2026年版・3-7

腎臓・泌尿器系の一問一答

第二種衛生管理者試験「労働生理」から、腎臓・泌尿器系に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-7

ネフロン(腎単位)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①ネフロンとは、腎臓で作られた尿を膀胱へ送る管状の構造である尿管そのものを指す用語であり、糸球体や尿細管とは異なる構造である。
  • ②ネフロンは、原尿を再吸収する働きを持つ腎小体と、血液を濾過する働きを持つ尿細管とによって構成される機能単位であるとされている。
  • ③ネフロンとは、膀胱の内部において尿を一時的に蓄えておくための袋状の構造そのものを指す用語であり、糸球体や尿細管とは全く無関係である。
  • ④ネフロンは、血液を濾過する腎小体(糸球体とボーマン嚢)と、原尿から必要な成分を再吸収する尿細管から構成される、腎臓の機能単位である。
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正解 ④ネフロンは、血液を濾過する腎小体(糸球体とボーマン嚢)と、原尿から必要な成分を再吸収する尿細管から構成される、腎臓の機能単位である。
解説
ネフロン(腎単位)は、毛細血管が球状に集まった糸球体とそれを包むボーマン嚢からなる腎小体と、原尿から必要な物質を再吸収する尿細管から構成される、腎臓の基本的な機能単位であり、片方の腎臓に約100万個存在するとされています。

他の選択肢が不適切な理由
膀胱の構造を指すとする記述、尿管そのものを指すとする記述、腎小体と尿細管の役割が入れ替わっている記述は、いずれもネフロンの定義と異なります。
問23-7

糸球体における血液の濾過に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①糸球体では、血圧の力によって血液が濾過され、水分、電解質、グルコース等の分子量の小さい成分が原尿として濾し出される。
  • ②糸球体では血液の濾過は行われず、専ら尿細管において原尿中の水分や電解質を再吸収する働きのみが行われるとされている。
  • ③糸球体で濾し出された原尿は、尿細管での再吸収を一切経ることなく、そのままの量と成分で体外に尿として排出される。
  • ④糸球体では、血液中の赤血球やたんぱく質等の分子量の大きな成分こそが、水分等の小さな成分に優先して自由に濾し出される。
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正解 ①糸球体では、血圧の力によって血液が濾過され、水分、電解質、グルコース等の分子量の小さい成分が原尿として濾し出される。
解説
糸球体は毛細血管の塊であり、血圧の力によって血液がろ過され、水分、電解質、グルコース、アミノ酸、尿素窒素等の分子量の小さい成分がボーマン嚢内に濾し出されて原尿となります。

他の選択肢が不適切な理由
赤血球やたんぱく質等の大きな成分が通常自由に濾し出されるとする記述(正常な状態ではこれらは濾過されにくいとされます)、濾過は行われず再吸収のみが行われるとする記述(濾過は糸球体、再吸収は主に尿細管の働きです)、原尿がそのまま尿として排出されるとする記述(原尿の大部分は尿細管で再吸収されます)は、いずれも実際の仕組みと異なります。
問33-7

尿細管における再吸収に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①尿細管では、ナトリウムや水等の必要な成分は再吸収されず、老廃物のクレアチニンや尿素窒素のみが選択的に再吸収されるとされる。
  • ②尿細管では、原尿の中からナトリウムや水、ブドウ糖等、身体に必要な成分の大部分(約99%)が再吸収され、血液中に戻される。
  • ③尿細管では、原尿中のいかなる成分についても再吸収は一切行われることなく、濾過された量がそのまま尿として排出される。
  • ④尿細管で再吸収されるのは原尿のごく一部(約1%程度)にすぎず、残りの約99%はそのまま尿として体外に排出される。
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正解 ②尿細管では、原尿の中からナトリウムや水、ブドウ糖等、身体に必要な成分の大部分(約99%)が再吸収され、血液中に戻される。
解説
糸球体で濾し出された原尿は1日あたり約150リットルにもなりますが、その中に含まれるナトリウム、水、ブドウ糖等の身体に必要な成分の大部分(原尿の約99%)は尿細管で再吸収されて血液中に戻され、残りの約1%程度(1日約1.5リットル)が尿として排泄されます。

他の選択肢が不適切な理由
いかなる成分も再吸収されないとする記述、再吸収されるのが原尿のごく一部とする記述(逆に大部分が再吸収されます)、必要な成分ではなく老廃物のみが再吸収されるとする記述(実際にはクレアチニン等の老廃物はほとんど再吸収されず尿中に残ります)は、いずれも実際の仕組みと異なります。
問43-7

