2026年版・3-9

内分泌系・免疫系の一問一答

第二種衛生管理者試験「労働生理」から、内分泌系・免疫系に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-9

ホルモンの基本的な性質に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①ホルモンは、分泌される内分泌腺の種類にかかわらず、すべて同一の作用を持ち、効果の違いは一切存在しない。
  • ②ホルモンは、内分泌腺で産生され、血液を介して全身に運ばれ、特定の標的器官に作用する化学物質である。
  • ③ホルモンは、専ら神経を介してのみ情報を伝達する物質であり、血液中には一切存在しないとされている。
  • ④ホルモンは、いかなる器官にも作用せず、体内で分解されるのを待つだけの物質であるとされている。
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正解 ②ホルモンは、内分泌腺で産生され、血液を介して全身に運ばれ、特定の標的器官に作用する化学物質である。
解説
ホルモンは、甲状腺や副腎、膵臓等の内分泌腺で産生され、血液の流れに乗って全身に運ばれ、それぞれ特異的な受容体を持つ特定の標的器官(臓器)に作用して、様々な生理機能を調節する化学物質です。

他の選択肢が不適切な理由
神経のみを介し血液中に存在しないとする記述、いかなる器官にも作用しないとする記述、すべて同一の作用を持つとする記述は、いずれもホルモンの性質と異なります。
問23-9

インスリンの働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①インスリンの分泌量は、食事の内容や食後の血糖値の変動とは全く無関係に、常に一定の量で行われ続けるとされている。
  • ②インスリンは膵臓のランゲルハンス島から分泌されるホルモンであり、血糖値を低下させる唯一のホルモンとされている。
  • ③インスリンは、膵臓ではなく甲状腺から分泌されるホルモンであり、全身の代謝を促進する働きを持つとされている。
  • ④インスリンは、血糖値を低下させる働きは一切持たず、専ら上昇させる唯一のホルモンであるとされている。
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正解 ②インスリンは膵臓のランゲルハンス島から分泌されるホルモンであり、血糖値を低下させる唯一のホルモンとされている。
解説
インスリンは膵臓のランゲルハンス島(B細胞)から分泌されるホルモンで、血液中のグルコース(血糖)の細胞内への取り込みを促進する等により、体内で血糖値を低下させる唯一のホルモンとされています。血糖値が上昇すると分泌が促進されます。

他の選択肢が不適切な理由
血糖値を上昇させる唯一のホルモンとする記述(血糖値を上昇させるホルモンはグルカゴン等複数存在します)、甲状腺から分泌されるとする記述、血糖値と無関係に一定量分泌されるとする記述は、いずれも実際の性質と異なります。
問33-9

グルカゴンの働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①グルカゴンは膵臓から分泌されるホルモンで、肝臓のグリコーゲン分解を促進し、血糖値を上昇させる働きを持つ。
  • ②グルカゴンは、血糖値を低下させる働きのみを持ち、上昇させる作用は一切持たないホルモンであるとされている。
  • ③グルカゴンは、膵臓ではなく副腎から分泌されるホルモンであり、血糖値の調節とは無関係であるとされている。
  • ④グルカゴンは、肝臓や膵臓の働きとは無関係に、血糖値の調節には一切関与しないホルモンであるとされている。
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正解 ①グルカゴンは膵臓から分泌されるホルモンで、肝臓のグリコーゲン分解を促進し、血糖値を上昇させる働きを持つ。
解説
グルカゴンは、インスリンと同じく膵臓のランゲルハンス島(A細胞)から分泌されるホルモンですが、血糖値が低下した際に肝臓に蓄えられたグリコーゲンの分解を促進し、血液中にブドウ糖を放出させることで血糖値を上昇させる、インスリンとは逆の働きを持ちます。

他の選択肢が不適切な理由
血糖値を低下させる働きのみとする記述(これはインスリンの働きです)、副腎から分泌されるとする記述、血糖値の調節に関与しないとする記述は、いずれもグルカゴンの性質と異なります。
問43-9

