2026年版・1-13

鉄筋の加工・組立てと継手の一問一答

2級土木施工管理技士「土木一般」から、鉄筋の加工・組立てと継手に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-13

鉄筋の加工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①鉄筋は、加熱して赤熱させてから曲げるのが原則である。
  • ②鉄筋の加工は、原則として常温で行うものとする。
  • ③いったん曲げ加工した鉄筋は、原則として曲げ戻さない。
  • ④有害な曲がりや傷のある鉄筋は、部材に使用しない。
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正解 ①鉄筋は、加熱して赤熱させてから曲げるのが原則である。
解説
鉄筋の加工は常温で行うのが原則で、加熱して曲げるという記述は逆です。
常温での加工を原則とするのは、鋼材を高い温度にさらすと、その部分の材質が変わってしまうためです。鉄筋は熱の履歴によって強度やねばり強さが変化します。加熱した箇所だけ性質が変われば、設計で見込んだ強さが出なくなります。
やむを得ず加熱して加工する場合は、監督職員の承諾を得たうえで、温度や冷却方法を管理して行います。
また、一度曲げた鉄筋を元に戻す「曲げ戻し」も原則として行いません。曲げと曲げ戻しを受けた部分は、ねばり強さが落ちてもろくなり、地震などの力を受けたときに折れる危険があるためです。
本試験では「常温」を「加熱して」に入れ替えた形や、曲げ戻しを認める形で問われます。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編、国土交通省 公共建築工事標準仕様書 鉄筋の加工及び組立)

他の選択肢が不適切な理由
鉄筋の加工を原則として常温で行うものとするのは、材質の変化を避けるための正しい記述です。
いったん曲げ加工した鉄筋を原則として曲げ戻さないというのも、曲げ戻した部分がもろくなるためで正しい記述です。
有害な曲がりや傷のある鉄筋を部材に使用しないというのも、断面が減ったり応力が集中したりするためで正しい記述です。
問21-13

鉄筋のかぶりに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①かぶりは、鉄筋の表面からコンクリート表面までの最短距離である。
  • ②かぶりは、部材の種類や環境条件によらず同じ値としてよい。
  • ③かぶりには、鉄筋とコンクリートの付着を確保する働きもある。
  • ④かぶりには、鉄筋を腐食から守り耐久性を高める働きがある。
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正解 ②かぶりは、部材の種類や環境条件によらず同じ値としてよい。
解説
かぶりは部材の種類や置かれる環境によって必要な大きさが変わるため、どこでも同じ値としてよいという記述は誤りです。
かぶり(かぶり厚さ)とは、鉄筋の表面からコンクリートの表面までの最も短い距離のことです。この厚みが鉄筋を守る「よろい」の役目を果たします。
コンクリートは本来アルカリ性が強く、その中の鉄筋は錆びにくい状態に保たれています。しかし、空気中の二酸化炭素が入り込んでアルカリ性が失われる中性化や、海水などの塩分が入り込む塩害が進むと、鉄筋が錆びます。錆びた鉄筋は膨れ、コンクリートを内側から押し割ります。
そのため、海岸に近い場所や土に接する部分など、条件の厳しいところではかぶりを大きくとります。かぶりは付着を確保し、火災時に鉄筋を守る役目も持ちます。
本試験では、かぶりを一律の値と決めつける記述で狙われます。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 設計編・施工編)

他の選択肢が不適切な理由
かぶりが鉄筋の表面からコンクリート表面までの最短距離であるというのは、用語の定義そのもので正しい記述です。
かぶりが鉄筋とコンクリートの付着を確保する働きを持つというのも、鉄筋のまわりに十分な厚みが必要なためで正しい記述です。
かぶりが鉄筋を腐食から守り耐久性を高めるというのも、中性化や塩分の侵入を遅らせるためで正しい記述です。
問31-13

鉄筋の組立てに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①鉄筋の交点の要所は、焼なまし鉄線などで緊結して固定する。
  • ②型枠に接するスペーサは、モルタル製かコンクリート製とする。
  • ③組み立てた鉄筋は、交点を点付け溶接して固定するのがよい。
  • ④薄い赤さびが生じた程度の鉄筋は、そのまま使用してよい。
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正解 ③組み立てた鉄筋は、交点を点付け溶接して固定するのがよい。
解説
鉄筋の交点を点付け溶接で固定することは行いません。よいとする記述は誤りです。
点付け溶接とは、ごく短時間だけ電気を流して部材どうしをくっつける溶接です。手早く固定できますが、溶接した部分は急に熱せられて急に冷やされるため、その一点だけがもろくなります。鉄筋は引張りの力を受け持つ部材なので、もろい部分があるとそこから切れる危険があります。
正しい固定方法は、焼なまし鉄線で交点を縛る「結束」です。結束は鉄筋の材質をまったく変えません。
あわせて、かぶりを確保するためのスペーサは、型枠に接する部分ではモルタル製またはコンクリート製を原則とします。鋼製のものを型枠際に使うと、その金属が表面に露出して錆の出発点になるためです。
本試験では、結束と溶接を入れ替えた形で狙われます。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編、国土交通省 公共建築工事標準仕様書 鉄筋の加工及び組立)