1日の尿量に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①1日の尿量は、尿細管での再吸収をほとんど経ないため、原尿量とほぼ同じ約150リットルに達するとされる。
  • ②1日の尿量は、水分摂取量や発汗量、気温等の外部の条件にかかわらず、常に完全に一定の量に保たれるとされている。
  • ③健康な成人における1日の尿量は、おおむね約1〜1.5リットル程度であり、原尿量の約1%程度に相当する。
  • ④1日の尿量は、腎臓が健康に機能している状態であれば、老廃物の排出が不要となるため常にゼロになるとされている。
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正解 ③健康な成人における1日の尿量は、おおむね約1〜1.5リットル程度であり、原尿量の約1%程度に相当する。
解説
糸球体で濾過される原尿は1日約150リットルにもなりますが、その大部分(約99%)が尿細管で再吸収されるため、最終的に体外に排出される尿量は1日あたり約1〜1.5リットル程度となります。

他の選択肢が不適切な理由
尿量が原尿量とほぼ同じ約150リットルとする記述、健康な状態であれば常にゼロとする記述、水分摂取量等にかかわらず常に完全に一定とする記述は、いずれも実際の知見と異なります。
問53-7

腎臓の機能に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①腎臓は老廃物の排出は行うものの、体内の水分や電解質のバランスの調整は専ら肝臓が担う機能であり、腎臓は関与しないとされている。
  • ②腎臓は、老廃物の排出のほか、体内の水分や電解質のバランス調整、血圧調節に関わるホルモンの分泌等、多様な機能を担っている。
  • ③腎臓の機能は、血液中の老廃物を尿として排出するという単一の働きのみに限られ、それ以外の役割は一切持たない臓器である。
  • ④腎臓は、老廃物の排出や水分の調整は行うものの、血圧の調節に関わるホルモンを分泌することは一切ないとされている臓器である。
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正解 ②腎臓は、老廃物の排出のほか、体内の水分や電解質のバランス調整、血圧調節に関わるホルモンの分泌等、多様な機能を担っている。
解説
腎臓は、尿として老廃物を排出する機能に加え、体内の水分量や電解質(ナトリウム、カリウム等)のバランスを調整する機能、血圧調節に関わるホルモン(レニン)や赤血球の産生を促すホルモン(エリスロポエチン)を分泌する機能等、多様な役割を担っています。

他の選択肢が不適切な理由
老廃物の排出のみに限られるとする記述、水分・電解質のバランス調整を肝臓が担い腎臓は関与しないとする記述(これは腎臓自身の機能です)、血圧調節ホルモンを分泌しないとする記述は、いずれも腎臓の機能を過小に説明しており誤りです。
問63-7

尿検査における尿蛋白・尿糖の検査に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①尿検査で尿糖が検出された場合、その原因は必ず膵臓等の腎臓以外の臓器にあり、腎臓自体に異常が生じることは決してない。
  • ②尿検査は、腎機能や糖代謝の異常とは無関係に、専ら肝機能の異常のみを推測するために実施される検査であるとされている。
  • ③尿検査では、たんぱくや糖の有無を詳しく調べたとしても、腎機能や糖代謝に関するいかなる情報も得ることができないとされる。
  • ④健康診断における尿検査は、尿中のたんぱくや糖の有無を調べ、腎機能や糖代謝の異常等を推測する手がかりとする検査である。
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正解 ④健康診断における尿検査は、尿中のたんぱくや糖の有無を調べ、腎機能や糖代謝の異常等を推測する手がかりとする検査である。
解説
定期健康診断の検査項目の一つである尿検査(尿中の蛋白及び糖の検査)は、通常は濾過されにくいたんぱくが尿中に検出される場合は腎機能の異常を、尿中に糖が検出される場合は糖代謝(血糖コントロール)の異常を疑う手がかりとなる、簡便で重要なスクリーニング検査です。

他の選択肢が不適切な理由
いかなる情報も得られないとする記述、尿糖検出の原因が必ず腎臓以外にあるとする記述(腎臓自体の異常で糖が漏れ出す場合もあります)、肝機能の評価のためにのみ実施されるとする記述は、いずれも検査の意義と異なります。
問73-7

膀胱の機能に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①膀胱は、腎臓の代わりに血液を直接濾過して尿そのものを生成する働きを担う器官であるとされている。
  • ②膀胱は、食物の消化を担う消化器系に属する器官であって、腎臓や尿管と同じ泌尿器系には含まれないものとされる。
  • ③膀胱は、腎臓で生成された尿を一時的に蓄え、一定量に達すると尿意を感じて排尿する仕組みに関わる器官である。
  • ④膀胱には、尿を一時的に蓄えておく機能は存在せず、腎臓で生成された尿はそのまま直ちに体外へ排出される。
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正解 ③膀胱は、腎臓で生成された尿を一時的に蓄え、一定量に達すると尿意を感じて排尿する仕組みに関わる器官である。
解説
膀胱は、腎臓で生成され尿管を通って運ばれてきた尿を一時的に蓄える袋状の器官であり、尿がある程度蓄積すると膀胱壁の伸展が神経を刺激して尿意が生じ、排尿反射を通じて尿が体外に排出されます。