副腎皮質から分泌されるホルモンに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①副腎皮質からは、コルチゾールやアルドステロンではなく、専らインスリンという単一のホルモンのみが分泌されるとされている。
  • ②副腎皮質からは、血糖値を上げるコルチゾール(糖質コルチコイド)や、電解質調節に働くアルドステロン(鉱質コルチコイド)が分泌される。
  • ③副腎皮質は、コルチゾールやアルドステロンではなく、専ら副腎髄質から出るホルモンであるアドレナリンのみを分泌する部位であるとされる。
  • ④副腎皮質から分泌されるコルチゾールやアルドステロンといったホルモンは、血糖値や電解質の調節には一切関与しないとされている。
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正解 ②副腎皮質からは、血糖値を上げるコルチゾール(糖質コルチコイド)や、電解質調節に働くアルドステロン(鉱質コルチコイド)が分泌される。
解説
副腎皮質からは、糖新生を促進し血糖値を上昇させるほか抗炎症作用等も持つコルチゾール(糖質コルチコイド)や、腎臓でのナトリウム再吸収・カリウム排泄を調節するアルドステロン(鉱質コルチコイド)等のホルモンが分泌されます。

他の選択肢が不適切な理由
インスリンのみが分泌されるとする記述(インスリンは膵臓から分泌されます)、アドレナリンのみが分泌されるとする記述(アドレナリンは同じ副腎でも髄質から分泌されるホルモンです)、血糖値の調節に関与しないとする記述は、いずれも副腎皮質の機能と異なります。
問53-9

副腎髄質から分泌されるアドレナリンの働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①アドレナリンは、身体を緊張させるのではなく徹底的にリラックスさせ、心拍数や血圧を低下させる働きを持つホルモンとされている。
  • ②アドレナリンの分泌は、ストレスや興奮といった精神的な要因とは全く無関係に、常に一定量で行われ続けるものとされている。
  • ③アドレナリンは、副腎髄質ではなく甲状腺から分泌され、全身の代謝を促進する働きを持つホルモンであるとされている。
  • ④アドレナリンは副腎髄質から分泌され、心拍数の増加や血圧上昇、血糖値上昇等、身体を緊急事態に対応させる働きを持つ。
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正解 ④アドレナリンは副腎髄質から分泌され、心拍数の増加や血圧上昇、血糖値上昇等、身体を緊急事態に対応させる働きを持つ。
解説
アドレナリン(エピネフリン)は副腎髄質から分泌されるホルモンで、交感神経の興奮に伴い分泌が促進され、心拍数の増加、血圧の上昇、気管支の拡張、血糖値の上昇等、身体を緊急事態(闘争・逃走反応)に対応できる状態にする働きを持ちます。

他の選択肢が不適切な理由
心拍数を低下させリラックスさせる働きとする記述、甲状腺から分泌されるとする記述、ストレス・興奮と無関係に一定量分泌されるとする記述は、いずれもアドレナリンの性質と異なります。
問63-9

甲状腺ホルモンの働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①甲状腺から分泌されるホルモンは、全身の代謝を活発にする働きを持ち、過剰又は不足で様々な症状が現れることがある。
  • ②甲状腺から分泌されるホルモンは、代謝の促進ではなく、専ら血中のカルシウム濃度の調節にのみ関与するとされている。
  • ③甲状腺ホルモンは、代謝を活発にするのではなく、専ら、抑制することのみを唯一の目的として分泌されるものとされる。
  • ④甲状腺ホルモンの分泌量は、体調や年齢、季節等の身体の状態にかかわらず、常に完全に一定であるとされている。
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正解 ①甲状腺から分泌されるホルモンは、全身の代謝を活発にする働きを持ち、過剰又は不足で様々な症状が現れることがある。
解説
甲状腺から分泌されるホルモン(サイロキシン等)は、全身の細胞の代謝を活発にする働きを持ち、分泌が過剰になると(甲状腺機能亢進症)動悸や体重減少等、不足すると(甲状腺機能低下症)むくみや倦怠感等の症状が現れることがあります。

他の選択肢が不適切な理由
代謝を抑制することのみを目的とするとする記述、甲状腺ホルモンの働きが血中カルシウム濃度の調節のみとする記述(血中カルシウム濃度の調節に関与するのは主に副甲状腺ホルモンです)、分泌量が常に一定とする記述は、いずれも甲状腺ホルモンの性質と異なります。
問73-9

身体の恒常性(ホメオスタシス)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①ホメオスタシスとは、体温や血糖値、体液のpH等、体内の環境を一定の範囲内に保とうとする身体の仕組みをいう。
  • ②ホメオスタシスの維持には、神経系やホルモン(内分泌系)は一切関与せず、専ら筋肉のみが関与するとされている。
  • ③ホメオスタシスは、体温の調節にのみ関わる概念であり、血糖値や体液のpHの調節とは無関係であるとされている。
  • ④ホメオスタシスとは、体内の環境が外部の変化に応じて常に激しく変動し続ける不安定な状態のことをいうとされる。
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正解 ①ホメオスタシスとは、体温や血糖値、体液のpH等、体内の環境を一定の範囲内に保とうとする身体の仕組みをいう。
解説
ホメオスタシス(恒常性)とは、外部環境の変化にかかわらず、体温、血糖値、体液の量やpH等、体内の内部環境を一定の範囲内に保とうとする仕組みをいい、自律神経系と内分泌系(ホルモン)が中心的な役割を担っています。