他の選択肢が不適切な理由
鉄筋の交点の要所を焼なまし鉄線などで緊結するというのは、材質を変えずに固定できる正しい方法です。
型枠に接するスペーサをモルタル製かコンクリート製とするというのも、表面に錆を生じさせないための正しい記述です。
薄い赤さびが生じた程度の鉄筋をそのまま使用してよいというのも、付着を害さないためで正しい記述です。ただし浮き上がった錆は取り除きます。
問41-13

鉄筋の継手に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①継手の種類には、重ね継手やガス圧接継手、機械式継手がある。
  • ②継手位置は、同一断面に集中させず相互にずらして配置する。
  • ③重ね継手は、所定の長さを重ね合わせ焼なまし鉄線で緊結する。
  • ④継手は、部材の応力が最も大きい位置に設けるのが原則である。
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正解 ④継手は、部材の応力が最も大きい位置に設けるのが原則である。
解説
継手はできるだけ応力の小さい位置に設けます。応力が最も大きい位置に設けるという記述は逆です。
継手とは、鉄筋どうしをつなぐ部分のことです。長い鉄筋をそのまま運ぶことはできないため、現場では必ずどこかでつなぎます。しかし、つないだ部分は力の流れが一度途切れるため、鉄筋が連続している部分に比べてどうしても弱点になります。
そのため、部材の中で引張りの力が小さい位置を選んで継手を置きます。加えて、継手を同じ断面に集めないことも重要です。同じ断面にそろえると、その断面だけに弱点が集中してしまうからです。継手は軸方向に互いにずらして分散させます。
本試験では「応力の小さい位置」を「大きい位置」に、「ずらす」を「そろえる」に入れ替えた形で問われます。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)

他の選択肢が不適切な理由
継手の種類に重ね継手やガス圧接継手、機械式継手があるというのは、標準仕様書が定める継手の区分どおりで正しい記述です。このほかに溶接継手もあります。
継手位置を同一断面に集中させず相互にずらすというのも、弱点を分散させるためで正しい記述です。
重ね継手で所定の長さを重ね合わせ焼なまし鉄線で緊結するというのも、施工の手順として正しい記述です。
問51-13

鉄筋のガス圧接部の品質に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①圧接部の鉄筋中心軸の偏心量は、鉄筋径の1/2以下とする。
  • ②圧接部のふくらみの直径は、鉄筋径の1.4倍以上とする。
  • ③圧接部のふくらみの長さは、鉄筋径の1.1倍以上とする。
  • ④ふくらみにおける圧接面のずれは、鉄筋径の1/4以下とする。
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正解 ①圧接部の鉄筋中心軸の偏心量は、鉄筋径の1/2以下とする。
解説
圧接部の鉄筋中心軸の偏心量は、鉄筋径の1/5以下と定められています。1/2以下という記述は誤りで、実際よりもはるかに甘い値です。
ガス圧接とは、鉄筋の端面どうしを酸素とアセチレンの炎で加熱し、押し付けて一体にする継手です。うまく接合できると、圧接部にたる状のふくらみができます。
そこで、外から見える形で品質を確かめます。ふくらみの直径は鉄筋径の1.4倍以上、ふくらみの長さは鉄筋径の1.1倍以上とし、形がなだらかであることを求めます。ふくらみの中の圧接面のずれは鉄筋径の1/4以下、鉄筋の中心軸の食い違いである偏心量は鉄筋径の1/5以下です。
偏心が大きいと力の流れが曲がり、その部分に曲げの力が加わってしまうため、厳しい値になっています。
本試験では、これらの数値を入れ替えた形で問われます。
(根拠:国土交通省 公共建築工事標準仕様書 ガス圧接の節)

他の選択肢が不適切な理由
ふくらみの直径を鉄筋径の1.4倍以上とするというのは、定められた基準どおりで正しい記述です。
ふくらみの長さを鉄筋径の1.1倍以上とするというのも、基準どおりで正しい記述です。
ふくらみにおける圧接面のずれを鉄筋径の1/4以下とするというのも、基準どおりで正しい記述です。
問61-13

