイント
「ワーム=単独で自己増殖して広がる」「トロイの木馬=正体を偽って入り込む」。広がり方と入り込み方で区別しましょう。
問33-17

Webアプリケーションの脆弱性を突く攻撃のうち、OSコマンドインジェクションの説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①入力値にOSのコマンドを混ぜて、サーバ上で意図しないコマンドを実行させる
  • ②入力値にSQLの命令を混ぜて、データベースの情報を不正に取得・改ざんする
  • ③入力値にスクリプトを混ぜて、閲覧者のWebブラウザ上でそれを実行させる
  • ④入力値に「../」を混ぜて、公開していないディレクトリのファイルを読み出す
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正解 ①入力値にOSのコマンドを混ぜて、サーバ上で意図しないコマンドを実行させる
解説
OSコマンドインジェクションは、Webアプリケーションが入力値を使ってOSのコマンドを呼び出している場合に、入力値にコマンドを付け加えて、サーバ上で攻撃者の意図したコマンド(ファイルの削除、情報の送信など)を実行させる攻撃です。対策として、シェル(コマンドを解釈するプログラム)を起動できる関数の使用を避けることが挙げられます。

他の選択肢が不適切な理由
・SQLの命令を混ぜてデータベースを操作する:SQLインジェクションの説明です。
・スクリプトを混ぜて閲覧者のブラウザで実行させる:クロスサイトスクリプティングの説明です。
・「../」を混ぜて非公開のファイルを読み出す:ディレクトリトラバーサルの説明です。

覚え方のポイント
インジェクション(注入)系の攻撃は、「何を注入し、どこで実行させるか」で区別します。OSコマンド→サーバのOS、SQL→データベース、スクリプト→閲覧者のブラウザです。
問43-17

バッファオーバーフロー攻撃への対策として、最も適切なものはどれか。

  • ①入力データをSQL文に直接つなげず、プレースホルダを使って値として受け渡す
  • ②Webサーバとの通信を暗号化して、入力データを第三者に盗聴されないようにする
  • ③入力データに含まれるHTMLの特殊文字を、表示の前にエスケープ処理で置き換える
  • ④プログラムが受け取る入力データの長さを、確保した領域の大きさと照らして検査する
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正解 ④プログラムが受け取る入力データの長さを、確保した領域の大きさと照らして検査する
解説
バッファオーバーフロー攻撃は、プログラムがデータを入れるために確保した領域(バッファ)の大きさを超える長いデータを送り込み、隣接するメモリの内容を上書きして、プログラムを異常終了させたり、攻撃者の用意したコードを実行させたりする攻撃です。対策の基本は、入力データの長さを検査し、確保した領域を超えるデータを書き込まないようにプログラムを作ることです。

他の選択肢が不適切な理由
・通信を暗号化する:盗聴の対策で、長すぎるデータを送り込まれることは防げません。
・HTMLの特殊文字をエスケープ処理する:クロスサイトスクリプティングの対策です。
・プレースホルダを使う:SQLインジェクションの対策です。

覚え方のポイント
「オーバーフロー=あふれる」。器(バッファ)からあふれさせる攻撃なので、「器に入る長さかを確かめる」のが対策です。
問53-17

Webアプリケーションで、利用者の指定したファイル名を使ってサーバ上のファイルを開いている。ディレクトリトラバーサル攻撃への対策として、最も適切なものはどれか。

  • ①ファイルの内容を、サーバから送る前に共通鍵で暗号化してから送る
  • ②ファイル名を利用者に指定させる前に、画像による文字認証を行わせる
  • ③ファイルを開く処理の前に、利用者のパスワードを必ず毎回再入力させる
  • ④ファイル名を利用者に直接指定させず、固定の番号などから内部で決める
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正解 ④ファイル名を利用者に直接指定させず、固定の番号などから内部で決める
解説
ディレクトリトラバーサルは、ファイル名の入力に「../」(1つ上のディレクトリ)などを含めて、本来は公開していないディレクトリのファイル(設定ファイルやパスワードのファイルなど)を読み出す攻撃です。根本的な対策は、利用者にファイル名を直接指定させない設計にすることです。どうしても指定させる場合は、ディレクトリを表す部分を取り除き、ファイル名だけを使うようにします。

