2026年版・5-14

応用能力対策(躯体施工)の一問一答

2級建築施工管理技士「施工管理法」から、応用能力対策(躯体施工)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-14

場所打ちコンクリート杭の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①コンクリートは、トレミー管の先端を孔底に置いて打ち込む。
  • ②掘削の完了後には、孔底のスライムの処理を行うこととする。
  • ③鉄筋かごには、所定の間隔でスペーサーを取り付けておく。
  • ④リバース工法では、孔内の水位を地下水位より高く保持する。
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正解 ①コンクリートは、トレミー管の先端を孔底に置いて打ち込む。
解説
場所打ちコンクリート杭では、孔内に水や安定液が満たされた状態でコンクリートを打ち込むため、コンクリートが水と混じらないようにトレミー管を用います。打込みの間、トレミー管の先端は常に打ち込んだコンクリートの中に2メートル以上入れておき、管の中のコンクリートが直接水に触れないようにしなければなりません。先端を孔底に置いたままでは、コンクリートが押し出されずに管が詰まり、また抜き上げの管理ができません。挿入が浅くなると、コンクリートに水が混入して強度が著しく低下し、杭が欠陥となります。

他の選択肢が不適切な理由
「掘削の完了後には、孔底のスライムの処理を行うこととする」は、孔底に沈積した泥や細粒分をそのままにするとコンクリートと支持地盤の間に軟らかい層が残り、支持力が発揮されないためであり、適当な記述です。「鉄筋かごには、所定の間隔でスペーサーを取り付けておく」は、かぶり厚さを確保するためであり、適当です。「リバース工法では、孔内の水位を地下水位より高く保持する」は、水圧の差によって孔壁を保つ工法であるためで、これも適当な記述です。

試験の罠
トレミー管は「先端を打ち込んだコンクリートの中に2メートル以上入れたまま引き上げる」が原則です。孔底に置く、水中に抜き出すといった記述はいずれも誤り。管の中のコンクリートが水に触れない、という目的から手順を逆算して覚えてください。
問25-14

山留め工事において生じる現象に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①ヒービングは、軟弱な粘性土の地盤で掘削の底が膨れ上がる現象である。
  • ②盤ぶくれは、掘削の底の砂が締め固まって沈下する現象である。
  • ③ボイリングは、砂質地盤で水とともに砂が吹き上がる現象である。
  • ④パイピングは、地盤の弱い部分に水みちができる現象である。
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正解 ②盤ぶくれは、掘削の底の砂が締め固まって沈下する現象である。
解説
盤ぶくれは、掘削の底面より下にある被圧地下水の水圧が、その上に残っている土のかぶりの重さを上回ることによって、掘削の底が持ち上がる現象です。沈下ではなく膨れ上がる方向の変状であり、また砂が締め固まるために生じるものでもありません。対策としては、被圧帯水層の水圧を下げるためのディープウェルによる揚水や、掘削の底に地盤改良を行って重さと強度を加える方法、山留め壁を不透水層まで根入れする方法などがとられます。

他の選択肢が不適切な理由
「ヒービングは、軟弱な粘性土の地盤で掘削の底が膨れ上がる現象である」は、山留め壁の背面の土の重さで底面の土が押し出される現象の説明として正しく、適当な記述です。「ボイリングは、砂質地盤で水とともに砂が吹き上がる現象である」は、上向きの浸透流により砂が支持力を失う現象であり、適当です。「パイピングは、地盤の弱い部分に水みちができる現象である」は、水の通り道が管状に発達していく現象の説明として正しく、これも適当な記述です。

試験の罠
三つの現象は原因で区別します。ヒービングは粘性土で背面の土の重さが原因、ボイリングは砂質土で上向きの浸透流が原因、盤ぶくれは被圧地下水の水圧が原因です。いずれも掘削の底が上がる方向の変状で、沈下ではない点も共通です。
問35-14

鉄筋工事における配筋に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①鉄筋のあきは、粗骨材の最大寸法の1.25倍以上を確保する。
  • ②スパイラル筋の末端部は、1.5巻き以上の添え巻きとする。
  • ③梁の主筋の重ね継手は、同一の断面に集中させて設けていく。
  • ④帯筋やあばら筋は、部材の端部で間隔を密にして配置する。
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正解 ③梁の主筋の重ね継手は、同一の断面に集中させて設けていく。
解説
重ね継手は、鉄筋どうしを重ねてコンクリートを介して力を伝える継手であり、母材そのものに比べて不利になります。これを同じ断面に集中させると、その断面だけが弱点となり、ひび割れや破壊の起点になります。そのため継手の位置は、隣り合う鉄筋どうしで所定の距離だけずらして千鳥に配置し、さらに応力の小さい位置に設けるのが原則です。梁であれば、上端筋は中央部付近、下端筋は端部付近が応力の小さい位置にあたります。

