2026年版・2-7

法人契約の保険の一問一答

FP2級試験「リスク管理」から、法人契約の保険に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-7

法人が生命保険に加入する目的に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①経営者の死亡等による事業保障資金の確保や、役員・従業員の退職金準備などが挙げられる。
  • ②法人契約の生命保険は、あくまで法人の節税以外に活用目的を持たない商品である。
  • ③法人が加入できる生命保険は、原則として経営者本人のみを被保険者とする契約に限られる。
  • ④法人契約の生命保険が事業保障資金の準備に活用される場面は、実務上ほぼ見られない。
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正解 ①経営者の死亡等による事業保障資金の確保や、役員・従業員の退職金準備などが挙げられる。
解説
法人が生命保険に加入する主な目的には、経営者に万一のことがあった場合の事業保障資金(運転資金・借入金返済資金等)の確保、役員・従業員の退職金や弔慰金の準備などがあります。

他の選択肢が不適切な理由
節税のみが目的ではなく、事業保障や福利厚生など多様な目的があります。従業員を被保険者とする契約も可能です。事業保障資金の準備は法人契約の代表的な活用目的の一つです。
問22-7

法人が契約者、役員・従業員を被保険者とする定期保険の保険料の経理処理に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①保険料の損金算入割合は、最高解約返戻率の水準等に応じて区分されている。
  • ②定期保険の保険料は、金額の多寡にかかわらず常に全額を損金に算入できる。
  • ③定期保険の保険料は、保険会社が独自の基準で自由に経理処理してよい。
  • ④定期保険の保険料の経理処理は、保険期間の長さのみによって一律に決まる。
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正解 ①保険料の損金算入割合は、最高解約返戻率の水準等に応じて区分されている。
解説
法人契約の定期保険等の保険料は、税制改正により、保険期間を通じた最高解約返戻率の水準に応じて損金算入できる割合の区分(資産計上割合)が定められています。

他の選択肢が不適切な理由
返戻率の水準によっては全額損金算入とならない場合があります。経理処理の基準は国税庁の通達等により定められており、保険会社が独自の裁量で自由に決められるものではありません。保険期間の長さのみで一律に決まるものでもありません。
問32-7

養老保険を活用した福利厚生プラン(いわゆるハーフタックスプラン)に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①死亡保険金受取人を役員・従業員の遺族、満期保険金受取人を法人とする等の要件を満たすと、保険料の2分の1を損金算入できる。
  • ②一般に、養老保険を用いたハーフタックスプランでは、受取人の設定にかかわらず保険料の全額を法人の損金に算入することができる。
  • ③ハーフタックスプランは、契約対象となる役員・従業員の全員を被保険者としなくても、そのまま適用を受けることができる。
  • ④ハーフタックスプランにおいて法人が支払う保険料は、税務上の取り扱いとして、その全額を資産として計上しなければならない。
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正解 ①死亡保険金受取人を役員・従業員の遺族、満期保険金受取人を法人とする等の要件を満たすと、保険料の2分の1を損金算入できる。
解説
養老保険で、死亡保険金受取人を被保険者の遺族、満期保険金受取人を法人とし、原則として役員・従業員全員を普遍的に加入させる等の要件を満たすと、支払保険料の2分の1を福利厚生費として損金算入し、残り2分の1を資産計上できます。

他の選択肢が不適切な理由
全額損金算入ではなく2分の1が損金算入の対象です。原則として特定の人だけでなく役員・従業員全員を対象とする普遍的加入が要件です。保険料は全額資産計上ではなく2分の1が資産計上、2分の1が損金算入となります。
問42-7

逓増定期保険に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①保険期間の経過に応じて保険金額が段階的に増加していく定期保険である。
  • ②逓増定期保険は、契約期間中、保険金額が全く変わらない保険である。
  • ③逓増定期保険は、契約後に保険金額が徐々に減少していく仕組みの保険である。
  • ④逓増定期保険の解約返戻金は、平準定期保険より低い水準にとどまる設計である。
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正解 ①保険期間の経過に応じて保険金額が段階的に増加していく定期保険である。
解説
逓増定期保険は、契約当初の保険金額から保険期間の経過に応じて段階的に保険金額が増加していく定期保険で、法人の事業規模拡大に伴う保障ニーズの増加等に対応する目的で活用されます。

他の選択肢が不適切な理由
保険金額が一定なのは平準定期保険の特徴です。保険金額が減少していくのは逓減定期保険です。逓増定期保険は解約返戻金の水準が比較的高くなる設計が多いのが特徴です。
問52-7

法人が受け取った死亡保険金の経理処理に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①受け取った保険金額から、資産計上していた保険料積立金等を差し引いた差額を雑収入等として益金に算入する。
  • ②一般に、法人が受け取る死亡保険金については、その全額が非課税として取り扱われ、益金には一切算入されない。
  • ③法人が受け取る死亡保険金は、資産計上額にかかわらず、受け取った全額をそのまま損金に算入する。
  • ④法人が受け取る死亡保険金は、その受取額の全額が必ず、役員個人の一時所得として毎年課税される。
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正解 ①受け取った保険金額から、資産計上していた保険料積立金等を差し引いた差額を雑収入等として益金に算入する。
解説
法人が死亡保険金を受け取った場合、受取保険金額からそれまで資産計上していた保険料積立金(前払保険料)等を差し引いた差額を、雑収入等として益金に算入します。

他の選択肢が不適切な理由
法人が受け取る保険金は非課税ではありません。受取額をそのまま損金に算入するものではなく益金として計上します。法人が受取人であるため役員個人の所得として課税されるものではありません。
問62-7