他の選択肢が不適切な理由
血液を濾過して尿を生成する器官とする記述(これは腎臓の機能です)、消化器系に属し泌尿器系に含まれないとする記述、尿を蓄える機能が存在しないとする記述は、いずれも膀胱の機能・分類と異なります。
問83-7

腎臓が分泌するホルモンに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①腎臓が分泌するホルモンは血圧調節に関わるレニンのみであり、造血に関わるホルモンは分泌されないとされている。
  • ②腎臓が分泌するホルモンは、赤血球の産生とは全く無関係であり、専ら血糖値の調節にのみ関与するものとされている。
  • ③エリスロポエチンは、赤血球ではなく白血球の産生のみを促進するホルモンであるとされ、貧血とは無関係とされている。
  • ④腎臓は、赤血球の産生を促すエリスロポエチンというホルモンを分泌し、腎機能低下は貧血の原因となることがある。
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正解 ④腎臓は、赤血球の産生を促すエリスロポエチンというホルモンを分泌し、腎機能低下は貧血の原因となることがある。
解説
腎臓は、骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンであるエリスロポエチンを分泌しており、腎機能が著しく低下すると、このホルモンの分泌が減少し、貧血(腎性貧血)が生じることがあります。

他の選択肢が不適切な理由
腎臓が分泌するのはレニンのみで造血に関わるホルモンはないとする記述(レニンは実在しますが、エリスロポエチンも別途分泌されます)、エリスロポエチンが白血球の産生を促進するとする記述、腎臓のホルモンが血糖値の調節にのみ関与するとする記述は、いずれも実際の機能と異なります。
問93-7

腎臓と血圧調節の関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①レニンは、体温を一定に保つ働きを持つホルモンであり、血圧の調節とは全く無関係な物質であるとされている。
  • ②血圧の調節は、専ら肝臓が分泌する酵素によって行われるものであり、腎臓の働きとは無関係であるとされている。
  • ③腎臓は、レニンというホルモン(酵素)を分泌することで、血圧の調節に関与する仕組みの一端を担っている。
  • ④腎臓は、老廃物の排出のみを担う臓器であって、血圧の調節にはいかなる形でも一切関与しない臓器である。
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正解 ③腎臓は、レニンというホルモン(酵素)を分泌することで、血圧の調節に関与する仕組みの一端を担っている。
解説
腎臓は、血圧の低下等を感知するとレニンという酵素(ホルモン)を分泌し、これがアンジオテンシン等を介して血管の収縮やナトリウムの再吸収を促し、血圧を上昇させる仕組み(レニン・アンジオテンシン系)の一端を担っています。

他の選択肢が不適切な理由
血圧調節に一切関与しないとする記述、血圧の調節が専ら肝臓によって行われるとする記述、レニンが体温調節ホルモンであるとする記述は、いずれも実際の機能と異なります。
問103-7

腎機能の指標として用いられる血液検査項目に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • ①クレアチニンや尿素窒素の数値は、腎臓の老廃物排出機能を評価する際の指標として用いられることがある。
  • ②クレアチニンの数値は、腎機能とは無関係に、専ら血糖値を反映する指標として用いられるとされている。
  • ③腎機能の血液検査には、クレアチニンや尿素窒素ではなく、専らヘモグロビンA1cの数値のみが用いられるとされる。
  • ④クレアチニンや尿素窒素の数値は、腎機能とは無関係に、専ら肝機能を評価するためにのみ用いられる指標である。
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正解 ①クレアチニンや尿素窒素の数値は、腎臓の老廃物排出機能を評価する際の指標として用いられることがある。
解説
クレアチニンや尿素窒素は、体内の代謝の過程で生じる老廃物であり、通常は腎臓で濾過されて尿中に排出されますが、腎機能が低下するとこれらの血液中濃度が上昇するため、腎機能を評価する際の指標として用いられることがあります。

他の選択肢が不適切な理由
肝機能の評価にのみ用いられ腎機能と無関係とする記述、腎機能の評価にヘモグロビンA1c(血糖コントロールの指標)のみが用いられるとする記述、クレアチニンが血糖値の直接的な指標とする記述は、いずれも実際の知見と異なります。

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