他の選択肢が不適切な理由
「鉄筋のあきは、粗骨材の最大寸法の1.25倍以上を確保する」は、粗骨材が鉄筋の間を通り抜けてコンクリートが行きわたるために必要な寸法であり、鉄筋の呼び名の数値の1.5倍と25ミリメートルのうち最も大きい値をとります。「スパイラル筋の末端部は、1.5巻き以上の添え巻きとする」は、端部で拘束の効果が失われないようにするためで、適当です。「帯筋やあばら筋は、部材の端部で間隔を密にして配置する」は、地震時にせん断力が大きくなる位置を補強するためであり、これも適当な記述です。

試験の罠
鉄筋のあきは「粗骨材の最大寸法の1.25倍」「呼び名の数値の1.5倍」「25ミリメートル」の三つのうち最大の値です。三つのうちどれか一つだけを示して「これでよい」とする記述が定番の誤りなので、必ず三者の最大という形で覚えてください。
問45-14

コンクリートの打込みと締固めに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①棒形振動機の挿入の間隔は、60センチメートル以下とする。
  • ②棒形振動機は、先端が先に打ち込んだ層に入るように挿入する。
  • ③打込みは、原則として自由落下の高さを小さくして行う。
  • ④棒形振動機は、コンクリートを横に移動させる目的で用いる。
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正解 ④棒形振動機は、コンクリートを横に移動させる目的で用いる。
解説
棒形振動機は、コンクリートに振動を与えて粗骨材の間にモルタルを行きわたらせ、空気を抜くための機械です。これを横向きに使ってコンクリートを流し動かすと、振動によって流動性の高いモルタル分だけが先に流れ、粗骨材が取り残されて材料分離が生じます。分離した部分は豆板や強度の不足の原因になります。したがって、打込みの位置はできるだけ最終の位置に近いところとし、水平方向への移動は振動機ではなく打込み位置の変更によって行います。

他の選択肢が不適切な理由
「棒形振動機の挿入の間隔は、60センチメートル以下とする」は、振動の効果が及ぶ範囲が限られており、間隔があくと締固めの不足した部分が残るためであり、適当な記述です。「棒形振動機は、先端が先に打ち込んだ層に入るように挿入する」は、上下の層を一体化させてコールドジョイントを防ぐためで、一般に10センチメートル程度入れます。「打込みは、原則として自由落下の高さを小さくして行う」は、落下の途中での材料分離を防ぐためであり、これも適当な記述です。

試験の罠
振動機の数値は「挿入間隔60センチメートル以下」「先の層へ10センチメートル程度挿入」「1か所あたり5秒から15秒程度」を一組で覚えます。横流しに使わない、という禁止事項は材料分離が理由であり、締固めの目的そのものと矛盾する行為だと理解しておきましょう。
問55-14

鉄骨の建方に用いるアンカーボルトおよびベースモルタルに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①中心塗りのベースモルタルは、厚さを100ミリメートルとする。
  • ②アンカーボルトのねじ山は、ナットの外に所定の長さを出しておく。
  • ③後詰め中心塗り工法のベースモルタルは、無収縮のものを用いる。
  • ④構造用のアンカーボルトは、二重ナットとして戻り止めを行う。
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正解 ①中心塗りのベースモルタルは、厚さを100ミリメートルとする。
解説
後詰め中心塗り工法のベースモルタルは、厚さを30ミリメートル以上50ミリメートル以下とするのが一般的な基準です。100ミリメートルでは厚すぎて、モルタル自体の乾燥収縮やひび割れが大きくなり、柱の軸力をベースプレートから基礎へ確実に伝えられなくなります。逆に薄すぎると、建方の際の高さの調整ができません。あわせて、中心塗りの部分は200ミリメートル角以上または直径200ミリメートル以上の大きさとし、柱の建方の前に施工して所定の強度が出るまで養生します。

他の選択肢が不適切な理由
「構造用のアンカーボルトは、二重ナットとして戻り止めを行う」は、振動や繰り返しの力によりナットがゆるむことを防ぐためであり、適当な記述です。「アンカーボルトのねじ山は、ナットの外に所定の長さを出しておく」は、ナットの外に3山以上出すことでねじが有効にかみ合っていることを確かめられるためで、適当です。「後詰め中心塗り工法のベースモルタルは、無収縮のものを用いる」は、収縮によりベースプレートとの間にすき間が生じることを防ぐためであり、これも適当な記述です。

試験の罠
ベースモルタルの数値は「厚さ30ミリメートル以上50ミリメートル以下」「中心塗りの大きさ200ミリメートル角以上または直径200ミリメートル以上」「ねじ山はナットから3山以上」です。厚さを一桁大きくした値を示す出題が多いので、50ミリメートルという上限を軸に判断してください。
問65-14