他の選択肢が不適切な理由
体内環境が常に激しく変動し続けるとする記述、神経系・ホルモンが一切関与しないとする記述、体温の調節にのみ関わるとする記述は、いずれもホメオスタシスの定義と異なります。
問83-9

免疫の仕組みに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①免疫は、自然免疫という概念は存在せず、専ら獲得免疫(適応免疫)のみによって構成されているとされている。
  • ②免疫は、生まれつき備わる自然免疫と、病原体等との接触を通じて獲得される獲得免疫(適応免疫)に大別される。
  • ③免疫の仕組みは、白血球とは全く無関係に、専ら赤血球の働きのみによって成り立つ現象であるとされている。
  • ④免疫は、一度でも機能すると免疫記憶が完全に消失し、その後は生涯にわたって一切働かなくなる仕組みとされる。
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正解 ②免疫は、生まれつき備わる自然免疫と、病原体等との接触を通じて獲得される獲得免疫(適応免疫)に大別される。
解説
免疫は、白血球の食作用等により生まれつき備わっている「自然免疫」と、リンパ球(T細胞・B細胞)が特定の病原体を記憶し、抗体を産生する等して対応する「獲得免疫(適応免疫)」に大別され、両者が連携して生体を病原体から防御しています。

他の選択肢が不適切な理由
獲得免疫のみで構成されるとする記述、白血球と無関係とする記述、一度機能するとその後働かなくなるとする記述は、いずれも免疫の仕組みと異なります。
問93-9

抗体に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①抗体は、いかなる病原体(抗原)に対しても全く同じ構造を持つ物質であり、抗原ごとの特異性は一切存在しないとされている。
  • ②抗体は、リンパ球のB細胞ではなく赤血球によって産生される、酸素を全身に運搬するための物質であるとされている。
  • ③抗体は、リンパ球のB細胞ではなくT細胞が産生し、抗原を直接攻撃して破壊する働きを持つタンパク質であるとされている。
  • ④抗体とは、体内の異物(抗原)に対し、リンパ球のB細胞が産生し、抗原に結合してこれを排除するタンパク質をいう。
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正解 ④抗体とは、体内の異物(抗原)に対し、リンパ球のB細胞が産生し、抗原に結合してこれを排除するタンパク質をいう。
解説
抗体(免疫グロブリン)は、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物(抗原)を認識し、リンパ球の一種であるB細胞(形質細胞)が産生するタンパク質で、特定の抗原に特異的に結合し、その働きを無力化したり排除を助けたりする役割を持ちます。

他の選択肢が不適切な理由
赤血球が産生する酸素運搬物質とする記述(これはヘモグロビンの説明です)、特異性が存在しないとする記述、T細胞が産生するとする記述(抗原を直接攻撃するT細胞と異なり、抗体を産生するのはB細胞です)は、いずれも抗体の定義と異なります。
問103-9

アレルギーに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①アレルギーとは、免疫機能が花粉やダニ等の刺激によって完全に働かなくなった状態のみを指す用語であるとされる。
  • ②アレルギーとは、本来は無害な物質に対して免疫が過剰に反応し、身体に不都合な症状を引き起こす現象をいう。
  • ③アレルギーの原因となる物質は、花粉やダニ等ではなく、常に細菌やウイルスのみに限られるとされている。
  • ④アレルギーは、免疫の働きとは全く無関係な現象であり、専ら消化器系のみに生じる疾患であるとされている。
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正解 ②アレルギーとは、本来は無害な物質に対して免疫が過剰に反応し、身体に不都合な症状を引き起こす現象をいう。
解説
アレルギーは、花粉やダニ、特定の食物等、本来は身体に害を与えない物質(アレルゲン)に対して免疫系が過剰に反応し、くしゃみ、かゆみ、じんましん等、身体に不都合な症状を引き起こす現象をいいます。

他の選択肢が不適切な理由
免疫機能が全く働かなくなった状態とする記述、消化器系のみの疾患とする記述、原因物質が常に細菌・ウイルスに限られるとする記述は、いずれもアレルギーの定義と異なります。

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