鉄筋のガス圧接の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①圧接する鉄筋の端面は、直角で平滑になるように切断する。
  • ②圧接完了後の外観試験は、1日に1箇所を抜き取って行う。
  • ③径の差が7mmを超える鉄筋どうしの圧接は行わない。
  • ④圧接1箇所につき、鉄筋径程度の縮み代を見込んで加工する。
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正解 ②圧接完了後の外観試験は、1日に1箇所を抜き取って行う。
解説
ガス圧接部の外観試験は、すべての圧接部を対象として行います。1日に1箇所の抜取りという記述は誤りです。
外観試験とは、ふくらみの形や寸法、圧接面のずれ、偏心量、折れ曲がり、焼割れなどの欠陥がないかを目で確かめる試験です。ノギスやスケールも使います。器具は簡単で時間もかからないため、全数を確認できます。
一方で、内部に隠れた欠陥を調べる超音波探傷試験や、実際に引っ張って強さを確かめる引張試験は、手間や費用がかかるうえ引張試験は試験体を切り取る必要があります。そのため、これらは決められた数を抜き取って行います。
「全数で見るもの」と「抜き取るもの」の違いが、そのまま出題の狙い目になります。
(根拠:国土交通省 土木工事共通仕様書 ガス圧接の条、同 公共建築工事標準仕様書 ガス圧接の節)

他の選択肢が不適切な理由
圧接する鉄筋の端面を直角で平滑になるように切断するというのは、端面どうしを密着させるために必要で正しい記述です。
径の差が7mmを超える鉄筋どうしの圧接を行わないというのも、共通仕様書が定めるとおりで正しい記述です。太さが違いすぎると熱の伝わり方がそろわず、接合が不良になるためです。
圧接1箇所につき鉄筋径程度の縮み代を見込むというのも、圧接すると鉄筋が短くなるためで正しい記述です。
問71-13

鉄筋コンクリート用棒鋼に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①異形棒鋼の規格は、JIS G 3112に定められている。
  • ②SD345の345は、降伏点または耐力の下限値を表している。
  • ③呼び名D19の19は、鉄筋1本あたりの質量を表している。
  • ④記号のSDは異形棒鋼を、SRは丸鋼を表している。
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正解 ③呼び名D19の19は、鉄筋1本あたりの質量を表している。
解説
呼び名D19の19は、鉄筋の太さをミリメートルで表した数値です。質量を表すという記述は誤りです。
異形棒鋼は表面にふしやリブと呼ばれる出っぱりがあり、太さが場所によって少し変わります。そこで、同じ断面積を持つ丸い棒に置き換えたときの直径にほぼ相当する値を「呼び名」として使います。D19であればおよそ19mmの太さと考えます。
種類の記号は、SDが異形棒鋼、SRが丸鋼を表します。記号に続く数値は、降伏点または耐力の下限値をニュートン毎平方ミリメートルで示したものです。SD345であれば、345という値を下回らない強さが保証されています。
本試験では、この数値を引張強さや質量と取り違えさせる形で問われます。
(根拠:JIS G 3112 鉄筋コンクリート用棒鋼、国土交通省 公共建築工事標準仕様書)

他の選択肢が不適切な理由
異形棒鋼の規格がJIS G 3112に定められているというのは、この規格の名称が「鉄筋コンクリート用棒鋼」であることからも分かるとおりで正しい記述です。
SD345の345が降伏点または耐力の下限値を表すというのも、種類の記号の決め方どおりで正しい記述です。
記号のSDが異形棒鋼を、SRが丸鋼を表すというのも、規格が定める区分どおりで正しい記述です。
問81-13

型枠内での鉄筋の位置の保持に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①スペーサは、所定のかぶりを確保するために鉄筋と型枠の間に置く。
  • ②鉄筋は、打込み中に動かないように堅固に組み立てておく。
  • ③型枠に接するスペーサは、本体と同等以上の品質のものを用いる。
  • ④スペーサは、コンクリートの打込み直前にすべて取り外す。
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正解 ④スペーサは、コンクリートの打込み直前にすべて取り外す。
解説
スペーサはコンクリートの中にそのまま埋め込まれる部材です。打込み直前に取り外すという記述は誤りです。
スペーサとは、鉄筋と型枠の間にはさむ小さな部品で、かぶりを一定に保つために使います。これを外してしまえば、鉄筋は自分の重さや作業の力で型枠側に寄ってしまい、かぶりが不足します。かぶりが足りない部分は、その後に鉄筋が錆びる出発点になります。
そのため、型枠に接するスペーサは、本体のコンクリートと同等以上の品質を持つモルタル製またはコンクリート製を原則とします。まわりのコンクリートと一体になり、弱点にならないようにするためです。
あわせて、鉄筋は打込みや締固めの力で動かないよう、堅固に組み立てておく必要があります。
本試験では、スペーサを取り外すという記述や、材質を問う形で狙われます。
(根拠:土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)