鉄骨の建方における仮ボルトに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①仮ボルトは、本締めに用いる高力ボルトを流用しないこととする。
  • ②高力ボルト接合の仮ボルトは、1群に対して1本あればよいとする。
  • ③仮ボルトは、建方の各節ごとに建入れ直しを行いながら締め付ける。
  • ④混用接合の場合の仮ボルトは、1群の2分の1程度を用いる。
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正解 ②高力ボルト接合の仮ボルトは、1群に対して1本あればよいとする。
解説
本接合が高力ボルト接合となる継手の仮ボルトは、中ボルトなどを用い、ボルト1群に対して3分の1程度、かつ2本以上をバランスよく配置して締め付けます。1本だけでは、部材がその1点を中心に回転してしまい、建入れの精度が保てないばかりか、建方の途中に加わる風や作業の荷重で部材が外れる危険があります。なお、溶接と高力ボルトを併用する混用接合や、柱の現場溶接接合の場合には、より大きな力が仮の状態で加わるため、1群の2分の1程度かつ2本以上とされています。

他の選択肢が不適切な理由
「仮ボルトは、本締めに用いる高力ボルトを流用しないこととする」は、仮締めで摩擦面が傷んだりねじが損傷したりしたボルトでは所定の軸力を導入できなくなるためであり、適当な記述です。「仮ボルトは、建方の各節ごとに建入れ直しを行いながら締め付ける」は、誤差が上へ累積することを防ぐためで、適当です。「混用接合の場合の仮ボルトは、1群の2分の1程度を用いる」は、基準のとおりであり、これも適当な記述です。

試験の罠
仮ボルトの本数は「高力ボルト接合は1群の3分の1程度」「混用接合・柱の現場溶接接合は1群の2分の1程度」で、いずれも2本以上です。3分の1と2分の1を入れ替えた記述、2本以上という条件を落とした記述の両方に注意してください。
問75-14

型枠の設計および施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①コンクリートの側圧は、打込みの速度が速いほど大きくなる。
  • ②コンクリートの側圧は、打込み時の温度が低いほど大きくなる。
  • ③せき板の存置の期間は、気温が低いほど短くすることができる。
  • ④セパレーターは、せき板の間隔を保持するために用いられる。
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正解 ③せき板の存置の期間は、気温が低いほど短くすることができる。
解説
コンクリートの強度の発現は、セメントの水和反応の進み方に左右され、気温が低いほど反応は遅くなります。したがって気温が低いほど所定の強度に達するまでに時間がかかり、せき板を存置しなければならない期間は長くなります。基礎、梁側、柱、壁のせき板は、コンクリートの圧縮強度が5ニュートン毎平方ミリメートル以上に達したことを確認するか、平均気温に応じて定められた日数を経過してから取り外します。気温が低いときに日数を短くすると、表面のはがれや部材の変形を招きます。

他の選択肢が不適切な理由
「コンクリートの側圧は、打込みの速度が速いほど大きくなる」は、下層が固まる前に上へ積み上がるため、液体に近い状態の高さが大きくなるからであり、適当な記述です。「コンクリートの側圧は、打込み時の温度が低いほど大きくなる」は、温度が低いと凝結が遅れ、液体としてふるまう時間が長くなるためで、適当です。「セパレーターは、せき板の間隔を保持するために用いられる」は、部材の厚さを一定に保つ金物の説明として正しく、これも適当な記述です。

試験の罠
気温が低いと「側圧は大きくなり、存置期間は長くなる」。どちらも同じ理由、つまり硬化が遅いことから導かれます。片方だけ覚えて逆に当てはめる誤りが起きやすいので、「低温=固まるのが遅い」という一点から二つを導けるようにしておきましょう。
問85-14

既製コンクリート杭の埋込み工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①杭の継手は、原則として溶接によって接合することとする。
  • ②根固め液を注入した後に、杭を所定の深さまで沈設していく。
  • ③掘削は、支持層に達したことを確認できるまで慎重に行う。
  • ④掘削は、杭の外径よりも小さい径のオーガーを用いて行う。
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正解 ④掘削は、杭の外径よりも小さい径のオーガーを用いて行う。
解説
プレボーリングによる埋込み工法では、杭の外径より100ミリメートル程度大きい径のオーガーで掘削します。杭の外径より小さい径で掘ってしまうと、杭を沈めること自体ができず、無理に押し込めば杭体を損傷させます。掘削径を杭径より一定の寸法だけ大きくとるのは、掘削孔に根固め液とソイルセメント状の杭周固定液を満たし、その中へ杭を沈めることで、杭の周面と地盤との間に所定の強度をもつ層を確実につくるためです。この層があることで、先端の支持力だけでなく周面の摩擦力も期待できるようになります。