他の選択肢が不適切な理由
・画像による文字認証を行わせる:機械による大量の自動操作を防ぐ仕組み(CAPTCHA)で、人間の攻撃者が「../」を含むファイル名を手で入力する攻撃は防げません。
・パスワードを再入力させる:本人確認の強化で、ログインした攻撃者がファイル名を細工することは防げません。
・ファイルの内容を暗号化して送る:通信の盗聴の対策で、読み出してはいけないファイルが読み出されることは防げません。

覚え方のポイント
「トラバーサル=横断する(ディレクトリを渡り歩く)」。攻撃の入口であるファイル名の指定そのものを利用者に渡さないのが、最も確実な対策です。
問63-17

利用者のパスワードをハッシュ化してデータベースに保存するとき、パスワードに利用者ごとに異なるランダムな値(ソルト)を加えてからハッシュ化する主な目的はどれか。

  • ①ハッシュ値から、元のパスワードを正規の管理者だけが復元できるようにする
  • ②ハッシュ化の計算を何千回も繰り返して、1回の照合にかかる時間を長くする
  • ③同じパスワードでも異なるハッシュ値にし、事前計算の表での解読を難しくする
  • ④ハッシュ値の長さを短くして、データベースの記憶容量を節約できるようにする
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正解 ③同じパスワードでも異なるハッシュ値にし、事前計算の表での解読を難しくする
解説
パスワードをそのままハッシュ化すると、同じパスワードの利用者は同じハッシュ値になります。また、よく使われるパスワードのハッシュ値をあらかじめ計算した表(レインボーテーブルなど)と照らし合わせれば、元のパスワードが推測されてしまいます。利用者ごとに異なるランダムな値(ソルト)を加えてからハッシュ化すると、同じパスワードでもハッシュ値が異なり、事前に計算した表が使えなくなるため、解読が難しくなります。

他の選択肢が不適切な理由
・管理者だけが元のパスワードを復元できる:ハッシュ化は元に戻せない一方向の変換で、ソルトを加えても復元はできません。
・ハッシュ化の計算を何千回も繰り返す:ストレッチングという別の対策の説明です。1回の照合に時間がかかるようにして総当たりを遅らせるもので、同じパスワードのハッシュ値を異ならせるソルトとは目的が違います。
・ハッシュ値を短くして容量を節約する:ハッシュ値の長さはハッシュ関数で決まり、ソルトで短くなることはありません。

覚え方のポイント
「ソルト=塩(ひとふりで味を変える)」。同じパスワードでも結果を変えて、まとめて解読されるのを防ぐための工夫です。
問73-17

情報セキュリティの考え方のうち、ゼロトラストの説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①社内ネットワークの内側は安全とみなし、境界のファイアウォールで守る
  • ②社内外を問わず全てのアクセスを信頼せず、そのたびに検証して許可する
  • ③セキュリティの事故が起きないよう、事故の件数をゼロにする目標を定める
  • ④外部の事業者を一切利用せず、全てのシステムを自社の設備だけで運用する
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正解 ②社内外を問わず全てのアクセスを信頼せず、そのたびに検証して許可する
解説
ゼロトラストは、「社内ネットワークの内側だから安全」とは考えず、社内・社外を問わず全てのアクセスを信頼しないことを前提に、利用者・端末・通信を、アクセスのたびに認証・検証して、必要最小限の権限だけを許可する考え方です。クラウドの利用やテレワークが広がり、社内と社外の境界が曖昧になったことを背景に広まりました。

他の選択肢が不適切な理由
・社内は安全とみなし境界で守る:従来の境界型防御の考え方で、ゼロトラストはこれと対になる考え方です。
・事故の件数をゼロにする目標:ゼロトラストの「ゼロ」は「信頼をゼロにする」という意味で、事故の件数の目標のことではありません。
・外部の事業者を一切利用しない:ゼロトラストは、クラウドなどの利用を前提にした考え方です。