役員退職時に、法人契約の生命保険契約者名義を役員個人へ変更する「名義変更プラン」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①退職金の一部として保険契約そのものを現物支給し、その後は個人契約として継続する方法である。
  • ②名義変更プランでは、契約者を仮に変更したとしても保険料負担者は常に法人のままである。
  • ③名義変更プランをたとえ利用する場合であっても、法人側では退職給与としての経理処理は不要になる。
  • ④名義変更プランは、この保険契約そのものを必ず解約しなければ利用できない仕組みである。
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正解 ①退職金の一部として保険契約そのものを現物支給し、その後は個人契約として継続する方法である。
解説
名義変更プランは、役員の退職時に、それまで法人契約だった生命保険の契約者・保険金受取人を役員個人に変更し、解約返戻金相当額等を退職金の一部として現物支給する形で移転し、その後は個人契約として保障を継続する方法です。

他の選択肢が不適切な理由
契約者変更後は保険料負担者も個人に移るのが一般的です。名義変更に伴い法人側では退職給与の損金算入、個人側では退職所得としての課税関係が生じます。解約せずに契約を移転できる点がこの手法の特徴です。
問72-7

法人が事業保障資金として生命保険を活用する場合に想定する資金使途として、最も適切なものはどれか。

  • ①経営者の死亡による信用不安に対応するための当面の運転資金や借入金の返済資金である。
  • ②事業保障資金は、もっぱら法人の広告宣伝費に充てることのみを主な目的として準備される。
  • ③事業保障資金は、あくまで株主に対する配当金の原資としてのみ準備されるものである。
  • ④一般に、事業保障資金は、役員の個人的な生活費に充てるために準備される資金である。
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正解 ①経営者の死亡による信用不安に対応するための当面の運転資金や借入金の返済資金である。
解説
事業保障資金は、経営者に万一のことがあった場合に生じる取引先の信用不安や売上減少に備え、当面の運転資金や、経営者の死亡により一括返済を求められることがある借入金の返済資金として準備されます。

他の選択肢が不適切な理由
広告宣伝費や配当金の原資、役員個人の生活費に充てることを主目的とした資金ではありません。
問82-7

法人が経営者を被保険者として契約する、いわゆるキーマン保険の考え方として、最も適切なものはどれか。

  • ①事業の中核を担う経営者等に万一のことがあった場合の経営上の損失に備える保険である。
  • ②キーマン保険は、あくまで一般の従業員全員を必ず被保険者とすることが必須の保険である。
  • ③キーマン保険は、あくまで被保険者本人が保険料を負担する個人契約の保険である。
  • ④キーマン保険には、そもそも法人の損失に備えるという目的は含まれていない。
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正解 ①事業の中核を担う経営者等に万一のことがあった場合の経営上の損失に備える保険である。
解説
キーマン保険とは、経営者や事業の中核を担う役員・従業員(キーマン)に万一のことがあった場合に法人が被る経営上の損失に備えるため、法人を契約者・保険金受取人として契約する生命保険を指す一般的な呼称です。

他の選択肢が不適切な理由
従業員全員ではなく事業の中核を担う特定の人を対象とします。保険料は法人が負担する法人契約です。法人の損失に備えることこそがキーマン保険の主な目的です。
問92-7

法人契約の生命保険を解約した場合に受け取る解約返戻金の経理処理に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①受け取った解約返戻金と、資産計上していた保険料積立金等との差額を雑収入または雑損失として計上する。
  • ②解約返戻金をたとえ受け取ったとしても、法人の会計上は特段の仕訳を起こす必要は一切ない。
  • ③解約返戻金は、資産計上していた保険料積立金の額にかかわらず、受け取った全額を一律に益金に算入する。
  • ④解約返戻金は、その金額の多寡や名目にかかわらず必ず役員賞与として扱わなければならない。
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正解 ①受け取った解約返戻金と、資産計上していた保険料積立金等との差額を雑収入または雑損失として計上する。
解説
法人が解約返戻金を受け取った場合、受取額とそれまで資産計上していた保険料積立金等の帳簿価額との差額を、雑収入(益金)または雑損失(損金)として計上します。

他の選択肢が不適切な理由
会計・税務上の処理は必要です。積立金との差額のみが損益として計上されるのであり、受取額全額をそのまま益金に算入するわけではありません。役員賞与として扱うものでもありません。
問102-7

法人契約の生命保険における保険料の資産計上・損金算入の考え方に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①貯蓄性の高い商品ほど資産計上割合が高く、貯蓄性の低い商品ほど損金算入割合が高くなる傾向がある。
  • ②資産計上割合は、被保険者本人の年齢にかかわらず、常に一律に一定の割合で固定されている。
  • ③一般に、貯蓄性の高い商品であればあるほど、保険料の全額を即座に損金算入できる傾向がある。
  • ④一般に、保険料の資産計上・損金算入という会計上の考え方は、法人契約と個人契約とで全く違いがない。
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正解 ①貯蓄性の高い商品ほど資産計上割合が高く、貯蓄性の低い商品ほど損金算入割合が高くなる傾向がある。
解説
法人契約の保険料の税務上の取扱いは、解約返戻率の高さ(貯蓄性の高さ)に応じて資産計上割合と損金算入割合の区分が定められており、貯蓄性が高いほど資産計上割合が高くなる傾向があります。

他の選択肢が不適切な理由
資産計上割合は解約返戻率の水準等により区分されており一律固定ではありません。貯蓄性が高い商品ほど資産計上割合が高くなる(損金算入割合が低くなる)のが基本的な考え方です。個人契約には損金・益金という法人特有の経理処理の概念は適用されません。

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