他の選択肢が不適切な理由
「根固め液を注入した後に、杭を所定の深さまで沈設していく」は、杭の先端の支持力を確保するための手順として正しく、適当な記述です。「掘削は、支持層に達したことを確認できるまで慎重に行う」は、掘削の抵抗や排出される土の状況から支持層の到達を判断する必要があるためで、適当です。「杭の継手は、原則として溶接によって接合することとする」は、継手部が軸力と曲げを確実に伝える必要があるためであり、これも適当な記述です。

試験の罠
埋込み工法の掘削径は「杭径より100ミリメートル程度大きく」が原則です。小さくする、同じにするという記述は、杭が入らないという物理的な矛盾を含むため、数値を覚えていなくても否定できます。杭周固定液で周面摩擦を確保する、という目的も押さえておきましょう。
問95-14

鉄骨の溶接接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①ガスシールドアーク溶接は、風速が毎秒5メートルでも行える。
  • ②被覆アーク溶接棒は、乾燥させてから使用することとする。
  • ③気温が低いときは、母材を予熱してから溶接を行うことがある。
  • ④完全溶込み溶接の始端と終端には、エンドタブを取り付ける。
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正解 ①ガスシールドアーク溶接は、風速が毎秒5メートルでも行える。
解説
ガスシールドアーク溶接は、炭酸ガスなどのシールドガスで溶融した金属を大気から遮り、酸素や窒素の侵入を防ぎながら溶接する方法です。風が吹くとこのシールドガスが吹き飛ばされ、溶接金属にブローホール(気孔)が生じて強度が大きく低下します。そのため、公共建築工事標準仕様書やJASS6では、ガスシールドアーク溶接を行う場合、風速が毎秒2メートル以上のときは、防風処置を講じることとされています。毎秒5メートルはこれを大きく上回るため、そのまま行うことはできず、防風の囲いを設けるなどの措置が必要です。被覆アーク溶接は被覆材が分解して生じるガスで保護されるため、風には比較的強いという違いがあります。

他の選択肢が不適切な理由
「完全溶込み溶接の始端と終端には、エンドタブを取り付ける」は、アークが安定しない始端と終端の欠陥を母材の外へ逃がすためであり、適当な記述です。「被覆アーク溶接棒は、乾燥させてから使用することとする」は、吸湿した被覆剤から発生する水素が割れの原因となるためで、適当です。「気温が低いときは、母材を予熱してから溶接を行うことがある」は、急冷による硬化と割れを防ぐためであり、これも適当な記述です。

試験の罠
風速の基準は溶接の方法によって異なります。ガスシールドアーク溶接は毎秒2メートル以上で防風処置、被覆アーク溶接は毎秒10メートル以上で防風処置が目安です。あわせて、気温が氷点下5度を下回るときは溶接を行わず、氷点下5度から5度までのときは接合部の周辺を加熱して溶接する、という温度の条件も頻出です。
問105-14

鉄筋のガス圧接に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①圧接の作業は、技量資格を有する者が行うこととされている。
  • ②圧接部のふくらみの直径は、鉄筋径の1.1倍以上とする。
  • ③圧接の端面は、直角に切断して平たんに仕上げておく。
  • ④降雨や強風のときは、覆いを設けるなどの措置をとる。
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正解 ②圧接部のふくらみの直径は、鉄筋径の1.1倍以上とする。
解説
ガス圧接は、鉄筋の端面どうしを突き合わせて加圧しながら加熱し、鉄筋を溶融させずに接合する方法です。加圧によって接合部が太くふくらむことが、必要な圧力が加わった証拠になります。公共建築工事標準仕様書では、圧接部のふくらみの直径は鉄筋径の1.4倍以上、ふくらみの長さは鉄筋径の1.1倍以上と定めています。1.1倍以上はふくらみの「長さ」の値であって、直径の値ではありません。直径が1.4倍に達していない圧接部は、加圧または加熱が不足しており、引張力を受けたときに接合面で破断するおそれがあるため、再加熱して所定のふくらみに修正する必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
「圧接の作業は、技量資格を有する者が行うこととされている」は、圧接の品質が作業者の技量に大きく左右されるためであり、適当な記述です。「圧接の端面は、直角に切断して平たんに仕上げておく」は、端面に傾きや凹凸があると密着せず、酸化物を巻き込むためであり、適当です。「降雨や強風のときは、覆いを設けるなどの措置をとる」は、加熱の温度が保てず、また急冷により品質が損なわれるためであり、これも適当な記述です。

試験の罠
ガス圧接の外観検査の数値は、1.4と1.1の取り違えが狙われます。ふくらみの直径は1.4倍以上、ふくらみの長さは1.1倍以上です。あわせて、圧接面のずれは鉄筋径の4分の1以下、圧接部の中心軸の偏心量は鉄筋径の5分の1以下、折れ曲がりは2度以下という数値も一組で覚えてください。

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