覚え方のポイント
「ゼロトラスト=何も信頼せず、毎回確かめる」「境界型防御=内側は信頼し、境界で守る」。対比で覚えましょう。
問83-17

EDR(Endpoint Detection and Response)の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①パソコンやサーバなどの端末の挙動を監視し、侵入後の不審な動きを検知して対応を支援する
  • ②ネットワークの境界に設置し、IPアドレスとポート番号に基づいて通信を許可または遮断する
  • ③送信される電子メールや添付ファイルを検査して、機密情報の外部への持出しを防止する
  • ④Webアプリケーションへの通信の内容を検査して、インジェクション系の攻撃を遮断する
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正解 ①パソコンやサーバなどの端末の挙動を監視し、侵入後の不審な動きを検知して対応を支援する
解説
EDRは、パソコンやサーバといった端末(エンドポイント)の上での挙動(プロセスの起動、ファイルの操作、通信など)を記録・監視し、マルウェアの侵入後の不審な動きを検知して、端末の隔離や原因の調査などの対応を支援する仕組みです。侵入を完全に防ぐことは難しいという前提に立ち、侵入された後に素早く気づいて対処することを目的としています。

他の選択肢が不適切な理由
・IPアドレスとポート番号で通信を許可・遮断する:ファイアウォールのパケットフィルタリングの説明です。
・メールや添付ファイルを検査して機密情報の持出しを防ぐ:DLP(Data Loss Prevention)の説明です。
・Webアプリケーションへの通信を検査して攻撃を遮断する:WAFの説明です。

覚え方のポイント
「EDR=端末(Endpoint)で検知(Detection)して対応(Response)」。侵入を防ぐ対策と、侵入後に対処する対策を組み合わせるのが多層防御の考え方です。
問93-17

JVN(Japan Vulnerability Notes)の説明として、最も適切なものはどれか。

  • ①JPCERT/CCとIPAが共同で運営する、ソフトウェアの脆弱性対策情報のポータルサイト
  • ②情報セキュリティマネジメントシステムの要求事項を定めた、日本産業規格の番号を表す名称
  • ③政府が利用するクラウドサービスの安全性を評価し、基準を満たすサービスを登録して公表する制度
  • ④脆弱性を一意に識別するために割り当てられる、世界共通の識別番号の体系を指す名称
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正解 ①JPCERT/CCとIPAが共同で運営する、ソフトウェアの脆弱性対策情報のポータルサイト
解説
JVNは、JPCERT/CC(JPCERTコーディネーションセンター)とIPA(情報処理推進機構)が共同で運営している、脆弱性対策情報のポータルサイトです。日本国内で使われているソフトウェアなどの脆弱性について、内容や影響、対策の方法(修正プログラムの有無など)を公開しており、利用者や管理者が脆弱性の情報を確認するのに使われます。

他の選択肢が不適切な理由
・ISMSの要求事項を定めた規格の番号:JIS Q 27001 の説明です。
・政府が利用するクラウドサービスを評価・登録する制度:ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)の説明です。
・世界共通の脆弱性の識別番号の体系:CVE(Common Vulnerabilities and Exposures)の説明です。JVNは、個々の脆弱性対策情報にCVEの番号も併記して公開しています。

覚え方のポイント
「JVN=脆弱性情報のデータベース(日本版)」「CVE=脆弱性の世界共通の番号」「CVSS=脆弱性の深刻度の点数」。セットで覚えましょう。
問103-17

TPM(Trusted Platform Module)などのセキュリティチップが備える性質のうち、「内部に記録した暗号の鍵などの情報を、外部から不正に読み出したり改ざんしたりすることが極めて困難である」という性質を何というか。

  • ①可搬性
  • ②冗長性
  • ③否認防止
  • ④耐タンパ性
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正解 ④耐タンパ性
解説
耐タンパ性は、装置やチップの内部の情報を、分解や不正な信号の入力などの手段で外部から読み出したり改ざんしたりすることが極めて困難である性質です。TPMは、パソコンなどに搭載されるセキュリティチップで、暗号の鍵の生成・保管や、起動するソフトウェアが改ざんされていないかの確認(計測)などに使われ、耐タンパ性を備えています。ICカードも耐タンパ性を持つ代表例です。

他の選択肢が不適切な理由
・可搬性:持ち運びができる性質で、情報の保護とは関係ありません。
・冗長性:障害に備えて、同じ機能を持つものを余分に用意しておく性質です。
・否認防止:行った操作や送った事実を、後から否定できないようにすることで、デジタル署名などで実現します。

覚え方のポイント
「タンパ(tamper)=不正にいじる」。耐タンパ性は「いじられにくさ」で、ICカードやTPMの特徴としてよく問われます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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