他の選択肢が不適切な理由
スペーサを所定のかぶりを確保するために鉄筋と型枠の間に置くというのは、部品の役割そのもので正しい記述です。
鉄筋を打込み中に動かないように堅固に組み立てるというのも、配筋の位置を守るために必要で正しい記述です。
型枠に接するスペーサに本体と同等以上の品質のものを用いるというのも、表面の弱点をつくらないためで正しい記述です。
問91-13

鉄筋の継手の種類とその特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①機械式継手は、鉄筋の端部を加熱してから器具で接合する継手である。
  • ②重ね継手は、鉄筋を重ね合わせてコンクリートを介して力を伝える。
  • ③ガス圧接継手は、鉄筋の端面を加熱し圧力を加えて接合する継手である。
  • ④溶接継手は、鉄筋の端部どうしを溶接して一体化する継手である。
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正解 ①機械式継手は、鉄筋の端部を加熱してから器具で接合する継手である。
解説
機械式継手は加熱を伴わない継手です。端部を加熱してから接合するという記述は誤りで、ガス圧接継手の説明と混同しています。
機械式継手とは、カプラーと呼ばれる筒状の金具に鉄筋の端部を差し込み、ねじや充填材、かしめなどで固定する継手です。炎を使わないため、火気を扱えない場所や、鉄筋が密に配置されて圧接の器具が入らない場所でも施工できます。天候の影響も受けにくいという利点があります。
これに対しガス圧接継手は、酸素とアセチレンの炎で端面を加熱し、軸方向に圧力を加えて一体化します。加熱と加圧が必要という点が、機械式継手との決定的な違いです。
本試験では、この二つの説明を入れ替えた形で問われます。
(根拠:国土交通省 公共建築工事標準仕様書 鉄筋の継手、土木学会 コンクリート標準示方書 施工編)

他の選択肢が不適切な理由
重ね継手が鉄筋を重ね合わせてコンクリートを介して力を伝えるというのは、この継手の仕組みそのもので正しい記述です。
ガス圧接継手が鉄筋の端面を加熱し圧力を加えて接合するというのも、工法の定義どおりで正しい記述です。
溶接継手が鉄筋の端部どうしを溶接して一体化するというのも、継手の区分として正しい記述です。
問101-13

鉄筋のガス圧接の作業に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • ①圧接端面が密着するまでの間は、還元炎を用いて加熱する。
  • ②加熱中に火炎の異常が生じたら、冷ましてから加熱し直す。
  • ③圧接器の取外しは、加熱した部分の火色が消えてから行う。
  • ④端面が密着したのちは、中性炎で圧接面の付近を加熱する。
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正解 ②加熱中に火炎の異常が生じたら、冷ましてから加熱し直す。
解説
端面が密着する前に火炎の異常が起きた場合は、その圧接部を切り取って圧接をやり直します。冷ましてから加熱し直すという記述は誤りです。
ガス圧接では、まず還元炎という酸素の少ない炎で端面を加熱します。酸素が少ない炎を使うのは、鉄の切り口が空気にふれて酸化するのを防ぐためです。端面が酸化したまま押し付けると、境目に酸化物が残って強度が出ません。
火炎に異常が生じたということは、この酸化を防ぐ条件が崩れたということです。見た目ではふくらみができても、内部に欠陥が残る可能性が消えません。そのため切り取って再圧接します。
ただし、端面どうしが密着したあとに異常が生じた場合は、火炎を調節して作業を続けることができます。
本試験では、この密着の前後の扱いの違いが狙われます。
(根拠:国土交通省 公共建築工事標準仕様書 ガス圧接の節)

他の選択肢が不適切な理由
圧接端面が密着するまでの間に還元炎を用いて加熱するというのは、端面の酸化を防ぐためで正しい記述です。
圧接器の取外しを加熱した部分の火色が消えてから行うというのも、高温のまま外すと接合部がずれるためで正しい記述です。
端面が密着したのちに中性炎で圧接面の付近を加熱するというのも、定められた手順どおりで正しい記述です。

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